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2015年3月19日 (木)

特定看護師制度も10月に始まる

10月開始が決まっている医療事故調は未だに反論噴出でいっそ座長を解任すべし!などと言っているそうなんですが、その医療事故調と並んでこの秋の目玉としてかねて異論も多いと言うのが例の特定行為と言うもので、10月に実施を控える今の時点でようやくシステムに関する議論もまとまりつつあるようです。

特定行為、「専門性発揮できるよう推進」- 日看協、制度への活動方針など提示(2015年3月13日CBニュース)

保健師助産師看護師法に規定する看護師の特定行為とその研修に関する厚生労働省令が13日に公布されたことを受け、日本看護協会(日看協)は同日、10月から施行される「特定行為に係る看護師の研修制度」で、看護師が専門性を発揮できるよう研修を推進する方針を示した。【松村秀士】

日看協は、研修を修了した看護師が医療現場などの期待に応える役割を果たすために、「充実した研修体制の構築や安全性の担保が不可欠」と指摘。研修体制を構築するために、大学院以外での研修では、大学院との単位の互換やeラーニングといった多様な教育方法を活用するほか、安全性を担保する観点から、看護師に必ず研修を受講するよう働き掛けるとしている。

また、在宅や救急、皮膚・排泄ケア、感染管理の領域では、「必要な(特定)行為区分を組み合わせたモデルカリキュラムを作成し公表する」とした。制度の開始に合わせ、当面は特定の看護分野で熟練した技術や知識があると認められた「認定看護師」にも研修を実施する方針だ。

患者1人に手順書1通、看護師の特定行為 厚労省令を公表、研修免除の規定も(2015年3月17日m3.com)

 今年10月から始まる看護師による特定行為の実施制度について、保健師助産師看護師法に関する厚生労働省令が、3月13日の官報に掲載された。対象となる特定行為は38項目で、その実施に当たっては、「基本的に患者1人に対して1通」(厚労省医政局看護課)の手順書を定めることが盛り込まれている。さらに、研修を実施する医療機関に、「特定行為研修管理委員会」を設置することを求めているほか、研修の免除についても言及している。今年度内に、より細かい項目を定めた通知を出す。研修施設は4月から募集する。

 制度では、医師らが看護師に特定行為を実施してもらうための指示として、手順書を作成することになる。手順書に盛り込まれるのは「病状の範囲」「実施する行為の内容」「対象患者」「医師らへの連絡体制」など。実施行為については、38項目から1つ以上を選択する形式となる。

 手順書には「対象患者」が盛り込まれるが、厚労省看護課は、「基本的に、手順書と患者は1対1」になるとの見解。ただ、施設ごとにフォーマットを定めて運用することを想定していて、同課は「患者ごとに一から手順書を作ることにはならないのでは」としている。

 看護師が受ける特定行為の研修は、共通の内容(315時間)と、特定行為ごとの内容(21時間から72時間)という2段階構成。研修内容については、「既に履修した科目については、その時間数の全部または一部を免除することができる」との内容が盛り込まれている。研修の免除の判断主体は、研修施設

 現時点で、研修を受けていないものの、特定行為を実施する知識や能力持つ看護師については、「行為ごとの研修内容には、(技術や知識の)確認があり、『全部免除』にはならない」(厚労省看護課)という。

 研修施設には、「特定行為研修管理委員会」の設置を求めている。メンバーは、「研修の責任者」「事務処理の責任者」「研修機関以外に所属する医療職種」。研修の責任者について、医療職種であることを条件とはしていない。

 また、研修を修了した看護師が働く医療機関については、報告などの規定は盛り込まれていない

まあ実際には各施設の判断が大きなウェートを占めそうな微妙な内容ではあるし、そうであるからこそ施設毎にこの制度をどう考えるかが問われることになりそうですけれどもね。
この特定行為を巡る過去の議論の流れに関してはこちらこちらを参照いただければと思うのですが、当初予定されていた各行為の中から日医の強烈な反対によって気管内挿管、抜管の2行為が削除され38行為からのスタートになると言うことで、この辺りも一部委員からは「看護師に抜管を依頼することはよくあるのに」と大いに不満の声も上がっているとも言います。
こうした声を受けて厚労省もこれら2行為を認められるように出来ないかさらに検討すると言っているようなんですが、ただ基本的には何がありで何が不可だと言う各論の議論に終始しているのはあまり意味がないと言う声もあって、きちんと研修を受けて技能を身につけ、責任体系を明確にした上で行うことであれば実際上は各施設の状況に応じてと言う形が一番妥当なのではないかと言う気もします。
先日もナースプラクティショナーを実際に導入している施設の声を取り上げたところですが、現場においては様々なメリットもあり医師の議論にも参加できる非医師のスタッフが医療現場で肯定的な仕事を果たせる点は多々あるようですから、まずは限定的なスタートで慣らしていくにしても将来的にはその業務範囲も拡大されていくことになりそうには思いますね。

ところで当面大学などきちんと研修の出来る大病院においてかなり限定的に運用が開始されると言うことで、その意味ではいわば医師が余っている職場から業務がスタートするわけですから、医師不足地域での簡易的な代用医師のような役割は少なくとも当面は期待出来そうにないと言うことが言えそうです。
かつて沖縄に存在した医介補のように精度的に準医師として利用可能となれば医療現場でどういう位置づけに置かれるべきなのか未だ議論もありますが、とりあえず現場ではいくらでも仕事はあるのだろうしいればいたで便利使いはされそうにも思いますから、今後例えば基幹病院から医師派遣と同じように特定看護師派遣と言う形で僻地診療等にも従事するようになっていくのでしょうか。
この辺りは在宅介護をしているようなケースですと、むしろ医師よりも看護師の方がケアに長じている部分もありますから適任と言う局面も多々あるかと思うのですが、いずれにしても具体的な指示を出す医師との連携あっての職種なのだろうし、このあたりは制度よりもまずチーム内できちんと尊敬を受け尊重される地位を構築することが優先される気がしますね。

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コメント

看護師の地位向上のはずが単なる便利屋扱いされそう

投稿: | 2015年3月19日 (木) 08時46分

こういうのって看護師同士での折り合いはどうなんでしょうね?
なんとなく横並び志向で出しゃばると叩かれるイメージあるんですが。

投稿: ぽん太 | 2015年3月19日 (木) 09時20分

職場内の軋轢に関して個人的な見聞の範囲内では地位や資格よりもキャラクターや相性問題の方が影響が大きそうに感じているのですが、資格を取らせ仕事も増やした結果にどう酬いるかも議論の余地がありそうですね。

投稿: 管理人nobu | 2015年3月19日 (木) 10時26分

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