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2013年3月 9日 (土)

子供のネットデビューを前に親に求められること

今や日本でもすっかり市民権を得た感のあるSNSですが、ちょっとした失言などをきっかけにして一気に炎上などの騒動に発展しやすいということから「馬鹿発見器」なるありがたくない別名をつけられていることはご存知の通りですよね。
また炎上問題以外にも例えば有名人の名を騙る偽アカウントなども少なからず出回っていて万単位の人々が本物と信じ込んでフォローしていると言いますが、そんな中には本人の名誉を傷つけかねない良からぬ成りすましも紛れ込んでいると言いますし、また未成年者を騙す詐欺行為や出会い系サイト的に利用しようという犯罪的な事例も後を絶ちません。
一方では今や普及率から考えて若年層にとってはマストアイテムとも言える存在になっているだけに、自分自身はよく状況を理解出来ていない自覚のある親ほど子供に対する教育をどのようにしていけばいいものかと頭が痛いのではないかと思いますが、スマホデビューする子供も多くなる新学期を前に各地で対策が講じられつつあるようです。

小学校でネットの安全利用呼びかけ サイバーボランティアが初授業(2013年3月8日産経ニュース)

 インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷や不正アクセスなどのサイバー犯罪を防止しようと子供たちの指導に当たる県警サイバーボランティアのメンバーが7日、大津市石山寺の市立石山小学校で初めての授業を行った。

 授業のテーマは「ネットの安全利用」。滋賀大生3人が6年生55人を対象に先生役を務めた。携帯電話のネットゲームで遊ぶ少年が数々のトラブルに遭う-という内容のDVDを視聴しながら学生が場面ごとに問題点を尋ねると、児童たちは「ゲーム上でも知らない人と取引しちゃだめ」「利用料が無料かどうか確かめる」などの意見を出した。

 このあと、安全にネットを利用するための「石山小ルール」を作成。「悪口を書き込まない」「名前や電話番号を教えない」などの決まりを盛り込んだ。

 「ネットは親がわからないことも多い。何に注意すべきか児童自身が判断できるようになってほしい」と先生役を務めた4年の安岡郁弥(ふみや)さん(22)。県警サイバー犯罪対策室の西川正樹警部補(34)は「子供たちには、警察官より学生の言葉の方が親しみやすく心に響いているようだった」と話していた。

 県警サイバーボランティアは今年2月5日に発足。教員を目指す滋賀大教育学部生10人とネットに詳しい社会人5人がメンバーで、学校での授業などを中心に子供たちへの啓発活動を行うことにしている。

現役大学生が講師役を務めたというのが非常におもしろいと思いますが、正直普段自分達が使い慣れていない年配の教師などが見よう見まねで教えるよりもよほど実際的だと思いますし、最近ではネットユーザー自身が「触れてはいけないアイコン」などと言うものを教えたりしているようで、やはりその道の先達に具体的に教えを請うのが正解でしょう。
先日は体罰事件が表面化した大阪の高校で、在校生が「もう制服着てるの嫌でしゃあない」「なんで教師をかばうねん」などと呟いたのが学校にばれてしまい無期停学になったという記事が世間を驚かせましたが、「実生活で口に出来ないようなことは書かないように」などという通り一遍の注意以前に、学校の中でこの発言をしていたならばいきなり無期停学にまでなっていたかと言うことを考えて見た方がいいと思いますね。
リアルであれば「こいつ馬鹿言ってるな」の一言で済んでいたはずがネットでは思わぬ炎上に発展することがあるように、実生活とネットとでどのように態度を使い分けるべきかというルールを皆が暗中模索しているところですが、それを取り締まる大人の側もネット上での言動に対してどの程度の厳しさで接するべきか未だ決めかねているのが現状なのだろうなと言うことです。

未成年者は失敗するからこそ保護されていると考えれば、たった一度の失敗が末代まで語り継がれるネットというものは本質的に未成年者と相性が悪いとも言えそうなんですが、どこかの国のように強力なネット規制を敷くような社会を我々が望んでいない以上、安全なネット利用の仕方を教えることは安全な道の歩き方を教えるのと同じくらいに大人にとっての基本的な責務なのだと思います。
そんな大人ですら対処に迷うような難しさがあるものを子供に自由に使わせるなどとんでもない、だからそもそもケータイだのスマホだのといった余計なおもちゃは持たせるべきではないのだ、などと意固地な頑固親父で終わるのではなくて、そこでもう一踏ん張り自分も一緒に勉強してみるくらいのつもりで適切な利用法を探ってみるのも良いんじゃないですかね。
最後に先日子供のネットへの関わらせ方に悩む親の立場から書かれた非常に詳細かつ具体的な記事が出ていましたので冒頭部分を紹介しておきますが、「使わない」と「使えない」のは似て異なるものであることを考えると、まずは子供の目線に降りていくということを親の側でも考えて見る必要があるのかも知れませんね。

子どもの「LINE使いたい!」要求に応えられる親になる /清水理史の「イニシャルB」 (2013年2月25日インターネットウォッチ)

 「ダメ」と言うのは簡単。でも、それで済まないのが、子どもからの「LINE使いたい」要求だ。もはや、彼ら、彼女らの生活に当たり前の存在であり、使っていない方が少数派となる「LINE」について、親として真剣に向き合ってみた。

周囲から押し寄せるLINEプレッシャー

 「パパさぁ、中学行ったらLINEやっていい?」
 「うーん。LINEかぁ……」
 LINEである。さて、困った。正直、これまで避けてきたモノである。
 どんなサービスで何ができるのかは、わかっているつもりである。サービスに関して、「あいたたた」と思えるニュースもいくつか目にしてきた。ネット上で少なからぬ人たちが展開している「使わない理由」も知っている。
 個人的には、LINEに限らず、SNS全般について単に面倒だからと、避けてきた面もあるのだが、まさか身内、それも娘から、その許可と、使い方を聞かれるとは思わなかった。

 周囲の状況をいろいろ探ってみると、どうやらLINEに関しては、同じように周りからのプレッシャーが強くなってきているらしい。
 奥さんから使えと言われた。取引先から利用の有無を聞かれる。僕のように子供からねだられる。
 面白いのは、筆者の周りに限って言えば、ほとんどの人が「サービス開始当初にインストールしてみたものの、今はそれぞれの理由で使うのをやめていたのに……」と口を揃えて言うことだ。自分で使うのをやめたサービスを、自分の意志を越えたところからのプレッシャーによって、再び始めるというのは、今までのネットの世界にはなかった面白い現象かもしれない。

 これが、もし、妻からの要求であれば、「どうぞお好きに、ボクは使わないけど」と一蹴することだろう。大人なら、そのしくみやリスクを自分自身で判断して使うことができる
 でも、子どもが関わるとなれば、知らぬではすまされない。本当に安全か、危険を避けるにはどうすればいいか。そのしくみやリスクを自分自身がしっかりと理解しなければ、OKを出すことはできない。そういった思いでいる親は筆者に限らず多くおられるのではないかと思う。
(略)

自分のスタンスを明らかにする

 子どもにLINEを使わせる前に、まずは、現状の自分のスタンスを分析し、LINEに関して、どのようなスタンスを取っていくべきなのかを考えてみよう。
 LINEに限らず、ネット上のサービス全般について、子どもが新しい世界に踏み込むことに対して、その可否を判断する場合、自分のスキルレベルと寛容度が大きく影響する。これを簡単に図式化したものが以下だ。
 サービス内容やそのしくみ、リスクなどについて知っているかどうかをスキルとして縦軸に取り、新しい世界全般に対して接点を持つことに対して寛容かどうかを横軸に取る。

 こうして整理してみると、サービスについてよく知らなくても利用を許可する「野放し型」(左下)、よくわからないから許可しない「無条件禁止型」(右下)、サービス内容やリスクを理解した上で利用を許可するだけでなく、子どもにメリットやノウハウを与えることができる「活用指南型」(左上)、逆にメリットもデメリットも理解したうえで利用を禁止する「利用規制型」(右上)に分類できる。
 これは、ネットサービスだけでなく、たとえば「バイクに乗りたい」と子どもが言ってきたときなど、あらゆるシーンで活用できるが、まずは自分がどのスタンスなのかを自ら知る必要があるだろう。

 現状、LINEが子どもにとって不可欠のインフラになりつつあることを考えると、利用を規制することは現実的ではないうえ、禁止した結果、親の目の届かないところで勝手に利用することになっては意味がないため、基本的には上半分の許可する方向で考えるのが現実的だ。
 そう考えると、一見、左上の活用指南型が理想的なようにも見えるが、子どもの年齢が低いうちは、あまりサービスへの依存度を高くするわけにもいかないため、基本的には中間となる「条件許可型」が理想となる。つまり、サービスのメリット、デメリットを理解しつつ、リスクになりそうな部分を避けながら利用を許可するわけだ。
 となると、「スキル」が重要になることがよくわかる。親がサービスに対してのスキル、より具体的には利用に関するリスク、に関する知識を持っていなければ、前掲の図の上の象限に至ることはできないわけだ。
(略)

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コメント

早めに恥をかいておいたほうがいいこともあるので、ちょっとした失敗にもめくじらたてて過保護すぎるのもよくないですね

投稿: てんてん | 2013年3月 9日 (土) 09時21分

エロサイト巡りは青少年の正当な権利だろw

投稿: aaa | 2013年3月 9日 (土) 10時28分

Facebookでの「面倒な人」をうまく回避する方法4つ
http://topics.jp.msn.com/onna_blog/love/article.aspx?articleid=1715486

投稿: | 2013年3月 9日 (土) 12時20分

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