« 医者と患者の関係 主治医制導入を前に | トップページ | 保険指定取り消しとなった東朋香芝病院の代替病院はこれから建設予定 »

2014年2月18日 (火)

今回のオリンピックで見られるちょっとした異変

ちょうどオリンピックが行われている最中ですが、それに関連してこんな報道が出ていることをご存知でしょうか?

【複合】暁斗、メダルかじれず JOC異例「禁止」通達(2014年2月15日スポーツ報知)

 12日のノルディックスキー、複合ノーマルヒルで2位となった渡部暁斗(25)=北野建設=は、13日に五輪パーク内でメダルセレモニーに出席し、銀メダルを手にした。終了後、事前に「メダルかじり」禁止の通達が出ていたと明かした

 「セレモニーの前に、メダルをかんじゃダメだと言われました。スキー連盟というか、日本からですかね」と苦笑い。全日本スキー連盟(SAJ)の成田複合部長が、日本選手団からの通達として渡部に伝えたもようだ。

 日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和会長の長男で慶大講師の竹田恒泰氏が8日、自身のツイッターで日本代表選手に対して「メダルをかむな。品がない上にメダルを屈辱することになる」などとつぶやき、議論を呼んだばかり。フィギュア団体で優勝したロシア代表もうれしそうにメダルをかんでいたが、日本は異例の禁止を通達した

渡部暁にJOCが“メダルかむな指令”(2014年2月15日デイリー)

 ノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した渡部暁斗(25)=北野建設=が13日夜、五輪公園でのメダル授与式に臨んだ。両手を上げて観衆に応え、受けとった銀メダルに「かなり重くてびっくりした」と実感に浸った。

 一方でメダリストたちには、日本オリンピック委員会(JOC)から“メダルかむな指令”が出ていることも判明。渡部暁は、授与式前に複合チームの成田監督から「メダルをかんじゃダメ!!」と通達され「カメラマンさんに『かんで』と言われたけど、何とかやり過ごした」と苦笑いで語った。

 メダルをかむパフォーマンスに関しては、JOCの竹田会長の息子で慶大講師の竹田恒泰氏がツイッター上で「メダルはかむな。品がない上に、メダルを侮辱することになる」と発信し、話題となったが、この通達との関連性は明らかになっていない。

スポーツ報知のタイトルでは選手は囓りたかったのにJOCからの通達によってかじれなかったかのような表現になっていますけれども、デイリーの記事によれば実際にはカメラマンからかじれと言われたことに対してJOC側からの通達を理由に断ったという状況であったらしいことに留意ください。
過去のオリンピック等を振り返ると新聞等の写真ではメダルをかんだ状態での写真ばかりが掲載され誰が主体となって行為を行っているのかはっきりしませんけれども、テレビ等で見ると自分の見聞する範囲内では例外なく報道機関側からの要請によって選手がメダルをかじると言うポーズを取っているようで、これまでにも執拗に選手にメダルかじりを求めるマスコミに対して視聴者から反発の声が上がっていた経緯があります。
近い例ではノーベル賞を取った山中教授に対してもメダルをかじってくれと要求したマスコミに対しての批判と、これを明確に拒否した山中教授に対して「さすが」と称讚の声大なるものがあったことは記憶に新しいところですが、面白いのはテレ朝がこのメダルかじり要求場面を含めてニュース動画をアップしたことで、マスコミ的には特におかしな要求だとも感じていないということなのでしょう。
ともかくも冒頭のスポーツ報知の記事からしてもめだるを「かじらせる」ことが出来ず不満たらたらというマスコミ業界の怨嗟の声が聞こえてくるようなのですが、一方で別方面からもこのメダル禁止令に対して異議を唱える声が上がっているようです。

為末氏、メダルかじり禁止を批判(2014年2月16日TOPICニュース)

開幕から7日を迎え、ソチオリンピックでの日本代表によるメダル獲得が連日大きく報じられている。これまで、テレビや新聞などのメディアは、こういった活躍を選手が「メダルをかじる」映像・写真で伝えることが多かったが、今回のソチ五輪ではこの行為について異例とも言える禁止通達がされている。

12日のノルディックスキー・複合ノーマルヒルで2位となり、銀メダルを手にした渡部暁斗は、13日に五輪パーク内でメダルセレモニーに出席。ここで渡部は、取材陣に対し「メダルかじり」を日本オリンピック委員会(JOC)から禁止されていることを明かしていた。

この「メダルかじり」禁止について、異論を唱えたのが、スポーツコメンテーター・為末大氏だ。為末氏は16日にTwitterでこのニュースを引用し、「噛むふりをするのはメダルを顔に近づけてメダリストとメダルを同時に撮れる効率がいい方法として国際的に行われています」と投稿。その後「昔『たかが選手が』という言葉があったけれど、似たようなものを感じるな」「頑張ったのは選手じゃないか」と続けてツイートし、JOCの「禁止措置」を選手の立場を軽んじるものとして批判している。

さらに、為末氏は別のTwitterユーザーの「オリンピックのメダルの所有権は誰にあるのでしょうか?」との問いかけに答える形で、「オリンピズムってなんだろう」と題したJOCの公式サイトを掲載。このサイトでは「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。」というオリンピック憲章の一文が紹介されていることから、為末氏はあくまで「メダルの所有権は選手にある」と主張しているようだ。

その後、他のユーザーから「メダルかじり」を「下品」と指摘するツイートが複数寄せられたが、為末氏は「気にならない人もいて、選手のメダルですし選手の思う通りにすればいいだけで、外から強制する事ではないと僕は思います」「ご自身が取られた時は、そうなさればいいと思いますよ」などと返信しており、JOCの「禁止通達」に批判的な姿勢を崩していない。
(略)

ちなみに外国ではメダルはかじるよりもキスする方がよほど一般的なようで、逆に近年誰も彼もがカメラの前でメダルをかじってポーズを取るという日本選手団の風習?に対しては海外マスコミからも「あれはどういう理由があるのだ?」と問われることもあるようです(ちなみに選手に同じ質問をすると、ほぼ例外なく「カメラマンにかじって見せてくれと言われたから」と答えるのだそうですが)。
もちろん為末氏の言うように「選手のメダルですし選手の思うとおりにすればいいだけ」なのは事実なのですが、そもそもメダルかじりがこれだけ世間の注目を悪い意味で浴び批判されるようになったと言うのも、当事者の選手が自然発生的に行ったことに対して批判があるというわけではなく、あくまでかじる意志もない選手にそれを強要するマスコミ批判であることを考えると、実は為末氏のポジションも全く同じであると言えますよね。
細菌学的に言えば実はコインなどは意外と?そこまで汚くはないと言う報告があるにせよやはり誰が触ったかも判らず不潔で口に入れるものではない、行儀が悪いと言う考え方も当然にあるでしょうから、メダルをかじりたいと考える人もいる一方でかじるつもりなどないと思っている人もいるはずで、結局はやはり個人個人の価値観や考え方に任せるしかないことだと思いますね。

一般にメダルかじりの始祖と目されているのは1988年五輪で水泳の金メダルを獲得したアームストロング・ダンカン・ジョン選手と言われますがこれ以前からあったと言う説もあり、いずれにしても元々はあくまで選手側が自然な欲求に従って行った行為であり、たまたまそれを捉えた写真がメディアで取り上げられたと言うだけですし、「メダリストとメダルを同時に撮」りたいなら単にメダルを掲げてもらえば済む話ですよね。
他方で現時点では前述のように日本こそ がメダル囓りの本場のようになっているのは同じように選手側の自然な欲求の結果であるかと言えば疑問の残るところで、「日本には揃いも揃ってメダルかじりが大好きな人達ばかりが住んでいるのだ」と言った特殊な民族的背景を想定するよりは、やはり他の要因の方が大きいように思えますがどうでしょうか?
ともかくも個人の希望や考え方を無視して一律に禁止というのもやり過ぎだと言うなら、同様に一律にメダルかじりを要求するというのもやり過ぎということになるはずでしょうし、まして当の選手側が「かみたくなかったので通達が出てよかった」とまで言っているのを見ると今回の通達はやり過ぎというよりも筋違いとも言うべきであって、しかるべき別方面に正しく通達を出していたならば全ての人々が幸せになれ丸く収まっていたことなのかも知れませんよね。

|

« 医者と患者の関係 主治医制導入を前に | トップページ | 保険指定取り消しとなった東朋香芝病院の代替病院はこれから建設予定 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

ま、厚労省の通達みたいなものかと。>今回の通達はやり過ぎというよりも筋違いとも言うべきであって、しかるべき別方面に正しく通達を出していたならば全ての人々が幸せになれ丸く収まっていたこと

求められても必要性を感じない診療行為に対しては、「厚労省が決めたことなんで」と便利に使っています。

投稿: JSJ | 2014年2月18日 (火) 08時35分

メダル囓りを拒否できない空気があったってことですかね?
そういうプレッシャー克服するのもメンタルトレーニングにはならないかな?

ところで葛西さんすごいです!勇気をもらいました!

投稿: ぽん太 | 2014年2月18日 (火) 09時07分

 取材者がスケーターの顔と名前を把握していなかったのか、スケートファンの間で騒然となった珍事件が起きた。

 ソチに来ていた前回のバンクーバー五輪金メダリスト、エヴァン・ライサチェックをつかまえて、日本のテレビ局が「男子は誰が金メダルを取ると思う?」と直撃。おまけに「where are you from?」と聞いていることから、一般客と勘違いして取材したようだ。

 放映では、さすがにフォローも入っていたようだが、一緒にいたミッシェル・クワン(長野五輪銀メダリスト)が以下のようにツイートしたものだから、世界中に無知がさらされてしまったというわけだ。

“エヴァン・ライサチェックが日本のメディアに「誰が金メダルになるか」予想を聞かれたんだけど、質問した後に記者が「あなたはどこから来たのか?」って聞いてた”
(https://twitter.com/MichelleWKwan/status/433525871731695616)

投稿: | 2014年2月18日 (火) 10時13分

こちらの記事を読むと為末氏もメダルかじりがメディアの要求によるものだと認めているようで、そうなるとますます論点が判りづらくなってしまいますね。

「噛むか噛まないかは選手の自由だ」 為末大が「メダルかじり」論争に参戦
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jcast-196963/1.htm

ただ為末氏もそうですが選手もメディアに露出して初めて商売になるという側面がある以上、やはりメディアの要求にはそうそう逆らえない側面があるかと思います。
その意味で今回のJOCの強制が選手にとっては助かると言う面もあるでしょうが、もう少し選手側の自主性を尊重する形での解決策はなかったか?とは感じるところです。

投稿: 管理人nobu | 2014年2月18日 (火) 11時39分

そもそも「メダルをかじるのははしたない」って、メッキか無垢か確かめるようなことをするな ってことだったんでしょうか? 

投稿: なにがなんだか | 2014年2月18日 (火) 15時30分

大多数の一般人は単純に口にすべきでないものを口にする行為を不快に感じているのではないかと
まあそのレベルの反感であれば選手の勝手だろうと言うのはその通りなのですが
こういう通達でメダルかじりを目にすることが減ればいずれ誰もかじれなんて言わなくなるかも知れませんな

投稿: 元僻地勤務医 | 2014年2月18日 (火) 16時38分

でも竹田某にだけは言われたくないというのが素直な気持ちだね。

投稿: 名無子 | 2014年2月18日 (火) 23時36分

竹田天皇は自殺して欲しい

投稿: ウンコ安倍 | 2014年2月19日 (水) 05時43分

自民利権ブログなので

うんこ安倍の豪雪被災地見殺しはスルー

ネットで批判殺到

さっさと辞任しろ下痢クソ野郎

投稿: | 2014年2月19日 (水) 06時42分

あんまり迂闊なこと書いてると大変なことになりますよw

投稿: aaa | 2014年2月19日 (水) 09時57分

うんこ安倍 災害対策無能すぎる

土建屋バラマキしたかっただけなんだよな

死ね

投稿: | 2014年2月19日 (水) 19時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/59150730

この記事へのトラックバック一覧です: 今回のオリンピックで見られるちょっとした異変:

« 医者と患者の関係 主治医制導入を前に | トップページ | 保険指定取り消しとなった東朋香芝病院の代替病院はこれから建設予定 »