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2013年11月19日 (火)

医学部ができれば万事解消とはならないもので

本日まずは最初にこちらのテレビニュースネタを紹介してみましょう。

医師不足の東北で医学部新設をめぐり、医療界が対立しています。(2013年11月7日FNNニュース)

三十数年ぶりとなる大学医学部の新設計画が進んでいます。その理由は、医師不足です。都道府県別の医師の数を表すグラフを見ると、関東から東北は、平均を下回る赤色が目立ち、医師不足が、東日本に集中していることがわかります。しかし今、東北では、医学部の新設をめぐって、医療界が対立を深めています。

仙台厚生病院の宮坂政紀医師は「1時間半ぐらいかけて、救急車でこの病院に紹介になるというのは、本当、ざらにあって。医者の数が、ほかの地域と比べて少ないんですね」と話した。
深刻な東北の医師不足は、医学部の新設で解決できるのか、議論の行方を追った。
2011年3月11日、津波によって尊い命が失われた宮城・石巻市。
復興に向けて歩みを進めるこの地域にとって、医療機関は、重要な役割を担っている。
宮城・東松島市のみやぎ東部循環器科は、急性心筋梗塞など、心臓分野の救急搬送に、3人の常勤医師だけで24時間対応している。
心臓の血管の中を映すモニター画面を見ながら、狭くなった血管部分を「ステント」と呼ばれるメッシュ状の筒で広げる「冠動脈インターベンション手術」。
ここでは、最先端の心臓治療を、日常的に行っている。
9年前に開設されたのは、仙台までの救急搬送におよそ1時間かかる、地理的な事情だった。
みやぎ東部循環器科の菊地雄一院長は「心筋梗塞の急性期治療で1時間ずれると、ダメージの程度が全然違いますから、それはすごく大きいですし、その1時間で失われる命もあります。心臓の病気が疑われた(救急搬送の)人は、絶対に断りませんよって約束をして、それを貫くことを、一生懸命、頑張ってやっています」と語った。
リハビリ中の70代の男性は、2013年6月、ここに救急搬送されて、九死に一生を得た。
男性は「心筋梗塞で、まあ気絶したというか。5~6分ぐらい意識なくなった。(仙台まで救急車で行くとなると?)大変ですね。ちょっと、もたないでしょうね」と話した。

まさに、「命のとりで」とも言える3人1組の医師チームは、気仙沼など、東北の5地域で活動している。
この医師チームを派遣しているのが、心臓カテーテル治療で全国有数の実績を上げる、仙台厚生病院。
今回、仙台厚生病院は、医師不足を解消するため、大学医学部の新設計画を打ち出した。
仙台厚生病院の目黒 泰一郎理事長は「お産もみられる、子どももみられる、脳卒中も、いろいろみられる総合臨床医を育ててですね、そして、それを3人1チームで送ると。永続性のある制度で、医師派遣ができる大学医学部、そういうのが必要だと」と語った。
10月、宮城県の村井嘉浩知事から、医学部新設を要請された安倍首相は、文科省に検討を指示した。
政府の動きを受けて、新たに、70年の歴史を持つ東北薬科大学が、仙台厚生病院とは別の医学部新設計画を公表した。
東北薬科大学の高柳元明学長は、「東北地方の医師不足、これは十分感じておりましたので、やはり機会があればですね、医学部を新設したいと」と語った。
しかし、宮城県医師会は、医学部新設に反対を表明した。
理由の1つが、東北の医師が、教員として引き抜かれる可能性だという。
宮城県医師会の嘉数研二会長は、「地域医療のスタッフの数がですよ、またそこでドンと引き抜かれてしまうということは、もう想像するに難くない。地域医療が崩壊する」と語った。
これに対して、仙台厚生病院の目黒 泰一郎理事長は「われわれは、東北以外から、臨床系教員(医師)は採用するし、人材(医師)が多いのが西なので、宮城にもし(医学部を)作ったとすれば、宮城に、急に医師が増えるという現象も作りたいと思っています」としている。
都会に医師が集中している地域偏在の状況についても、双方の意見は対立する。
宮城県医師会の嘉数研二会長は「医学部新設でもって解決されません、これは。卒業したって、(地方に)行かないんですから。へき地には行かないし、東北には残らないし」と話した。
一方、仙台厚生病院の目黒 泰一郎理事長は「奨学金の返還の代わりに、(医師不足の)地方に赴くっていう制度ですね。医師が足りないところに、はりつかないんじゃないかという問題は、解消できると思います」と話した。
政府は、東北の復興にとって、医学部の新設は必要と考え、申請手続きに向けた準備を進めている。

三人一組で医師を派遣するというのはなかなかにいいアイデアで、何しろ東北のように県土の広い地域ですととりわけ点在する公立病院にあちらに一人、こちらに一人と医師を分散配置する悪癖が続いていましたけれども、やはり最低限の集約化による業務負担の軽減こそが医療提供の永続性を担保するためにも欠かせないことではないかと思います。
ただ費用対効果および実効性の両面から医学部新設の効果は極めて懐疑的という意見が多く、唯一地域人口に対して格差が目立つ医学部定員の地域格差是正という点で長期的かつ限定的な効果が見込まれるかどうか?というところだと思いますが、ともかくも震災復興を錦の御旗とした政治的配慮によって東北への特例としての医学部新設が認められそうな勢いなのはすでにお伝えした通りですよね。
これに関連して東北市長会から「医学部を新設しても地元医師は採用せず全員外部から招くように」という極めて異例の特別決議が全会一致で採択されたこともお伝えした通りで、いくら復興のための特例とは言ってもあまりに無体なのではないかと言う声も他地域から上がっていますけれども、問題はそうまで地元に配慮した医学部を作り上げ学生を育てたとしてその後どうなるのかです。
ちょうど全国で研修医マッチングの結果が発表されているところですけれども、今年の東北地方は今までと比べれば比較的豊作だったとは言え相変わらず極めて定員充足率が低い地域であるという事実には変わりがないと明らかになっていますから、結局医学部を新設しても他地域向けの医師予備校化するだけと言われる所以ですよね。

研修医、東北5県で増える 依然、充足率は全国下回る(2013年11月17日河北新報)

 来春卒業する医学生の初期臨床研修先を決める本年度の組み合わせ(マッチング)で、東北の各病院への内定者数が青森を除く5県で前年度を上回った。福島は東日本大震災発生前の水準を超え、マッチング制度が始まった2003年度以降、最多となった。ただ、募集定員に対する充足率は全県で5~6割台と低く、大都市との格差は依然として大きい

 日本医師会などでつくる医師臨床研修マッチング協議会(東京)のまとめによると、6県の本年度のマッチング結果は表の通り。
 福島県は前年度比16人増と伸び幅が大きく、これまで最多だった03、05、06年度の82人を上回った。
 国は08年度、医師不足対策として地方の医学部定員増に踏み切った。本年度は当時の入学生がマッチングに参加する初年度に当たる。東北では弘前大、岩手医大、秋田大、山形大、福島県立医大が該当する。
 80人から95人に増員された福島県立医大は本年度、前年度比5人増の53人が県内の病院に内定した。県地域医療課は「定員増などの効果が表れた。医師不足の県内にとって明るい材料」と喜ぶ。
 岩手県は岩手医大の医学部定員増と同時に、卒業後に地元定着を促す奨励金付きの地域枠制度を設けた。千葉雅弘医師支援推進監は「制度を活用した1期生10人のうち8人が県内病院に内定した。おおむね効果が出た」と受け止める。
 研修医は2年間の初期研修を終えると「7、8割はその県内の病院に勤務する」(岩手、福島両県)と言われ、今後も医学部定員増による一定の効果が続くとみられる。

 一方、各県の総募集定員に対する内定者の割合を示す充足率は、東北トップの宮城でも69.2%にとどまる。6県全てが全国平均(76.1%)を下回っており、低迷傾向は解消されていない
 厚生労働省は大都市の募集定員を減らし、地方の充足率を高めようと努めているが、東北にはその効果が十分に及んでいないのが現状だ。
 同じ県でも内定者は人口の多い市部や、診療科や医療機器が充実する大病院に偏る傾向がある。宮城の19病院のうち定員を満たしたのは仙台市立(15人)石巻赤十字(12人)など5病院だった。
 宮城県は「研修医の総数はこの10年でやや増えたが、充足率はほぼ横ばい。各病院と連携して魅力ある研修環境の整備を図り、地域偏在を解消したい」(医療整備課)と強調する。
(略)

そもそもこの募集定員というもの自体が研修医の総数に対して2割以上の過剰に設定されているもので、厚労省もこの定員数削減を順次行い最終的には研修医の数に近づけていくつもりではあるようですが、現段階においては人口等も参照し都道府県別に定員上限を決めているだけですから、毎年の受け入れ実績の乏しい地域では当然ながら希望者数と乖離した定員を相も変わらず打ち出しているという状況になります。
もともと今の臨床研修制度が始まった時点での大原則として「研修医は安価な労働力ではない」という考え方があって、研修医が生活のためにバイトに追われるようなことのないよう一定以上の収入を保障する代わりに研修医は勉強に専念すると言うことになったわけですから、本来どこで研修しようが研修医はあくまで勉強に来ているお客さんであって都会と地方の格差を云々するのもおかしいという話ですよね。
実際に都市部の方が研修施設としてより充実した実績ある大病院が多いわけですから、研修医がそちらを主に希望したがるのは当たり前と言えば当たり前なのですが、その研修医数においても地方格差がこんなにある!大問題だ!と騒ぎ立てるというのは、要するにその地域においては研修医も建前を無視して実労働力にカウントされている証拠だと見なすのは穿ちすぎでしょうか?
ともかくも研修医を地域に縛り付ける意味は本来的にはなく、間接的な意味として多くの研修医が初期研修を受けた地域に残る可能性がやはり高いと言う程度でしょうが、これまたもともとその地域で研修を受けたがる程ですからその地域に悪印象がない研修医が集まってきたからとも言え、いわば原因と結果を逆転させた議論に過ぎないでしょう。

ところがその初期研修先の意味が問われるようになったのが近年いわゆる地域枠の類が絶讚拡大しているためで、何しろ一定年限の御礼奉公が義務づけられるのですからどうせならその一部をまだしも田舎にあっても一定の医療の質が担保されているはずの研修病院で過ごそうと考えるのは、若手医師にとっては妥当な判断というものですよね。
一般枠と地域枠は併願も認められていて、当然ながら学生としても余計な御礼奉公などない方がありがたいですから一般枠優先で合格しようとする、一方で大学(および地域社会)側では当然少しでも地域枠で取りたいのは当然ですから、いったん一般枠で入学させても何とか地域枠にトレードしようとあれやこれやと努力しているやに聞きますが、あまりやり過ぎると当然ながらこれは人身売買、人身御供と言われかねません。
ちなみに地域枠も実際にその全員が地域に残るというわけでもなく、一部病院などは「奨学金返済分など肩代わりするから来てくれ」と医師を勧誘しているところもあると言う噂ですが、実際問題学生にとってはそれなりに大金ではあっても医師にとってはさほどでもないのも事実ですから、それくらいなら給料にちょっと色をつける感覚で何とかなってしまうものではあるでしょうね。
ともかくも研修医の数ばかりを云々するのは本来的にはあまり意味がない、あるいは意味があってはいけない行為であって、やはりその後の一人前となった段階でどれだけ地域に定着させられるかが追求すべき指標であるはずなのですが、今のところこの領域に関しては研修医マッチング率ほど判りやすいデータがないことも「代用」を許している理由の一つなのでしょう。
地域の側の本音として研修医もできるだけ沢山取り込みたいし、地域枠にもより多く志願させたいのでしょうが、やはりこうしたことは本人の自由意志で決定されるのが本筋であり、その自由意志の結果として選んでもらえる環境を整備していくことが長期的に見ればより多くの医師定着に結びつくのではないかなという気がしますが、その意味で地域枠学生がその後地域に残るかどうかは研修医にとっても地域にとっても重要な評価指標になり得ると思います。

他方では基本的に卒業後のことは建前として教育機関の責任外ではありますが、やはり医学部が実質的な医師養成所として機能している以上は国試合格率や地域定着率も大学の評価基準の一つになり得るはずで、特に県立大学などであれば「これだけの公費を投じているのにこれだけの医師しか残せないのか!」と自治体や県民からおしかりを被る余地は十分にあり得そうです。
そこで気になったのが昨今司法試験合格率の低迷が問題視されている法科大学院において、文科省が司法試験合格率に応じて補助金の額に格差をつけると言い出したというニュースが出ていましたが、最低ランクに位置づけられますと補助金打ち切りということになり、ただでさえ過当競争になっている法科大学院業界においては潰れるしか道がないということになってしまいますよね。
今のところ医師不足の方が主に言われているだけに医学部で直ちに同じことがあるとも思いませんが、すでに同種問題が起こっている歯学部では近く同様の話が出るかも知れませんし、いずれはいわゆる底辺と言われる医学部であるとか、それこそ地域医療に貢献するという名目で新設される(予定の)新大学などもその実が問われることになるやも知れませんが、それに対して今から何ができるかです。

医学部が生き残るかどうかなんて話ははるか遠い未来の仮定の話と思われるでしょうが、実は学生が先を争って「是非この大学で学びたい」と集まってくるというのは研修医や医師が「是非ともこの地域で働きたい」と考えるのと通じる話で、優秀な人材を数多く集めるために他にない特色なり魅力なりをどうやって提示していくかを考える必要性という点では何ら変わりがないことですね。
そのためにも研修医にしろ医師にしろどういう視点で進路を決めているのかということをしっかり把握することが重要ですが、今の時代は都市部の優良病院であってもそれなりに医師集めのために努力しているところも多いですから、以前のように「田舎病院に行けば給料だけはいい」といった単純な話ではなくなってきていますし、各種ハンディキャップを抱えた病院が単純に給料をはずんだくらいでそうそう人が集まるとも思えません。
逆に考えると田舎病院であっても人が大勢集まっているところと言えば大抵はカリスマとも言うべき人材が中心にいるケースが多く、またそうした施設でそのカリスマが消えた瞬間に病院の繁栄も終わってしまうというのは有名な舞鶴市民病院事件を始め枚挙にいとまがないことですから、医師一人の存在感が大きい田舎の中小病院ほど核となる優秀な人材を確保出来るかどうかが一番の鍵になると言えるのではないでしょうか。
皆保険の建前的には医師は誰もが同じ存在として扱われますけれども実際には一人一人に格差はあって、それを評価し差別化する指標として最近では例の専門医制度改革などが注目されていますけれども、実のところは下手な専門医よりもこうした無形のカリスマというものを正しく評価できるかの方が地域医療安定のためにはずっと有益なのではないかと言う気がします。

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コメント

私のいる自治体もそうですが、医学部志望とはいえ未成年に対して、貸与する奨学金の利率も返済方法もわずかしか伝えず、地元に残れば奨学金の返済を免除しますと繰り返し伝えて契約するのは、法律的にどうなんでしょうかね?
親が連帯保証をしているのでしょうけれども、それにしても未成年のうちに8桁の借金の契約というのも異常な気がします。

投稿: クマ | 2013年11月19日 (火) 07時59分

医者相手ならなにやっても許されるんだよw

投稿: aaa | 2013年11月19日 (火) 08時40分

もともと行く人が少ない地域に過大な定員を設定してこんなに充足率が低い!と大騒ぎするのもどうなんでしょう?
むしろまともな研修ができそうにない研修病院の認定はもうちょっと厳しくしてもいいのでは?
遠からず都市部の定員は減らされるんでしょうがそのときちゃんとした受け入れ体制がないと「これだから田舎は」って言われちゃいますね。

投稿: ぽん太 | 2013年11月19日 (火) 08時49分

>>心臓分野の救急搬送に、3人の常勤医師だけで24時間対応している。
>>心臓の病気が疑われた(救急搬送の)人は、絶対に断りませんよって約束をして、それを貫くことを、一生懸命、頑張ってやっています

こんな無茶をやっているから医師が寄りつかないのと違うかな。どうせまともに超勤や時間外の割り増しもつかないんでしょうね。

投稿: 浪速の勤務医 | 2013年11月19日 (火) 10時44分

まあ比較級的ではあるのですが、一人二人でカテやらされるよりは三人組の方がよほど人道的ではあるかと(それも件数によりけりですが)。
やはりまともな救急対応を求めるのであれば最低限ある程度の数を集中配置しないとどうにもならないという認識が必要かと思いますが、施設側は標榜診療科の数しか見てないようなところがありますからね。
今の時代一人医長で無理ばかりさせられるのであれば、すっぱり縁を切るくらいの決断力は医師側にもあっていいかと思います。

投稿: 管理人nobu | 2013年11月19日 (火) 11時49分

結局のところ、医療の話ではなくて過疎の話ということを、本論をかくして枝葉の医師数の議論に置き換えているためにおこるチグハグですよね。

1)医療が高度化し、チーム医療でなくては世間様の求める医療水準(JBM)を保てなくなった
→一定規模の病院であることが必要となった

2)医師の社会的地位低下運動が奏功。
「お医者様」はケシカラン、と大手マスコミもこぞってキャンペーンに参加。番組、記事で「先生」と呼称することもなくなった。先生と呼ばれるほどのバカでなし、というのは有名な言葉ですが、医師がその奴隷的活動(byクリントン元国務長官)を世界的に稀に見る薄給でなしとげていたのも、ひとえに「世間から感謝されている職業である」という無形の満足感であったわけです。
無形の満足感を奪ったのですから、あとは世間並みにワークライフバランスを求めるのも、これまた当然の流れでしょう。権利を奪ったのですから、聖職者義務だけ押し付けちゃいけません。おだてる豚は木に登る、という格言をマスコミが少しでも知っていたら、こんなことにはならなかったでしょう。

3)世代気質の変化
 2)により中堅〜ベテラン世代の献身的意欲を根こそぎそぎ取ったあと、現代の若者気質。自身の生活を重視するというこれまた人間として全うな思考。

これらにより、自身の子育てや生活のために「住みたくない」と世間の一般人口の大部分が考えている過疎地域に、おなじく子育てや経済活動をおこなう世代である医師だけが定着するなど夢のまた夢です。

地方をシュリンク(例:海外「高齢者タウン」介護などで相互扶助する高齢者専用の都市)、限界地域などから地方中核都市の周囲のみのコミュニティに整理縮小。これであれば、中核都市に一つまともな病院があればよく、特定業種の強制配置という憲法違反などなく、なおかつ中核都市は活性化、公共投資やインフラも選択集中投資で効率化、ばら色の人口縮小以後の日本が築けるでしょう。

投稿: おちゃ | 2013年11月19日 (火) 12時00分

専門医の取得更新が厳しくなるそうなので、これからは中核病院にしか専門医がいないってことになるでしょ。
近所の小さな病院でも専門医にかかりたいなんて贅沢は世界の常識に反してます。

投稿: ごま | 2013年11月19日 (火) 12時08分

おちゃさまに同意です。

スウェーデンのような欧州大陸の福祉国家でも過疎地、僻地の医療は切り捨てていますからね。
医師の集約化で、専門医を少数の中核の病院に集めています。
人口過疎地医療は、GPと称される家庭医が入院設備のない診療所で担っています。
国土の広いカナダやオーストラリアも同じ。ただし、これらのGPの多くは外国医学校卒の外国人医師。

日本は海岸沿いの狭い地域に人口が集中し、特に三大都市圏で顕著。
地方は人口が減っていきます。
当然のことながら、人口に応じた医療需要も都市部・大都市圏で著しいですから、どこに多くの医師を集めねばならないのかの予測も発表されています。

投稿: とある内科医 | 2013年11月19日 (火) 16時16分

ワープアと上流階級が同じ医療を受けるべきって思想がどうしても納得できないです。
僕が中学生のころは社会主義の悪の帝国があって、ネトウヨの極左の象徴のごとく叩かれてる日教組先生が「権利の平等は正義だが結果の平等は悪い」とまっとうな思想を教えておりました。
極左の象徴は日教組よりも医師会ですね。平等な受診の権利ガー

投稿: TPP推進 | 2013年11月19日 (火) 17時26分

先進国において社会経済学的ポジションで、診療のレベルに差をつけているのは、公的な国民皆保険ではない米国がそうです。
欧州連合・欧州経済地域の加盟国、カナダ、オーストラリア、日本は税金や社会保険料を財源とした公的な皆保険制度を導入しているので、原則、被保険者なら同じレベルの診療が受けられます。

アメリカや発展途上国に移民すれば、格差医療、そもそも医療を受ける機会も与えられない状況になれます。

どうして、公的な皆保険が導入されたか、知っておく必要があります。
それらの国と、そうでない国のhealthcare performanceの状況は、WHOやOECDのサイトで知ることができます。

投稿: | 2013年11月19日 (火) 19時25分

先進国において社会経済学的ポジションで、診療のレベルに差をつけているのは、公的な国民皆保険ではない米国がそうです。
欧州連合・欧州経済地域の加盟国、カナダ、オーストラリア、日本は税金や社会保険料を財源とした公的な皆保険制度を導入しているので、原則、被保険者なら同じレベルの診療が受けられます。

アメリカや発展途上国に移民すれば、格差医療、そもそも医療を受ける機会も与えられない状況になれます。どうして、公的な皆保険が導入されたか、知っておく必要があります。

それらの国と、そうでない国のhealthcare performanceの状況は、WHOやOECDのサイトで知ることができます。

また、公的な皆保険の国でも、一定の収入以上の場合は、民間保険加入で、公的な保険を使わない100%自己負担の私立病院を受診することができます。

投稿: とある内科医 | 2013年11月19日 (火) 19時36分

格差があって何が悪い?

頑張った者が報われる市場原理主義を導入するべきだ。
新聞社は努力している。

医師も自由競争すべき。間違った使命感で無償労働してても、そんなドМ野郎は搾取されて当然なんだよ。

つーかどうせ医療崩壊ってえのも、辞める辞める詐欺だろ?
文科省の高給官僚は今年は希望退職を募集してもゼロだぜw 激務(笑)薄給(爆笑)のエリート官僚様は辞める辞めるいっても辞めねえじゃん。 ヘ  タ  レ wwwwwwwwwwww

投稿: 記者 | 2013年11月19日 (火) 21時34分

医師の受給は人口の変化や患者層の推移で変ります。

◇今後どのように日本の医療提供体制の再編を進めていくべきか
国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野教授 高橋泰
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/material/04.pdf

人口が集中する三大都市圏の医療需要が増えて、医師はより多く必要とされる。
他の地域の大学医学部を卒業した医師を、集めてこなければならない。

反対に人口が減少する地方は、医療需要もピークを迎え、地域内での医師の養成が過剰になる。
その地域の大学医学部を卒業した医師は、より多くの医師が必要とされる地域へ移動することを求められる。

医師の集約化、急性期病院の整理統合も求められることになる。

投稿: とある内科医 | 2013年11月19日 (火) 22時00分

公的国民皆保険の国、カナダについて。

◇カナダにおける保健医療の財政基盤:その歴史と課題
ジェームス・H・ティエッセン
海外社会保障研究Summer 2008 No.163
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18814003.pdf

◇Canada's Health Care System (Medicare)
Health Canada
http://www.hc-sc.gc.ca/hcs-sss/medi-assur/index-eng.php


◇カナダの医療
QLSeeker Canada Inc.
http://www.qlseeker.ca/life-info/medical/

投稿: とある内科医 | 2013年11月19日 (火) 22時13分

公的国民皆保険の国、オーストラリアについて。
若干、古い所領ですが。

◇オーストラリアの公的医療保障制度「メディケア」
DIGITAL GOVERNMENT PORTAL BACKNUMBER(NTT)2008年7月17日
http://e-public.nttdata.co.jp/files/user/img/bf2008/pdf/DIGITAL%20GOVERNMENT2008.pdf

◇オーストラリアの医療保障制度について
ニッセイ基礎研究所 主任研究員 丸尾美奈子
http://www.nissay-it.co.jp/report/pdf/rep_41.pdf

◇オーストラリアの医療に関して
シドニー日本人会
http://www.jssi.org.au/sydneylife/index.htm/id-16


投稿: とある内科医 | 2013年11月19日 (火) 22時36分

>頑張った者が報われる市場原理主義を導入するべきだ。
新聞社は努力している

新聞社は順調に講読者数を減らして、どこも経営が厳しいのでは?
インターネットのお陰で、医療システムに関しても、新聞記者ではない事情通の専門家が情報発信している。
結果として、新聞記者の記事を信用しなくなったし、新聞も読まなくなった?。

>医師も自由競争すべき

なにを今さら。

研修医募集、専門医募集で、とっくの昔に病院間に競争原理が働いて、勝ち組と負け組が明確になっていますが。
市中一般病院においても同じ。
医師は労働条件や教育条件の良し悪しで、かなり前から市場原理で動いています。
競争力のある国家資格職の強みです。

投稿: physician | 2013年11月19日 (火) 23時08分

>格差が差があって何が悪い?

格差が希望なら上にも書いてあるように、アメリカや発展途上国に移民して病気になれば良いのでは?

投稿: physician | 2013年11月19日 (火) 23時20分

つうかまあ、こんな議論は数年前に終わってることなので
不勉強な人が何を今さらって感じ?

投稿: | 2013年11月20日 (水) 03時01分

医師自身が「医療の平等」とか言って大富豪も乞食も平等にしろと言ってるのだから、ドМ医師をコキ使って何が悪い?

医療が平等なのだから医師自身も最底辺の連中と平等待遇にすべき。

悔しかったら完全自由診療を推進してみろよ。

それが嫌ならナマポ野郎を診療しながらみっともなくゴネてろw

もちろん消費税分を含めて技術料は削減の方針でお願いしますね(はあと

投稿: 記者 | 2013年11月20日 (水) 10時47分

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