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2014年3月15日 (土)

何でも検索一発で知れるネットの落とし穴

しかしレスリングの吉田選手の父上は自動車道を走行中にくも膜下出血を発症して急死されたと言い、報道を見ながらよく大事故にならなかったなと思っていたのですが、ガードレールにこすりながらも車はきちんと路肩に寄せられセレクターはPに入れていたのだそうで、状況を考えるとなかなか出来ないことだと思いますね。
今日も吉田選手は試合に出場されるそうで、正直何もこんな時に無理しなくてもいいんじゃないかと思ったのですけれども、こうした父上に育てられただけに余人にはうかがい知れないものがあるのでしょう、ともかくも気負わず自然体でやっていただきたいと願っています。

さて、このところの爆発的なスマホの普及もあってネットやSNSがもはや完全にあって当たり前の存在となったせいでしょうか、ひと頃あれだけ言われていたユビキタスなんて言葉は逆に使われなくなってきている気がしますけれども、手元でちょいちょいと操作するだけで何でもあっと言う間に出来てしまうというのは前世紀には想像も出来なかった時代になったものですよね。
ただそれも良い側面ばかりと言うわけでもないのであって、いわゆる馬鹿発見器騒動などは今に至るも沈静化する兆しがありませんし、先日も国内トップレベルの大学を出た医師が息子が無事系列の学校に合格しました!と正規の合格発表前に呟いていたと話題になっていたくらいで、どうもいわゆる知性と言うものとは別次元でネットリテラシーの問題は考えなければならないのかなと言う気がします。
個人として時代に対応していく努力を怠らないのはもちろんですが、社会としてもこういう時代に対応する途上にあるのかなと感じさせられる事件が散見されていて、例えば先日も「知られて欲しくないことまで誰にでも知られてしまうのは困る」と言う事例が紛争化したと記事になっていました。

『食べログ』掲載は「営業妨害」か「表現の自由」か…“秘密の隠れ家バー”怒りの提訴、異例の法廷闘争(2014年3月13日産経新聞)

 膨大な数の飲食店の中から、希望にぴったりな一軒を手軽に探せるグルメ情報サイト「食べログ」。料理の感想など利用者の声が掲載され、店の実態が分かると評判の口コミサイトで、アクセス数は1カ月に5千万件以上に上る。そんな超人気サイトからの店舗情報削除などを求め、大阪市内のバーが大阪地裁に民事訴訟を起こした。このバーのコンセプトは「秘密の隠れ家」。一見してバーとは分からない外観と、非日常的な店内とのギャップが売り物だ。バー側は「掲載され秘密性の演出が台無しになった」と訴え、食べログ側は「表現の自由」などと争う姿勢を示す。飲食店にとって宣伝にもなるはずの人気サイトへの掲載。ただ、掲載を敬遠する店も少なからずあるようだ。

「開けるな」の扉

 3月上旬の夜、大阪市内の路地にあるビル。看板などは見当たらず、外からは何の建物かはまったく分からない。鍵のかかった鉄扉の横にあるインターホンを押し、カメラに向かって紹介者と名前を告げると、「どうぞ」という声とともに開錠された。
 急な階段を上がった先にはもう1枚の扉。「開けるな」という札が多数掲げられ、異様な雰囲気を醸し出す。少し躊躇しながらもドアを開けると、バーカウンターやソファなどが置かれ、間接照明に包まれたスペースが広がった。カウンターでは、常連客らしき数人が店員と談笑していた。後から入店した客らも、店員やほかの客と気軽に話しながら、ビールやカクテルを楽しんでいる。
 バーが営業を始めたのは約4年前。経営者の男性の知り合いや、そこから紹介を受けた人たちで連日遅くまでにぎわっている
 「外観と室内のギャップ、隠れ家のような雰囲気を楽しんでもらいたい」と物件選びから丹念にイメージを作り上げ、「事前にネットで情報を知ってから来てもらうと、演出の意味がない」として、客に口コミサイトへの投稿をしないようにも呼びかけていた
 ところが、平成24年11月ごろ、来店したとみられる人が食べログにバーの写真や感想を投稿。常連客らからは、雰囲気が損なわれることを懸念する声も寄せられた。
 そこで、昨年9月、食べログを運営する「カカクコム」(東京)に、営業方針を伝えた上で削除を要求。しかし、「表現の自由」を理由に応じてもらえなかったため、昨年12月に提訴に踏み切った。
 原告側は「お客さんに悪意はない」と考え、投稿自体を問題視しているわけではない。ただ、「膨大な利用者が容易に検索できる食べログに掲載され続けることは影響が大きい。演出が事前に知られてしまうと、来店の際の驚きや喜びはなく、台無しになる」と訴えている。

「やらせ」や「掲載拒否」も

 食べログが開設されたのは17年。飲食店の所在地や営業時間、価格帯といった基本情報に加え、料理や接客の感想、写真など客からの投稿、5点満点の評価も載っている。
 現在は全国約76万店を掲載。「さまざまな情報が見られるので助かる」と好評で、宴会や接待、デートなど用途に合わせた店探しに利用する人は多い。
 ただ、過去には「掲載拒否」や「やらせ」をめぐる問題も起きている
 22年には、佐賀市内の飲食店経営者が、カカクコムを相手取り、掲載情報の削除などを求める訴えを佐賀地裁に起こした。
 経営者側は、店の外観や料理の写真などが更新されず、現状と異なる内容が掲載されており、「利用者に誤解を与え、営業を妨害された」などと主張。最終的にカカクコム側が情報を削除した。
 昨年5月には、札幌市内の飲食店経営者が、「事実と違う内容を投稿された」としてカカクコムに情報削除などを求めて札幌地裁に提訴。経営者側は「おいしくない」「料理が出てくるのが遅い」などと投稿され、客が激減したなどと主張している。
 また、店側の一方的なPRではなく、客の声が反映される特性を逆手に取り、好意的な口コミの投稿やランキング順位の上昇を請け負う見返りに、飲食店から金を受け取る“やらせ業者”の存在が24年1月に発覚。実際は客の入りが良くない飲食店が「人気店」となる恐れが表面化した。

「ネットだけでは伝わらない」

 口コミサイトは、運営実績を重ね、投稿情報の厚みが増すほどに信頼性が高まる。その点で、10年近くの歴史があり、国内最大級の利用者を抱える食べログは、店探しをする側にとっては魅力的なサイトだ。「○○は△点もついていた」「××は点が低いからやめておこう」という会話もよく聞かれる。
 大阪市内の飲食店で働く30代の男性は「多くの人が参考にしているサイトなので、店を広く知ってもらうには有効だと思う」と食べログを評価する。
 この男性が勤務する店も食べログに掲載されているが、「実際にどれだけのお客さんが見て来店してくれたかは分からない」と打ち明ける。それでも、「ネット情報だけでは、店のすべては伝わらない。店を気に入って何度も通ってくれるお客さんが、ほかの人にも紹介することで、にぎわいにつながっていくのがうれしい」と話す。
 一方、「宣伝効果はあるかもしれないが、好みに合わなかっただけで悪く書かれる恐れもある」と話すのは、大阪市北区でバーを経営する女性(34)。
 自身の店は、グルメサイトに掲載しないようにしている。「自分が良い店だなと思っても、口コミの評価が低いときもあるし、その逆もある。こうしたネット情報に左右されず店に来てもらいたい」という考えを持つ。「信用のあるお得意さんを大切にしたいから」との気持ちもあるという。
(略)

食べ物ネタとなれば当「ぐり研」としても放置は出来ませんけれども、今回紛争化した大阪のケースの場合極めて特殊な状況であったことも事実で、直ちに一般化すると言うのも少し無理があるようにも思いますけれども、人間誰しも自分の仕事が自己評価よりも低く評価されていれば気分は悪いだろうし、明らかに間違った情報が出回っているとなれば訂正なり削除なり求めたい気分にもなるでしょうね。
この辺りはひと頃のカルテ開示騒動などと同様に情報は誰のものなのか?と言う問題でもあって、実際の口コミを書いているのは利用者(顧客)でありそれを管理しているのは運営会社である中で、書かれる対象である店舗側にどこまでその内容や掲載の可否について口出しする権利があるか難しいところですが、少なくともはっきりと掲載を拒否している店舗に関してはそれに応えてもいいんじゃないかなと言う気はします。
まあ今や口コミサイトが一番沢山店舗情報を網羅していると言ってもいいわけですし、一見さんにとっては何かしら情報がないことにはそこにお店があることすら知ることが出来ないわけですから全否定もしにくいところで、例えば営業時間やどんな料理を出す店なのかと言った基本情報は掲載させてもらうとして、その先の写真や口コミ評価は認可制のようにすると言うやり方の方が利用者としてはありがたいようには思いますけれどもね。
そもそも気心の知れた友人知人に「良い店だよ」と教えてもらって行った店でも当たりだと感じることはそうそうないわけですから、こうした見ず知らずの他人のつけた点数だけを頼りに店選びをするのも馬鹿馬鹿しい話だなとも思うのですが、逆にこうした口コミ評価の高い低いで味まで違って感じられるものなのかどうか?と言う疑問もあって、まあ結局はお金を出している当の本人が幸せならそれでいいことなのかも知れません。
ともかくもこうした訴訟沙汰にまでなると今の時代、騒ぎになること自体もまた情報の拡散を促進するわけで、それにどう対処するかによって良い意味での宣伝にもなれば悪い意味でのネガキャンにもなり得ると言う恐さがありますが、そうした点からすると昨今頻発するこの種の「ネットの暴虐」に対する切り返しとしてなかなか面白いなと思ったのが先日出ていたこちらの記事です。

【コスメ「LUSH」激おこ】amazonが何度言ってもパチもん売るのをやめてくんないから商品に「幹部の実名」つけてやったぜ(2014年2月20日Pouch)

日本にも多くの店舗を持つイギリス発のコスメティックブランド「LUSH」。バスボムやシャワージェルなどのバス用品やボディケア用品、皆さんの中にも愛用している人は多いのでは?
そんなLUSH、新たにイギリスamazonの幹部の名前をつけた商品ラインを売り出すのだそうです。その名も「クリストファー・ノース」シリーズ。なぜ人の名前がつけられることに? しかも、amazon幹部って!?
そこにはLUSHのイギリスamazonに対するものすごい怒りと仕返しが込められていたのです。

実はイギリスamazonのサイトでは、これまでLUSHの類似品が数多く売られていたんだとか。類似品というと聞こえはいいけど、要するにパチもん。LUSHはamazonに商品を提供していないにもかかわらず、「LUSH」と検索すると同じように見える商品が検索結果に表示されるという状況に。これでは消費者は間違えて買ってしまうやんけ……!!
そこで、なんとかしてくれないかとLUSH側がamazonに申し入れすることなんと17回! しかしことごとく拒まれ、最終的には最高裁でまで争うなんてことに。近日やっと「LUSHの名前で類似品を検索できるべきではない」という判決が出たそうですが、Amazonは静観の構え
怒りおさまらぬLUSHはイギリスamazonの幹部、クリストファー・ノース氏の名前を冠したシリーズを売り出すことにした、ということだそうな。「自分の名前を勝手に使われる気持ち悪さを理解していただこう」とのことで、実際にこれを伝え聞いたamazonのノース氏は激怒したのだとか。
このシリーズの商品、シャワージェルや消臭剤、足の除毛剤などの販売が予定されてるんですが、キャッチコピーに「Kindle」や「amazonプライム」「最近の履歴」といったワードが散りばめられている……ちょっとちょっと、悪ノリしすぎー! ここまで来たらもう絶対楽しんでるでしょ!

ちなみに記者がイギリスamazonのサイトで「LUSH」と検索したところ、いまだにバスボムなどのグッズがズラリ。LUSHの商品にめっちゃ似てるけど、これ違うの!? これは間違えてもしゃーないわ!
なんだかお互い、大人げないっちゃ大人気ないような気がするLUSH VS イギリスamazonの対立。皆さんはどう思う? 日本のamazonのサイトでは何事もないかのごとく本物のLUSH製品が売られているのも不思議なところです。

ま、こういうのもブリ一流の紳士的対応と言うのかどうかなんですが、単にパチモノを本物のように扱うとはケシカラン!と大騒ぎするだけでは裁判に勝とうが負けようがどうしても企業イメージにも影響しそうなところ、こういうやり方をすると何やら気の利いた笑い話に昇華できると言うものですよね。
口コミサイトの例で言いますと、例えば予想外に点数が低く悪評紛々たるお店などはむしろ店長自ら0点をつけ「当店ではこんなに糞まずい料理を最低のサービスで提供しております」なんてやってみた方が「いったいどれくらい糞まずいのか話の種に覗いてみてやろう」なんて顧客が増えてくるのかも知れませんが、試しにどこかのお店でやってみないものでしょうか?
いずれにしても以前にも書きました通り、まともなネットリテラシーを持ち合わせている人ならこうした口コミサイトにやらせ的書き込みが横行していると言うことは十分理解していることですし、逆に言えばネットの書き込みを全て真実だと思い込んでそれ右だ、次は左だと踊らされてばかりの顧客と言うものは言ってみれば、幾ら数は増えてもしょせん一過性で消えていくだけの顧客であるとも言えるかと思います。
以前にクーポン共同購入サイトのトラブルの際にも見られたことですが、ネットを利用して顧客を増やしたつもりが捌ききれないほど一度に顧客が殺到して対応仕切れず「あの店は最低!」と悪評ばかりが広まってしまった、しかもそういう顧客はすぐに次の店に移ってしまって全く固定客増加にはつながらなかったと言った話を聞くに付け、お店の側も一時の声に右往左往せず地道に精進することが一番大事なんじゃないでしょうか。

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コメント

何でも踊らされるバカが一番損をするのはべつに悪いことではないなw

投稿: aaa | 2014年3月15日 (土) 10時14分

実家医院に「ネット上の悪評を削除してやる」との趣旨のファックスwが来ておりました。典型的地域密着型でごくスタンダードな医療しか提供出来ない当院としてはネット見て来るようなややこしい患者はそもそもお断りなんで放置してますがw

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2014年3月15日 (土) 11時06分

つまり情報を選んで流せば来る患者を選べるかも知れないってことですかね?
それだったらあることないことネットで自作自演しちゃおうかな…

投稿: ぽん太 | 2014年3月15日 (土) 11時32分

ちなみに自作自演で高評価にしたり検索で上位表示にしたりも可能だそうでつw

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2014年3月15日 (土) 14時44分

店員が内部情報暴露してくれんかな
チェーン店なのに味が全然違うとかどうみても怪しい店が多すぎる

投稿: | 2014年3月15日 (土) 15時38分

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