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2013年12月28日 (土)

親子関係、突然の激震に見舞われる?

先日は離婚した著名人元夫婦の間で育てられてきた子供が実は父親の実子ではなかったということが判明したと言う何とも誰得なニュースが流れていましたが、実は実態を知ってみると予想以上にその影響が大きいのではないか?とこれまた大きな話題を呼んでいます。

父性確率0%が3割の衝撃 「DNA鑑定」こっそりできる?(2013年12月25日日刊ゲンダイ)

 元「光GENJI」の大沢樹生(44)はホント気の毒だ。16年間育ててきた長男がDNA鑑定の結果、実子じゃないと判明した。大沢じゃなくても、頭の中が真っ白になるだろう。ある鑑定業者が言う。

「親子鑑定で最近増えているのが、団塊世代からの依頼。<死ぬ前に一応確認しておきたい>というのです。<本当に俺の子か?>という疑念は、死ぬまで拭い切れないのでしょう」

 妻のことは信じたいけど……。切なくて悩ましい問題だ。大沢の場合は離婚していたからまだいいが、一緒に暮らしているのに鑑定を切り出すのは、勇気がいる。妻に内緒でこっそり鑑定できないものなのか。

「DNA鑑定には政府のガイドラインがあって、鑑定を受ける父親と子ども、それぞれの同意が必要ということになっています。でも、それほど厳格ではない。親権のある父親から<子どもも同意している>と言われて依頼されたら、鑑定を断る理由はありません」(前出の鑑定業者)

 内緒でやるにしても、問題は、どうやって子どものDNAを採取するかだ。映画「そして父になる」や、ドラマ「リーガルハイ」などにも協力している「法科学鑑定研究所」担当者が言う。

「汗や涙、唾液、また自然に抜け落ちた髪の毛では、DNAはまず分析できません。あくまで目安ですが、無理やり抜いて毛根鞘が付いている髪の毛が5本あれば可能は可能。ですが、それも確実とは言い切れない。歯ブラシから採取することもありますが、20日以上、毎日使って自然乾燥したものといった条件付き。切ったツメもそうで、手足で10個前後は必要な上に、それも100%ではありません」

 現実的なのは口腔内細胞を綿棒でこすり取る方法で、「虫歯を調べる」とか子どもにウソをついて、こっそり採取するしかなさそうだ。
 離婚調停などで使う法的鑑定の料金は、法科学鑑定研究所で14万7000円だが、とりあえず親子関係を確かめるだけなら「4万2000円の簡易検査で十分です」(前出の担当者)。

 そもそも妻を疑っているから親子鑑定するわけだが、「父性確率0%という結果が出るのは3割ほど」(事情通)。残念ながら大沢は3割のうちのひとりだった。

DNA鑑定受けてみる!?1件11万円―圧倒的に多い「父親じゃありませんでした」(2013年12月26日J-CASTニュース)

   刑事事件の捜査でDNAが活用されるようになっすでにひさしいが、ワイドショーを見るに、親子関係もDNA鑑定の時代に入ってきたようだ。そんななか、「朝ズバッ!」は「DNA鑑定ってどんなモノなのか」(井上貴博アナ)と、調べることにした。

子供に父母と違う遺伝子ひとつでもあればあれば「父性確率0%」

   気になるDNA鑑定のお値段は大手で約11万円(もっと安いところもある)。大手2社で年間800~900件鑑定しているという。鑑定大手の「日本ジェノミクス」では、その8割が親子かどうかの鑑定だという。残りは兄弟、祖父母鑑定だ。

調べてみました

   鑑定をする目的やきっかけは「300日問題」に関するものが多いという。民法では離婚後300日以内は前夫の子とする規定があるが、前夫の子ではないという立証に用いられる。

   それに次ぐのが、子どもが自分に似ていないという理由だ。「父親と思われる者」がDNA的に父親かを調べる場合、調査男性の遺伝子型と母親、子どもと対照する。子供は父母どちらかの遺伝子型を必ず受け継ぐため、母親、調査男性にない遺伝子型が子供にひとつでもあれば父性確率は0%。反対に異同がなければ父性確率は99.9996%となる(日本ジェノミクスの鑑定報告書に基づく)。

   実際の鑑定では、DNA的親子関係がないと判明することが圧倒的に多いそうな。

なんと三割も!と驚くような数字なんですが、もちろんわざわざこうした検査を受けに来るということは「俺の/私の子供じゃないのでは?」とかなり確信を持っている人達ばかりでしょうから、実際にはそれでも三割しかと言うべきなのでしょうけれども、実はもう少し大変な状況なんじゃないか?と言う声も出ています。
海外でもドイツでは実に子供の10人に一人が、イギリスにおいてはなんと5人に一人が父親の実の子ではないという驚くような報告もあるようで、DNA鑑定自体も禁止すべきではないかと激論も起こっているようですけれども、事実こんな状況にあるとすればそれが明らかになった時点で家族関係が崩壊しかねないですよね。
日本では一般家庭を対象としたこうした数字ははっきりしたものが出ていないようですが、もちろん前述の記事のような状況からも推計するならばそれなりの比率になるだろうとは思うのですが、ではそれを明らかにしていくことがやはり誰得なのか?と考えると、あまりうかつに突くと盛大なやぶ蛇になりそうな話題だと言うことが判るかと思います。

実際問題としてこうした遺伝子的事実が明らかになった場合にどのようなことになるのかですが、法律上のことで考えると親子関係というものはDNAによって決定されるわけではなく戸籍上の記載によって決定されるわけですから、先日問題になった赤ん坊取り違え事件のように裁判にまでなって認められればまた別でしょうが、遺伝子的に親子ではないと言うことと法的社会的に親子ではないということとは全く別個の問題ですよね。
まして今回のケースのように実に16年間も親子として関わってきた関係に今さらDNA鑑定で白黒付けてどうするんだ?と言う声も少なからずあるようですが、まずは先に家庭崩壊という現象があってその結果DNA鑑定にまで至ると考えれば何とも子供の立場としてはやりきれない話で、昨今話題の出生前診断以上に非常に取り扱いに慎重を要するんじゃないかと言う気がします。
ところが実際には各地の民間機関が「うちは他所よりもお安く検査できます!」とごく普通に宣伝合戦を繰り広げているという状況ですから、今回こうした情報が広まったことで一気に検査希望者が激増しかねないという危惧もあるわけですが、遺伝子的に実子ではなくとも戸籍上は実子扱いなのですから疑問を抱いた親の一方が子供の検体を採取しさえすれば検査自体は自由に行えてしまうわけです。

法的には親子関係で養育義務があると言われても他人の子供に養育費を支払うのは釈然としないと考えてしまうのは人間心理上やむを得ないことで、仮に実子でない、親子関係を切りたいと考える場合には子が産まれてから(正確には産まれた事を知ってから)1年以内に実子でないことの確認を行う必要があり、これを過ぎると法的には実子であると確定するということです(民法772条)。
こうした時間制限があると言うことは血縁関係ではなくとも長年親子として暮らしてきた以上は親子として扱うべきだという、子の権利を考えればある程度妥当な考え方だと思いますが、一般的に考えると誰しも子供が生まれた早々の時期は舞い上がっていてわざわざ疑惑を抱くようなことも少ないでしょうから、いつでも手軽に親子確認が出来てしまうという現実と少しばかり不整合にはなってきているのでしょうね。
こうした後日になって盛大に揉めるという事態を考えると、いっそ産まれた子供は全例親子確認をしてもいいんじゃないかと言う極論も出ていますけれども、仮に血縁関係がなくとも終生親子として何ら問題なく暮らしている家族が大多数であることを考えると建設的な意味があるとも思えず、今後反響が大きくなればむしろ検査実施そのものへの規制が強化される方向で話が進む可能性もあるかと言う気がします。
しかし最近話題の出生前診断や以前女優が行って話題になった乳房予防切除の件にしてもそうですが、世の中技術がどんどん進歩して判らなかったことが判るようになると言うのはいいことばかりではなく、必ずそれに付随して今までなかった新たな問題なり悩みなりも出てくるわけで、社会や制度の方がそれに随時追いついていかないと庶民の悩みは深まるばかりということになりかねませんよね。

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コメント

日本でもそんなに別人の子が多いですかね…
これはちょっとショッキングな話です。
当面の対策として両親ともの同意がいるようにするってのはどうでしょう?>検査

投稿: ぽん太 | 2013年12月28日 (土) 11時21分

16年も親子づきあいしてたのにいまさら鑑定ってどうなの?

投稿: たま | 2013年12月28日 (土) 11時58分

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