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2014年9月11日 (木)

なんでもさらせばいいと言うものでもなくて

また濃い事件が起きたなと感じるのですが、まずはこちらの記事から紹介してみましょう。

ファミリーマートで客が店員を土下座させ金銭要求 Twitterに写真掲載で炎上(2014年9月8日ガジェット通信)

コンビニエンスストアのファミリーマートでの客と店員のトラブルが発覚し炎上している。客がファミリーマート店内で騒動を起こしたことから店員が「おまえらみたいなのは客じゃ無い」と会計を拒むが、客側はその行為に対して逆ギレ。しかもその一部始終を動画撮影し嫌がる店員にカメラを向け続けるのである。

客の1人が店員に殴り掛かる場面もあり相当タチの悪い客であることは明確である。

その後ファミマ店員に対して土下座を強要し携帯電話修理代とタバコなどを要求。その場面も終始動画で撮影しており、画像はツイートされている。

これがネット住民に発覚し当然大炎上である。過去にしまむらで店員に土下座をさせた事件があったが、それよりかなり悪質なのは明確。あのときは土下座させた人は結局逮捕されたが、今回も下手すれば逮捕される可能性がある。

また客の内1人は前科があるという情報も挙がっている。『Twitter』から特定がかなり進んでおり『mixi』やその周辺まで特定されている。
今回は客が騒動を起こした時点で警察を呼ぶのが賢明だったかもしれない。

コンビニ店員に「狼藉」働いた男逮捕 土下座させた動画投稿(2014年9月9日産経ニュース)

 大阪府茨木市のコンビニエンスストアで店員に言いがかりをつけ、商品を脅し取ったとして、大阪府警茨木署は9日、恐喝容疑で同府東大阪市俊徳町、無職、中村剛容疑者(39)を逮捕した。同署は他にも共犯者がいるとみて捜査している。

 店員らを脅して、土下座させるまでのやり取りがインターネットの動画サイトに投稿され、悪質な振るまいにネット上で批判が殺到。店側が同署に被害届を出していた。

 逮捕容疑は8日、茨木市内のコンビニで、中村容疑者の知人が男性店員と口論になったことに乗じ、店の経営者らに「うちの若い衆が店に車で突っ込む言うとんぞ」と脅迫。さらに「謝るの普通は手ぶらちゃうわな」と要求し、たばこ6カートン(販売価格計2万6700円)を脅し取ったとしている。

「コンビニ土下座」2人目の逮捕者 怖くなって出頭(2014年9月10日テレ朝ニュース)

 大阪府茨木市のコンビニエンスストアで、男が店員を土下座させてたばこを脅し取った事件で、警察はさらに別の46歳の男を逮捕しました。

 恐喝の疑いが持たれているのは、門真市の会社員・野仲史晃容疑者です。野仲容疑者は、この事件で9日に逮捕された中村剛容疑者(39)と共謀し、8日午前11時半ごろ、茨木市のコンビニで、たばこ6カートン(2万6700円相当)を脅し取った疑いが持たれています。野仲容疑者は、「ネットを見て怖くなった」と9日午後に警察に出頭しました。「事実については間違いありません」と容疑を認めているということです。

共犯者が「ネットを見て怖くなった」と自ら出頭したそうですが、どうもこれに関しては某暴力的組織の名前を出して脅迫をしたと言うことから「実名から住所までバレてるのに、これはただじゃすまないぞ」と言った書き込みも相次いでいたと言うことで、その辺りも関連しているのではないかと言う話ではあるようです。
ちなみに問題の動画に関してはとりあえずこちらのリンクから参照いただきたいと思いますが、まあ店内でずいぶんと賑やかにやりあったものですし、よくこんなものを撮影し動画投稿までする気になるなと思うのですが、今の時代犯罪行為と言うことに対する感覚も多様化していると言うことなんでしょうかね?
犯罪行為と言う点に関して言えば今回あくまでタバコを脅し取った恐喝罪での逮捕であることには留意いただきたいと思うのですが、犯罪行為が明確にあったのですから「余計なことをせずにさっさと警察呼べばよかった」と言う声もある一方で、翌朝の土下座騒動について店舗オーナーのみならず本部側の人間も同席していたと言うのは気になります。
モンスターだ、クレーマーだと世間でも注目の集まっている時代だけにどこの業界でも同種のトラブルは頻発しているところでもあり、特にこうした大手チェーン店ではバイト店員の裁量に任せるのではなくきちんとしたマニュアルを作るべきなのかとも思いますし、明らかに相手に非がある展開にも関わらず現場に土下座させて済まそうとしたと言うのであればこれはこれで問題ですよね。
いずれにしてもあっと言う間に盛大に炎上したこともあって、すでにまとめが作成されていて各種個人情報まで公表されてしまっているのもいつもの流れなのですが、そもそも反社会的行為とは言え毎度のようにこうしてさらしあげされてしまうと言うのは私刑ではないかと言う議論もあって、先日取り上げました電車内の写真撮影で逮捕されたと言う事件とも絡んでのこんな記事を紹介してみましょう。

〈電車内の女性盗撮〉着衣姿でも逮捕の背景は…もう街では写真を撮れない!?(2014年9月5日産経ニュース)

 電車内の「盗撮」というと、女性のスカート内など本人が見られたくないものをこっそり撮影する行為のイメージが強い。だが最近は、ごく普通の着衣姿の女性を撮影した男性が逮捕される事案も発生。ネット上では「もう電車内でカメラ付きのスマートフォンをいじれない」との悲鳴も上がるが、背景には個人の肖像権に対する意識の低さもありそうだ。
(略)
 この被害女性は、普通に服を着た状態で撮影されたわけだが、近頃は確かに、それだけでも不安を感じてしまうような社会情勢といえる。盗撮画像が、どう使われるか分からないからだ。実際、プライバシーや肖像権を無視してネット上で勝手に画像を公開し、被写体を笑いものにするケースが後を絶たない。
 先月、ツイッターでは東北地方の高校生とみられる男性が「今日、電車で目の前に座ったとびきりのブス(の写真)をあげるよ」などとして盗撮写真を公開した。問題視したネットユーザーが、この人物の書き込みを調べたところ、他にも頭髪の薄い人を勝手に撮影して揶揄(やゆ)する“前科”が判明したため、男性のアカウントは「盗撮をしているという意識はあるの?」などと非難が殺到し、炎上。学校や教育委員会にも数多くの抗議が寄せられたという。
 また、ある女性は電車内でスマートフォンを使ってアニメを見ていた男性の画像をアップし、「こういう人が子供を殺す性犯罪を起こすんだよ!」とツイート。他のユーザーから「電車内に変な人がいたとしても、お前にさらしあげる権利などない」などと集中砲火を浴びた。

結局はマナーの問題

 これらについて、ネットの掲示板などでは改善に向けた議論が活発化している。あるユーザーは「スマートフォンのカメラで簡単に撮影し、気軽にアップロードできるハードルの低さが背景」と分析。別のユーザーは「友達に話す感覚で、面白いツイートをして他の人から褒められたり、共感されたりしたいという意識があるのだろう」と指摘する。若年層が多いことから、「ネットは何を書いてもいい場所じゃないことを学校で教えるべきじゃないか」との声も。
 結局、ネット利用のマナー問題に帰結するようで、社会全体の意識が向上しないかぎり、電車内の写真撮影は避けた方がよさそうだ。(本)

無断での写真撮影と言う行為そのものも問題ですが、それがどこでどう二次利用されるか判らないことも問題だと言われればなるほどその通りで、昨今ではSNS等で何気なく掲載された写真から様々な個人情報が次々と暴かれていくと言う推理小説じみたこともごく当たり前に行われているのですから、ましてた赤の他人が勝手に撮影した写真でそんなリスクを負うなどまっぴらゴメンだと言うのはその通りですよね。
特にわざわざ写真に撮りたくなるような美男美女と言えば人々の記憶にも残りやすいものですから、後日何かしらの機会に「そう言えばこの人はいついつどこで何をやっていた人だ」と顔バレしてしまうと言うこともあり得ない話ではないですし、最悪それによって人生の進路が大きく変更を余儀なくされたとでもなれば泣くに泣けないと言うものです。
ただ逆に前述のトラブルにも見られるように平気で犯罪的行為に手を染める人間など徹底的に晒されて当然と言う素朴な市民感情もあって、そもそもマスコミなどが犯罪者の名前や顔写真を公表するのもこの人は要注意人物だと世間に注意喚起していると言う側面もあるとすれば、実際に被害を被る側である市民が同様の「注意喚起」を行ってはいけないはずがないと言う意見もあるでしょう。

結局この辺りは犯罪者にも人権有りなどと言う法治国家の大原則を持ち出すまでもなく、ネットのオープンな場で大々的にやられてしまうから余計な騒動にまで発展してしまうのであって、企業や団体がこっそり内部文書の形で問題顧客の情報を回して共有するなどと言うことはどこでも当たり前にあることだし、余計な問題を招かないよう無関係な第三者の目に触れないようこっそりやると言った配慮もされてきたわけです。
最初から不特定多数が集まるネットではこっそり回覧も何もないですが、例えばこれが同業者だけが集まる会員制登録サイトのコンビニ部門なりで「こういう顧客が来ました。ご注意ください」式に情報共有されるに留まっていたのであれば無闇に話が広がるものでもなく、大きな問題にもならずに流されていた話だったのかも知れません(まあこれはこれで妥当な対処法を巡って業界人間での熱い議論にはなったかもですが)。
もちろんどこで何をやるにせよ多くの人々が参加している場であれば適切な節度と言うものが求められるのはネットとリアルとを問わず当たり前の社会常識と言うもので、ネットで他人をさらし挙げて笑いものにしている人間はいつ自分が同じようにさらし挙げられるかも判らないと言うのは、リアルで他人の悪口ばかり言っている人間が周囲からハブられ孤立してしまうリスクを常時抱えているのと同じことですよね。
その辺りのリアルとネットとの距離感把握が今ひとつうまくいっていないと言うことなのか、まさかゲーム世界と同じように実生活でも「失敗したらリセットすればいい」と思ってるなどと言う浮世離れしたレベルの人間ばかりでもないのでしょうが、少なくともそんな認識では駄目なんだよと言う幼小児からの教育の機会は大人の責任で用意すべきかと思いますね。

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コメント

ミヤネ屋 ファミマ土下座の件を不自然にスルー 圧力か?
http://www.youtube.com/watch?v=TVIGO9gwGH4
ちなみにコンビニの周辺は空き地ばかり
http://livedoor.blogimg.jp/sdtnk55-2ch/imgs/7/3/731f1e51.jpg
首謀者の一人は不動産会社三和プランニング勤務の社員
http://livedoor.blogimg.jp/sdtnk55-2ch/imgs/0/2/025031f9.jpg

投稿: | 2014年9月11日 (木) 08時53分

こんなのもあるらしい
しかける方も盗撮する方もどんだけ?だわ

ウッフ~ン…悩殺ミニスカ妻、実は盗撮おとり役!?ハレンチ恐喝夫婦を逮捕したぞ!
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140910/waf14091018260025-n1.htm

投稿: 美人局? | 2014年9月11日 (木) 09時28分

これはなかなか面白い事件で、盗撮されることを目的に晒しているのだから羞恥を感じるはずはないと言う理屈で盗撮そのものはおとがめなしになったのですね。
ただフェミ的視点で考えると過激な服装をしていて盗撮されるのは仕方ないと言うことか!?とお叱りを受けそうな余地があるかも知れません。

投稿: 管理人nobu | 2014年9月11日 (木) 11時14分

これは中村容疑者が暴力団を騙っていたので報復される恐れが有り
ビビって警察に助けてもらったって感じかな

投稿: | 2014年9月11日 (木) 17時16分

もう斜め上すぎて腹いてぇw
http://kuchibiru-sokuhou.blog.jp/archives/40119164.html

投稿: | 2014年9月12日 (金) 23時37分

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