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2014年2月15日 (土)

まとめサイト受難の時代来る?

最近は「便所の落書き」などと悪評もある掲示板よりもまとめサイトの方を利用するという人も増えているそうで、ニュース解説などが商売になるのと同様ネット上の乱雑な書き込みをまとめると言う作業も商売になってきているのだろうなと思うのですが、一方で「他人の発言で商売するとは何事か」「単にまとめるだけで自分独自の情報発信が何もない」と言う手厳しい意見もあるようですよね。
そんな中で先日大手検索サイトがこんなことを言い出したと話題になっていたのですが、いわゆるまとめサイトに対してもその影響無しとしないのでは?と今から懸念する声もあるようです。

「内容薄い」コピペサイトにペナルティ Googleがアフィリエイト運営者に警告(2014年2月3日J-CASTニュース)

  検索サイト大手の米Googleが、無断転載や内容の薄いウェブコンテンツに対して、ウェブサイトで改めて警告した。アフィリエイト広告による収益を目的に、他サイトのコンテンツをコピーしたり、同じような内容のサイトを量産したりするサイト管理者が後を絶たないからだ。
   品質に関するガイドラインを再提示し、サイトを検索できなくするペナルティもあると言っている。

サイトの付加価値が問われる

   英語のウェブマスター向け公式ブログに2014年1月27日、「アフィリエイトプログラムと付加価値」という題の記事が掲載された。Googleではこれまでも内容に乏しいもしくは無断転載など、十分な付加価値のないサイトを運営することに対して、ガイドラインなどを通じて警告してきた。
   公式ブログによると、多くの動画サイトで最近こうした動きが見られ、特にアダルト業界が当てはまるが、それ以外の業界でも同じだ。これらのサイトでは数百や数千ものサイトと同じ、アフィリエイトプログラムによるコンテンツを掲載しているという。
   情報のまとめをメインにしたサイトも増えているが、自分のサイトに付加価値があるかどうかを確かめる質問が紹介されていた。
    「オリジナル情報源の代わりに検索結果として表示されても、ユーザーが訪れたくなるほどの大きな付加価値がサイトにある?
   これが「NO」ならばガイドラインに違反している可能性があり、検索結果の質を維持するため、検索エンジンの登録を削除することも含め対応することがあるという。

   増え続けるウェブ上のスパムサイトをGoogleはアルゴリズムで自動検出している。アルゴリズムに改良を加える「パンダアップデート」の後には、検索順位が大幅に変動するサイトもある。価値のないコンテンツの検索順位が下がり、反対に「質が高い」と見なされたものは上位に表示される
   アルゴリズムだけでは対処できない分は手動で対策が行われ、質問や解答などを投稿したりする、ヘルプフォーラムでは「ペナルティを受けた」という報告例が少なくない。2013年8月の日本語版公式ブログによると、手動でインデックスから削除されるドメインは2%に達していないものの、アフィリエイトサイトにとっては大打撃だ。

2ちゃんまとめサイトにも影響?

   乱立する2ちゃんねるまとめサイトは、同一スレッドをもとにほぼ同じ内容のまとめ記事が大量に作成され、ピックアップする書き込みにわずかな違いがあるだけで、付加価値を加えにくい。Googleのガイドラインでは「内容の薄い」アフィリエイトサイトの例として、
    「・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
       ・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト」
などが挙げられている。実際、ペナルティを受けてインデックスから削除されたというまとめサイトもある
   マスメディアでも取り上げられるなど、近年まとめサイトの影響力は強まっているが、一方では検索結果に同じような中身のサイトが並ぶことへの不満もあった。
   ネットではGoogleのペナルティ対応について、
    「2chコピペブログとか消えるのかな」「人を増やしてじゃんじゃんやって欲しい」「検索すると同じ内容のまとめが引っかかりすぎて邪魔なんだよな。もっと駆逐してくれ
と歓迎する声が出ている。

googleと言えば近年では著作権者の意向を無視して書籍のデジタル化を推進するなどお騒がせ企業としての悪評がすっかり定着している側面もあるだけに、正直お前が言うなと言いたい人も少なからずではないかと言う気もするのですが、ともかくも何かについて検索すると同じような内容のまとめサイトばかりが上位に並んでくると言うのもあまりうれしい状況ではないと言う声は根強いものがあります。
まとめサイトに関しては「情報を取捨選択し何を残すか判断することも立派な知的活動の成果だ」と言う意見もあり、個人的には特定記事に関する議論の保存と言った観点からも個人的には必ずしも全否定する立場にはないのですが、やはり一面では広告バナーを大量に貼り付け収入を得るという、いわゆるアフィブログに対するやっかみも含まれているのではないかと言う印象を受けます。
そうしたネット世論を反映してと言うことでしょうか、先日これまたまとめサイトに関するびっくりするような事件が相次いでいるというニュースが出ていたのですけれども、これも様々な応用技が考えられる手口だけに今後どこまで騒動が広がっていくのか注視する必要がありそうな話ですよね。

2ちゃんねる「まとめサイト」続々と閉鎖 運営者の本名、電話番号が晒され不正アクセスも(2014年2月13日J-CASTニュース)

 2ちゃんねるまとめサイト運営者の個人情報がネットに晒され、それをもとにした迷惑行為が相次いでいる。被害を受けて閉鎖したサイトの数は10を超え、さらに他のサイトも巻き込んで騒ぎが拡大する「祭り」状態となった。
 発端は2ちゃんねる「なんでも実況J(なんJ)」板で作成された「偽装gif」だ。単なるの画像のように見えるが、1、2分経過すると殺害予告画像に突然切り替わる。これに気づかずそのままスレッドを転載したまとめサイトが、意図せず自らのサイトで特定人物の殺害予告をしてしまった

■ドメイン情報から本名や住所を特定

 「なんJ」ユーザーは、まとめサイトの非を責めて「炎上」させたほか、ウェブサイトのドメイン登録情報を調べられるWhoisを使って個人情報を調べ上げ、本名、住所、電話番号を特定した。ドメイン情報はトラブル解決のため公開が原則となっている。個人情報を隠すための代行サービスもあるが、炎上したサイト管理者はそのまま自分の情報を登録していたようだ。
 運営していた他のサイトや通っている学校、顔写真までも次々に晒し上げられ
  「今回はお騒がせしてしまい大変申し訳ありませんでした。きちんとした内容の確認をせず、転載をしてしまい大変反省をしております」
謝罪・サイト閉鎖に追い込まれた
 その他まとめサイトの多くもドメイン情報から個人の特定可能だと判明し、「なんJ」ユーザーは個人情報をどんどん暴いていった。Whois情報が晒されたサイトの数だけで30を超える。
 2013年8月に起こった「2ちゃんねるビューア(通称●)」個人情報流出問題のデータと照らし合わせる者まで現れ、アニメ「プリキュア」を扱うまとめサイト管理者が特定された。ツイッターやサイトのパスワードが「●」と同一ではないか、という推測をもとにログインを試みたユーザーが乗っ取りに成功し、Amazonでのアダルトグッズ購入履歴も晒された。これらは不正アクセス禁止法に違反する行為だ。
 迷惑行為は過激化して、流出した個人情報で勝手に企業や団体にエントリーしようという動きもある。真偽は明らかではないが、騒動のまとめWikiには「アルカイダ(メールにて入隊申し込み完了)」「アレフ(寄付申し込み)」などの記載があった。検索エンジンのキーワード候補にネガティブなワードが出るようにする「サジェスト汚染」の方法も共有されている。

アフィ収入サイト全般に攻撃対象が拡大

 こうした「まとめサイト潰し」の騒動は「なんでも実況J」板だけでなく、「ニュース速報(VIP)」板、「ニュース速報(嫌儲)」などに広がり、攻撃対象のサイトを一覧にしたスプレッドシートも作られた。それによると閉鎖に追い込んだサイトは11に上る
 当初の標的は殺害予告画像の転載をした一部まとめサイトだったが、対象はアフィリエイト収入を得る2ちゃんねるまとめサイト全般に拡大しつつある。その背景にあるのは、2ちゃんねる一部ユーザーの「まとめサイト嫌い」にある。
 まとめサイトは、書き込みの一部を「編集」してアクセスを稼ぎ、広告収入を得るのが一般的なモデルだ。コピペで記事を構成するので「他人の褌で相撲を取る」との批判があるのに加え、中には恣意的な書き込みの抽出で対立を煽り、誹謗中傷するサイトも存在しているため以前から問題化していた。
 2012年7月には、事態を重く見た2ちゃんねる運営が、一部まとめサイトについて「刺激的な内容で広告収入を得ることが生業になっている」と指摘し、転載禁止を言い渡したこともあった。
 今回の騒動は、まとめサイトを叩く格好の機会とばかりに2ちゃんねらーは盛り上がり、大手サイトを引きずり出そうと目論んでいる。「祭り」のまとめWikiに「アフィブログ管理人の皆さんへ」というメッセージがある。
  「今の祭りに巻き込まれブログを閉鎖するのは嫌だ。けど対策なんてできない……そんなあなたに朗報  自分より上の管理人の情報を流出させればいいんです。彼らは大物が出ればそちらに集中するので中小への注目は薄くなります。更には自分のブログが上位に入れます」

しかしよくもまあ色々と考えるものだと思いますけれども、本家たる某掲示板界隈では様々な利害関係も絡んだ陰謀論まで展開されているような状況で、そもそもまとめサイトに関してはコメントを恣意的に抜粋することで特定の主張に従う意見ばかりを偏って採り上げ多数派の世論であるかのように装うといった、ある種の情報操作の場としても機能しているという指摘はなされてきました。
一部ではこうした手法に対して「マスコミによる偏向報道と同じではないか」と言う批判もあったわけですが、興味深いことに今回ターゲットになったサイトがかねてそうした偏向傾向を指摘されていた有名サイトであったと言う話もあると言う点で、かつ事前に犯行予告とも受け取られかねないつぶやきがあったとも言いますから、単なる愉快犯的な行動ではなく根の深い問題なのでは?と言う意見が出るのも無理ないことかも知れません。
そうした疑惑に対する反発と元々のまとめサイトに対する反発、そしてこうしたまとめサイトに否定的に取り上げられてきた当事者の反発とが互いに絡まり合って現状はなかなか複雑な様相を呈しているところですが、少なくとも一部まとめサイトがアフィに絡んだアクセス数稼ぎの目的でタイトル等においてもひどく恣意的な表現を使って来たと言う批判は甘んじて受けなければならないでしょうね。

ネットを通じて何かしら意見を発信したいと考えることは、マスコミによる一方的なブロードキャスト型の情報発信に対する反発からも当然あっていいものだと思いますが、現状ではそこにアフィ問題という営利が絡んでいるからこそ話がややこしいのであって、本当に真面目な情報発信あるいは自己主張をしたいと考えているのであればまずは広告を外せと言う意見は当然にあるでしょう。
この辺りはアフィブログに対する金儲け批判に留まらず言論活動における一般的な認識として、例えばメディアが特定業界の権益を擁護するような言論を打ち出す隣で当該業界の広告を大々的に扱っているともなれば「いやそれは扱う部門が違っていて内容とは全く無関係なので」などと言ってもやはり世間的には「ははん、そういうことか…」と色眼鏡で捉えられてしまうことはやむなしだと思います。
そうかと言って公平を期して完全無作為に広告を選んだところで今度は「記事では色々と批判してるようなことを言ってるがちゃんと金受け取ってるんじゃねえか」と馴れ合い批判もされかねないと言うもので、いずれにしても言論活動にお金が絡んでいるとなるとそれ自体が何かしらのメッセージ性を持ってしまうというのは避けられないことなのかも知れません。
すでに警察も動き出しているようでもちろんまとめサイト管理人も被害者としての側面があることは事実なんですが、少なくとも政治的主義主張などと言った次元とは全くかけ離れた領域で今回の件を単純に「ざまあw」と見る人が少なからずいるという現実はサイト管理者側も認めなければならないでしょうし、ここから改めてどういう活動を展開していくのかで周囲からも再評価されていくことになるのだと思います。

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コメント

9日に実施された東京都知事選において、元自衛隊航空幕僚長、「右翼の旗手」である田母神俊雄氏が60万票
以上を獲得し、本人でさえも意外であったほどだ。日本メディアは、田母神氏はネット選挙の戦略と極右的な
発言により、ネット右翼の人気を集めたと分析した。
ネット右翼とは、主にネット上で右翼的・保守的な意見を発信する人々のことで、他にも排他的な傾向を持つ
個人や集団を指す。朝日新聞によると、ネット右翼の多くは低学歴・低所得の若者で、ネットを好んで利用
するという。彼らは中韓を憎み、日本が韓国に支配されていると感じている。彼らは右翼の観点にとって
有利な、確かではない「証拠」を集めることに熱中し、「陰謀論」を迷信している。
http://japanese.china.org.cn/life/2014-02/13/content_31460000.htm


人は、裕福になるほど、右派的な政治家に投票するようになり、「社会福祉の拡大」や「富裕層への増税」
といった、富を分配する政策に反対するようになる。これは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの
ナタブドゥ・ポウドサビー教授と、ウォーリック大学のアンドリュー・オズワルド教授が、英国で宝くじに
当たった数千名を対象に行った調査(PDF)の結果だ。
この調査によると、宝くじで得た金額が大きい人ほど、右派的な考え方が強くなったという。
これらの人々の多くが、かつて左派的な政治家に票を投じていたにもかかわらずだ。
また、当たった金額が大きいほど、「普通の人々はすでに、社会の富から十分な分け前をもらっている」
という考え方を信奉するようになるという。
グラフを見ると、英国の宝くじで500ポンド(約8万4400円)以上を手にした人々の18%近くが、
当選後に、左派(または支持政党なし)から右派に転向したことがわかる。(以下略)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/12/uk-lottery-study_n_4771788.html

投稿: | 2014年2月15日 (土) 08時33分

個人情報ってそんなに好き勝手に調べられるものなんですか…
もう情報筒抜けになってる前提で暮らさないといけないですね。

投稿: ぽん太 | 2014年2月15日 (土) 10時31分

単なる丸写しアフィサイトは検索結果から除外すればすむ話
グーグルが手抜きするからこういうことになる

投稿: | 2014年2月15日 (土) 12時20分

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