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2015年2月17日 (火)

孤独がつらいのは結婚しないから?

何気ない書き込みが大きな反響を呼ぶということは今の時代珍しくなくなりましたが、先日から話題になっているのがこちらの記事です。

53歳独身「やることない」が反響(2015年2月11日R25)

ある中年男性とみられる人物がネットに投稿した「53歳独身だけどやる事なくて辛い」というブログ記事が話題となっている。
近年の日本では、急激に晩婚化が進み、同時に未婚率も上昇している。厚生労働省の調査によれば、日本人の平均初婚年齢は、1980年から2012年の間に男性は3.0歳、女性は4.0歳上昇し、生涯未婚率に至っては、男性は2.5%から19.3%に、女性が4.6%から9.9%と、いずれも激増。国ぐるみで少子化対策が練られているような状況だ。
そんな現状をリアルに表現したのが、53歳だという独身会社員が「はてな匿名ダイアリー」に投稿したブログ記事だ。これによると、この男性は「会社ではそこそこのポジション」におり、「それなりに給料を貰っている」ものの、
両親は他界
同級生はほぼ所帯を持っているので平日の夜に呼び出すなんて事は出来ない」
という環境にあるのだという。自身は、
「一時小説を読んでいたが目が疲れるのでやめた」
「趣味を持てなんて言われても正直めんどくさい」
という性格で、平日の帰宅後や週末はとにかくやることがなく、「結婚しておけば良かった」と、切実な悩みを訴えている。

このブログ記事は、大きな反響を呼んでおり、コメント欄およびツイッターには、
「犬やらネコやらでも飼えば」
「極真をやりなさい!」
「海外の子どもを支援する里親いいよ」
といった具体的なアドバイスや、
「今すぐ婚活でも始めればいいじゃん」
「まぁ結婚してれば1人が良かったと思うよ」
という慰めの声が寄せられている。そして、
「何をやるにしても面倒と思うようになったら人間おしまい」
「この人は結婚しても別の文句言うわ」
といった辛らつな意見コメントが登場する一方で、
「私は27歳で女だけどこの男性の辛い気持ちがすごくよく分かります
「43歳独身だけどわりと似た心境で嫌だ」
未来のおれがいた」
「ぼくもこういう人になりそうだけど、この人とぼくが違うのは『金がない』というところだ。より悲惨」
と、投稿者の姿を自分の未来に重ね合わせる人も続出。俗に“独身貴族”などという言葉も存在するが、およそ“貴族”らしからぬ生活を送る中年男性の姿に自分の未来が透けて見え、恐怖を覚えた人は少なくなかったようだ。

もちろん感じ方やライフスタイルは人それぞれなのだろうし、各種世論調査でも何故結婚しないのか?と訊ねられて「その必要を感じない」「独身の方が気楽」と言った回答が多いことからも独身生活を謳歌している人も決して少なくはないのでしょうが、そうは言っても年齢が進んでくるにつれふと寂しさを覚えたり、老後や死後の始末をどうつけるべきかと悩みも出てくるのではないかと言う気がします。
先日は上司から「結婚もせんでこんな所で何してんの。親泣くで」「もうお局(つぼね)さんやで。怖がられてるんちゃうん」等々と言われた女性のパワハラ訴訟が最高裁までいったそうですが、昨今では女性同士の間でも「子供が欲しくない」などと口走ろうものなら肩身が狭いような風潮もあるそうで、現実社会の変化に年長者などは観念的に追いつけていない状況にあるのかも知れません。
人口再生産と言う観点から言えばもちろん女性にはなるべく多く子供を産んでもらいたいところですが、その割に日本では婚外子が非常に少なく法的差別が問題化するくらいで、国の少子化対策を見ても結婚し家庭を形成した上で子供を産むと言うモデルにばかり偏っている印象がありますが、個人の人生を支える同伴者と言う視点での未婚問題は少子化問題とは切り離して考えるべきかと感じるのがこちらのニュースです。

同性カップルに“結婚相当”証明書、渋谷区が条例案(2015年2月12日TBSニュース)

 東京・渋谷区が、同性同士のカップルを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行する条例案を、来月の区議会に提出することを決めました。

 「性的少数者が尊重される社会であるため、区は『パートナーシップ証明書』を発行することとする」(桑原敏武 渋谷区長)

 渋谷区によりますと、同性のカップルが「家族ではないこと」を理由に、アパートへの入居などを断られることを問題視し、去年7月ごろから検討を重ねてきたということです。

 検討結果を受け、渋谷区は、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める「パートナーシップ証明書」を発行する条例案を、来月の区議会に提出することを決めました。

 区は、この制度について、婚姻とは全く別の制度だとしていますが、自治体が同性カップルをパートナーと証明する制度は、全国でも初めてのことだということです。

この新制度、区民と区内の事業者に証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう求め、条例に反した事業者名は公表すると言う罰則規定もあるそうなんですが、家族限定と言ったことでの不利以外にも医療現場のようにそれが必要である場合に本人意志を代理していただくと言う局面があるわけですから、いわゆる事実婚なども含めて法的に扱いが微妙な代理人の立場を確定する資格と言うのはあっていいと思います。
渋谷区ではすでにこの制度利用を求めて外部からの転入者も出ていると言うのですが、今のところ渋谷区内限定と言うことでいささか使い勝手が悪いところもありますけれども、全国とは言わないまでも例えば都内全域で同じような制度が利用できるとなれば各種利便性は高まるかも知れません。
最近たびたび話題になる孤独死なども、元を辿れば離婚や非婚化の増加で孤独な生活を送る人が増えたからだと主張する人もいる一方で、今や日本男子は草食どころか絶食に進化したと海外でも報じられるほど性生活への欲求やリアルでの異性との関わり合いへの欲求が希薄になる中で、結婚し家庭を持ち子供をつくると言う旧来の「当たり前」に限定してしまうとついていける対象者はどんどん減ってしまうでしょう。
老後の孤独問題などは地域内でのグループ形成などでも対応できるのだろうし、結婚という形に縛られない様々な付き合い方もあるはずですから、まずは制度的な間口を広げていくことが公的な支援の必要性を後々引き下げ、増え続ける社会保障コスト対策にも有効な可能性もあるとすれば、後は制度を決めていく偉いおじさま方がどこまで柔軟に社会の実態に即した制度を用意出来るかが問われる気がします。

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コメント

世田谷もやりそう

渋谷区に続き 世田谷区も同性カップル認める施策検討
朝日新聞デジタル | 執筆者: 二階堂友紀
投稿日: 2015年02月16日 08時19分 JST 更新: 2015年02月16日 08時19分 JST

東京都世田谷区の保坂展人区長は15日、渋谷区が同性のカップルに結婚相当の関係を認める条例を目指すことを受け、「世田谷区としても具体的に何ができるか答えを出すべく準備している」と述べた。同区で開かれた性的少数者の成人式で明らかにした。

保坂区長は朝日新聞の取材に、「(結婚に相当するという)証明書を出すだけならすぐにできるが、どういう形が望ましいか担当課に早急な準備を指示した」と語り、同性パートナーシップを保障する方策を検討する考えを示した。

区長は昨年9月の区議会でも独自の支援策を検討する方針を述べていた。上川あや同区議は近く、世田谷区でも同性パートナーシップを認めるよう求める要望書を、区内在住の同性カップルなどとともに区長に提出する方針だ。(二階堂友紀)

投稿: | 2015年2月17日 (火) 07時54分

実際の運用ではパートナー関係をどのように認定するかが難しいのでは?
もし夫婦同様の権利が認められたら認知症高齢者が狙われそうな気がします。

投稿: ぽん太 | 2015年2月17日 (火) 09時12分

↑そのテがあったかっっ!!

…あ、でもよく考えてみればフツーに異性カップルのフリのがバレにくいかw

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2015年2月17日 (火) 10時01分

>性的少数者の成人式

マイノリティは普通の成人式に出にくいのか?

投稿: | 2015年2月17日 (火) 10時09分

個人的には性的少数者の尊重云々といった議論に踏み込むよりも、実質的に家族関係にあるのに法的には家族と認められない方々の救済措置という実務的な話だけで進めた方がいいのでは?と言う気がします。

投稿: 管理人nobu | 2015年2月17日 (火) 11時04分

渋谷区の取り組みは一見良さそうですが、おそらく証明書の発行を同性婚に限るのは差別ではないか、異性同士のカップルにも証明書を発行しろって話になってくると思われます。
そうなると、証明書さえあれば戸籍を汚さず結婚と同じ利益を享受出来ることになるようなり・・・

なんとなくですが、良い未来が想像できません。

投稿: クマ | 2015年2月17日 (火) 20時51分

男性の性交経験率が5割を超える年齢は29歳――。驚きのデータとして各メディアで
「若い男性のセックス離れ」と報じられ波紋を広げた調査に、実は誤りがあった。

正しくは20歳で、調査を行った団体によると、調査データの計算やまとめ方のミスがあったためだという。

第1報の段階で「29歳と聞いて安心した」「わずか6年で童貞卒業年齢が23歳から29歳に跳ね上がってる!
本格的童貞ブーム到来!」とはしゃいでいた輩にとっては、とんだぬか喜びの発表となってしまった。
正しくは男性20歳・女性19歳

誤りがあったのは「日本家族計画協会」が2014年1月に発表し、男女3000人にセックスの頻度や関心などを
調べた「第7回男女生活と意識に関する調査」だ。その中で、セックスを経験した人が50%を超える年齢に
ついて、14年調査で男性29歳・女性28歳としていた部分が、正しくは男性20歳・女性19歳だった。

同会によると、誤りの原因は「調査データをまとめたエクセル資料の計算ミス、まとめ方のミスがあったため」
という。調査は02年から行っており、過去の同様の部分についても誤りがあった。ほかの調査部分には誤りはないという。

発表された当時、調査は報道各社に大きく取り上げられた。これまでの調査に比べて(08年23歳、
10年26歳、12年26歳)、男性の年齢が大きく高齢化したことやセックスへの関心が低くなっていることから、
「セックス離れ:若い男性、性の『絶食化』」(毎日新聞)、「セックスレスの既婚男女増加=若年男性
『草食化』も」(時事通信)などと報じられていた。J-CASTニュースも「男性のセックス離れ」とした記事を
2月6日に公開した(19日に修正)。

報道のインパクトは大きく、「ついに若者のセックス離れ。世紀末感があるね」「この国の人口はますます
減少しそう」とネットでは大きな反響を集めていた。

29歳だと思って安堵していた人も...

特に「29歳」という年齢に注目した人は多く、

「なんだ 俺普通なのね」
「二十歳で童貞だったら負けだと思ってたから29歳と聞いて安心した」
「俺が、俺たちがマジョリティーだ」

と喜んだり、安堵したりする投稿が相次いでいた。

ただ、一部ではデータの信ぴょう性について

「さすがに半数が29まで童貞はねーわw」
「おいおい、この数字はいくらなんでも嘘だろ。29、28まで半数が童貞と処女って...ありうるの?」

と当初から疑問視する声があった。しかし、大はしゃぎする人たちの声が目立っていた。

現在、修正されたデータは「日本家族計画協会」の公式サイトに掲載されている。同会によると、
すでに関係各所に修正の連絡は行ったという。

http://www.j-cast.com/2015/02/19228336.html

投稿: 草食化はとんでもないデマ | 2015年2月19日 (木) 21時49分

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