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2013年9月20日 (金)

馬鹿発見器騒動だけではない落とし穴

SNS等への書き込みが炎上に発展する俗に言うところの馬鹿発見器騒動、どうやら日本だけではなく海外でも大騒ぎになっているケースがままあるようですが、先日出ていましたこちらのニュースを紹介してみましょう。

ウソの“お宝発見”告白で騒動、婚約者だけだますつもりが即拡散。(2013年9月17日ナリナリドットコム)

先日、英南西沖に漁へ出ていたある漁師が、海上からFacebookに「金の延べ棒を引き上げた」と投稿し、友人・知人を大いに驚かせるという一件があった。写真付きの“時価総額約2億3,000万円相当”とされるお宝発見の一報は、すぐに拡散して大騒ぎに。ところがこれ、漁師としては婚約者をだますジョークのつもりで、想定していたのとは違う事態に大慌てとなったが時すでに遅し。港で待ち受けていた警察に事情聴取を受けるハメになったという。

英紙デイリー・テレグラフやファルマス・パケットなどによると、騒ぎを起こしたのはスコットランド地方ダンフリースに住む36歳の漁師、ビリー・アンダーソンさん。彼は先日、漁船の船長として英南西部の街ファルマス沖でホタテ漁を行っていた。その最中、Facebookに「金の延べ棒11本を引き上げた」と写真付きで投稿。彼は29歳の婚約者に「突然お金持ちになったと思わせたい」とのいたずらを思いつき、真鍮で作った“金の延べ棒”を持って写真を投稿した。

ところが婚約者だけをだますつもりだった彼の意に反し、更新された彼のFacebookページを見た周囲は即座に大騒ぎ。一緒に海で漁をしていた漁師たちからは「引き上げた正確な場所を教えてくれ」と催促が殺到し、さらに話を知った彼が乗る漁船の所有会社は、まだ金が沈んでいるかもしれないと、もう2隻を現場に派遣する準備を開始。自分が作った話が予想以上に広まってしまい、アンダーソンさんは事態の深刻さに気付いて慌て始めたという。

そこで彼が事態の鎮静化に協力を求めたのは、本来なら一緒にウソを楽しむはずだった婚約者。大切な彼女へ真っ先に真実を明かし、延べ棒捜索のため船を追加で出そうと鼻息荒い会社に行って、本当のことを話してくれるよう説得してお願いしたそうだ。そして徐々に周囲に真実は広まり、彼の作り話は恋人に迷惑をかけながらも終息できた――かに思われた。

ところが、7日間の漁を終えて寄った英南西部ニューリンの港で、騒ぎの余波に出くわしたアンダーソンさん。船が港に入るとき、彼は埠頭に警察が待ち受けていることに気付いたという。今回の作り話を把握していた警察は、彼の引き上げたとされる金塊が1983年にロンドン西部のヒースローで盗まれた2,600万ポンド(約40億円)相当の金の一部ではないかと疑い、彼が乗る漁船の航跡を監視していたそうだ。

結局、金は真鍮だったと説明して逮捕は免れたという彼。誰も得をしない結末に終わり、彼はFacebookにウソを投稿したのは「やり過ぎだった……」と話しており、今回の出来事を猛省しているという。

今の時代名も無き小市民の書き込みであれ誰かが見ているし、そして誰かに発見されればあっという間に拡散してしまうという実例だと思いますが、例えばこうした行為で何らかの利益を得たともなれば下手をすれば詐欺等の犯罪にも問われかねないわけですからやはり軽率であったと言うべきでしょうね。
かねてネット上で総バッシングを受けてきた某新聞社などはこうした状況を称して「ネットを活用してウケを狙った若者たちは、騒ぎになった今、ネットの怖さを実感しているだろう」と手を叩いて喜んでいるようですが、先日報道された静岡の顧問教師によるバレー部員体罰事件なども実際の体罰の動画がネットに流出したと話題になっていて、今の時代どこから何が流出するか判らないとしか言いようがありませんよね。
当然ながらそのたびに炎上騒動が発生し場合によっては社会的地位も失うということになりますからくれぐれも用心いただくしかありませんが、携帯やスマホの普及で実はもう一つ以前から大きな問題となっている行為としてこういうものがあると言うことはご存知でしょうか。

盗撮:女子大生の脚を 消防士長を容疑で逮捕 名古屋(2013年09月18日毎日新聞)

 携帯電話のカメラ機能を使って女子大生の脚を撮影したとして、愛知県警千種署は17日、名古屋市消防局名東消防署の消防士長、鈴木和也容疑者(27)=三重県朝日町柿=を愛知県迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕した。同署によると、「興奮してやった」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、17日午前10時半ごろから約10分間、名古屋市営地下鉄東山線の藤が丘−本山間を走行中の電車内で、隣に座った同市内の女子大学生(22)の太ももを携帯電話のカメラで複数回撮影したとしている。別の乗客が気づき、駅員に通報した。

 市消防局は「事実確認したうえで、厳正に対処する」としている。【井上直樹】

盗撮で群馬の高校教諭免職(2013年9月12日スポーツ報知)

 群馬県教育委員会は12日、スーパーで盗撮したとして県立富岡高校の里見篤教諭(54)を懲戒免職処分とした。

 県教委によると、里見教諭は8月24日、富岡市のスーパーで女性客のスカートの中をスマートフォン(多機能携帯電話)のカメラで盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで県警に事情聴取を受けた。県教委に対し「シャッター音を出さずに1秒ごとに自動で撮影できるアプリの機能を使ってみたかった」と行為を認めている。
(略)

iPodで盗撮容疑 長崎の郵便局員(2013年9月8日産経新聞)

 長崎県警時津署は8日、女児(11)の胸元を携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)で盗撮したとして、県迷惑行為等防止条例違反の疑いで、同県南島原市加津佐町己、郵便局員平木洋一容疑者(47)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は8日午後2時ごろ、時津町野田郷のゲームセンターで遊んでいた小学6年の女児の胸元付近をiPodで盗撮した疑い。

 時津署によると、静止画と動画を撮影していた。女児の父親が発見し取り押さえ、署員に引き渡した。

ご存知の通り国内で売られている携帯のカメラ機能では撮影時にシャッター音が出るようになっているのですが、これも無音あるいは静音タイプのアプリを使用することで何とでもなるということで、簡単にそれが可能になった携帯普及以来この盗撮問題というものがかつてないほど身近なものになってきていると言えそうです。
もちろん盗撮行為自体社会的に許容されざるものだとしても、百歩譲って誰にも気付かれずに密かに撮影したものを密室で独り閲覧しているというのであればまだ被害も軽いというものですが、昨今のSNS等の普及によってか盗撮したものをわざわざ拡散する人間が各地で現れているということも問題で、何しろ技術の進歩で簡単に出来てしまうようになった行為を人間はついやらずにはいられない生き物であるようです。
その結果最近では人前でうかつに携帯やスマホを操作することすら憚られるようになったとかならないとか言う話なんですが、そうした下地があるからこそこうした新手の犯罪行為が成立するようになっているというのはこれまた人間の業の深さを感じさせる興味深い現象ですよね。

「歩きスマホ」に盗撮と言いがかり 恐喝被害(2013年9月17日NHK)

歩きながらスマートフォンを使ういわゆる「歩きスマホ」をしている人が、通行人とぶつかったり交通事故にあったりする危険性が指摘されていますが、東京の新宿駅の周辺で歩きスマホをしていた男性が実際は画面を見ていただけなのに「盗撮をしていただろう」と男に言いがかりをつけられ、現金を脅し取られる被害に遭っていたことが分かりました。
警視庁は男を逮捕するとともに注意を呼びかけています。

警視庁によりますと、ことし7月、新宿駅近くの路上でスマートフォンを操作していた36歳の会社員の男性が「盗撮していただろう」と男に言いがかりをつけられ現金13万円を脅し取られました
また先月には、JR新宿駅構内の通路で26歳の会社員の男性が「スマホで盗撮をしていただろう」と別の男に言われ、現金50万円を脅し取られそうになりました
男性2人はスマホの画面は見ていましたが、盗撮はしていませんでした

警視庁は28歳の男2人を恐喝などの疑いで逮捕しましたが、被害者の1人は「スマホに集中して急に声をかけられ、冷静な判断が出来ずお金を渡してしまった」などと話しているということです。
「歩きスマホ」を巡っては、画面に気を取られて通行人とぶつかったり駅のホームから転落したりする危険性が指摘されているほか、周囲への注意が不十分で車と接触する事故や女性が体を触られる被害まで起きているということで、警視庁が注意を呼びかけています。

盗撮した男性脅し現金奪う 客引きの男逮捕(2013年9月17日日テレニュース24)

 東京・新宿で、盗撮をした男性に「盗撮をしただろう。警察へ行こうか」と言って、現金50万円を脅し取ったとして、客引きの男が逮捕された。

 警視庁によると、恐喝の疑いで逮捕された客引きの吉田多郎容疑者(28)は今年7月、JR新宿駅の駅ビルで女性を盗撮した男性会社員(47)を「盗撮をしただろう。警察へ行こうか」と脅し、ATMで現金50万円を引き出させて、奪った疑いが持たれている。吉田容疑者は「自分のしたことも悪いが、盗撮したやつも悪い」と供述しているという。

 また、同じく客引きの永坂健太郎容疑者(28)も今年8月、新宿駅の駅ビルで盗撮したとみられる男性から、同じような手口で金を脅し取ろうとしたとして逮捕された。

 警視庁は、吉田容疑者らが盗撮をした人物を見つけては弱みにつけ込み、恐喝を繰り返していた可能性があるとみて調べている。

世の中何であれ商売になるものだなと痛感しますが、別に盗撮をしていたわけでもないのに大金を言われるままに支払ってしまうというのは、当事者にもスマホ使用が悪いことだという罪の意識があったということではないかなという気がします。
運転中の携帯やスマホの使用による交通事故が6年間で8倍にも急増したとも言い、すでに運転中の携帯使用は法で規制されたのは周知の通りですけれども、実は運転手のみならず自転車や歩行者においてもスマホ使用による事故が激増していることが世界的に問題になっていて、そろそろ規制論が盛り上がってきそうな勢いなのですね。
そもそも人混みの中でスマホの画面を見ながら歩いているのではぶつかったり転倒したりの危険は避けられず、こうした「盗撮詐欺」ならずとも色々と厄介事に巻き込まれるリスクが多い訳ですから、人前では一切使うなとまでは言わずとも最低限周囲の迷惑にならない使い方を心得ておく必要がありそうです。

今の時代子供がスマホを持つことなど珍しくもないどころか、むしろスマホもなくSNSも利用できない子供は仲間はずれにされてしまうという時代ですけれども、これまた安易にIDを公開した結果様々な事件に巻き込まれるというケースが急増していて、利用者マナー教育は本人にとっても周囲にとっても今や必須のものと言えそうです。
ただ一方で過剰なサービスという名の規制強化とも言うべきでしょうか、例えば先日は大手キャリアーが「SNS会社に顧客の年齢を伝える」などと言い出しましたけれども、社会的にスマホの不適切利用=規制すべき害悪という認識が強まってくれば、それを防ぐためには個人情報を切り売りしても許されるのだという理屈が通ってしまうことになるでしょうね。
ネットとは自由であることが最大の売りであり、それによってすでに社会的にも大きな意義を持つことを示したというケースが少なからずありますけれども、当然ながら自由を謳歌するためには自己責任ということと裏表のセットになっているわけで、犯罪に利用するなど論外としても特に未成年者は最低限トラブルに巻き込まれないだけのネットリテラシーを身につけてから利用するくらいのつもりでいた方がいいかも知れませんね。

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コメント

>>別に盗撮をしていたわけでもないのに大金を言われるままに支払ってしまうというのは、当事者にもスマホ使用が悪いことだという罪の意識があったということではないかなという気がします。

 いや、単にやからに絡まれて怖くなって払っただけでしょう。「目が合った」だけで言いがかり付けられて金を脅し取られる例など、昔からありますから。まさか、それで、「目を開けて歩いていた」ことに罪の意識など感じて金を渡した人間はいないかと。

投稿: ?? | 2013年9月20日 (金) 08時28分

と言うかホントは盗撮紛いのことしてた可能性も…
いずれにしてもよくこんな手口まで考えつきますね。
でもこれどうやって犯人特定して逮捕したんだろう?って思うんですけど。

投稿: ぽん太 | 2013年9月20日 (金) 09時07分

カメラ使うときは角度が違うから見てたらわかるけどね

投稿: | 2013年9月20日 (金) 10時39分

スマホのマナー対策も同時並行で進めるべきなのでしょうが、いずれにしてもこういう犯罪があるということを利用者も知っておく必要はあるでしょうね。

投稿: 管理人nobu | 2013年9月20日 (金) 13時05分

盗撮とまでは言わないが無断であちこち写真とってるのはなんとかしてほしい

投稿: | 2013年9月20日 (金) 18時04分

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