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2015年3月25日 (水)

チュニジアテロ事件で朝日がまたやった!?と話題に

元兵庫県議の野々村氏と言えばあの記者会見動画で全世界的に有名になった方ですが、久しぶりにその後の続報を伝えるニュースが妙なところで話題になっています。

元県議・野々村竜太郎氏、番組スタッフに体当たり「痛い!」「助けて!」と叫びながら逃走(2015年3月23日トピックニュース)

22日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)で、兵庫県の野々村竜太郎元県議が、8ヶ月ぶりにカメラの前に姿を見せた

野々村氏は2011年度から13年度にかけて、支出報告書にウソの使い道を記載したり、改ざんした領収証を添付したりして県議会に提出し、約220万円をだまし取った疑いで、1月、兵庫県警に書類送検された。問題発覚後の昨年7月に県議を辞職している。
番組では、野々村氏が号泣した記者会見のようすを振り返りつつ、政務活動費の不正使用問題について取り上げた。その特集内で、野々村氏がある集合住宅にいることを突き止めた番組ディレクターが、アポなしの直接取材を試みたのだ。

野々村氏は、ロングコートにハット、丸刈りの頭にメガネとマスクを着用した姿で登場。ディレクターが「話を聞かせてください」と迫ると、足早に階段を駆け下り、逃走してしまった。
逃げるだけでなく、追いかけてくるディレクターに野々村氏が体当たりを食らわす場面も。両者が転倒するも、野々村氏は「痛ーい!痛い!痛い!痛い!」と繰り返し、再び逃げ出した。ディレクターが「何するんですか!?」と問い詰めるが、野々村は質問には答えず、「助けて!助けて!助けて!」「痛い!痛い!」と絶叫し、階段を駆け下りる。
「痛い!」を繰り返す野々村氏に、ディレクターは「こっちが痛いですよ」と苦笑しながら、さらに追いかける。集合住宅を出た後も逃走劇は続き、野々村氏は外に出ても「助けてー!助けてー!」と大声をあげていた
ディレクターが「どうして(会見で)泣いちゃったんですか?」「きょうは事情聴取ですか?」などと再三問いかけるも、野々村氏はすべて無視。持っていた荷物で、カメラを払いのけようとする行動も見せた。
そして野々村氏は、「もりもし!もしもし!」と携帯電話で誰かに連絡を入れるしぐさを見せたのち、コンビニエンスストアと思われる場所に逃げ込み、そこでVTRは終了した。

スタジオの宮根誠司氏は、「号泣ばかりがクローズアップされているが、やっていることは悪質。怒りすら覚える」とコメントしている。

フジ、号泣の野々村元議員の奇行を放送し物議(2015年3月23日日刊スポーツ)

 号泣会見が世間の注目を集めた野々村竜太郎元兵庫県議員(47)の現在の姿に密着したVTRが22日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー」でオンエアされ、視聴者の間で物議を醸している

 昨年、政務活動費の不自然な支出が指摘され、号泣会見を行った末に県議を辞職した野々村元県議。同番組ではアポなし取材を試みたが、野々村氏が「助けてー!」などと悲鳴をあげながら逃走する姿が映し出された

 放送後、ネット上では野々村氏の姿に驚いた視聴者から「こんなのが県議やったんやからな」「心病んでるだろ」「相変わらず面白すぎるwwwもうワザとやってるだろこれ素でこんなみっともない言動できる奴なんていない」といった声があがり、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊も自身のブログで「ディレクターが説明を求めても、逃げるだけで、何にも語ろうともせずにまるで被害者面でした。『助けてぇ!』『助けてぇぇぇ!』ってね。被害者はアホな税金の使われ方をした兵庫県民だっての。何ご立派に帽子とかかぶって変装してるんだか。芸能人か、お前は」と切り捨てた。

 しかし一方では、「取材する側もひどいなこれ完璧に弱い者いじめじゃないか」「マスコミもゲスいなぁニヤついてるミヤネが特に気持ち悪い」「まるで動物扱いだな 面白ければ許されると思っている」と、番組側への批判の声も少なからずあがっている

取材の方法論に関してはそれぞれに考え方もあるでしょうが、多くの人間が番組を見た結果誰に対して「やっていることは悪質。怒りすら覚え」たかと言う点については意見が分かれるところで、公職を退いた一私人に対する取材方法としてはもちろんですが、公人時代の責任を問うと言うことであればこれまたアポ無しでの突撃が妥当なのかどうかでしょうね。
かつてであれば漠然と報道内容そのものに対する違和感や嫌悪感を個々人が感じていただけの時代から、今や多くの人々がネットと言う場で報道を検証し語り合う、さらに場合によっては当事者がマスコミがどのように取材を行っていたか生情報まで出すと言う時代に移り変わった結果、当のマスコミの思惑に関してマスコミそのものへの批判の方が目立つケースと言うのも増えてきましたよね。
その点で特に問題視されやすいのが誰かにとっての不幸に関する報道で、先年のニュージーランド大地震の国際的批判すら浴びた報道ぶりなどを見るまでもなく今や事件報道、事故報道の類はマスコミ批判の方が盛り上がりやすい状況ですけれども、先日唐突に発生したチュニジアでのテロ事件に関してもこんな声があるようです。

結城さんが手記 朝日記者の怒声に「ショック…」 国際報道部長が謝罪「重く受け止めおわびします」(2015年3月23日産経新聞)

 チュニジアの博物館襲撃テロで負傷し、首都チュニスのシャルル・ニコル病院に入院中で陸上自衛隊3等陸佐の結城法子さん(35)=東京都豊島区=は20日、共同通信など一部メディアに手記を寄せ、「現実のこととは思えませんでした」と事件当時の恐怖を振り返った。
 また、結城さんは手記で、朝日新聞記者と日本大使館員の取材をめぐるやりとりについて「『取材をさせてください。あなたに断る権利はない』と日本語で怒鳴っている声が聞こえ、ショックでした」と記した。
 これを受け、朝日新聞の石合力・国際報道部長は朝日新聞デジタルのホームページ(HP)に「取材の経緯、説明します」と題した見解を掲載し、「記者には大声を出したつもりはありませんでしたが、手記で記されていることを重く受け止め、結城さんにおわびします」と謝罪した。

 HPによると、朝日新聞記者は取材のため、発生翌日の19日午後(日本時間同日夜)、チュニス市内の病院を訪問。救急部門の責任者の医師に取材したところ、結城さんについて「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」との説明を受けたという。
 病室前まで警備担当者の先導を受けたが、病室前で「大使館です」と名乗る日本人男性に取材の申し出を「できない」「だめだ」と断られた。「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と聞いたが、「私は邦人を保護するのが仕事です」との返答だったため、しばらくやりとりを続けた末、病棟を退出したという。
(略)

「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声... チュニジア被害者「マスコミはどこも取材が強引だった」(2015年3月23日J-CASTニュース)

  チュニジアのテロで負傷して現地で入院中の結城法子さん(35)が、一部マスコミに寄せた手記で、次々と取材に来たのがショックだったと明かした。ネット上では、被害者への過度の取材については疑問視する声も多い。
   結城法子さんは、2015年3月18日の事件後に、包帯を巻くなどした痛々しい姿のまま病室でインタビューを受ける姿がNHKニュースなどの映像に流され、話題になった。結城さんは、陸上自衛隊の3等陸佐で、チュニジアには母親とプライベートで旅行していて被害に遭った。
(略)
   手記によると、病院では、けがをした耳の処置をされた後、まずNHKや米ニューヨーク・タイムズ紙の記者が来て、質問に答えるように言われた。結城さんは、「そうしなくてはならない」と義務があるかのように感じ、取材に受け答えした。
   さらに、全身麻酔をして3時間にもわたる手術をした後、夜10時を過ぎて病室に戻ると、そこにはすでに、大使館員と日本人の現地のコーディネーターがいた。結城さんは、コーディネーターから日本テレビのインタビューを受けるように言われ、日テレ記者の質問に答えた。記者からは、「そのままテレビで流していいですか」と聞かれたが、ボーッとして恥ずかしかったので断った。しかし、記者からは、「すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔も出ているからいいでしょう」と言われ、ショックを受けたという。

   母親と同じ病室になった後も、マスコミの取材は続いた。
   今度は、部屋の前で、取材を制止された朝日新聞の記者が大使館員に対し「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声が聞こえ、またショックを受けた。

朝日新聞は、記者が大使館員に怒鳴ったことは否定

 大使館員は、朝日記者とのやり取りの後に病室に来て、結城法子さんにインタビューを受ける必要はないと勧めた。その理由として、「体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、あなたには断る権利があります」と述べたという。これに対し、結城さんは、「今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙が出るほどうれしかった」と書いている。
   その後、フジテレビにも取材を申し込まれ、断る代わりに自分の気持ちを伝えようと手記を書くことにしたと明かした。結城さんも母親も体調は悪いといい、「どうか私たちを静かに見守っていてほしい」と訴えている。
   フジテレビなどによると、この手記については、必ず全文を使用するとともに、これまで撮ったインタビューも流さないように求めている

   朝日新聞では、3月23日付朝刊で、結城さんの求め通りに、手記の全文を載せるとともに国際報道部長名で異例の経緯説明をした。それによると、記者が病院の医師に取材したところ、「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」と言われ、警備担当者の先導で病室に向かった。病室前にいた大使館員から「できない」「だめだ」と制止されたが、「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と食い下がった。「ご本人に聞いてみてほしい」とも求めたが、大使館員は一歩も引かず、病室に向かった。そして、警備担当者に促されて退出したという。
   経緯説明では、記者は大声を出したつもりはなかったと説明したが、結城さんが手記でショックだと明かしたには、「重く受け止め、結城さんにおわびします」としている。

   NHKは、ニュースサイト上で結城さんのインタビュー内容を書いた記事をアップしているが、写真や映像は使っていない。また、日テレは、ニュースサイト「NNN」で、インタビューの映像配信ができないとして、音声だけを流している。しかし、NHK も日テレも、23日夕時点で、結城さんの手記については何も触れていない模様だ。

手記全文に関しては産経の記事に掲載されていますのでご一読いただきたいと思いますが、個人的には「私は邦人を保護するのが仕事です」と言う言葉に、名もない(失礼)末端の大使館員がきちんと国民のために働いておられる様子も伺われて、何とも頭が下がる思いがいたしました。
「あなたに断る権利はない」と言うのもなかなかの名?台詞ですが、何しろ自らも間一髪命は助かったものの負傷しショックで混乱もしていると言う状況でのことであり、逆にそうした当事者の混乱につけ込むプロフェッショナルの手慣れたやり方が理解しやすい記録ともなっていると言えるでしょうか。
記事の体裁からつい「また朝日か」と思ってしまいそうですが、実際には各社メディアともそれなりに強引な取材手法があったようで、恐らくたまたまもっとも印象が強かったのが朝日であったと言うことなのかも知れませんが、それにしても事件報道の類になるたびに毎回こうして名前が出やすいメディアと言うのはありそうには感じますよね。
一方でそうした強引極まる取材を受けてのニュースを我々は読み、見聞きしているわけですから、詳しく速い情報を求めると言うことはその裏でこうした行為が行われているのだと言う背景にも思いを致さなければならないはずですが、こうした取材の実情が世間でも知られるようになってくるにつれて「そこまでして知りたい情報なのか?」と言うことに考えが至り始める人も増えてきているようには思います。
職業的なメディアの存在意義とはお金や人手をかけて取材活動が行えることであり、その意味では遠く海外まで大勢で出かけて行って速報性の高いニュースを拾ってくると言うことも大手だからこそ行える取材活動であるとは言えるでしょうが、記者が自ら丹念に関係者の間を歩き回って信頼関係を築き上げながら地道に情報を集め、時間をかけて丁寧にまとめ上げた記事を読む醍醐味もまたあるはずなんですけどね。

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コメント

野々村センセいいチキンキャラなのにこのまま消えるの惜しいなあ
いいツッコミ役がいれば芸能界で食っていけたかもしれないのに

投稿: | 2015年3月25日 (水) 08時38分

>記者は大声を出したつもりはなかったと説明

そうでしょう。彼らにとっては恐喝一歩手前のところまでやって、初めて大声を出したということですね。
所詮、羽織ゴロですから。

投稿: | 2015年3月25日 (水) 09時00分

今回は大使館の方がGJでしたね。
取材にもICっているのかな?って気がしました。

投稿: ぽん太 | 2015年3月25日 (水) 09時49分

インタビューを流すなとか、手記は必ず全文を使えとか、マスコミに要求するようにアドバイスした人がいるんですかね

投稿: | 2015年3月25日 (水) 10時16分

大使館スタッフの方がそうだったのか日本から誰かが口を出したのか、何かしら取材に対して助言は得ての行動である印象を受けます。
こうしたケースの実態が報道されるようになると、取り調べ時の被疑者の権利に関する口上と同じ感じで取材前にも一言権利に関する言及があってしかるべきかとも思いますね。
マスコミは長年医療現場その他での説明責任と言うことを熱心に主張してきたわけですから、自ら進んで(と言うほど進んではいませんが)範を垂れる義務があるように感じます。

投稿: 管理人nobu | 2015年3月25日 (水) 12時18分

×恐喝一歩手前
○恐喝

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2015年3月25日 (水) 17時18分

 元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が27日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演し、番組を“ジャック”した。
古舘伊知郎キャスター(60)と自身の番組“降板”を巡って、口論のような形に発展した。

 番組中盤、緊迫する中東情勢を伝える場面で、古舘が古賀氏に解説を求めると、この日が最後の出演になるという古賀氏が切り出した。

 古賀氏 ちょっとその話をする前に。テレビ朝日の早河(洋)会長と、古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で今日が最後ということに(なりました)。

 これまで古賀氏は同番組で、「I am not Abe」などと安倍政権に批判的な発言を繰り返していた。

 古賀氏 これまで本当に多くの方に激励していただいた。一方で菅官房長官をはじめとして、官邸のみなさんのバッシングを受けてきた。
それを上回る応援で楽しくやらせていただきまして、本当にありがとうございました。

 降板した理由を話すと、古舘も「ちょっと待ってください。今の話は承伏できません」と対抗したが、古賀氏は「古舘さんもその時におっしゃりました。
『この件に関してはお役に立てなかった。本当に申し訳ない』と。全部録音させていただきましたので、
そこまで言われるなら全て(データを)出させていただきます」と引かない姿勢で、いったん収束した。

 しかし、その後も「自分で作ってきました」と、「I am not ABE」と書かれた手製の紙を広げた。
古舘は「番組ではこれまで川内原発に対する指摘や、辺野古の問題についても取り上げてきたじゃないですか」とたしなめると「私もツイッターでぜひ見てほしいと書きました。
でも、それを作ってきたチーフプロデューサーが更迭されます」と反論。これには古舘も「更迭ではない。私は人事のことまでわからないけど、それは違う」と否定した。

 さらに古賀氏は安倍政権について「原発復権・官僚復権・行革埋没」と指摘するフリップを見せたが、
古舘が「ちょっと時間もないので」と制止すると、古賀氏は「そういうことは言ってほしくなかったのですが」と渋々フリップを降ろした。続
けてマハトマ・ガンジーの言葉をフリップで出し、「私が言いたかったのは、言いたいことはそのまま自然に言いましょうということ。裏で圧力をかけたりはやめましょう」と話した。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1452961.html

投稿: | 2015年3月28日 (土) 09時52分

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