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2013年4月22日 (月)

新入生はカルトの毒牙に要注意

この時期各方面で新人が大挙参入してきますが、当然ながらそれを狙った各種勧誘活動も活発化してくるというもので、先日はこんなありがたくない勧誘に注意をという記事が出ていました。

新入生がカルト集団の餌食に…大学や駅で声かけ 予備校生も標的に(2013年4月18日zakzak)

 新学期がスタートし、多くの学生が期待に胸を膨らませて大学の門をくぐった。そんななか、大学関係者が頭を悩ませているのが、新入学生を狙うカルト集団の存在だ。教祖が信者への暴行で逮捕された団体やオウム真理教の後継団体「Aleph(アレフ)」などが手ぐすね引いて待ち受ける。専門家も「最近は手口が巧妙になっている」と警戒心をあらわにしている。

 入学シーズンのこの時期、大学関係者はキャンパス内に紛れ込む侵入者がいないか、目を光らせる。正体を隠しながらカルト団体が学生に近づき言葉巧みに入会させるからだ。
 「洗脳した上で教祖への絶対的な服従を強いたり、お布施の納付や物品の購入を強要したりする。団体運営のために違法行為や反社会的行為を働かせることもいとわないだけに注意が必要だ」 公安関係者はカルト団体の恐ろしさを説く。
 大学関係者によると、トラブルなどの相談が多いのは、教祖が女性信者への暴行容疑で逮捕された韓国発祥のキリスト教系組織「摂理」や霊感商法が問題になった統一教会系の組織で、「『アレフ』も増えている」と指摘する。
 公安調査庁の調査では近年、北海道でアレフが信者数を急増させた。社会を震撼させたオウム事件を知らない若い世代の入信が多く、「ヨガサークルや親睦団体を装って学生を勧誘するケースが目立つ」(先の公安関係者)。

 被害学生を1人でも減らそうと4年前、「全国カルト対策大学ネットワーク」が立ち上がり、現在、全国162校の大学が加盟し、情報交換などを続けている。
 横浜市に学舎を構える横浜国立大学の学生支援課職員は「毎年、勧誘トラブルの報告を受ける。注意喚起するチラシをキャンパス内に張ったり、ガイダンスで気をつけるように呼びかけるなどの対策をとっている」。慶応義塾大学でも、文系学部の1年生が学ぶ横浜市の日吉キャンパスで『偽装勧誘・ダミーサークルに注意!』などの張り紙を掲示。入学手続きの書類にチラシを同封するなどした。
 それでも勧誘・入信をめぐる事件、トラブルは後を絶たない。
 恵泉女学園大の川島堅二学長兼教授(宗教学)は「これまでは、キャンパス内でサークル勧誘に紛れ込むのがポピュラーだったが、最近は見回りが強化されて難しくなった。それで大学の外や最寄り駅などでの声かけが目立っている」と危ぶむ。“危険スポット”はキャンパスから駅前の喫茶店やファストフード店に移り、たむろする大学生を捕まえては「友だちになろう」「一緒にスポーツしよう」などと大学生信者が新入生を誘い出すという。
 「大学受験前の高校生や予備校生もターゲットにされている。見るからに受験勉強している子に『受験勉強もいいけれど、たまには身体を動かした方がいい』などと誘いかける」と川島氏。

 都内に拠点を構えるあるキリスト教系のカルト団体はサークルに化けて勧誘中で、信者獲得のマニュアルを作成。教団関係者は「信者同士で新規信者の獲得数を競わせ、目標に達しなければ木刀でお尻をたたくなどの体罰を与えている」と明かす。
 自分を変えてみたくはありませんか…。こんな誘い文句に安易に乗ると救われるどころか、足をすくわれる。

すでにオウム事件も遠い歴史上の出来事になっているということに歳月の流れを感じますけれども、最近では便所飯などという言葉まであるほど孤独な人々が増えている時代にあって、甘い言葉と共に接近してくる人々には要注意と言ってもどうしても引っかかってしまうものなのでしょうね。
そもそも近頃ではネットやSNSで誰とでも容易につながることが出来る時代ですから大学横断的に活動している真っ当なサークルもあるでしょうし、勧誘する側も年々その手口は巧妙化しているわけですから、最終的には入って見なければ判らないというはなはだ心許ないことにもなりかねません。
面白いのはカルト側はカルト側で近年の各種カルト対策強化を「弾圧だ!」などと反発を強めていることで、「公然と学生の思想・信条の自由を侵害することは由々しき事態」「大学が本来の役割を果たせるよう取り組んで参りましょう」などと呼びかけていますが、カルトに嵌ることが大学本来の役割に当たるのかどうかは議論の余地がありそうです。
ただ勧誘という手法をとっているうちはまだしも警戒心も湧きますけれども、どんな世界でも本当にレベルの高い連中は決して誘われたと感じさせず自ら進んで飛び込んでくるように仕向けるものらしく、先日今度はこういう話が出ていました。

今日アルバイトの面接に行ってきた(2013年4月18日ガジェット通信)

今回は、『はてな匿名ダイアリー』から転載させていただきました

■今日アルバイトの面接に行ってきた

今日某塾アルバイトの面接に行ってきた。面接官は、黒斑メガネの若いお兄ちゃんだった。

温厚な人だなあ、と思って、自分の考え言ったら、とりあえずボロクソ言われた。めちゃくちゃ怒られた。説教された。もちろん自分の教育に対する態度もだけど、何よりも自分の人格とか、意識について
「なんでもっと頑張らないんだ!?こんな貴重な体験をしてきたのに、もっと能動的に動かないともったいないぞ!リーダーシップとか取ったことないの?何を一番頑張ったと言えるの?そういうもの、ないの?!なんでこんな生温い生活を送ってるんだ?!大学生なのにこんなのでいいのか?!もっと頑張らなくていいのか?!」
とりあえず、色々怒られた。私は意識が足りないと。私はもっと頑張らなきゃいけないと。そして、何かちゃんと最後までやりきって、自分の物にしたほうがいいと。自分のやりたいことに向かって、精一杯頑張った方がいいと。そんなやめ癖あるような、気持ちはあっても行動に移せないような奴は雇えないと。そう言われながら、私は泣いた。めちゃくちゃ泣いた。面接中なのに。

散々言われて、保留だな、まあ落とされるだろう、って言われた。もしどうしても働きたいなら、もう一度覚悟を決めてから受けろと。「もう一度絶対受けます」って言って、そこを出た
説教された直後は、なんてすばらしい人なんだと思った。こんな人の下で働きたい、ってかむしろお金払うから私に説教してくださいって思った。もっともっと、これから頑張らなきゃって思った。でも、私はそんなに熱くなれる夢も、大きな情熱もない。何の夢もない、意識も高くない、友達と話すのだけが好きなしょうもない大学生だ。そう思ったり、色々考えたりしながら、帰り道の電車の中は花粉症のフリしてずっと泣いた。

で、帰ってきて、親に言った

私は生温い生活を送っている。適当に勉強して、適当にサークルに行って、辛いからって部活もやめて、適当に短期アルバイトをして過ごしてる。せっかくこれまでの人生、色々貴重な経験させてもらったのに、意識高い人たちより全然生温く過ごしてるね。ごめんね。あたし、ダメな人間だね。もっともっと、頑張らなきゃね。何かやりきったことのない、やめ癖のある人間になっちゃった。意識低い大学生だよ、ごめんね、って。

そしたら、めちゃくちゃ怒られた。…

お前の生活は生温くない。勉強だって頑張っているじゃないか、成績ものすごくいいじゃないか。その面接官は誰だ?俺よりずっと年下だろ。俺の方がそいつよりずっとずっと色々なことを知っている。お前のことも知っている。お前は、全然生温くない、ダメじゃない。
意識なんか高くなくていい。そんな辛いとこに自分の身をおいて、そんな常に気を張りつめていたら人間死んじゃうだろ。お前の人生観とか人格に口を出していい権利なんて誰にもないだろ。お前はお前の好きなようにやったらいい。別に意識高いから成功するとか幸せなわけじゃない
ってか、そういう風に散々言って、きっとお前を就活対策コンサルティングとか自己開発系のなんかに誘って金ふんだくろうとしてるんじゃないのか?気をつけろよ。

実際、その塾の親会社は就活対策コンサルティング会社だった。
親って偉大だ。ありがとう。

今日学んだこと:何かあったら、変なコンサルティングとかカウンセラーに相談にしないで、親に相談しよう。

いわゆる啓発セミナーの類には全く疎いもので正直「なるほどその手があったか!」と思わず小膝たたいてにっこり笑いというものでしたが、しかし考えて見ればまずガツンとかませて自信を喪失させ、その後手をさしのべるというのは洗脳の基本テクニックですよね。
お父さんもこれはGJというものですけれども、しかしこういうところにさっと考えが及ぶというのはそれなりに人生経験を積んできた強みというものなのでしょうか、亀の甲より年の功とはこのことだとは言えどこの親でもこううまく助言が出来るものだとも思えません。
ともかくこうした洗脳まがいの方法を用いてくるとはこれぞまさにブラック企業と言うべきでしょうけれども、昨今では新入社員がすぐ退職していくことに辟易してか面接の場でわざと怒鳴りつけたりして反応を見るということをする企業もあるということで、一体どこまで他人を疑ったらいいのかと考え込んでしまいますね。

対人関係というものはやはり経験値が大きくものを言うわけですから、学生時代から様々な経験を通じて経験値を高めていくことが社会に出る前段階として重要であり、そのための格好の場として各種学生サークルが機能してきたという側面もあったはずですが、冒頭の記事にあるようにそんな貴重な体験の場にも食いつこうとしている人々がいるのではおちおち人生修行もしていられません。
怪しげな宗教にのめり込んで人生を踏み外してしまうリスクを考えれば、大学なりが公認した由緒正しいサークル以外は全てキャンパスから閉め出すべきだと考えたくなる保護者の皆さんもいらっしゃるでしょうが、そもそも大学という場はそうした怪しげな人間のつながりを経験出来る場所でもあったわけで、品行方正に清く正しく過ごしているばかりでは本当に無菌培養のまま社会に出ることになってしまいますね。
いずれにしても怪しげなサークルの勧誘が出没しています、などと呼びかけるだけでは誰も本気に受け取るはずもないことですから、いっそ囮捜査ならぬ囮勧誘で強制的に経験を積んでもらうとか、引っかかった場合にどうやって脱出するかを講習するといったことも必要になってくるのでしょうか。

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コメント

でも昔の学生も全○連だの革○ルだのにズッポリだったから偉そうなこと言えないよね。

投稿: 神田川 | 2013年4月22日 (月) 09時32分

若さとは馬鹿さ、って事なんでしょうね今も昔も。ちなみに当方、バブル世代な上3流私立だったんでそらぁスゴイのが…。
ところで圧迫面接はパワハラだから法律で規制しよう(提案)。

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2013年4月22日 (月) 09時56分

はずかしながら圧迫面接という言葉をはじめて知りました。
こんなことする企業ってやっぱブラックなの?って思っちゃいそうで。

ところで就職難っていわれてるわりにあっさり辞める人が多いともいいますよね。
せっかく苦労して入ったのにすぐ辞めたんじゃ意味ないじゃんって思うんですけど。
体験入社の機会でも増やしたほうがいいのでは?

投稿: ぽん太 | 2013年4月22日 (月) 10時14分

過激派は社会にとって有害だが怪しいサークルなら本人が金巻き上げられればすむとも言うわなw

投稿: aaa | 2013年4月22日 (月) 10時36分

こういう話を聞くと若者気質も変化しているのでしょうが、それ以前に選ぶ側教育する側にも大いに問題がありそうな気がします。
きちんとした教育方法を確立した上でそれでも駄目なのかどうかですね。

「オレオレ新人」がやってきた!
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130418/246882/?P=1

投稿: 管理人nobu | 2013年4月22日 (月) 11時35分

昔みたいに黙って俺のやることを見て覚えろじゃついてきませんからね。
彼らの求める至れり尽くせりの優しさを提供してくれるからカルトが流行るってことあると思いますよ。
反社会的行為に手を出さなけりゃこれも人生勉強の授業料じゃないですか。

投稿: 荒木 | 2013年4月22日 (月) 16時30分

カルトの勧誘係もゆとり相手に苦労してたら笑うなw

投稿: kakko | 2013年4月23日 (火) 09時43分

このまえ母校のサークルの練習に顔だしたんだけど、たまたま新入生が見学に来てて終わったあとプチ新歓みたいな飲み会やった。
そんとき新入生勧誘させてた二年生がごそごそと取り出してたのが某新興宗教の教祖サマが書いた本だった。
大丈夫かこのサークル・・・・

投稿: energia | 2013年4月24日 (水) 13時00分

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