« 医師と看護師、その対立と協働のバランス | トップページ | 今日のぐり:「台湾中華飯店 棒棒(ばんばん)千田店」 »

2015年2月28日 (土)

交通事故とは自動車の専売特許ではありません

お隣中国では目の前で高齢者が転倒しても決して手助けしてはならない(何故なら手助けした者が訴えられるから)と言う新常識?がすっかり定着し心ある国民を嘆かせていると言いますが、日本においても先日からこんなちょっとした事故に関わるつぶやきが大きな話題を呼んでいるようです。

視覚障害者による「中年女性とのトラブル」つづったツイートに反響(2015年2月25日トピックニュース)

24日、視覚障害者らしきTwitterユーザーの、中年女性とのトラブルをつづったツイートが反響を呼んでいる。

このユーザーは、同日に盲導犬を連れて外出し、「歩きスマホ」の中年女性とぶつかったそう。その後、謝るユーザーを前に、相手の女性はスマートフォンの修理代を請求したうえ、警察沙汰にすることなどを主張したという。
その後、一部始終を目撃していた男性と女性が、このいざこざに割って入ったという。ふたりによれば、中年女性はぶつかる直前に「ニヤニヤしながら」ユーザーの前方に進路変更したというのだ。また、落としたものもスマートフォンではなく、システム手帳だったという。
また、ユーザーがふたりの目撃者と会話している間に、中年女性は立ち去ってしまったそう。ユーザーは「その事実を知らされて私は腹立たしさと悔しさ出て混乱して涙が出てしまった」と心の内を吐露している。

ユーザーは、中年女性がこういった行為の常習者である可能性を危惧し「もしも障害を持っている人がトラブルに巻き込まれていたら、どうか手を貸していただくか、警察を呼ぶなど何かしらのアクションをお願いします」とつづっている。
一連のツイートは、善意のユーザーによってまとめられ、拡散している。25日現在で、まとめツイートは6,700以上リツイートされ、波紋を呼んでいる。

書き込み内容の詳細は元記事の方も参照頂きたいと思うのですが、当然ながらネット上では様々な意見が噴出していて、「そもそも歩きスマホは禁止すべき」と言ったものから「単なる創作では?」と言ったものまで多種多様の見解が飛び交っているようですが、視覚障害者絡みと言えば昨年9月にも埼玉で盲学校生徒の関わった事件が大いに話題になったところですよね。
視覚障害者と健常者との物理的接触による事故については実生活でもたびたび起こっているのでしょうが、過去には実際に裁判沙汰になったケースもあるようで、平成10年には駅の券売機前に立っていた人に後ろから視覚障害者がぶつかり転倒した相手が重症を負ったことから裁判沙汰になったケースがあり、結局ぶつかったのが確かに被告であったかどうかはっきりしないと請求棄却になったようです。
もちろんそうしたリスクもあることから周囲のみならず当の視覚障害者の側も注意をしていただきたいとして、今回の事件で全てが書き込みの通りであったとすれば当然ながら気になるのが、どうやら相手の女性が故意にぶつかった上に嘘をついてまでお金を巻き上げようとしたらしいと言う点だと思うのですが、実は昨今あちらこちらで当たり屋問題が噴出しているようなのですね。

チャリ通勤ブームで大量出没中!自転車「当たり屋」悪らつ実態(2014年12月18日日刊大衆)

自動車に自らの体をわざとぶつけ、法外な金を要求する当たり屋。だが最近、自動車ではなく、自転車に対する当たり屋が急増しているという。なぜか?
「現在、多くの車に車載カメラが搭載されるようになり、当たり屋たちの"演技"が映像に残り、バレるケースが出始めた。そこで、連中が目をつけたのが自転車というわけです」(警察関係者)

その背景には、近年、通勤に自転車を利用する"チャリ通族"の増加がある。
「戦後復興の象徴的存在だった1950年代の第1次ブーム、64年の東京オリンピック前後に起きた第2次ブーム、それらに次ぐブームです」(情報誌記者)
運動不足解消や通勤代を浮かせる金銭的な理由で、自転車通勤をする人も多いが、それに加え、
「東日本大震災も大きなきっかけとなりました。電気を使わない乗り物を利用したいエコ派の増加に加え、交通機関の麻痺を経験したことで、自転車を利用する人が増えたんです」(前同)
自転車の保有台数も、一貫して増加傾向にある。
「08年に国土交通省が発表した数字は約8700万台で、自動車よりも1000万台も多い。しかも現在は、それ以上に自転車が増えていると言われ、犯罪者たちはそれを標的にしているようです」(全国紙記者)

では、その手口とは?
「警察庁の調べでは、自転車関連の事故は、〈出合い頭の衝突〉が全体の53%を占めています。その衝突を期待して、曲がり角や細い路地に待機したり、なかには、子どもや老人を使って、通りかかった自転車にわざと接触させて、"示談"と称して大金を巻き上げるケースが目立ちます」(前同)
また最近は、禁止されているスマホや携帯電話を操作しながら、または音楽を聴きながら自転車に乗る人を標的にするケースも。
「自転車側に非があるうえに、当たり屋という証明がほぼ不可能。格好の"餌食"だよ」(事情通)
また、車と違い、自転車は専門の保険に入っている人がほとんどいないのを、逆手に取るのも特徴だ。
「"警察に連れて行かない代わりに、今、ここで病院代を払えば、勘弁してやる"と脅かされれば、保険に入っていない人は、つい支払ってしまう。また自転車の場合、女性や子どもが"加害者"となってしまうケースも多く、事故を大ごとにしたくない"弱み"につけ込まれることも多いといいます」(前出・警察関係者)
細い道や曲がり角には、くれぐれもご注意を!

自転車と言えば近年例の車道走行義務化に伴って自動車との衝突事故が頻発していると話題になっていますが、あれも元をただせば高度成長期を通じて日本社会にも車があふれ、車と自転車との衝突事故が多発するようになった結果昭和45年に自転車は歩道を走っても良いと道交法を改正したものを、歩行者と自転車との事故が社会問題化した結果再び元に戻したと言う経緯があるわけです。
単純に速度差や速度の大きさが衝突時の障害度に大きく影響すると考えれば、どう考えても自転車対歩行者の事故よりも自転車対自動車の事故の方が危険性が大きいだろうと思うのですが、その背景にあるのは自転車と歩行者であればどちらも無保険だが、車が関わる事故であれば保険が使えると言う非常に現実的な判断があったとも言いますね。
実際に歩行者を死亡させた自転車側に何千万円と言う巨額賠償金が課せられたと言う話を聞けば無保険で払えるものではないだろうし、ましてこうした巨額賠償金を命じられるケースでは乗り手が無謀運転をしていた未成年者である場合も多いと聞けば一気に家庭崩壊の恐れも出てくるわけで、安全性を取るか事後対応を優先するかの判断は難しいものがありそうです。
今回の記事にもあるように自転車乗りの多くが無保険であることが相手につけ込まれる元になっていると言うことですが、当然ながら自転車乗りの全員が運転免許所持者と同様の交通法規の知識を持っているわけでもないでしょうから、場合によっては運転手なら誰でも経験的に知っている事故後対応の常識を知らないが故につけ込まれる隙が生まれている部分もありそうですよね。

いずれにしても事故そのものはどのような理由であっても避けるべきものであるのは当然で、一部に見られるような無謀運転であるとかスマホを操作しながらの片手運転、あるいは雨天時の傘差し運転が忌避されるべきなのは当たり前のことなのですが、実のところそうした当たり前のことをきちんと教育されてから自転車に乗っている人間と言うのは決して多くはないだろうし、実践している人間はさらに少なそうには感じます。
車を運転した経験があればある程度走行時の優先順位であるとか、車がどのようなことを考えて走っているかと言ったことにも考えが及びやすいと思うのですが、小児や高齢者など車の運転と縁遠い人々に対してどのような教育を行っていくのが良いのかは今後の課題で、場合によっては自転車目線だけでなく車目線でも状況を判断できるようにドライブシミュレーター等を活用することも考えてもいいのかも知れませんね。
ただ車の時代から当たり屋なるものが世の中に少なからずいたことは事実だし、昨今の車はオプションでドライブレコーダーが設定されていると言うのもそれだけ利用する機会が多いと言うことなのでしょうから、やはりごめんなさい気をつけますで済むものでなく病院にかかったりお金のやり取りをしなければならないような事故であれば、自動車事故と同様に必ず真っ先に警察に届け出ると言う対応が推奨されるようです。

|

« 医師と看護師、その対立と協働のバランス | トップページ | 今日のぐり:「台湾中華飯店 棒棒(ばんばん)千田店」 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

幹線道路だけでも歩道通行可能にするべきだろ
一般道でも夜になったらクルマは100km以上で走ってんだぞ
そら自転車なんて紛れ込んだら死ぬわ

投稿: | 2015年2月28日 (土) 10時01分

自動車保険で歩行者自転車の事故にもお金が出るのがなかったでしたっけ?
でも死亡事故にでもなったら確かに保険でもないと償いようがないですよねえ。
自賠責に相当する全員加入の保険でも用意するしかないんでしょうか。

投稿: ぽん太 | 2015年2月28日 (土) 11時11分

↑私まさにそれに入ってるんですが、先日自転車で前方不注意で鼻ヅラ出して停まってた軽自動車に気付かず突っ込んじゃいました。
幸い私は無傷、自転車はフロントフォークがカーボンなもんで全交換で3万弱、向こうもボンネットに擦り傷程度で金銭的にはたいした事はなさそうでしたが過失相殺でちょっと揉めてるんでそういうの全部保険屋に丸投げでやっぱ入っててよかったなあw。

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2015年2月28日 (土) 17時27分

昔は自転車も無茶運転するのは、子供(中学生くらいまで)か半ボケ老人しかいなかった。
今はいい年した大人や若者が歩行者がじゃまと言わんばかりな走り方をします。
さらにスマホや携帯しながらとか、碌でもないですね。
車道を走っても信号無視、幹線道で右側通行とか、死にたいのか?

↑道路に鼻面出して車を止めるバカも多いですね。近くの店で車を止めるスペースも無いのに
しょっちゅう外車が歩道もふさいで止まってます。(オーナーか?)
幹線道で歩行者が車道に出て歩かないいけないなんて、まあ、まともな人間じゃないんだろうな。
いつも通るときに蹴ってやろうと思いますが。

投稿: | 2015年3月 2日 (月) 09時55分

保険などの問題もそうですが、全般的な交通法規の徹底やいわゆる交通マナーなどに関して、子供や老人も利用する交通手段でどのように教育を行っていくべきかは難しいところだと思います。
深夜早朝に濃色系の服を着て無灯火で車道をふらふら横断しているお年寄りなどを見ると、言葉は悪いですが事故にあうのも仕方がない側面もあるのかなと言う気もします。

投稿: 管理人nobu | 2015年3月 2日 (月) 12時36分

 14日午後11時55分ごろ、小山市東野田の新4号国道で、茨城県古河市、会社役員男性(44)の乗用車が、同県筑西市、
無職女性(75)の自転車に追突した。女性は搬送先の病院で、間もなく死亡した。

 小山署によると、男性は帰宅途中だった。同署で原因を調べている。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150315/1899011

投稿: | 2015年3月21日 (土) 11時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/61197840

この記事へのトラックバック一覧です: 交通事故とは自動車の専売特許ではありません:

« 医師と看護師、その対立と協働のバランス | トップページ | 今日のぐり:「台湾中華飯店 棒棒(ばんばん)千田店」 »