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2015年1月23日 (金)

議論の別れそうな現代の食事情

大阪の給食と言えばあまりに粗末で不味い、量も少ないと学童からは大いに不評なんだそうで、先日は少しでも食べ残しを減らすため給食にふりかけを使用することを認めるべきかどうか激論が交わされたと言いますが、もはやそんな次元ではないだろうと言う想像の斜め上を行く状況にあるようです。

<大阪市の学校給食>おかず冷たい 食べ残し7割(2015年1月19日毎日新聞)より抜粋

 ◇橋下徹市長の肝煎り政策 不満噴出

 大阪市で昨年4月から、市立中1年生を対象に仕出し弁当を配る方式での給食が始まった。全国最低だった大阪府内の公立中給食実施率を改善しようと、橋下徹市長が府知事時代から掲げていた肝煎り政策。しかし「おかずが冷たい」などと生徒から不満が上がっており、7割以上の生徒が食べ残している。2016年度から全学年を対象とするが、保護者からは家庭弁当との選択制に戻すべきだとの声も上がる。一方、食べ残しを出さないために「ふりかけ」を持参させるというアイデアを巡り、教育行政のあり方まで議論になっている。
 大阪市は元々、家庭弁当が基本だったが、試行を経て13年度は給食(仕出し弁当)との選択制に。昨年、「栄養管理やカロリーコントロールがされた適切な昼食の提供は、一つの教育だ」との橋下市長の方針で、全員給食が導入された。

 ◇おかず冷蔵保存

 財政面から校内に調理室を設けることが難しいため、市教委が献立をつくり、民間業者が調理・配送するデリバリー方式を採用することとした。1食あたり約500円で、うち食材費300円が生徒負担としている。
 ご飯とおかずはそれぞれ一つずつの容器に入れられて学校の配膳室に届く。しかし、学校によっては給食時間の数時間前に到着する。ご飯は温蔵庫(70度)で保管するものの、おかずは食中毒防止のため冷蔵庫(10度)に入れる。温め直す機器はないため、「煮こみハンバーグ」などのメニューでも冷えたまま生徒に提供される。
 市教委が昨年6月に実施した調査では、給食を「全部食べている」と答えたのは10・8%。これに対し、「ほとんど食べていない」29・0%▽「少しだけ食べている」18・2%▽「半分くらい食べている」26・2%で、給食を食べ残しているのは計73・4%に上った。

●手作り持参望む親 「おかずは冷たいし、ほとんど食べない」と漏らす1年女子の母親は「小学校の温かい給食になれているので、余計に冷たい給食に抵抗があるのだろう」と推し量る。実際、保護者から家庭弁当を望む声は少なくなく、ある保護者は「半ば無理やり、全員給食になった。今からでも選択制に戻してほしい」と訴える。
 市教委も生徒の声を受け、みそ汁を保温性のある食缶で配送するなどの改善を図り、温かい食材の提供を始めた。
(略)
 大阪市は最終的に自校調理で温かい給食の提供を目指している。ただ、学校数の多さや施設改修に多額の費用がかかるため、担当者は「10年はかかる」と漏らす。調理室のある小学校で作った給食を周辺校に配る方式の導入も検討しており、15年度からは、モデル校を1校設定して検証する予定だ。

 ◇横浜市は家庭弁当継続

 全国20政令市では、自校調理方式は札幌や仙台、さいたま、浜松などが採用、デリバリー方式は京都、神戸、広島などで導入している。大阪市の全員給食導入に伴い、給食を実施していない政令市は横浜市と堺市だけになった。横浜市は昨年12月、「栄養価や量、体調、アレルギーなど一人一人の状況に合わせて作ることができる」との理由で、給食ではなく、家庭弁当を基本とすることを決めた。堺市は16年度から選択制での実施を決めた。担当者は「保温ラックを活用するなど、工夫したい」と話す。【寺岡俊】

冷めても美味しいと言うより、冷めた状態で食べることを前提にした煮込みハンバーグと言うのもそれはそれで開発してみると面白いとは思うのですが、それならそもそも別なメニューにした方が話が早いだろうと言うことですかね。
ともあれこれではふりかけ云々を言っている場合ではないと思いますが、しかしこういう食事を出されれば成長期の空腹を抱えていてもきちんと食べ残すと言うのは子供達にもそれなりにちゃんとした味覚が育っている証拠だとも言え、休日にファーストフード店のドライブスルーに親子連れの乗った車が行列する光景をいささかどうよと思いながら見ていた身としてはどこか安心したい気持ちもあります。
もともと一部自治体で給食があまりにアレなのは、この少子化のご時世に少しでも住民を地域内に呼び込もうと各種行政サービスを充実させる中で給食費補助と言ったことを言い出す自治体も増えてきた、しかし財政的に余力がない中で無理にやるものだからあまりに内容が哀しいものになってしまったのだそうですが、大阪では2010年の中学給食実施率が全国最低ぶっちぎりのわずかに10%とそれ以前の状況だったそうです。
それが短期間に何とか弁当持参から給食に一本化するところまで持っていったのですからあちこち無理も出るだろうと言うものですが、保護者にしても学童にしても弁当に慣れていたものをショボい、まずい、量も少ないと三拍子揃った給食に強制的に振り返られてしまったわけですから、ここからよほどに年月をかけて努力しなければ一度ついた悪評を払拭するには至らないんじゃないかと思いますね。
ところで給食と言えばかつて給食廃止論が盛り上がっていた時期に、とある校長先生が「しかし給食には子供に食事マナーを教えると言う意味もあるわけで」と擁護論をぶっていて、そんなもの先割れスプーンでパンに白玉入り汁粉なんて無茶苦茶なメニューを食べさせるものにマナーもクソもあるかい!と思わず突っ込んだ記憶がありますが、この食事マナーと言うものを巡って先日からこんな記事が議論を呼んでいます。

わさびは醤油に溶かないで!日本料理の「やりがち恥マナー」5例(2015年1月17日アメーバニュース)

日本料理は毎日の食事の延長線上にあるので、フランス料理やイタリア料理ほどマナーを気にしない方が多いかもしれません。
しかし、身近な日本料理でも最低限の常識的なマナーを知らないと、重要な場面で恥ずかしい思いをしてしまうことも。
そこで今回は、意外としている人が多い日本料理でのNGマナーをまとめてみます。日本料理を食べる時は、普段の食事とは違うことに留意して、以下のことには特に気をつけましょう

■1:手を受け皿にする
こぼれそうだからと手を受け皿の代わりにするのは、上品そうに見えてNGマナーです。懐紙を使ったり、持ち上げてよい食器の場合は、食器を持ち上げて食べます。
刺身や焼き魚、大鉢の皿は持ち上げて食べないので、そのままお膳に置いたままいただきます。基本的に小鉢や小皿、お椀、どんぶりは持ち上げてOKです。

■2:わさびを醤油に溶かす
お造りの刺身を食べる時は、わさびを醤油に溶かすのではなく、刺身全体にわさびをつけてから醤油につけて食べましょう。醤油皿は、持ち上げても大丈夫です。

■3:座布団を踏む
日本料理はお座敷でいただく場合も。お座敷での座布団や敷居・畳のへりを踏むのは、マナー違反とされています。訪問先でも同じで、相手への敬意を欠いた行為と見なされることに。

■4:おしぼりでテーブルを拭く
おしぼりはナプキンとは違い、手を拭くものなので、テーブルや口もとを拭かないようにしましょう。テーブルに何かこぼした時は、お店の人に頼んで拭いてもらいます。口もとを拭く時は、持参したハンカチやティッシュ、懐紙などを使って。

■5:食器を重ねる
食べた後は、器やお皿は元の位置に戻しておけばOKです。食器が傷付く可能性もあるので食器を重ねたり、片づけたりすることも不要です。

かしこまった場面でなくても上記のような振る舞いは、意外と見られているポイントです。「きちんとしていたつもりがマナー違反だった……」ということにならないように、今一度日本料理のマナーを見直してみませんか。

ちなみに「受け皿」と言うのは内容物が垂れて食卓等を汚すのを防ぐために食器の下に敷く皿のことで、こういう意味での使い方は誤用だと言う突っ込みはさておき、手皿NGなど概ねは常識的な内容が多く、中には「テーブルに何かこぼした時は、お店の人に頼んで拭いてもらいます」など店によってはちょっと無理がありそうな内容もあるとは言え、まあ書いてあること自体はおおむねそれはそうだと言えることだとは思います。
ただこの中で例外的に多くの方々が「それはおかしいのでは?」と突っ込みを入れているのが「わさびを醤油に溶かす」行為がNGとされていることで、しかも正しい作法として「刺身全体にわさびをつけてから醤油につけて食べましょう」とは何じゃそりゃ?ですけれども、恐らくは刺身の上にちょいとワサビを載せた状態で醤油をちょいとつけて食べるとワサビがよく利いてうまいよと言う話のことを言っているのでしょう。
もともとこのわさびを醤油に溶くべきではないと言う話、今も続いている某料理漫画が初期の頃に取り上げたことから注目されるようになった話だと記憶するのですが、これもとりわけ風味の飛びやすい本ワサビを十分に楽しむには醤油に溶かずに食べるべきだと言う話であって、逆に蕎麦などに合わせるのにこのやり方ですとワサビより繊細な蕎麦の風味がかき消されてしまうデメリットもあって、まあマナーと言うよりは好みの問題でしょう。

食通で知られた北大路魯山人は刺身の上にワサビを載せて食べるとワサビがよく利く、一方で醤油に溶くと辛みはなくなるが醤油の味が良くなると言っていて概ね同意なのですが、もちろん相手がおろし立ての本ワサビの風味にこだわって出しているものを何も考えずに醤油に溶いてしまうような行為は、揚げたての天ぷらを放置しておしゃべりしているのと同様マナー云々以前に料理人の心遣いに対してどうかと言う話ですよね。
ちなみに多くの国でマナー違反とされる食事の際に音を立てることに関して日本人は無頓着だと言われがちですが、これも起源としては蕎麦などは庶民料理で作法にうるさくなかっただとか、遠く戦国時代に毒が盛られかねない会食の場で確かに食べたのだと相手に見せるためわざと音を立てたからだとか諸説あるようですが、正式な食事の作法では日本においても音を立てて食べる行為はNGであるとされているのは留意すべきでしょう。
また昨今たびたび言われる問題マナーの例として大皿に盛られた唐揚げにレモンを勝手にかける人間の評判が悪いのですが、これももともと唐揚げに使うために添えられているものなのですから本来マナーと言うよりは好みの問題と言うべきだとしても、やはり他人の嫌がることをやらないと言う意味で考えると今の時代におけるマナーの一つだと捉えてもおかしくはないのかも知れません。
近ごろでは大学の学食でも大きなテーブルに相席ではなく、顔が見えないように仕切りをつけた「ぼっち席」が用意されているのだそうで、SFなどでは他人の前で食べると言う行為が社会的禁忌とされる異文化との摩擦と言うのは昔からの定番ネタですけれども、自分はマナーは完璧だと思っていても時代と共にマナーそのものも移り変わるのだと言う認識は持っていないと、長い人生の中いずれどこかで足下をすくわれかねませんよね。

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コメント

素朴に疑問に思うんだが座布団ふまずに座ることって可能?

投稿: | 2015年1月23日 (金) 08時44分

座布団を踏み付けることと座布団に座ることは違うかもね

投稿: | 2015年1月23日 (金) 09時10分

横の畳に正座して、ずり寄るのが正式ですよ>座布団

投稿: おちゃ | 2015年1月23日 (金) 09時21分

今日は勉強させていただきました。m(_ _)m

投稿: ぽん太 | 2015年1月23日 (金) 09時24分

以前に知り合いのお茶の先生に簡単に作法を見せてもらった時には無理だと思っていましたが、医療関係者の無菌処置なども素人目には同じように無理に思えるものなんでしょうね。

投稿: 管理人nobu | 2015年1月23日 (金) 09時59分

最低限のマナーじゃなくて、3以外かしこまった席だけの話でしょ?
知識として知っていたらいいだけで、普段はほとんど意味ないですね。
3の座布団とかは、日本食マナー以前の普段の生活での常識。

ご飯はおいしくいただけたらそれでいいと思っているので、無意味なことは
無視しますね。家ならパスタは箸で食ってる。

投稿: | 2015年1月23日 (金) 10時01分

パスタは箸で食っちゃいけないってマナーはないんじゃ?

投稿: | 2015年1月23日 (金) 10時05分

>マナーは完璧だと思っていても時代と共にマナーそのものも移り変わるのだと言う認識は持っていないと
 誠に御意、ではございますが、それは結局相手に不快感を与えたくないという心根であって

>長い人生の中いずれどこかで足下をすくわれかねませんよね。
 そんなもので足下を掬われる様なおつきあいは無しで済ませれれば、とも思っております。処世にしたくはないですねぃ。

投稿: だんだんどうでもよくなって | 2015年1月23日 (金) 10時35分

>給食を食べ残しているのは計73・4%
弁当方式だとたくさん食べる人に多く渡して小食の人に少なく渡すという小細工が出来ないため、
そこまで高い数字ではないような気が私はしますが・・・

投稿: クマ | 2015年1月23日 (金) 11時12分

弁当だと夏場が怖いんじゃ…って思ったけど今は学校にもクーラー入ってるのか
設備投資は出来るんだったら温蔵庫くらい用意できそうなもんだけど

投稿: | 2015年1月23日 (金) 14時36分

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