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2014年1月11日 (土)

規制強化よりもまずはネットリテラシー向上を

本日の本題に入る前に、受験シーズンが近づいて来ましたけれども、子供のための情報集めだとか自らの悩み相談だとかでこの時期保護者の方々にとってもネット利用の機会が増えると思いますけれども、比較的ネットリテラシーが低いと思われる方々向けにこういう記事が出ていまして、一般のネット利用者にも参考になりそうな部分も多いですので一部なりと紹介しておきましょう。

精神科医が教える「ネット掲示板」との付き合い方(2014年1月4日プレジデントオンライン)より抜粋

受験生の母たちの駆け込み寺である“インターネット掲示板”。受験や勉強の悩みや質問、それに対する回答が集まり、盛り上がっている。その上手な使い方を息子の受験経験者である女性精神科医がアドバイス。
(略)
有効なネット掲示板の利用方法は「自分に必要な情報だけを集めること」。たとえば志望校選びのための中学校の「情報収集」や受験相談だ。学校の評判を聞いたり、「午前午後と2校受験する場合、ランチはどうしている?」などの入試時のちょっとした相談はOKだ。奥田先生の家でも、受験校選びに迷ったときなど受験の情報収集をネット掲示板でしていたという。

ただし、書き込みの中には、ネットの匿名性を利用して偽情報を流す「かく乱ママ」もいる可能性があることを心にとめておきたい。ネットで得た情報はうのみにせず、参考程度に
(略)
「いいコミュニケーションが続く場合はいいのですが、書き込みの言葉に過剰に反応して嫌みや批判が押し寄せる可能性はゼロではありません。表情も声もない文字面だけのやりとりは誤解されやすく、思わぬ攻撃をされることがあります。顔も声も知らない相手からの攻撃は、知っている相手から非難されるよりもストレスは大きい」

トラブル回避の基本は、“つらい”“苦しい”といったネガティブな表現は避け、「~だけど頑張っています」などとポジティブワードで締めくくるか、少しぼかすような表現にしたほうがいい。

もしネット上のやりとりが怪しい雲行きになってきたら、そこから離れること。気になっても見ない。これが鉄則です
(略)
「ネット掲示板を見てポジティブな気持ちになる使い方ならいいです。でも、掲示板のせいで余計なストレスを抱えてエネルギーを費やすのは、もったいない。受験直前ならなおさらです。そのエネルギーはお子さんのために使ったほうがいいですよ」
(略)

ネット利用の大原則はともかく「もしネット上のやりとりが怪しい雲行きになってきたら、そこから離れること。気になっても見ない」でFAだと思いますが、とかく「炎上初心者」ほど雲行きが怪しくなってきたときについつい連投(立て続けにコメントを投稿)して弁解めいたことを口にしてしまい、さらなる揚げ足取りから盛大な炎上につながるというケースがまま見られます。
仮にあなたがある程度ネット上でも知名度のあるコテハン(同じ名前を使って発言を続けている人)で、ある程度気心の知れたネット上の友人などがいるというのであればまだしも多少の援護射撃は期待出来ますけれども、基本的にネットと言う場所は顔も知らずたまたまそこに通りかかった一見さんばかりが第一印象で適当なことを書き捨てていく場という認識を持っていなければいけませんよね。
特に昨今では炎上という現象自体を楽しみにして参加している方々も少なからずいるのですから、余計なことを書けば書くほど炎上させるための燃料投下になるだけだと言う認識を常に持った上で、何かしら雲行きが怪しくなればとりあえずその場を離れほとぼりが冷めるまで放置する、気になっても見ない(いわゆるスルースキル)と言うことが重要です。
某巨大掲示板などは匿名性を原則にしていてコテハン禁止となっているように、基本的にネット上の発言は誰が言ったかよりも何を言ったかを尊重されるべきだと言う大原則がありますから、逆に言えばどんな大ポカめいた発言をしてしまってもしばらくその場を離れてさえいれば発言者は再び匿名性を回復できるということですね。
ただ最近ではSNSのように時系列に沿った発言が一覧できるというケースも増えていますし、万一実名でも出た場合には後々まで検索され過去の黒歴史を掘り出されるのではないか…と言う心配をしている人も多いと言うことなのでしょう、先日はこんな新手の詐欺まで出ていたと記事が出ていました。

ネットの記事削除してやる 現金要求に注意(2013年12月9日佐賀新聞)

 佐賀県内の店に「不祥事のニュースをインターネット上から削除してやる」とかたり、現金を要求する電話がかかっていました。佐賀新聞社に6日、店から相談があり分かりましたが、ネットに載った記事を有料で削除することはありませんので注意してください。

 店によると、電話は11月、記事がネットに載った数日後にかかってきました。「毎月3万円払えば削除してやる」と言ったそうです。この店は「事実だから必要ない」と断りました。

 佐賀新聞のサイトに載る事件や事故の記事は、刑事訴訟法に基づき、逮捕から送検、起訴までの23日間で自動的に削除するよう厳格に運営しています。

 しかし、佐賀新聞とは無関係のページに無断でコピーされ、長期間掲載されるケースもあります。こうしたケースで当事者から削除要請があったら、佐賀新聞社は社会性や公益性が高いかどうかを吟味し、個人や店への不利益の方が大きいと判断した場合は、転載されたサイトに削除要請を出すなどの対応もしています。お金はかかりません。(佐賀新聞社編集局メディア戦略部)

詐欺のネタは世の中に幾らでもあるとはよく聞くところですが、こうした新手の詐欺が登場するというのも今の時代を反映しているということなのでしょうか、とかくこのネット上にいつまでも過去の履歴が残ってしまうという問題は最近たびたび検索サイトとの間で裁判にもなっているほどで、例えば何かしら犯罪行為が報じられるとネット上ではあっと言う間に同一人物の過去の犯罪歴も晒されてしまうというのは珍しいことではありません。
「犯罪行為を犯したのであればそれを晒されるのは仕方のないことではないか?」と言う意見もありますけれども、過去には何ら犯罪行為と関連のない一般人の個人情報等が流出し大問題になったというケースが珍しくないように、何を探すべきかさえ知られてしまえば誰に対しても情報がオープンになってしまうのがネットの怖さですよね。
ややこしいのは過去の炎上したつぶやきなど知られたくない「黒歴史」を一括削除してくれるアプリなんてものも実際に存在しているということで、そうしたことから考えるとこの種のサービスも需要は確実にありそうなだけに実際に存在していそうに思えてしまうのですけれども、今のところネット利用の自由との絡みで検索会社は裁判所命令等ででもなければ履歴の削除には消極的であるようです。

以前にも紹介したネット監視団体の活動のように、いくらネットの監視や規制を行っても利用者はそれをすり抜けるだけで何の意味もないと言うさめた意見もあって、お隣の某ネット規制大国の現状などを見てもそれはその通りなんだろうなと首肯できるのですが、基本的に規制強化という方向性はネットの健全なあり方としてどうなのかですよね。
もちろん悪意をもって利用する人間はネットに限らず一定数いるわけで、トラブルや犯罪行為があったからネットは駄目だと言うのも短絡的過ぎると思いますが、少なくとも健全な目的をもって利用する大多数の一般市民が何かしら不都合な事態に遭遇するリスクをある程度限定的なものにする方策として、一番の基本となるのは「危ない場には近づかない」「危ないことはしない」というネットリテラシーの向上ではないかと言う気がします。
その際にいくら「横断歩道上では歩行者が優先がルールだから」とトラックが猛スピードで突っ込んできているのにいきなり道を渡り始める人間がいないのと同じで、何が正しいかという視点よりも何がリスクを減らすかという現実的な視点に立って対策を講じるべきだし、各人が適切な付き合い方を学ぶことが結果としてネットの自由と利便性を高め維持することにも役立つように思いますね。

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コメント

バカの早期発見にネットは有用ですよ

投稿: q | 2014年1月11日 (土) 10時24分

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