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2014年2月22日 (土)

大雪に関して雑感

先日来の大雪で未だ孤立世帯が少なからずあると言う状況だそうですが、今日は大雪に絡んで感じたことを書いてみようかと思います。
さてのっけから脱線めいていますが、やはり大雪と言えば人間誰しもやっておきたくなるのがアレと言うもので、こちらアメリカからいささかやり過ぎてしまったと言うニュースをお伝えしてみましょう。

アメリカの学生「雪がすごいので、雪だるまを作ってみた!」→転がって巨大化、建物を破壊する(2014年2月18日らばQ)

雪だるまを作るときは、大きなものを作ろうと張りきりがちですが、坂の上では注意が必要です。
アメリカ・オレゴン州の学生が雪だるまを作っていたところ、制御を失って転がっていくうちに大きくなり、寮の壁を破壊してしまったというニュースがありました。
(略)
寮内には3人の学生がおり、衝撃に驚いたそうですが幸いけが人は出ませんでした。また、修復費用は2000~3000ドル(20~30万円)と見積もられていますが、学校側は処罰するつもりはないそうです。
現地のニュースでも報じられ、「雪だるまを作った2人の専攻は数学だが、計算違いがあったようだ」と説明されていました。本人たちも思わぬ事故にショックを受け反省しているとのことです。

雪だるまを作るときは地形や環境を考慮しておかないと、思いもよらぬ結果になりかねないようです。
ちなみにリード大学といえば、スティーブ・ジョブズが進学した大学としても知られてますね。

その笑撃的…もとい、衝撃的な映像は元記事の写真を参照していただければと思いますが、冗談のような話が本当にあるものなんだなと思いますね。
ともかくも大雪と言ってもこれぐらい元気があれば大丈夫ということなのでしょうが、仕事を持っている人間ともなれば雪だるまを作ってばかりもいられないというもので、交通網の麻痺した首都圏などでも出勤を巡る様々な悲喜劇があったと報道されていますけれども、当地でもそれなりの積雪があり交通網が寸断されたり、各人家や職場の雪かきをしたりで大変ではありました。
ところでその雪かき業務というものですけれども、個人の持ち家であれば自分が通れない訳ですから通れるように雪かきをするのは当然だと判りやすいのですが、これが集合住宅ではどうなるんだと言うことがちょっとした話題になっているようです。

マンションの雪かきするのは管理人なのか 記録的豪雪で除雪の責任問題が議論に(2014年2月18日J-CASTニュース)

  記録的大雪に見舞われた日本列島では死傷者が1000人にものぼり、交通網が混乱、未だに孤立する地域が存在するなど深い傷跡を残している。2014年2月14日から15日にかけて降った大雪は、2月18日になっても路肩などに汚れた雪が積み上げられている。
   とりわけマンションなど集合住宅の周辺に残っているケースが多い。ネットではマンションやアパートの「雪かきは誰がやるんだ?」などと議論になっている。

「管理費取ってるんだから住人はやらなくていい」?

   関東地区での2月第3週の積雪は、都心で45年ぶりの大雪となった2月8日と同じ27センチ、多摩地区の八王子市では大垂水峠付近で86センチを記録した。
   多摩地区の住宅街では雪が道路に積もり、ゴムの長靴を履かなければ歩くこともできない。一戸建ての場合は家族総出で雪かきをしている姿がよく見られるが、マンションやアパートに関しては道路に繋がる道も隠れてしまう場合が少なくない
   こうした状況からネットでは、「雪かきは誰がやるんだ?」といった疑問が出て、
    「賃貸だけど管理費取ってるんだから住人はやらなくていいでしょう」
    「別に雪かきなどしなくてもいい。誰もやらなければどうしても必要な者が勝手にやり始めるだろう」
    「雪かきは管理会社の仕事って北のほうでは当たり前」
などといった議論が交わされた。

   マンションやアパートの雪かきは誰がやるのか。都内にある不動産関係に詳しい法律事務所に聞いてみたところ、まず建物周辺の道路は自治体の管理であるため、管理組合や大家、住民が雪かきをする法律的な義務はない。建物の敷地内の雪に関しても特別な取り決めがなければ、これも誰も雪かきをする法律的な義務はない、ということだった。ただし、建物の中に入れないなど生活に支障が出た場合は大家の負担で生活ができる状態に戻す必要があるという。

新潟市では住民誰もが自然に協力し合っている

   また、マンション管理会社大手の日本ハウズイングの担当者は、
    「管理委託契約書に記載されている業務の中に、除雪作業が盛り込まれることは一般的には殆んどありません
と打ち明ける。北海道などの豪雪地帯のマンションでは除雪の専門業者に委託する例もあるが、それは全く別の契約なのだそうだ。といっても、管理人がいる大きなマンションでは、契約書に書かれていなくても管理人が除雪作業をすることになる。ただし、勤務時間が短いところもあるほか、土日祝日などは管理人に臨時で出勤させ雪かきの仕事を任せることも難しい。さらに、巨大なマンションの雪かきを僅かな人数の管理人でこなせるとは考えられない。
   となると、集合住宅では雪かきがされない場合もありそうだ。
    「お住まいの皆様が快適に安全に生活できるよう、できる限りのお手伝いをしておりますが、雪かきに関してはこうした状況なのです」
と話している。
   NPO法人全国マンション管理組合連合会でも、誰がやるかはルールで決まっているものではない、とし、
    「特定の誰かにやってもらうものでもなく、マンション住民のコミュニティーで解決する問題です」
と「自治」を強調した。

   雪国ではどうなのか。新潟市にある不動産会社の女性に話を聞くと、マンションの雪かきをする専門業者と契約したり、管理人に任せるという話は聞いたことがなく、住民全員が自然に協力し合っているのだという。家族でマンションに住んでいる男性の話では、朝などは通勤する時間が早い人から順番に雪かきをして道を作り、昼近くになるとだいたいの整備が終わっている
    「みなさん当たり前に雪に対してやっていることで、都会のように『管理組合は何をやっているんだ!』などと主張する人がいたら、ここでは住んではいけませんよね」

まあ隣近所との付き合いが希薄な都市部住民が、大雪の降った朝にだけ一致団結して雪かきをするという光景もある種不自然なものになりそうですけれども、公的なルールとして確立されたものがない以上必要と感じた人間が必要と感じた範囲で行うべきと言うのが公式回答ということになるのかなと言う気もする一方、正直何となく釈然としないものも残りますよね。
必要な人が必要なだけと言ってもスタートが同時であるならまだしもですが、こうした状況になると当然ながら早く部屋を出る人間ほど真っ先に通路を啓開すると言う大仕事が待っていることになり、ゆっくり起きてきた人間はこうした先発組の成果をただ寝ながら待っていればいいと言う非常に不公平なことになるのではないか…と言う疑問は誰しも思いつくところでしょうね。
もちろんマンション管理人なり一部住民なりが声かけをしてでも皆で一緒にやりましょうと言う流れになれば理想的なのでしょうが、ここで注目したいのは誰しもそうした作業が必要であると理解していることであるにも関わらず、誰も率先してそれをやらないと言う現代社会にしばしば見られる現象で、仮に「働いたら負け」症候群とでも呼ぶべきものが存在しているのではないかと言うことです。
例えば雪かきにしても道路部分は国なり自治体なりの責任で行うことだと言う理屈はその通りですけれども、実際にはやはり建物へのアクセス部分に関しては各建物の利用者が行うのが「当たり前」だと思うのですけれども、それは自分の仕事ではないと皆が放置する結果かえって自分自身がより長期間にわたって不利益を被ると言うのは何とも馬鹿馬鹿しいように思えますね。

アメリカなどでは(自分は未だ経験したことはないのですが)契約外の業務を頼もうとすると「それは私の仕事ではないから」と拒否されることがあると言いますが、何しろ身一つで渡ってきた人々が建てた国ですから仕事に対しては相応の対価を支払うと言うことが文化として根付いているのでしょうし、チップの習慣に見られるようによく働けばその分沢山稼ぎになると言うのは理解しやすいのは確かです。
他方で日本では昔からの丁稚奉公の流れなのでしょうか、職場にひとたび身体を預けた以上は全ての仕事は業務範囲内と言った感じでまともに業務契約を提携してもいない場合すらままありますけれども、これがうまく回っている時は外国人が「日本の従業員はチップも払わないのに非常によく働いてくれる」と感激されるほど、自分で仕事を見つけてどんどん片付けていくという勤勉さにつながっていたのでしょう。
ところが今やワープアと言われるほどの低賃金労働の蔓延で多くの従業員が仕事と対価が見合っていないと不満を持っている、そしてブラック企業などへの対策としても労働者の権利は自ら守らなければと言う認識が広まってきているとなれば、対価にも結びつかない業務など可能な限りサポタージュしたくなるのが当然と言えば当然ではありますよね。
職場での勤労意識の変化が社会全般の行動に直接結びつくものかどうかは判りませんけれども、住民が「それは自分の仕事じゃない」と雪かきを放置するならマンション管理人が「契約書に書かれていない以上それは自分の仕事ではない」と言うのも受け入れなければならない道理ですし、何よりそんなやり取りばかりでは世の中が妙にぎくしゃくしてしまうだろうと容易に想像出来るところです。

普段からリソースとして非常用の備えをどれほどしておくかと言うことは常に議論になるところで、津波対策の巨大堤防建設の是非などは未だに意見が分かれますけれども、東京なども雪国並みの備えをしていればこの程度の雪で毎回大騒ぎになることもないと言うのはその通りなのですが、それには相応のコストがかかることを考えるとまあ何年かに一度の事であれば我慢するか、と言うのが現状でのコンセンサスなんだと思います。
ただ物的リソースを控えた以上その分マンパワーにコストを投じるべきはずなのですが、現状で「万一大雪が降ったときに雪かき費用がかかるので、月々のマンション管理費を値上げします」と言って認められるかと言えば否定的でしょうし、だからと言ってコスト負担に反対した人がいざ大雪となった時に反省してこれからはお金を出しますと言うかどうかと言うもので、のど元を過ぎかけたこの時期に一度早急に話し合っておくべきでしょうね。
ただ基本的には昨今では天気予報という便利なものもあるわけですから、予想出来る災害に対しては各人それぞれがそれなりに備えておくべきだとは思いますし、雪が積もると判っているなら足下は長靴で固め車には冬タイヤを装備し通常よりも早めに出発すると言う程度のことは雪慣れしない地域の人でも当たり前にやっていれば、東京以南の温暖地域の都市部ではそうそう深刻な状況に陥ることはないと言う気がします。
もちろんそうした個人レベルの対策ではどうにもならない大雪が降る地域もあるわけですが、そうした地域では今もそれなりの地域協力体制が維持出来ているようだと言うことからすると、雪かきは大変ですが東京辺りにも時々はいくらかの雪くらいは積もった方が地域住民の団結がより高まり、より大きな災害時にも自然と皆で協力できるような習慣づけにつながるのかも知れません。

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コメント

大雪の犠牲者が大勢出てるんですよ
雪なんて降らない方がいい

投稿: tetsu | 2014年2月22日 (土) 11時57分

雪も降らねばあっという間に水不足ですな

投稿: 元僻地勤務医 | 2014年2月22日 (土) 14時52分

糞漏らし安倍が災害対策を完全放置したせいで 23名 の被災者が 虐殺 されました

ご冥福をお祈りします。

投稿: | 2014年2月22日 (土) 16時34分

三桁も多い被災者を生んだミンスの凄さを改めて思い知ったよ
官邸から24時間現場の邪魔をしまくる総理とかもうね

投稿: | 2014年2月22日 (土) 21時20分

史上最大の地震&(自民党が建設した)原発放射能テロ災害と、

たかだか豪雪ごときを比べるとはWWWWWWWWWW

こんな小規模災害で23人殺すウンコ安倍って無能しぎなーい???

投稿: ↑ | 2014年2月22日 (土) 22時01分

うんこ安倍自民党機関誌「ぐり研ブログ」 安倍の災害救助放置と料亭豪遊を隠ぺい 報道しない自由を行使かよ

さっさと閉鎖しろ キチガイ医師

投稿: | 2014年2月22日 (土) 22時03分

いつも楽しく読ませてもらっています.
どちらかというと,私には普通のブログに見えるんですが,上の方々のようにあまり匿名だからと言って罵詈雑言を吐くのはどうかなと思います.
そもそもブログは報道媒体ではなく,個人の日記のようなものの気が…
管理人さんの話題の選択はあまり民主党自体から政党への偏りは少ないですよ.
むろん医療系の話題に偏りますがそれはご愛嬌ということで.がんばってください.

投稿: 通りすがり | 2014年2月23日 (日) 23時17分

基地外にマジレス(r

投稿: | 2014年2月24日 (月) 07時37分

都会人てやだね
自分の通る道だろ、だれかが通れるようにしてくれないと文句を言うってか
そんで、家から出たくないからピザ宅配とかのニュースを見るといいかげんにしろよと思う
他人に危険な思いをさせて、危険手当だって払いやしないんだろうに

投稿: | 2014年2月24日 (月) 09時54分

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