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2014年6月14日 (土)

テレビインタビューは顔出しが原則になる?!

テレビ番組における「やらせ」「捏造」行為の蔓延は今さら言うまでもないことで、基本的にはウソだと思って見ている方がよさそうだと思えるのですが、特にこの方面でかねて定評があるのがフジテレビ及びその系列局である関西テレビで、特に関西テレビの場合はニュース番組なども捏造混じりであるとして名高いですよね。
これらの各局にまつわる捏造問題は今さらいちいち取り上げるのも馬鹿馬鹿しいほどありふれたものですけれども、最近出たものの中から幾つかを取り上げてみましょう。

フジテレビ「テラスハウス」内部告発!セクハラ・パワハラ・やらせ三昧の撮影現場(2014年5月28日週刊文春)

 フジテレビの人気番組「テラスハウス」の撮影現場で、制作スタッフによるやらせ強要や、出演者へのセクハラ・パワハラが横行していることが、複数の関係者の内部告発と、週刊文春の取材により明らかとなった。

 同番組は、若いタレントたちが海沿いの豪華なシェアハウスで共同生活を送る様子を、毎週ドキュメンタリーとして伝える「リアリティショー」とされている。だが実際には、現場に複数いるスタッフの振り付けにより展開が決まるという。
 その陣頭指揮を執っているのが、制作会社「イースト・エンタテインメント」の岡野耕太氏。岡野氏は個別にメンバーを呼び出し、威圧的な態度で、「こんなセリフを言え」「このメンバーと恋愛関係になれ」などと指示を出すという。
 また、彼は女性出演者へのセクハラ行為も日常的に繰り返していた。特に犠牲となったのは、人気急上昇中のグラビアアイドル・筧美和子。岡野氏は彼女のバストを鷲掴みにすることもたびたびあったという。

 これらの告発について、番組の責任を負うフジテレビは、「(やらせ・ハラスメント等の)事実はないと聞いております」としながらも、「出演者でそのように感じた方がいらしたとしたら大変残念に思います。今後、より一層細心の注意を払い制作に臨みたい」と回答した。

関テレ“虚偽”放送で謝罪 別人が家族演じる(2014年5月5日スポニチ)

 関西テレビが3月16日に放送した特番「千原ジュニアの更生労働省 元ヤン芸能人がダメ人間に喝!」に事実と異なる内容が含まれていたことを4日、放送とホームページで発表し、謝罪した。
 番組は欠点やコンプレックスを持つ人に課題を与え、芸能人が応援する内容。問題となったのは、若者5人を集めてカーリングチームを組み、1カ月間練習し、小学生の強豪チームに挑戦するコーナー。メンバーの1人の家族として登場した人物が実際とは違った

 関西テレビによると、収録の際、家族のスケジュールが合わなかったため、制作スタッフが別の人物に出演を依頼。代役を務めたのは、担当ディレクターの知人だった。番組内で、目標を見失った家族の更生を芸人に依頼したり、最後に感謝の意を述べる場面があったという。代役の続柄や発言内容については明らかにしていない。
 4月22日に番組制作の一部を委託された制作会社の担当ADが同社のプロデューサーに事実を報告したことから問題が発覚。番組を制作したよしもとクリエイティブ・エージェンシーから24日に同局に連絡があったという。

 関西テレビでは社内で調査チームを立ち上げ、4日までに大まかな事実を把握。この日「視聴者の皆さまの信頼を裏切ることになりましたことを深くおわびいたします」と謝罪した。18日午前6時30分から放送の「カンテレ通信」で経緯などについて報告する。
 この日は「さんまのまんま大全集」放送後の午後5時25分から、1分半にわたる謝罪放送が流された。同局は「レギュラー番組であれば番組内で謝罪できるが、特番のため、あらためて時間を設けた」と説明。「今回の件は重く受け止めている。事実が確認できた段階で、いち早く視聴者にお知らせすべきと思い発表した」とした。

毎回毎々「重く受け止め」た結果また同じ問題を繰り返すのですから何がどう重かったのか部外者にはさっぱり理解出来ませんけれども、こうした事例が発覚するケースとしてもちろん内部告発によるものも少なくないのですが、最近ではネット上で捏造番組がないかと目を光らせている方々も少なくないそうで、視聴率のうちの一定割合はそうした熱心な方々によって支えられているとも言いますね。
特に同情の余地がないのが別人が誰かに成りすまして証言等を行うと言うスタイルで、顔はモザイクで隠され声も変調されているものですから一体視聴者には誰が誰やら判らないのですけれども、当然ながらこうした成りすまし証言者の発言はテレビ局の意図通りに台本が書かれたものですから、成りすまされた方々の意向から全くかけ離れたものとなってしまいがちです。
当然ながら少なからずの危険を冒してまでも社会正義のために内部告発を行った方々などには酷く評判が悪い行為なのですが、こうした成りすまし行為を防止するためにとテレビ局側が打ち出した対策がそれはちょっとどうなのかと新たな社会的反響を呼んでいるようです。

テレビ「顔出し」基本に批判多数(2014年6月12日web R25)

6月9日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は、公式HP上で「顏なしインタビュー等についての要望」と題した委員長談話を発表。この談話では、モザイク処理などをして取材対象者を特定できなくする、いわゆる「顔なし」インタビューについて、「事実の正確性、客観性、真実に迫る努力などを順守するため、顔出しインタビューを原則とすべき」という考えを示し、ネット上で波紋が広がっている
この発表では、テレビ放送に「顔なし」を安易に用いることは「テレビ媒体への信頼低下をテレビ自らが追認しているかのようで、残念」と指摘する。そして、「顔なし」を避けるべく「取材対象者と可能な限り意思疎通を図るよう努めるべき」とし、「場合によってはその映像を使わないことも認めることがあってもよいのではないか」としている。

このことについて、日本テレビで、報道記者、宣伝プロデューサーを務めた片岡英彦氏はYahoo!ニュース〈個人〉で、
「『顔出し』であれば、テレビニュースの信憑性や正確さが視聴者にとって今よりも高まるとは私は思えない」
とコメント。またツイッター上でも、
取材内容の信憑性を顔出しでしか証明できないのは、結局テレビの信用性が失われているからではなかろーか」
より一層やらせだらけになるな」
と、「顔出し」すれば信頼性が上がるわけではないという人の声が多数投稿されている。また、
「顔出しインタビューで、受けた人がそれが原因で被害を受けたらどうする。原則にした場合、インタビューを受けない人も増えるだろう。様様な状況による結果の責任を取れるのか」
「いや、意味分かんないな。取材なりインタービューを受ける本人の意志を優先するべきだろ」
(すべて原文ママ)
と、「顔なし」は取材対象者側のプライバシー保護の観点から重要で、本人の意志を尊重すべき、と指摘する人も多い。

当談話では「顔出し」を原則とすべきで、「顔なし」はあくまで例外扱いと強調する理由としては、「行き過ぎた社会の匿名化」に警鐘を鳴らすという意味合いもあるようだが、ネット上では賛同を得ることができたとはいえないようだ。

顔無しだから成りすましが起こるのだ、それなら顔出しにすればいいではないかと短絡的に考えたわけではないことを祈りたいところですが、そもそも視聴者にとっては証言者がどこの誰であるかと言う知識は全くないのですから役者が成りすましていようが本人出演だろうが知らない誰かであると言うことに違いはないわけで、顔出しによる証言者の萎縮等ネガティブな影響の方が大きそうに感じますがどうなんでしょうね?
そもそも当事者を知らない第三者にとってはどんな顔の人間がそれを言ったのかよりも、どんな立場の人間がどんな内容の発言をしたかの方が重要なのですから、本来的にインタビュー形式を取る必要など全く無く文字情報やその読み上げで十分だし、そこに無意味な映像を付加しようとしてしまうからこそ証言者から拒否されて代役を立てざるを得なくなってしまうのでしょう。
そもそもトレーニングを受けていない素人のしゃべりなど聞いていてそう感銘を呼ぶものでもない場合がほとんどですし、情報はネットで集めるのが当たり前と言う今の時代の視聴者にとって見れば情報密度の低いインタビューシーンで放送時間を水増ししていると受け止められかねないと言うもので、どうも消費者ニーズと製作者側の感覚が乖離しているのかなと言う気がします。
この辺りはとりあえず絵がなければ番組にならないと言う制作側の固定観念あるいは強迫観念が根本原因にありそうにも思うのですが、そうした過剰な映像第一主義が被災地での取材合戦など社会的批判を浴びる数々のマスコミ狂騒曲の原動力にもなっているとも言えるわけで、これ以上さらに世間の感覚から乖離していく方向にカイゼンを進めて一体何をどうしようと言うのかですよね。

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コメント

友人のTV局勤務の友人は、少なくともバラエティー番組ではヤラセでないものは存在しないと断言していました(20年位前)

投稿: 通りすがり | 2014年6月14日 (土) 08時29分

やらせだお約束だって判ってるのはぜんぜん構わないんですけどね。
「志村ー!うしろ!うしろ!」だとか「押すなよ!ぜったい押すなよ!」っての。
ハンパにリアルっぽい番組にしちゃうから誤解されるんじゃないかと。

投稿: ぽん太 | 2014年6月14日 (土) 09時35分

ドラマと同じように、ニュース番組でも

『この番組はフィクションです』

と終わりに表示すればおkじゃね?

投稿: 権ベェ | 2014年6月14日 (土) 11時16分

今だから言うがAK○はやらせであるw

投稿: aaa | 2014年6月14日 (土) 12時07分

だが人生の勝ち組

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140612-00036301/
「オレたちって、すごくね?」
「だってさ、各局の応募者2万人のうちから選ばれた20人なんだぜ」
「どうしてこの飲み会に週刊誌が来ないのかな~、だってオレたち、これから日本の報道の中心を担うメンバーなんだぜ」
水島氏によると、キー局社員の生涯年収は5~6億円、通常の大卒正社員の倍で、30代半ばで1500万円を超えることもある。

投稿: | 2014年6月14日 (土) 18時43分

マスコミの顔を出せばよろしいのでは。

投稿: | 2014年6月15日 (日) 16時05分

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