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2015年4月 4日 (土)

「2003年4月7日」が何の日?正解はCMのあとで(嘘です)

一部の方々のレゴにかける情熱と言えばそれはそれは大変なもので、日本でも東大大学院生の作ったレゴ製の戦艦大和がすごすぎると話題になっていましたが、そのレゴに関する比較的実用的な?使い方としてこんな話もあるようです。

獣医「歩けない亀にレゴのローラーブレードを装着してみた」→結果は大成功(2015年1月21日らばQ)

ブレードと名付けられたドイツの亀は、代謝不良により足の発達が悪く、甲羅の重さを支えることができません
獣医師のカルステン氏は、この亀を自力で歩行でるようにできないかと思い、一計を案じました。
なんと、おもちゃのLEGOを補助輪として取り付けることにしたのです。
(略)
カルステン医師によると、「私たちが靴を脱いで眠るように、ブレードもローラーブレード(もしくは車イス)を脱いで寝ているよ」とのことです。

その状況は元記事の動画を参照頂ければと思いますけれども、しかし動物においても当然に身体的な衰えなどはあるのでしょうし、それに対して何かしらの機械的物理的なサポートが得られ身体的活動性が改善すると言うことであれば望ましいことではありますよね。
この辺りは人間でも同じことであって、昨今では健常者並みに激しい運動が出来る義足なども登場し近い将来生身の足よりも効率よく走れるようになるのでは?などと逆転現象まで懸念されているようですが、技術的進歩で外的なサポートを得て健常人と同様の生活を送れると言うことであればこれに越したことはないはずです。
さらに一歩進めて疾患の予防や治療において早期から治療介入を行った方がよい場合と言うのは多々あるわけですが、昨今この分野において注目されているのが成長著しいロボットスーツの活用で、かつてのように介護領域等力仕事に使えるか?と言った利用法から一歩も二歩も進んだ積極的な活用の道が探られ成果を挙げつつあるようです。

国内で開設進む「ロボットリハビリ外来」(2015年3月24日日経メディカル)

 佐賀大病院が開設した「ロボットリハビリ外来」が患者に好評だ。ロボットスーツHALなどの最新ロボットを活用したリハビリを実施し、身体機能の改善だけでなく患者のモチベーション向上にも効果を発揮している。
 2014年10月、佐賀大学医学部附属病院に「ロボットリハビリテーション外来」がオープンした(写真1)。7種類あるロボットの中から患者の状態に合わせて機種を選び、リハビリに活用している。通院患者の多くは脳梗塞や脳出血後の片麻痺で生活期(維持期)リハビリを行なっている患者で、最近は脊髄障害による対麻痺患者などの受診も目立つ。
 患者の満足度やリピート率は高く、「口コミでも来院者が増え、予約待ちの状況が続いている」と同外来専任の理学療法士(PT)である北島昌輝氏は話す。福岡県や鹿児島県など、県外からの来院も増えているという。
(略)
 「当院の外来では、対麻痺など麻痺が強い患者はHAL、ある程度歩行可能だが歩く姿勢やリズムを改善したい患者はホンダの歩行アシスト、とロボットを使い分けている」。外来の責任医師でリハビリテーション科診療教授の浅見豊子氏はこう説明する。
(略)
「ロボット導入で人間は不要」の誤解も

 「ロボットを使うとやる気が出る。もっと続けたい」「最先端の技術に触れているという高揚感がある」――。ロボットリハビリを行う患者は、口をそろえてこう話す。一般的に、脳卒中後のリハビリ、特に生活期リハビリは目に見える効果が出にくく患者のモチベーションを保つことが難しい。ロボットは、そうした患者のモチベーション向上にも効果があるようだ。
 浅見氏と北島氏は、ロボットを使ったリハビリの効果を検証するため、10m歩行時間による歩行評価と、活気や抑うつ-落ち込みなど6つの気分尺度を同時に測定できる質問紙法(POMS;profile of mood states)による気分評価を行った。その結果、HALの実施により、歩行速度の改善と共に患者の抑うつが減少するなど、心理的な効果が客観的にも確認された(図1)。
 さらに、ロボットの導入はリハビリを実施する医療者側にもメリットがある。「体幹の支持などをロボットに任せ、関節の動かし方など細やかなサポートはPTが担うなど役割分担をすることで、疲労が少なく質の高いリハビリができる」と浅見氏は利点を挙げる。

 とはいえ現実には、これらのロボットをリハビリに取り入れるハードルは高い。最大の問題は費用だ。国内では佐賀大病院のほか、兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区)や第一病院(東京都葛飾区)でもロボットリハビリ外来を行なっているが、ロボット導入に対する診療報酬上の評価は存在せず、補助金も十分に整備されているとは言い難い。多くは施設側が導入費用を負担しているという。
 導入に際しては、電極の着脱などロボットの使用方法に対する現場スタッフの慣れも必要だ。「初めてHALを取り入れた時は、着脱に20分以上かかったり、患者1人に対して2、3人掛かりで取り組むなど、時間やマンパワーの点で問題が多かった」と浅見氏は振り返る。
 また「ロボット導入によりセラピストが不要になるのでは」と自身の存在意義を否定されたように感じたスタッフもいたという。浅見氏は「ロボットはあくまでも道具。人間がいかにうまく使いこなすかが重要で、慣れれば人間だけでは実現できなかった、より良い治療を提供できる。まだ研究段階のロボットもあるが、これからロボットがより身近な存在になれば」と期待する。
(略)

「認認介護」時代に光る、人型ロボットの可能性 認知症治療に一番効く“クスリ”(2015年3月4日日経ビジネス)

(略)
ロボット用アプリ大会で最優秀賞

 昨年ソフトバンクが発表した人型ロボット「ペッパー」。同社のCMに登場しているほか、都内のソフトバンクショップにも接客用に置かれているため見たことがある読者も多いだろう。話しかけると、「こんにちは、僕はペッパーです。今日は何しに来たの?」と陽気に答えてくれる
 このペッパーが認知症の進行防止に役立つ日が来るかもしれないのだ。
 ソフトバンクロボティクスは2月下旬、ペッパー向けのアプリケーション開発コンテスト「Pepper App challenge 2015」を開催した。インターネットにつながるペッパーの最大の特徴は、好きなアプリをダウンロードしてロボットの用途を変えることができる点。アプリによって、ただのおしゃべりロボットが実用性を持つことができる。
 開発コンテストでは、決勝に進出した10作品が登場した。ペッパーがマジックショーをするアプリや、ペッパーと一緒に写真が撮れる自分撮りアプリなど、エンターテインメント性の高いアプリが目立つなか、最優秀賞を獲得したのは「プロジェクトチーム・ディメンティア」の「ニンニンPepper」。ペッパーを認知症のサポートロボットに変えるアプリだ。

ペッパー:「お孫さんはいくつになりましたか?」
おじいさん:「たしか8歳になったんじゃないかな」
ペッパー:「お孫さんに送るメッセージをどうぞ」
おじいさん:「そうだなぁ、正月には一緒に温泉に行こう」

 ニンニンPepperアプリをダウンロードしたペッパーは、こんな会話をすることができる。「家族と交流する機会をペッパーをきっかけにして増やすことで、認知症の進行を遅らせる効果が期待できる」。開発者の一人、吉村英樹氏はこう指摘する。
(略)
 一見、「ただコミュニケーションをとっているだけ」のようだが、その裏ではネットを活用し、進行を遅らせるための様々な仕掛けを組み込むことができる
 例えば、ペッパーを経由して看護師や医師などの医療関係者と連携する機能だ。ペッパーが毎食後に「薬を飲みましたか?」と話しかけることで、担当の看護師は患者がちゃんと薬を飲んでいるか確認できたり、ペッパーが収集した患者の生活パターンや会話情報などから、病状の進行状況を把握することも可能になる。他の患者の情報なども活用すれば、治療薬の開発や認知症のメカニズム解析にもつながるかもしれない。
 「難しい社会問題と真正面から向き合ったアプリだ」。今回のコンテストに審査員として参加したサイバーダインの山海嘉之社長は同アプリをこう評価する。「楽しむだけではない、これこそ本当に役立つロボットのあり方だ」(山海社長)。
(略)
 このように、認知症の進行防止には癒し効果の高い動物型ロボットがこれまで多く活用されてきた。しかし、これらのロボットとペッパーの最大の違いは、ペッパーが「人型」であることだ。実は、人型である意味は非常に大きい
 ただそこに存在し反応するだけでなく、話し相手を認識して身振り手振りを交えて会話をしてくれる。時には冗談を言い合い一緒に笑ってくれたり、喜んだりしてくれる。「人間」のリアクションをしてくれるからこそ、気持ちが癒やされるところがあるのだ。
 昨年6月にソフトバンクがペッパーを発表した際、正直「誰が19万8000円も出してこれを買うのだろう」と思った。某アニメに登場するロボットのように、便利な道具を出してくれることもなければ、危険が迫った時に守ってくれるわけでもない。たかだが話し相手になるだけではないかと冷めた目で見ていた。

ただ、いてくれるだけでもいい

 しかし、人型ロボットの本当の可能性はそんな点ではない。
 人型ロボットは人間の「パートナー」として、今後我々の生活に寄り添う存在になる。特段生活を便利にする必要もないし、強くなくてもいい。人間を精神面でサポートしながら生活の中に自然に溶け込んでいくのではないだろうか。今回、認知症アプリを搭載したペッパーを見て、人型であることの重要性を強く感じた。
 数十年後、実家の長野でまったりと老後生活を送る筆者の隣に座るのは、身振り手振りで楽しそうに話をする人型ロボットかもしれない。

しかし「ただ、いてくれるだけでもいい」と言う言葉には思わずアトム誕生の経緯を思い出してしまうのですが、物理的あるいは心理的なサポートの双方においてロボットの活躍する場が大いに期待される時代であり、またそれを可能にするだけの技術的進歩も起こってきていると言うことで、後は価格等現場導入への折り合いさえつけばすぐにでも試して見たくなるような話ではありますよね。
この点は技術立国日本を標榜する以上いつまでも放置していられない話で、ちょうどつい先日にはロボットスーツHALを筋ジストロフィーなど神経・筋難病疾患治療に対して薬事承認申請したと言うニュースが流れていましたが、引き続きHAMなど痙性対麻痺に関しても早期に適応拡大を目指していくと言います。
これらの身体的活動性に大きな制約を受ける疾患に関しては何しろ現状で介護に要するコストやマンパワーが非常に大きいと言う現実があり、それがロボットスーツで自力移動が出来るようになれば単純に医療介護コストの節約効果も期待出来るわけですから十分元が取れるはずですし、将来的にはリハビリ等での効能も認められれば早期社会復帰を目指してどんどんロボットを使いましょうと言うことにもなりますよね。
認知症老人に対するロボットの効能などももちろん記事にあるようなパートナーシップももちろんなのですが、例えば夜間の付き添いがいなくなると譫妄を起こすようなケースで人型ロボットがそばにいるだけで安心でき付き添いが不要になる、さらには遠隔監視によって実際に何かトラブルがないかと集中的に監視が行えると言うのであれば、この方面でのコスト削減効果も大いに期待出来そうです。
そんなことは監視カメラとマイクでも出来るじゃないかと言う声もあるかも知れませんが、人間の心理として管理カメラで常時チェックされるとなると見守ってもらえると言うよりも監視されていると言う感覚になりがちでしょうし、将来的に異常があった場合にある程度身体所見や介助など物理的なサポートも可能になるのであれば、人海戦術に頼っている医療介護の現場もかなり様変わりしてくるんじゃないかと言う気がします。

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コメント

障害者や認知症老人は民主党関係者のしのぎだから、ロボットリハビリは潰されます。

投稿: | 2015年4月 5日 (日) 09時22分

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