« EPAをとっかかりに今度は日本から医療の逆輸出? | トップページ | 今日のぐり:「おんまく寿司 青江店」 »

2013年7月27日 (土)

各方面から辟易されるマスコミ まずは人としてのあり方を学ぶべきでは

色々と話題になることの多い毎日新聞論説委員の与良正男氏ですが、先日はこんな記事を書いてまた話題を呼んでいます。

熱血!与良政談:言論の自由守るために=与良正男(2013年07月24日毎日新聞)

 自民党が圧勝した参院選。実は結果がどうなるかという前に、選挙戦の最中からずっと考えていたのは、これからの政治報道はますますしんどくなるなあということだった。

 象徴的だったのは自民党がTBSに対し「報道が公正さを欠く」と抗議し、党幹部への取材や幹部の番組出演を一時拒否した一件だ。数日間で収拾したが、今後こうした「メディア制限」は増えそうな気がするのだ。

 TBSの報道は先の国会会期末、与野党の駆け引きの揚げ句に電気事業法改正案が廃案になったニュースを報じる際、改正案成立に期待していた財団関係者が「与党がもしかしたら法案を通す気がなかったのかも。非常に残念ですね」と録画でコメントしたというものだ。

 言論には言論で応じるべきで、報道が気に入らないといって政権側が取材拒否や出演拒否に出るのはまったく行き過ぎである。ただ一方で報道の脇が甘かったと私が感じたのも確かだ。自民党に廃案の責任があるというのなら第三者が印象論を語るのではなく、記者自らが事実を積み重ねて報じるべきだったと思う。

 元来政治権力は都合の悪い報道を封じたがるものだ。私が政治記者になった二十数年前は「でも権力をチェックして批判するのが君らの仕事だからなあ」と懐の深さを見せてくれる政治家が多かったが今や少数。

 民主党政権時代にも政権に批判的な報道があると「国会におたくの社長を呼んで問題にするぞ」と脅す閣僚もいたのだ。政治権力側がメディアをより好みして選別する時代に入りつつあるといっていい。

 私たちが覚悟しなくてはならないのはそこだ。面倒なことになるから批判はおっくうになり、メディアが萎縮していく……。そうならないためには、とりわけ批判するに際しては従来以上に客観性と論理性を持たないといけないと思う。

 もっと深刻なのは、政治家だけでなく自分の気に入らない意見には一切耳を傾けず、排除する風潮が社会全体に広がり始めていることだ。

 「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という言葉がある。これが民主主義の原則だと私は信じてきた。この原則を守るためいっそう体を張っていかなくてはならないと決意している。(論説委員)

ま、世の中一見して正論らしきことを吐く人間はいますけれども、それを言う側の人間がどのような場所に立っているかによって発言の意味が異なってくるのも当然で、常習的犯罪者が「犯罪者の権利をもっと尊重すべきだ!厳罰主義断固反対!」と叫んだところで社会の理解と共感はなかなか得難いんじゃないかと言うことですよね。
政治に限らずマスコミ各社の横暴ぶり、傍若無人ぶりはかつては当のマスコミが報道しないことで全く知られないまま直接の体験者と周囲だけで共有されるに留まっていましたが、今の時代あっという間にネット経由で情報が全国に拡散しますから彼らも隠蔽が難しくなったということなのでしょう、さすがに「我々は常に正義である!批判する者こそ悪である!」式の自己絶対視は公言し難くはなってきているようです。
先の参院選でも選挙妨害で逮捕者が出ましたけれども、実のところマスコミ各社の横暴の方がよほど酷かったという話があって、SNS等による流出分を除き報じられただけでも到底適切とは言えない選挙妨害まがいの活動が行われていたようですから、普通に考えれば「出入り禁止」を通達されて当たり前というのが世間の常識ではないでしょうか?

テレビ局はそんなに偉いのか 議員の演説中に「通行人取材するからマイク切って」(2013年7月24日J-CASTニュース)

   参院選を取材していたあるテレビ局のスタッフが、街頭演説に立っていたみんなの党・山内康一衆院議員(39)に対し「通行人のインタビュー収録」を理由に演説のマイクを切るよう求めるという、なんとも非常識な要求をしていたことが明らかになった。

   山内議員は当選3回。みんなで国対委員長・筆頭副幹事長を務める党の幹部だ。参院選終了後の2013年7月23日、ブログで「屈辱」「今でも思い出すと腹が立ってきます」としてこの一件を明かした

若いスタッフが近づき…「マイク消してもらえませんか」

   J-CASTニュースでは、山内議員に当時の状況について直接話を聞いた。「2週間経ってだいぶ落ち着いた」とのことで口調は穏やかだったが、当時はさすがに相当腹に据えかねたことがうかがえた。

   「事件」が起こったのは2013年7月6日、さいたま市・大宮駅前でのことだ。この日、議員は埼玉選挙区から出馬していた行田邦子参院議員の応援演説に立った。人通りが多く、立ち止まることが難しい場所だったため固定の聴衆はなかったが、暑さの中、山内議員は懸命に声を張っていた。

   そこへ、「某テレビ局の若いスタッフ」がずかずか近づいてきた。山内議員は局名を明かさなかったが、在京主要局の1つと見られる。同局のクルーは参院選取材のため、辺りでカメラを回していた。スタッフは「当然の権利のように」「こっちが迷惑をかけたかのような言い方」でこう求めたという。

    「いま街頭インタビューを収録中なので、マイクの音を消してほしい

   当時、クルーは山内議員から十数メートル離れた場所で、通行人に対して選挙に関するインタビューを行っていた。「候補者の演説を聞いて、どう感じましたか」――といったものだ。そのインタビューの「邪魔」になるので、「ちょっと静かにしてくれ」ということらしい。山内議員はあきれた様子でこう語る。

    「別の取材で来たならとにかく、我々の演説しているところを撮りに来たのに――ましてや選挙期間中ですよ。それに、わざわざそんな近くで撮影しなくとも、ちょっと離れて静かなところに行けば済む話ではないですか」

「奢るにもほどがある」の声

   住宅街などならともかく、今回のような大通り、しかも正式な許可を受けての演説でこうした「要求」を受けたのは、「政治家を8年間やっていて初めて」だという。

   「上着も脱いで普通に喋ってたからそうは思われなかったのかもしれませんが、一応党幹部なんですけどね」と、山内議員は苦笑いだ。もちろんその場で抗議を行い、直後に上司と見られる取材スタッフから謝罪を受けたという。ただ、この一件で気力がなえてしまったとのことで、山内議員は結局演説を止めてしまった。

   参院選に関しては、日本維新の会の橋下徹・大阪市長が、街頭演説中に朝日新聞記者が「俺を誰様だと思ってる、朝日新聞の政治部の記者だぞ」などと同党スタッフに暴言を吐いた、と20日にウェブ動画で話し、記者に対し「横暴」との声が上がったことが記憶に新しい。今回の山内議員のブログにもツイッターなどで、「どちらの局なのだろうかね? 奢るにもほどがある」「テレビ局に抗議していい話だと思うな」と、テレビ局を批判する声が相次いでいる

橋下市長と場外バトル 朝日新聞ブチ切れ記者の評判(2013年7月25日日刊ゲンダイ)

 橋下徹・大阪市長と朝日新聞のケンカがまた始まりそうだ。橋下市長が今度かみついたのは、記事ではなく、選挙期間中の記者の取材について。

 街頭演説の際、警備上“立ち入り禁止”にしているエリアにいた人物に、維新のスタッフが「そこから出て下さい」と注意したら、「オレの名前はイソガイ。朝日京都支局の政治記者だ。追い出したら、コラムに書く」「安倍首相の取材だって、もっと近くにいられた」と、まくしたてたという。イソガイ記者は、磯貝秀俊氏。経緯を橋下市長がバクロし、その様子が動画サイト「ユーチューブ」にアップされて、ネット上でも大きな話題になっている。

 にわかには信じがたいが、本当なのか。朝日新聞サイドに聞いてみると、「お尋ねの記者は、京都総局に在籍しています。日本維新の会のスタッフとのやりとりについては現在、事実関係を調査中です」(大阪本社広報部)と回答があった。朝日の関係者がこう続ける。

「イソガイは間もなく50歳になるベテランです。朝日に多い東大卒ですが、プロパーではなく、TBSからの転職組。主な担当は政治ですが、出世コースを外れ、京都総局へ。普段は物腰の柔らかい温厚な人柄ですが、取材になると時折、厳しい物言いをすることがあります

 どうやら朝日の方に問題があったようだが、橋下市長がメディアに対して燃やす執念もちょっと異常だ。

「橋下市長は自分の批判を続けるマスコミにイラ立ちを募らせ、“タイマン張れよ”と迫る。だから、腹が立つことがあると、記者を特定して個人攻撃をする。根底にマスコミ不信があるから、この先も衝突は続くと思います」(立正大教授の斎藤勇氏=心理学)

 さて、朝日は反撃に出るのか。

いや、まともな人間なら誰でも公の場でこんな無礼なことを言われて憤慨するのは当然ですし、それを「メディアに燃やす執念もちょっと異常だ」「朝日は反撃に出るのか」などと言われても世間とずれているなあとしか言いようがないと思いますけれどもね。
記事にも出ていますけれども、こうした行動、発言が衆人環視の中で当たり前に出てくるほどに彼らが特権意識を振りかざしおごり高ぶっている理由が何なのか、羽織ゴロと呼ばれた時代からの長い長い業界の伝統だと言えばそれまでですが、それをいわば甘やかしてきた世間の方もこうした彼らの態度を増長させてきたとも言えるかも知れません。
暴対法絡みでも市民は暴力団を利用しないということが盛んに強調されていますが、ペットのしつけでも悪いこと、間違ったことをした際には即座に叱らなければ正しいしつけは出来ないと言われるのと同じで、彼らが間違ったことをした際には即座にSNS等を通じて社会的批判を起こしていくということが市民に課せられた義務と考えてもよさそうです。

ホリエモン「朝日新聞のインタビュアーが、掲載前の事前チェックや宣材写真渡すとかの交渉したら怒って帰った」(2013年7月14日ガジェット通信)

ホリエモンこと堀江貴文さんが、7月12日に『Twitter』にて

    「朝日新聞大鹿靖明、取材申込をされたので応じたらカメラマンに変顔を撮られるの嫌なので事前チェックとか宣材写真渡すとかの話交渉したら、前代未聞の取材もういいですと怒って帰るなうw」

とツイート。

    「なんか、昨日から不愉快な出来事が続くな。しかし、新聞記者ってどんだけ偉いんだw こっちだって忙しい中無理やり時間とってんのに。。」
    「あー、腹立つわ。」

と続けた。

このツイートに対し、

    「なんだ、それ。タレント事務所なら当たり前にしてることなのに、自分のとこにとってプラスとなるとこだけ有名人なんだから扱いして、めんどくさいとこは一般人が何を言ってんの扱いかよ! と思っ(たら)朝日か。
    「取材に対しての接し方ではないですよ。原稿チェックは求められたら断らない。写真なんて宣材をもらえる自体あまりないです。もらった上でカメラ入れますだとおもいます。最初から悪意があっての取材申込にしか思えないですね。」

といったような返信が寄せられ、ホリエモンもリツイートした。

「分かります…事前チェックさせてくれないし」という返信に対しては、「たまに言ってない事書くし。」とツイートした。

ホリエモンといえば「女は金についてくる」といったような言葉で語られることが多いが、実際それは本人が発したものでなく書籍の編集者がつけたコピーが独り歩きしたもので、誤解だと本人も語っている。今回も取材に対し、そういったような誤解を生まないために、また言ってもいないことを書かれるということを防ぐために、チェックしたいというのも当然のように思われる。

この一連のやりとりは、Togetterにてまとめられており、それを紹介したツイートをホリエモン自身もリツイートしている。

朝日新聞・大鹿靖明記者が堀江貴文氏を相手に予定調和の取材が出来ずにカム着火インフェルノォォォオオオウ!挙句の果てに途中退席www
http://togetter.com/li/532710

朝日新聞と言えばかつて文革の時代に中国批判をした諸マスコミが相次いで北京から追放される中唯一後に残ることを許されたと言う伝説を持っていて、先日は中国国内で同社のSNSアカウントが相次いで閉鎖され同国国民から「朝日ほど親中的なメディアでさえ?!」と逆に驚かれたというほどに、その良心的な報道スタンスは国際的に定評を得ています。
それだけに特定の主義主張に基づいて取材もし記事を書きたがる心情は理解出来るのですが、しかし「タレント事務所なら当たり前にしてることなのに、自分のとこにとってプラスとなるとこだけ有名人なんだから扱いして、めんどくさいとこは一般人が何を言ってんの扱いかよ! と思っ(たら)朝日か。」は良かったですね(笑)。
朝日の名誉のためにも書いておきますと別に問題を起こすのは朝日の専売特許でも何でもなく、例えば先日は「なぜ日本テレビで“不適切な取材”が次々に続出するのか?」という記事が登場し番組内で登場する当事者なるものが実は局側の用意したサクラだったというケースが相次いでいることを糾弾されています。
また長崎新聞が被爆活動家だった故人が米軍艦長が平和公園に捧げた献花を踏みにじった画像が繰り返しテレビで取り上げられる件に関して「花輪踏みつけ事件の真相」「続・花輪踏みつけ事件の真相」という一連の記事を出していて、そもそものきっかけは取材に来たマスコミ関係者が問題の花輪を押し倒していったことだったと「暴露」していますが、これも社会常識的にあり得ない話で普通であれば大きな批判にさらされて当然です。
マスコミ関係者が人並みに世間に受け入れてもらいたいと願うのであれば、まず「オレが大マスコミの記者サマだ!」という意味不明の驕り高ぶりを捨てた上で、まずは当たり前の社会常識と人としての礼節を学ぶことから始められた方がいいでしょうし、こんな方々に社会の木鐸(笑)面をされても世間の方でも困惑するしかありませんよね。

|

« EPAをとっかかりに今度は日本から医療の逆輸出? | トップページ | 今日のぐり:「おんまく寿司 青江店」 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

まともな質問もできない不勉強記者どもが何を偉そうに

投稿: koma | 2013年7月27日 (土) 08時27分

昔教授が取材を受けてた時には何度もすり合わせしてまとめてたようです。
あまり急ぎでないインタビュー記事なら内容確認くらいしてもいいんじゃ?
こういうつぶやきが出たら確認されちゃ困る記事だったんだってみんな思いますよ。

投稿: ぽん太 | 2013年7月27日 (土) 11時20分

★自民党:TBSへの取材拒否、6月末に始まる

自民党がTBSの報道番組の内容を「公平性を欠いている」として、
参院選公示日(7月4日)に安倍晋三首相ら党役員への同局からの取材拒否を表明(同5日に解除)した問題で、
取材拒否が6月末から約1週間続いていたことが同党への取材で分かった。

通常国会最終日の6月26日放送の「ニュース23」は、電気事業法改正案など重要法案が廃案になったことを伝えたが、
自民党は27日に「番組構成は著しく公平を欠いたもの」と抗議。
TBSは28日に「さまざまな立場からの多様な主張・発言を伝えようとしたもの」などと回答したが、納得できなかったため取材拒否を決めたという。

自民党の萩生田光一副幹事長は「訂正を求めたが拒否したため、安倍首相や石破茂幹事長がTBSの取材には応じないことにした」と説明。
TBS広報部は「聞いていない」としている。【青島顕】

毎日新聞 2013年07月27日 02時30分
http://mainichi.jp/select/news/20130727k0000m010117000c.html

投稿: 馬の耳に念仏 | 2013年7月27日 (土) 17時55分

今度は自民党議員の不正について報道しなくなりましたね。
本当に腐ってますよ。ありとあらゆる面で。

投稿: nanashi | 2016年10月14日 (金) 10時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/57866796

この記事へのトラックバック一覧です: 各方面から辟易されるマスコミ まずは人としてのあり方を学ぶべきでは:

« EPAをとっかかりに今度は日本から医療の逆輸出? | トップページ | 今日のぐり:「おんまく寿司 青江店」 »