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2014年1月25日 (土)

ふとした瞬間に意図せず現れる何か

今日はまたちょっとした話を取り上げてみたいと思いますが、先日こんな笑い話のようなニュースが出ていたのをご覧になったでしょうか?

「じゃあプリキュア37人言えますか」→「」 カーチャンの振り込め詐欺撃退方法がクールすぎると話題に(2014年1月7日ねとらば)

 なかなか減らない「振り込め詐欺」被害。そんな中、カッコよすぎる「振り込め詐欺」の撃退事例がTwitterで話題になっていました。

 新年早々、息子を名乗る不審な電話がかかってきたという"たらも"さん(@ao_yoshi)のお母さん。ところが、機転を利かせて「プリキュア37人言えるか」と問い返したところ、犯人はあわてて電話を切ってしまったそうです。か、カッコよすぎる……!

 この機転には、警視庁犯罪抑止対策本部(@MPD_yokushi)も「(プリキュアで母さん助けて詐欺が撃退できる事例。クールジャパン……)」と脱帽。ついには声優の本名陽子さん(美墨なぎさ/キュアブラック役)も「母親が機転をきかせてオレオレ詐欺を撃退! それもプリキュアで!」と驚きのコメントを寄せていました。

 みなさんはプリキュア全員の名前、ちゃんと言えますか?

ちなみにこのニュースを見たとあるお母さんから息子に「あんたも37人言える?」と確認メッセージがあり、見事に正解を答えたところ「その能力を仕事に活かしてください」との身も蓋もない返信があったそうですが、「それを言っちゃあおしめえよby寅」というところでしょうかね?
いわゆる振り込め詐欺に関しては様々な対処法が言われていますけれども、あらかじめパスワードなりを決めておけなどと言われても普段口にし慣れていないものがとっさの時に急に出てくることもないでしょうから、普段からの言動の中でその人なりの特徴を拾い上げられればこれ以上のものはないというもので、これは世のヲタクな方々にとっても朗報と言える話に思えますね(ただし家族の方がついてこれない懸念は若干ありますが…)。
さて、詐欺はともかく演劇などでも他人を演じるということは中々に難しいもので、プロの役者さんなどもそれぞれ独自の方法で他人の特徴をつかみ再現する努力を重ねていらっしゃるそうですけれども、素人レベルでも違和感に気付きやすいのが年代的な差異の部分で、見た目年齢が若いのにちょっとした言動やしぐさから「あれ?この人意外に…」と言うことはまま経験しますよね。
先日見かけた話題で「コミケで年齢制限のある商品を売る場合にどうやって年齢確認をするか?」というネタ質問に様々な答えが寄せられていたのですけれども、「そんなもの身分証明書を見せてもらえばいいじゃないか」などと突っ込みを入れるのが野暮に感じられるほど様々な珍解答があったようで、一部を紹介してみましょう。

【爆笑】#年齢確認行動大喜利【コミケ】18禁!? まとめ(2013年09月04日NAVERまとめ)より抜粋

「この本ください」「年齢確認お願いします。この上書き不可のカセットテープをセロテープを使って上書き可能にして下さい。」「はい、確認できました。500円です。」

「この本ください」 「年齢確認です。私の質問に答えてください」 「わかりました」 「ピピルマピピルマ?」 「プリリンパッ!」 「パパレホパパレホ?」 「ドリミンパッ!」 「確認できました」 「サンクスフレンズ♡」

「この本下さい」 「年齢確認致します。昔雑誌の付録にあったビニール製のレコードって何ていう名前?」A「えっ…レコードにビニール製のなんてあったんですか?」 B「ソノシート」 C「レコードって何?」 「Aさんは500円です。Bさんメアド交換しましょう。Cは帰れ」

「この本ください」 「年齢を確認します。免許証か何か」 「ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ」 「もょもとLv.48ですね、500円です」

「この本ください」 「年齢確認させてください。カプコンでゲーム化と映画化した作品と言えば?」 客A「バイオハザード」 客B「ストリートファイター」 客C「スウィートホーム」

「この本ください 」 売り子「年齢確認します。(VHSテープまたはカセットテープを差し出す)こちらをダビング不可の状態にして下さい」 「パキッ」 売り子「はい、確認できました」

「この本ください」「年齢確認させていただきます。ロードス島戦記知ってますか?」「D&Dのリプレイ」「はい、500円になr」「ディードの中のh」「言うな!」

「これください」 「R18本なので年齢確認します。あたりまえだの?」 「クラッカー!」 「確認できました。シルバー割300円です」

「この本ください」 「年齢確認をさせて頂きます。映像を記録するやつってなんでしたっけ?」 A「HDD」 B「ビデオ」 C「8mm」

全部判った人は立派なアダルトと証明されたと言うことになるのでしょうか、個人的に思いついたものとしては「ちょっとしたファイルを人に渡すときにどうしますか?」と言った質問もある程度年齢認証に使えそうでしょうか(「そんなもの直接手で渡せばいいじゃないか」と思ってしまった人は本格的なアナログ世代ということになるのでしょうかね?)。
ちなみに昔はプログラムの録音されたソノシートが付録としてついてくる雑誌もあったそうで、こちらは残念ながら実物を見たことがありませんけれども、子供の頃について「楽しみにしていた雑誌の付録は?」だとか「好きだったアニメは?」といった話題は流行り廃りを反映しやすいにも関わらずうっかり本当のことを口走ってしまいがちなのだそうで、しばしばサバ読み発覚から血を見るトラブルに発展しがちだとも側聞いたします。
年代格差と言えばものの考え方の差を象徴するものでもあって、昔から「今の若い者は」云々の台詞は老人繰り言の定番だと言いますし、日本においても「団塊」「新人類」「ゆとり」と年代を象徴するようなニックネームには事欠きませんけれども、この年代格差というものを読み違えると大変なことになるという興味深い実例を一つ紹介してみましょう。。

20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました(2013年2月13日日経ビジネス)より抜粋

 ライフネット生命保険が営業を開始して約1年が過ぎた2009年夏のことです。20代の社員に突然こう言われました。「出口さん、この日、1時間ほど時間を空けておいてください」。いったい何の用だろう。と思いつつ、私は、「いいですよ」と答えました。
 前日、私は彼に聞きました。
「明日、時間は取ってあるけど、何をするんだっけ」
 その若い社員はこう言いました。
「インターネットでのPR企画のため、二子玉川へ行って、多摩川の河川敷に降りてください」
「でえ、何をするんだい?」
「まずですね。今回の企画を考えてくれたウェブマガジン、デイリーポータルZのウェブマスター林雄司さんが、死亡保険に加入しよう、と河川敷に待ち受けています」
 デイリーポータルZ? 何だ、それ? ヒーローロボット?
「それで、ですね。この林さんが、3枚の紙皿にそれぞれ、1,000万円、2,000万円、3,000万円と、死亡時の受取金額を書きます
 ?
その皿に異なる種類の豆を入れて、河川敷に置きます
 ??
「すると、ハトが飛んでくるでしょう。豆を食べに。で、どの皿の豆を最初にハトが食べるか。それで、林さんがどの金額の死亡保険に申し込むかを決めるわけです!」
 ???
「つまり、鳩が選んだ生命保険に、林さんは申し込む、という企画です。ぜひこの撮影現場に出口さんにも立ち会っていただきたいと」

お客さんに近いのは私じゃなく20代社員だった

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」私は思わず声を上げました。
ふざけるんじゃない。君はライフネット生命保険のマニフェストをもう一度読みたまえ。どこにそんなことをすると書いてあるんだ。アホか!」。するとこの20代社員は平然とこう言い返しました。「アホは、出口さんの方です」
 な、なんですと!
 彼は続けます。
「出口さん、思い出してください。ライフネット生命保険の保険を買ってくださるのは誰ですか?」
 そ、それは……。
出口さんのような50代60代の方がターゲットではないですよね。ライフネットの想定顧客は当初からインターネットに親しんでいる20代30代の若い方じゃないんですか?」
 …確かに。
20代30代の人たちのインターネットリテラシーは、出口さんの世代とまったく異なります。こうした企画を『ふざけている』とは思いません。この企画が面白く仕上がれば『変なことに真剣に取り組む』ユニークで面白くてリベラルないい会社だ、と思ってくれるはずです」
 ……私はちょっと考えて、彼に言いました。
「自信があるのか」。
 にっこり笑って彼は言いました。
「あります」。
「そうか」。
 私はそこで引き下がりました。たしかに彼の言うことは一理ある。お客さんに近いのは私じゃない、彼の方だ。だったら彼のセンスのほうが正しい、のかもしれない。
(略)

ちなみにその結果はと言うと「後日デイリーポータルZに掲載された林雄司さんの「ハトが選んだ生命保険に入る」は、ウェブ上でものすごい評判を呼んだのです。一方でライフネット生命に対するネガティブな意見はほとんど出ませんでした。」ということで、見事?「アホは、私でした。 」という結果に終わったそうです。
年功序列の色濃く残る会社などではなかなかこうした企画も通りにくいでしょうから、そもそも同社がそれだけ実年齢にこだわらない社風であったと言うことも奏功したのでしょうが、社内の慣行や社風はどうあれこれだけ年下の人間にこんな身も蓋もないことを言われては普通そうそう素直に受け入れられるものでもないでしょうから、「出口さん(実は社長!)」の方も実年齢に比べて柔軟な脳を持っていらっしゃったということでしょうね。
ここで興味深いなと思ったのは「年代によって何が当たり前なのかという基準は異なる」と言う単純明快な事実なんですが、例えば今を去ること数百年の戦国時代には10代前半から戦場に立って人を殺しまくることも何ら珍しいことではなかっただとか、つい数十年前までは日本の製造業は部品精度も悪くて同じ部品でも製品一つごとに微妙に違っていて互換性も怪しかったとか言われると、我々は「昔の日本は凄かったんだな」と遠い歴史の彼方のこととして認識しがちですよね。
昨年亡くなった「19世紀最後の生存者」木村次郎右衛門氏などの生まれた明治の時代などももはや完全に「歴史」ですけれども、しかし二昔ほど前までは身近にも結構明治生まれの人がいてまだしも「昔」という連続性のある感覚が残っていた、ところが今の時代は爺ちゃん婆ちゃんどころか半世代10年も違っていれば常識も違うというほど社会変化のスピードが速くなって来ていると感じさせる場面が多々あるというのは、考えてみると割と凄いし怖いことですよね。
年配の方々は未だについ「汽車」なんて言ってしまって子供や孫に笑われたという経験があるでしょうが、日々増え続ける死語リストなどを見ていますと「あ、これってもう現役じゃないんだ…」とショックを受けてしまいそうなマイ常套句があげられていたりしますし、いずれ世代間は日常語彙の共有すら怪しくなって意志疎通にも支障を来す、なんてことになるのでしょうか。

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コメント

Should old lang sign be forgot. by 小松左京

投稿: 迫り くる足音 | 2014年1月25日 (土) 10時12分

今風に言うならば「駆逐してやる!」が駆逐される側の恐怖を知るようになると歳をとったと言うことかと。
そして日常生活の全てが追われる者にとっては「日々是決戦」というわけなのですよ。

投稿: ぽん太 | 2014年1月25日 (土) 10時24分

1 コミケの意味がわかりますか?
2 コミケは何の略ですか?
3 どういう経緯でコミケと略されたのでしょうか?
 

投稿: 嫌われクン | 2014年1月25日 (土) 11時14分

新手の詐欺に注意ください!!

婚活サイトで知り合った相手に勧められ、高額な投資用マンションなどを購入して
しまったというトラブルが急増していることが23日、国民生活センターの調査で
分かった。2013年度の相談件数は過去最多になり、相談者は都市部の女性が多いという。

婚活サイトを利用したマンション販売トラブルの相談は、09年度から各地の消費生活
センターに寄せられて年々増加。13年度は既に42件に達している。相談者は関東や
関西、中部地方の都市圏に多く、30~40代の女性に集中している。

婚活サイトを通じて入手した詳細な個人情報を利用し、2人の生活設計をイメージ
させながら結婚への期待感に付け込むケースが目立ち、複数のマンションを計約1億
5千万円で契約した女性もいる。契約後、相手との連絡が取れなくなったりするという。

投稿: | 2014年1月25日 (土) 11時14分

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