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2014年7月11日 (金)

夏の暑い車中に子供を放置するとどうなる?

毎年この時期になると風物詩的に、と言えばいささか不謹慎と言われてしまいますけれども、炎天下の車内に子供を放置した結果大変なことになってしまったと言う事件が多発する時期ではあって、ともかくも近ごろでは店舗側も駐車場見回りなどの対策を講じているとは言え、これだけ事故が多発している中で未だにこうした行為が行われていると言うのは困ったものですよね。
海の向こうのアメリカイギリスなど欧米圏では全般に子供に対する虐待と言うことに非常に厳しいことが知られていて、渡航者の間では日本にいるときのようなつもりでいてはいつ公権力によって強制的に子供から隔離されてしまうか知れないとガクブルされているようですが、最近ではいささか行きすぎて斜め上方向に逸脱しつつあるのでは?なんて懸念もあるやなしやと言います。
個人的には児童虐待の場合間違いであれば後日訂正する機会がある一方で、実は本当の虐待だった場合しばしば介入が遅れれば取り返しのつかない事態になりかねないのですから少し早いか?と言う時期から積極的に介入するべきで、間違いなら間違いで改めて親子関係を考え直すきっかけにしてもいいんじゃないかと思うのですが、逆に言えばそうした介入ミスが起こることを前提とした制度設計は必要だと思います。
ともかく親子の関係に関しては個人個人を重視する西洋と儒教的価値観が背景にある東洋とでもまた考え方が違うようで何がベストかと言われると難しいところですが、ともかく洋の東西を問わずそれはアウトだろうと言う犯罪的行為はあるもので、今アメリカではそうした事件の一つが大きな注目を集めていると言うことです。

炎天下、1歳児の車内放置死は殺人か過失か 父親の裁判に全米が関心(2014年7月4日産経ニュース)

 米南部ジョージア州アトランタ近郊で炎天下の車内に1歳の息子を置き去りにし熱中症で死亡させた父親が訴追され、全米の関心を呼んでいる。地元裁判所で3日、尋問があり「殺人か過失か」をめぐり検察、弁護側の主張が対立した。

 父親はジャスティン・ハリス容疑者(33)。6月18日朝、息子のクーパーちゃんを自分の車の後部座席に固定して出勤。職場に到着して屋外に駐車、仕事を終え約7時間後に戻り、死亡が確認された。当日の最高気温は32度を超えていた。

 ハリス容疑者は出勤途中に保育所に預けたと思い込んでいたと説明したが、捜査当局は状況や言動に不自然な点があるとみて捜査、殺人の容疑で訴追した。

 警察官は3日、容疑者が車内で子供が死亡する事例をインターネットで調べたり、子供がいない暮らしを推奨するサイトを見たりしていたと証言し、殺意を主張した。弁護側は「故意の証明にはならない」と反論した。息子を愛していたという知人の声もある。(共同)

高温車内に1歳児放置し出勤、父親に殺人容疑 米(2014年7月4日AFP)

【AFP=時事】米国で、1歳10か月の息子を高温の車内に7時間放置し死亡させた男が、殺人容疑で訴追された。有罪の場合、死刑となる可能性がある

 ジャスティン・ロス・ハリス(Justin Ross Harris)容疑者(33)には、米南部ジョージア(Georgia)州の勤め先で仕事をしている間、息子のクーパーちゃんを車の後部座席にシートベルトで留めたまま置き去りにしたとして、児童虐待と重罪謀殺の容疑が掛けられている。3日の予備審問では、保釈請求は却下された。
 この衝撃的な事件は米国全土で広く話題を呼び、予備審問は全米の放送網によって生中継された。

 ハリス容疑者は、子どもを託児所に預けるつもりが、そのまま忘れて仕事に行ってしまい、退社後に車を運転し始めて数分経って初めてクーパーちゃんが死んでいることに気付いたため、車を止めて助けを呼んだと主張している。
 これに対し、フランク・コック(Frank Cox)判事は「子どもが死亡し、すでに死後硬直が始まり、車内には死臭が充満していたとの証言もあるのに、車に乗ってしばらくするまで自分の子どもの状態を確認する行動をまったく取らなかった」ことは不可解だと指摘。
 さらに警察によると、ハリス容疑者は自分の息子が車内の高温で死に瀕している間、職場から6人の女性と性的なメールをやりとりしていたという。このうち最も若い女性は17歳だった。
 また調べによると、ハリス容疑者は事件が起きた6月18日以前、インターネットで子どもがいない暮らしや、刑務所での生活を切り抜く方法などについて検索した他、炎天下の車内で動物が死んでいくビデオを複数閲覧したことが明らかになっている。

 担当刑事は、子どもが死んだと知らされたとき、ハリス容疑者も妻のリアーナさんも何も反応しなかったと述べている。だが一方で、ハリス容疑者は子どもを溺愛していたという複数の証言もある。

この裁判、どうも故意による事件性があると考えているようで単純な放置事件とは少し違うようですが、しかし今の時代にネットの履歴からずいぶんと色々なことが判ってしまうものだなと感じますし、公的なニュースなどでもこうした履歴をどんどん取り上げるものですから、仮に無罪となったとしても個人として公人として相当なダメージが残ってしまうんじゃないかと言う懸念がありそうです。
まあ事故が起こるときと言うのは得てしてとんでもない誤解や勘違いがあってのことだと言うのはままあるもので、全くのうっかりであったからこそ職場で私的なメールなどを交わしていたと言う主張もあり得るわけですが、しかし素朴な疑問として保育所の方ではこうした場合に何も確認なりは行わないものなのか、この辺りは再発防止と言う観点からも制度面でどうなっているのか確認していただきたいですよね。
日本でも毎年これだけ同種の放置事件が報道されているにも関わらず同じことを繰り返すのは犯罪的であり、親にはもっと厳しい刑罰を科すべきだと言う声が根強くありますが、一般的にこうした行為で問われる罪としては高齢者の放置などでも時折聞く保護責任者遺棄致死であるとか、より罪の軽い重過失致死と言った罪名になるようです。
興味深いのは過去にこうした罪に問われて何件か裁判沙汰になっているようですが、その多くは執行猶予がついた判決で実刑判決と言うものはかなり例外的であるらしく、例外的に実刑が命じられた兵庫のケースでは両親が口を揃えて事件を隠蔽しようとしたりだとか、石川のケースでは過去にも何度も同様の放置を繰り返しながら改めずとうとう死なせてしまっただとか、単なる放置だけでなくプラスアルファの事情があるようです。
確かに事故と言うものはいつ誰であっても起きることであり、たまたまそれが世間に同種の事故がよくあるケースだったとしても一度の失敗即犯罪とされるのも厳しいものがあるなと思うのですが、現実問題として日本で放置死が問題化するのはほぼ特定の娯楽施設の駐車場内に限ったことであると言う現実を考えると、少なくとも社会の側での対策としてはピンポイントに的を絞ったものが必要だろうなとは思いますね。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

A:子供の蒸し焼き

投稿: | 2014年7月11日 (金) 08時58分

パチンコ屋はもう駐車場の巡回監視してますね
でも当たってるときに呼び出されたらゴネる馬○親いそう

投稿: teruteru | 2014年7月11日 (金) 09時18分

♪夏がくれば思い出す パチンコ屋の駐車場
黄色ナンバー停まってる 陽炎たつ そのなかに
エアコンつけたままだから だいじょうぶ
きっとだいじょうぶ 見ずにほっといて……
20連チャン終わるころ もう貰えぬ養育費

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2014年7月11日 (金) 10時16分

車の中に乳幼児だけがいてドアがロックされていて周囲に親がいなければ即窓ガラスを割って救出し警察と救急車を呼んでください、って国や警察が明確に言ってくれればいいのですが。

投稿: クマ | 2014年7月11日 (金) 10時34分

単に報道されていないだけなのかも知れませんが、幸いにも今年はまだこの種のニュースを見かけていない気がします。
ただ最近はプライバシーガラスが一般化した上にミニバン等車内の広い車が多いですから、外からの巡回だけでどこまで防止できるのかです。

投稿: 管理人nobu | 2014年7月11日 (金) 10時36分

犬が車の中に放置されてるのをちょくちょく見かけます
ああいうのは大丈夫なのかな?ってちょっと迷うことがあるんですが

投稿: てんてん | 2014年7月11日 (金) 12時15分

>>てんてん様
 
普通に死にます。
「店内に連絡しても気づかずに遊んでた飼い主のババアが、犬が死んでるのに気づいて店員に逆ギレ」
って内容が元パチンコ店員のエッセイにありました。
 
博打狂いは、どうしようもない奴しかいないようです。

投稿: | 2014年7月11日 (金) 13時06分

日本テレビで放送されている朝の人気番組『ZIP!』。そのなかでもシンガーソングライターのダイスケさんと2匹のサモエドの兄弟犬ZIPPEI(じっぺい)が全国を旅する『スマイルキャラバン』は人気のコーナーとして有名でしたが、出演していたジッペイにかかわる信じられない事件が起きました。
それはなんと、不注意によりジッペイ兄弟を含む犬9頭が乗った車のエアコンが自動的に切れ、暑い車内に置き去りにされた犬たち7頭が熱中症で死亡したということです。
http://rocketnews24.com/2012/08/10/239766/

投稿: | 2014年7月11日 (金) 13時44分

>「店内に連絡しても気づかずに遊んでた飼い主のババアが、犬が死んでるのに気づいて店員に逆ギレ」

あーそういう悪い店には二度と行っちゃいかんわ(棒

投稿: | 2014年7月11日 (金) 14時00分

動物虐待については時に幼児虐待よりも強い反発を招くことがこれあり

投稿: 元僻地勤務医 | 2014年7月11日 (金) 17時00分

>「店内に連絡しても気づかずに遊んでた飼い主のババアが、犬が死んでるのに気づいて店員に逆ギレ」

それ最悪ですね…こんな逆恨みだけはされたくないです

投稿: てんてん | 2014年7月12日 (土) 12時11分

2014年07月22日
 パチンコ店駐車場に止めた軽乗用車内に生後5か月の長男を放置して熱中症で死亡させたとして、沖縄県
警豊見城署は22日、豊見城とみぐすく市名嘉地なかち、母親の無職新垣清乃容疑者(40)を重過失致死容
疑で逮捕した。

 同署の発表によると、新垣容疑者は6月10日午前10時半頃から、那覇市内のパチンコ店の駐車場に止め
た軽乗用車の後部座席に、長男博大ひろとちゃんを約6時間半放置し、熱中症で死なせた疑い。エンジンは
切られていたという。当日の那覇市内の天気は曇り一時雨で、日中の最高気温は29度を超えていた。

 新垣容疑者は同日午後5時頃、車に戻ってぐったりしていた博大ちゃんに気づき、豊見城市内の病院へ自ら
搬送。病院では既に心肺停止の状態で、救命措置が行われたが、同6時15分に死亡が確認された。

 新垣容疑者はパチンコ中だったといい、博大ちゃんの死亡について「車内に放置したのが原因です」などと
供述しているという。

2014年07月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

投稿: | 2014年7月22日 (火) 21時24分

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