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2014年11月22日 (土)

いま携帯電話の解約が熱い?

携帯電話と言えば今やその所持を前提に社会が成り立っているようなところもありますが、各社の契約獲得競争も激化しているせいか加入したはいいが、いざ契約を解除しようとするとなんだかんだで面倒くさいと言うことがままありますよね。
特に最近では何かと本人確認と言うものが重視されるのは犯罪等に利用される可能性も考えると仕方のない部分もあるかと思いますが、あまりにそれが行きすぎていると困ったことになると言う話が最近注目されています。

故人の携帯解約ができるのは本人のみ?ソフトバンクの対応が話題に(2014年11月2日IRORIO)

死亡者本人が解約に?

ソフトバンクモバイルの解約での対応がインターネットで話題になっている。きっかけになったのは、まろん具らっせさんのツイートだ。
短期間に1万以上のリツイートがなされた上、似たような体験をした人のツイートも寄せられた。
そこでは「死亡診断書の原本を持参するよう言われた」「(亡くなった)本人の承諾書が必要と言われた」「手数料を取られた」「名義変更してからでないと、解約できなかった」などの対応があったとのこと。
結局、まろん具らっせさんは他の店舗で解約ができたのだが、当然のことながら不満は残ったようで「もう二度と最初の店いかない近寄りたくもない代理店にも本丸にも苦情いれる」とツイートしている。

3社の解約ページ

ソフトバンクモバイル、NTTドコモ、auのホームページで、故人の解約について見てみよう(下記リンク参照)。
一番分かりやすいのはauだろう。先に「原本を要求された」とあったが、ここでは「原本の提出が困難な場合は、コピーでも可能です」となっている。
ソフトバンクモバイルもほぼ同じ内容だが、こちらは「コピー可」とはなっていない。やはり原本が必要なのだろうか。
この2社と比べると、NTTドコモは分かりづらい。先の2社のように「○○か××か……のどれか」と具体的に書いてあった方が良いはずだ。
興味深いのは、3社ともに、「葬儀(会葬)の案内状(礼状)」を可としているところだ。またソフトバンクモバイルとauは「新聞のおくやみ欄」でもOKとしている。こうしたものが大丈夫になったのには、何か前例でもあるのだろうか。
「(解約)手数料は無料」「どの店でも可能」などは共通なので、手数料が必要だったり、他の店に行かされたりするのは、明らかに間違いだと分かる。

透けて見える事情

こうした中で話題になったものに、ソフトバンクモバイルでは、どんな理由であっても解約すると店にペナルティが課せられるため、解約を渋るとの話だ。さもありなんと思われる内容だが、NTTドコモやauも、何となく解約を避けたいなーとする思惑が透けて見える
例えば、NTTドコモの「ご契約者の死亡による承継または解約」ページだが、タイトルでも分かるように、まず「承継」が出てきて、次に「解約」となっている。
一家に一台黒電話、の頃ならいざ知らず、1人に1台、仕事とプライベートで2台の人も少なくない現在で、親の電話を受け継ごうとする人がどれだけいるだろうか。利便性を考えれば「解約」が先で「承継」が後だろう。
またauの「死亡した母の携帯を解約するには」を見て欲しい。
なーさんの「母が亡くなり 母の携帯を解約するには 何を持参すれば良いですか!?」に対して、 minzさんが「公式 契約者が死亡したためauケータイの名義を変更したい(承継したい)に掲載されております」と答えている。
「minzさんはauの手先!」と言うわけではないが、公式ページを紹介するのであれば、下記の「契約者が死亡したためauケータイを解約したい」が妥当だ。会員間のやり取りとは言え、全くフォローしないauに、どことなく嫌らしさを感じてしまう。
「早速 ありがとうございます!!」と答えたなーさんが、承継ではなく解約できたのを願うばかりだ。
これに限らず、インターネットの掲示板や質問サイトなどでも、解約に関する問い合わせや書き込みは多い。「とりあえず書き込んで聞いてみようか」とする人もいるだろうが、各社とも解約の手続きを、もっと分かりやすくする必要がありそうだ。

死んだ夫の携帯の解約出来ずショップに「遺灰」を持ち込んだ女が話題に(2014年11月19日秒刊サンデー)

携帯電話の契約の際には本人確認が徹底される。契約者本人が直接手続きを行う場合は問題ないが、携帯電話の所有者が死亡した場合、その解約手続きに手間取ることが珍しくない
2014年10月、遺族の携帯電話の契約解除を申請されたソフトバンクショップが「本人同伴でないと手続きを行えない」と主張し、「遺骨を持ってこいと言うのか!」と関係者が激怒する事態に発展したが、ヨーロッパのウェールズでは死亡確認を求められた未亡人が本当に携帯電話ショップに遺骨を持ち込んで話題になっている。

カーディフ在住のマリア・レイボールドさん(56歳)は、2014年の8月下旬に夫のデイビッド氏をガンで亡くした。葬儀を終えた後、夫の所有していた携帯電話を解約するためにT-Mobileショップに電話をかけたところ、「本人の死亡を確認できないと手続きを行えない」と拒否されてしまった。
マリアさんは三度もT-Mobileショップに直接足を運び、夫が死亡したことを懸命に説明した。火葬場の請求書だけでなく遺灰が詰まった骨壺まで持参したが、証明にならないとして全く聞き入れてもらえなかった
それどころか、T-Mobileは再三にわたってマリアさんに未払いの料金を請求し続けた。デイビッド氏は存命中、Samsung Galaxy mini SIIの使用料として月に約26ポンド(およそ4750円)支払っていたため、トータルで129ポンド(およそ2万4000円)も会社に払わなければならないというのだ。マリアさんは想定外の事態にパニックを起こし、体調を崩してしまった
数か月にも渡る論争の末、T-Mobile側は手続きの行き違いを陳謝。無事にデイビッド氏の携帯電話の解約手続きも完了し、マリアさんは事なきを得た。
マスコミの取材に対してマリアさんは、「携帯電話の解約より夫の埋葬手続きの方がよっぽど簡単だった。」とコメントしている。携帯電話を所有している世帯に向かって、「私のような辛い思いをする人がこれ以上現れないことを願っているわ。」と注意も呼び掛けている。
T-Mobileはアメリカでも契約者数トップ5に入るほどの大手携帯電話会社だが、有名な企業だからといって信用できるとは限らないようである。
(略)

単純に相手が亡くなっても契約がいつまでも継続されるのはどうなのか?と思うところですが、法的に見れば遺産相続を放棄したと言ったことでなければ相続人が携帯支払いに伴う債務も自動的に引き継いでいると見なされるのだそうで、それならば契約そのものも引き継いでいると見なして本人に代わって解約させてもよさそうに思いますが、一応名目上は「勝手に解約されたと後で本人にクレームをつけられても困る」と言うことなのでしょうか。
ともかくもネット上では「いよいよイタコの出番か」「遺族の気持ちを何だと思ってる」等々様々な意見があるところなんですが、好意的な意見と言うものはほとんど見られないのは当然であるし、少なくとも公式の規定に従って判断する限り紛争化した事例と言うものはショップの現場判断?で規定外の対応をしている場合が多そうですよね。
ただそうしたイレギュラー対応が何故発生するのかと言えばなるべく解約させたくないからであって、何故そのように思うのかと言えばショップにとっても解約が不利益になると言う制度的な問題があるのだとすれば、やはり契約数増加ばかりを追及する携帯キャリアー各社の考え方が根本的に問題なんだろうと思います。
当面の対応として契約上定められた方法論に従って粛々と解約手続きを行っていくしかないんだろうと思うのですが、むしろ金銭的に問題なのは口座からの引き落としになっていたりで延々と故人の回線料金を支払っていたと言ったケースではないかとも思われ、本人死亡時に故人の契約関係を確認することはもちろんなんですが、キャリアー側もこうした事例を単に面倒のない金蔓として扱ってもらっては困りますよね。

ネットで検索してみますと携帯絡みのトラブルで圧倒的に多いのは実は死亡時ではなく各種名義貸しに関わるもののようで、夫婦間や姉妹間など身内の間で名義を貸し借りしていたものがその後不仲になり支払いで揉めたと言ったものから、第三者に名前だけ貸してくれと言われ貸したところ後々困ったことになったと言ったものまで様々なバリエーションがあるようです。
名義を貸す必要があったと言うことは本人名義では契約出来なかったと言う可能性が高いと思うのですが、携帯各社にしても後々のリスクが高そうな相手には契約したがらないのだろうと考えると基本的には名義貸しなどは避けた方がいいのだろうし、とりわけ犯罪行為などに巻き込まれる可能性までも考えると、よほどに相手と一蓮托生という覚悟でもない限りは避けた方がよさそうな話ではあります。
携帯と言えば最近ではスマホの普及で料金も高くなってきていて、なおかつ一人一台以上が当たり前となると家族全員の分となればかなり高額な固定経費になる理屈で、しばしば「生活が苦しい!保護費をもっと上げて欲しい」と主張している生活保護世帯が毎月数万円の通信費を支払っているのは是か非か?などと言った議論も為されるところですよね。
ただ現実的に今の時代社会の仕組みとして携帯所持が前提で成り立っていることを考えると、必要性があるのに持てないと言うことがそもそも問題とも言えるだろうし、特に昨今多い住所不定のワープア層にとっては携帯だけが最後の砦と言うケースもままあるようで、この辺りは個人の生活に不可欠なものであるなら何かしら社会の方で工夫していく必要もあるのかも知れません。

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コメント

つうか販売店のレベル低すぎなのが多いでしょ
あいつら話してたら腹立つよマジで

投稿: | 2014年11月22日 (土) 07時56分

au でサポートに電話して解約に必要なもの聞いてそれから店にいったのに、やはり解約できないといわれてもめたことがあります。
サポートに確認してみろといっても、一切行わず、しまいには手続きを行うかどうかは店の自由だ、気に入らないなら他所へ行け!(店長!)

・・・んで、最終的には別の店にいってあっさり解約できました。

投稿: | 2014年11月22日 (土) 09時41分

自分とこでは意地でも解約させたくないんでしょうね。
やっぱり根本にはシステム的な問題があるのかな?

投稿: ぽん太 | 2014年11月22日 (土) 10時07分

まあキャリアーにしろ販売店にしろ商売ですので損になることはやりたがらないのは当然と言えば当然なんですが、今後こうした問題が認識されればその対策ぶりも業績に反映されていくのかも知れません。

投稿: 管理人nobu | 2014年11月25日 (火) 11時34分

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