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2015年7月11日 (土)

自転車もいずれ免許制になる?

道路交通法が改正されて自転車の通行がさらに厳しく規制されるようになったところなんですが、この一ヶ月で各地で取り締まりによる摘発事例が多数に登っていると言う記事が出ていました。

自転車「危険行為」 1か月で549件摘発(2015年7月7日TBSニュース)

 先月1日から悪質な危険行為を繰り返した自転車運転者に安全講習を義務付ける改正道交法が施行されましたが、およそ1か月間で549件が「危険行為」として摘発されたことが警察庁のまとめでわかりました。

 先月1日から施行された改正道交法では、信号無視などの14項目について「危険行為」と定め、「危険行為」で3年以内に2回以上摘発された場合、安全講習を義務付ける内容となっています。

 改正道交法が施行されてから先月30日までのおよそ1か月間で、「危険行為」に当たるとして全国の警察に摘発されたのは549件だったことが警察庁のまとめで分かりました。

 一番多かったのは「信号無視」の231件で、次いで「遮断踏切立ち入り」の195件などとなっていますが、2回以上摘発されて安全講習を義務付けられたケースはなかったということです。

この道交法改正問題に関しては先日もお伝えしたところですが、自転車に対しても自動車並みに厳しく対処するとも受け取れる内容で、当面は一罰百戒的なアナウンス効果を狙って厳しい対応が続けられる可能性があるにしても、未来永劫この調子での取り締まりが続くと言うのであれば自転車に乗る人の数にも影響しかねないし、そもそも警察の人員的にもどうなのかですよね。
そもそも子供や老人など車に乗れない人々のための乗り物と言う側面が大きいと言うのは、逆に考えれば自動車免許所持者であれば当たり前に知っているはずの道路交通上のルールを知らない自転車乗りが多いと言うことであって、それはそれで確かに安全運行上大きな問題ではあるのですが、現実的にあまり厳しく取り締まられてもどうなのか?と言う疑問を抱く人も少なくないようです。
この点でいっそ自転車も免許制にしたらいいのではないか?と言う声も根強くあって、当初はよくあるネタのような扱いにされがちだったのですけれども、実は調べて見るとこの自転車免許制と言うもの、思いの外多くの支持を得ているらしいと言うことが明らかになってきています。

自転車の免許制、賛成が6割以上 独自に導入する例も(2015年6月21日乗り物ニュース)

「乗りものニュース」が「Yahoo!ニュース」と共同で意識調査を行ったところ、自転車は免許制にすべきという意見が6割以上を占めました。そうしたなか法的拘束力はないものの、既に独自の免許制度を設けている自治体などもあり、一定の成果を上げているようです。

交通事故全体の約2割を占める自転車関連

 総務省統計局が2015年3月に発表したデータによると、2014年に起きた自転車関連事故の件数は10万9269件。交通事故全体の約2割を占めており、なかには死亡につながる事故も少なくありません。こうした流れを受け今年2015年6月1日から施行された改正道路交通法では、危険行為を繰り返す悪質な自転車利用者に対し講習が義務付けられることとなりました。
 そうしたなか、さらに一歩踏み込んで「自転車も自動車やオートバイと同様に免許制を導入してはどうか」という考え方もあります。そこで我々「乗りものニュース」は「Yahoo!ニュース」と共同で、2015年6月4日(木)から14日(日)にかけインターネット上で意識調査を実施。合計13万4774票が寄せられ、結果は「免許制にするべき」が8万4936票で63%、「免許制にするべきでない」が4万9838票で37%と、「するべき」と考えている人が多数でした。
 しかし、併せて寄せられたコメントには「むしろ免許制度の前になんらかの方策を練るべきなのでは」という意見も目立っています。顕著なのが「そもそも利用者自身の安全への意識を高めることが必要」という意見。学校なり地域なりで安全運転の講習をやるべきというコメントが数多く寄せられています。

独自に免許制を実施する自治体も

 そうしたなか、東京都荒川区では法的拘束力はないものの、10年以上前の2002年7月から自転車免許の交付を行っています。免許交付の手順は、まず講習を受け、続いて警察官からの交通注意。そして10分間のビデオを見てからテストを受け、実技、という流れ。荒川区交通対策課の平野さんによれば、受講しているのは小学生がほとんどとのことですが、家庭に結果を持ち帰ることで、家族そろっての自転車ルール再確認に役立っているそうです。
 福岡県北九州市の慶成高等学校では、生徒へ自転車通学許可証を交付するにあたり交通安全教室への参加、任意保険への加入、保護者による自転車の整備確認を条件にしています。生徒指導の水田さんによると、この取り組みを行うようになってから、大きな事故はほとんどなくなったといいます。

 自転車の事故を減らすためまず重要なのは、意識調査で多くのコメントが寄せられたように、自転車を使う人みなが高い安全意識を持って運転することでしょう。しかし、そのためにはどうしたら良いのでしょうか。一定の効果を上げている荒川区や慶成高等学校の取り組みは、ひとつの参考になるかもしれません。
 また意識調査では、「そもそも自転車が走行しても安全なように道路を整備することが先決」という声も多数あがっていました。

しかし北九州の高校の事例を見ても思うことですが、やはり自転車教育と言うものは学校と言う存在と切っても切れない関係にあると思えるし、それを許可証と言うものと連動させて強制力を発揮しているのは非常に興味深い試みですよね。
ちなみに実際にネット上での調査結果を見てみますとこうしたニュースで報じられたことも影響しているのでしょう、今のところちょうど賛否両論が拮抗していると言う状況であるようなんですが、いずれにしても免許制を支持する声は決して社会的少数派と言う位置に留まらないようだと言うことは伺えるのは興味深いですよね。
しばしば言われるように日本の道路は自転車が安全に走れるようになっていないにも関わらず、狭い車道を無理矢理走らされるのはどうなんだと言う反発は根強くあるし、特に夜間や通学時間帯の自転車-車間の重大事故がこのところ盛んに報じられるようになったように、今後実際のところ法改正によって死傷者数等がどう推移しているのかと言う点に関心が集まることになりそうです。

一方では自転車も歩行者から見れば危険な車輛である以上、その使用には最低限知っているべきルールと言うものがあると言う点は理解出来るし、特に小児や高齢者など運転技術的に公道を走行するのにどうなのか?と思われる事例も散見されることから、免許制とまでは言わないまでも最低限備えてくべき知識や技量は必要だろうと言う意見は十分理解出来ます。
正直車の免許もなく移動手段も限られている高齢者にどこまで規制を強めるべきなのかと言う点は社会的配慮も必要とされそうには思えるのですが、例えば小児に関しては最低限の技術や知識を備えてから公道を走るように指導するだとか、高齢者には自治体が補助金を出すなりして三輪自転車購入を支援するだとか、多少なりとも安全性を高める方策はまだ考慮すべき余地がありそうには思います。
若者の車離れがこれだけ定着した時代にあっても、現実的に自動車免許が身分証明書として機能していると言う事実はさほどに変わりがないとも言えるので、それならいっそ自動車以前の自転車乗りの段階から身分証明書としても使える自転車免許を発行するのもありなのか?とも思うのですが、自動車免許のように取得や更新が面倒ならいらないと感じる人も多いんじゃないかとは思いますね。

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コメント

自転車を免許制にしたところで、児童・学生の事故とかは減るかもしれませんが、
一番問題なのは、すでに自動車免許も持っているいい大人が、めちゃくちゃなんですよね。
おまけ免許と言われる原付なんて良い例で、平気で歩道を走ったり一方通行無視とか
していますから。

投稿: | 2015年7月13日 (月) 09時56分

私の住んでいる地方都市の郊外では、車で10分以上走っていても自動車道に併設する幅1m以上ある歩道に1人も歩行者を見かけ無い場所が数多くあります。当然自動車の速度も速い為、この様な場所で自転車が車道を走るのは危険だと感じています。
都心の交通状況を鑑みてルールの変更があったのでしょうが、国土の面積を考えると、この様な場所も多いでしょうから、もう少しよく実情を考えてほしかったし、今後もその様にお願いしたいです。

投稿: | 2015年7月16日 (木) 14時43分

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