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2013年2月 9日 (土)

大朝日のお粗末な仕事ぶりに見るマスコミ業界の病理

天声人語と言えば自称「日本のクオリティペーパー」である朝日新聞の誇るコラム欄ですけれども、その天声人語が犯罪幇助を好意的に紹介していると話題になっています。

凍えるピザ配達員に缶ビール渡す話が「ほっこり」? 朝日新聞「天声人語」の感覚がズレていると話題に(2013年2月3日J-CASTニュース)

   朝日新聞の「天声人語」に何だかおかしいコラムがある、とネットで話題になっている。

   それは、13年2月2日付けで「心がほっこりする話」だとして、朝日新聞の投稿欄「声」に掲載された記事を紹介したものだ。

全身びちょびちょ震える赤い手でお釣りを数えた

   コラムによると、大雪に見舞われた13年1月15日に、さいたま市に住む10歳の少女がお母さんに宅配ピザを注文してもらった。約2時間後に現れた配達員は全身びちょびちょで、震える赤い手でお釣りを数えていた。申し訳なく思ったお母さんは缶ビールを手渡し、少女も10円のお菓子を差し出した。そして少女は配達員に対し、今度は天気のいい日に注文する、と言ったという。

   これに関し「天声人語」の筆者は、 「届けてなんぼの宅配サービスに、客の心遣いは無用かもしれない。それでも、女の子は少し大人になり、若者は時給を超えた出会いを得た」 と解説した。凍える記事が多い中でほっとする話は胸に染み、内なるオーブンに火が入る、などと結んでいる。

「凍えた体に冷えた缶ビールで追い討ち」

   この「天声人語」についてネットの掲示板やブログには、

    「バイクで配達している人にビールを渡すなんて、飲酒運転幇助で捕まるレベル
    「凍えた体にキンキンのビールなんて嫌がらせレベル。普通はあったかいお茶かコーヒーじゃないか?」
    「そもそもあの大雪の日に宅配ピザを頼むなんて大間違いなんだよ」

などと全く「ほっこりした話」にはなっていないし、配達した青年も「時給を超えた出会い」などとは思っていないはず、といった意見が多く出ていた。

   朝日新聞の「天声人語」を巡っては昨年からネットで、何を言いたいのかわからない、といった声が大きくなっている。例えば、12年9月30日付けに「無人島のために戦争なんて、とつぶやける国がいい」と書いたり、12年11月19日付けでは橋下徹大阪市長が、おでこを出す髪形に変えているとし、「じじごろしに違いない」「何が目的か分からない年の差婚をした、したたかな女のよう」と書いて物議をかもした。

まあ配達員にビールが良い悪いは別にして、小さな心遣いが現れた場面ではあったのでしょうけれどもね…
朝日新聞と言えば以前にも社会部長が飲酒運転厳罰化に待ったをかけるかのような記事を書いて話題になったことがありますが、おそらくは社として飲酒運転というものに対する独自の考え方をお持ちなのでしょう、世間では「そもそも酒でも飲んでいなければあのレベルの記事は書けない」などと妙に納得する風潮もあるやなしやに聞くところです。
いずれにしてもこれで配達員が警察のご厄介になったり失職したりしたところで天下の大朝日には何ら関わりがないという気持ちなのでしょうが、どうも職業病なのか日本のマスコミ関係者が他人への配慮に欠けるのではないかという指摘は昨日今日始まったことではなく、先年のニュージーランド大震災では彼らにとっては当たり前の「平常運転」が国際問題にもなったことは未だ記憶に新しいところです。
昨今ではこれに加えて他人を叩くために自らネタを捏造しバッシングするという永久機関めいた秘密兵器を隠し持っていることも明らかにされてきましたが、そうした反社会的な彼らの習性が広まってきた現代にあってはさすがに批判の声も高まろうと言うものですよね。

安倍首相がFacebookで噛み付いた「ねつ造記事問題」!記者個人がリスクを背負わない段階で政治家に負けている現実をマスコミは直視せよ/磯山友幸(2013年2月6日現代ビジネス)

「マスゴミ」「マスコミは最悪」「ひどいねつ造記事」---。

 ネット上でマスコミ批判が沸騰している。きっかけは、週刊誌『女性自身』が2月12日号に掲載した「安倍昭恵さん、首相公邸台所改装費に税金一千万円」と題された記事に、安倍晋三首相が自身のフェイスブック(FB)で噛み付いたこと。
「女性自身2月12日号の記事を読んでびっくりいたしました」から始まる安倍FBの投稿ではまず記事の内容を簡単に説明。昭恵夫人が、今度は前回以上に食事の面から夫をサポートしていかなければとの思いから、首相公邸の台所を1000万円(税金)かけて改装するよう指示しているというのは「とんでもない捏造記事です」としている。
「私も昭恵も首相公邸のリフォームはおろか、ハウスクリーニングさえ依頼した事はありません」とし、「編集された方、どうかご訂正をお願いします」と書いている。

「情報咀嚼力」が問われる時代

 5日現在、この投稿に約3万3000人のFBユーザーが「いいね!」ボタンで反応し、4000件以上のコメントが付けられている。コメントの内容を見ると、ほとんどが週刊誌やマスコミを批判するもの。中には、「マスコミの報道を規制せよ」といった主張も踊っている。
 官邸周辺に取材してみると、昭恵夫人が1000万円かけて改装を指示した事実はないようで、女性自身の「自民党関係者」というニュースソースもあやふやなようだ。どうやら安倍首相側に軍配が上がっている。
 ところが、この騒ぎを、大新聞はほぼ無視している。「もともと女性誌なんて、ねつ造記事まがいが横行している」と、はなから相手にしていないのである。だが、FB上の反応をみると、当の女性週刊誌や原稿を書いた記者への批判というよりも、マスコミのあり方の方に批判の矛先が向いているのだ。
 こうした問題が表面化するたびにマスコミ全体への批判が、間欠泉のように噴出するのは、マスコミがきちんと国民の期待に応えていないからだろう。国民にいとも簡単に「マスコミはダメだ」「週刊誌は平気でウソを書く」と言わせてしまうところに、今のマスコミが抱える問題の大きさが表れている。
(略)
 まがりなりにも、新聞やテレビなどのマスコミを通じた報道は、事実かどうかが検証されたうえでなされてきた。それがプロたるジャーナリストに課された使命だった。情報ソースから面白い話を聞き込んでも、検証しないまま、すぐに記事にするのはご法度である。もちろん、記者が記事をねつ造することなど、言語道断である。
 しかし今、そうしたマスコミの発信する情報の信頼性が落ち、権力者が直接発信する情報の信頼性の方が上回ってしまうことに、危険性を感じるのは私だけだろうか。
 この事件をきっかけに、マスコミは自らの情報精度に磨きをかける努力をすべきだろう。仲間内だから批判をしないというのであれば、同じ穴の貉として国民に「マスゴミ」扱いされる

まともなジャーナリズムをどうやって育てるか

 安倍FBが多くの国民の信頼を得ているのは、FBの特長とはいえ、発信が「個人名」だからだろう。かつて民主党議員による偽メール事件というのが起きたが、実名で嘘の情報を流せば政治家にとって致命傷となる。そのリスクを負って発言していることも大きい。
 一方で多くのメディアはいまだに記事の大半を無署名としている。記者は個人としてリスクを負っていないのだ。その時点でマスコミはすでに政治家に負けている。
 FBやツイッター上にも多くのマスコミ記者たちがアカウントを持っているが、それを活発に使っている人は少ない。新聞社やテレビ局が記者個人の発言を禁止したり、制限を加えているためだ。ジャーナリスト個人にリスクを負わせないのは、会社としてリスクを負いたくないからだろう。
(略)

実名主義(苦笑)を標榜し相手が嫌がろうが無視して実名を報じることをモットーとする大朝日にしてからが、対象によっては何故か実名報道を避けることが知られるようになっていますが、そもそも自分達が大朝日の看板に隠れて一方的に相手を攻撃するだけの立場にいるということに無自覚であるのはいただけないことです。
記事中にもあるようにネットと言うメディアに対抗するために既存マスコミは速報性などを初めとして幾つかの点で早急な改革を強いられている、しかし必ずしもそれがうまくいっていないらしいことは、例えば先日のレーダー照射騒動で毎日が当初「中国が友好ムードを演出しているのに安倍が態度を軟化させないからだ」と批判的に書いた速報記事を、1時間後にこっそり訂正していたお粗末な一件にも現れているように思います。
SNSが馬鹿発見器などと言われるのと同様、必要なリテラシーが欠如している記者が取りあえず適当な記事を書いてはろくなチェックも受けずにネット上に掲載する、そして案の定炎上した段階で訂正も謝罪もしないままこっそり書いた記事自体をなかったことにしておくというのは、個人レベルではありがちなことですが巨大組織の仕事ぶりとしてはいささかお粗末すぎますよね。
その根本原因として長年の記者クラブ制度に安住してきた彼らマスコミ記者の情報収集力、読解力がそこらの気の利いたブロガー以下のレベルにまで低下してしまっている、それなのに巨大な情報発信力だけは持ち続けているものだからどうしても悪目立ちしているのだとすれば、やはり求められるのは記者としての基本的なスペックの向上であるということではないでしょうか?
ネット上ですらすでにソース原理主義だの、「嘘を嘘と見抜けないものは(略」の法則だのと言ったことが当たり前の常識として情報がやり取りされている時代にあって、仮にもその道で食ってきたプロフェッショナルがろくに検証もしないまま大いに踊らされてしまう、それどころか自ら捏造報道にも手を染めるというのでは到底給料を受け取るだけの価値はないと言われてしまうでしょう。

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コメント

マスゴミのお粗末な仕事ぶりワロスwww

投稿: | 2013年2月 9日 (土) 11時36分

いつのまにかねつ造記事が当たり前になってるってどんだけ?
どうせバレるんだから少しは考えて書きゃいいのに・・・・

投稿: kanta | 2013年2月 9日 (土) 15時55分

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