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2013年1月10日 (木)

今度はネトゲ高額課金が問題に

年末頃から急に世間でも取り上げられるようになったペニーオークション問題について、先日は公称10万人という会員のうち実際の利用者はわずか4000人で、大半が架空のものであったという報道がありました。
無論いまさらペニオクなどに引っかかるのはその程度しかいないという声も根強くあるとは言え、会員数を過大に偽ることで社会的信用があるかのように見せかけていたのだとすれば本格的な詐欺の手口と言えそうですね。
先日以来世間を賑わしている違法書き込み問題を初めとして最近ようやく一般メディアもネット問題を大きく取り上げるようになってきましたが、しかし深読みすれば今になってことさらこうした犯罪行為ばかりを報道するというのも彼らなりの方針があるということなのでしょうか。
ま、そうした憶測はともかくとして、今度はこれまたテレビ等を初めとして既存メディアに多額の広告料を払ってきた優良スポンサーであろう会社にまで問題が顕在化してきたことを紹介してみましょう。

コンプガチャ、規制後も子供の高額課金トラブル減らず 未成年の半数超は中学生以下(2013年1月5日産経ニュース)

 高額課金をはじめとするオンラインゲームの消費者トラブルが依然多いことが国民生活センターのまとめで分かった。違法性が指摘された「コンプリートガチャ」(コンプガチャ)規制後も未成年者が自覚がないまま、多額の課金をされてしまう傾向が目立つ。

 同センターによると、オンラインゲームに関する相談は増加傾向で、平成23年度は3501件と21年度から倍増。24年度も昨年11月20日時点で3107件に上る。このうち未成年者が契約当事者だった相談は548件で2割弱を占め、その半数以上が中学生以下。昨年5月に消費者庁はコンプガチャが景品表示法違反に当たると判断、業界各社は順次サービスを停止した。しかし、未成年のトラブルはほぼ横ばい。平均購入金額は小学生で約16万円、中学生で約24万円だった。

 具体的には「中2の息子が親のクレジットカードを勝手に使ったが、携帯ゲーム機がインターネットにつながるとは知らなかった」「オンラインゲーム利用料として20万円超の請求があったが、小学生の息子は『無料で遊んだつもりだった』と言っている」など。

 同センターでは、(1)大人が機器やオンラインゲームの仕組み、多様な決済手段を十分に理解していない(2)子供が意味を理解せずに決済手続きを行ってしまう(3)ゲーム会社が利用者の年齢を把握しにくい-といった特徴があると分析する。
(略)

グリー、未成年者に上限超え課金 設定ミス、4カ月公表せず (2013年1月7日東京新聞)

 ソーシャルゲームの大手グリーは7日、未成年の利用者延べ733人に昨年4~9月、同社が設けた上限を超えて計約2811万円を課金していたと発表した。

 昨年9月に超過課金の事実を内部調査で把握したが「該当者の割合が少ない」との理由で公表していなかった。今後、利用者に通知し、申し出があれば返金する。

 未成年者の高額利用が問題化したため、グリーは昨年4月から、15歳以下は月額5千円、16~19歳は同1万円を課金の上限としていたが、上限設定のプログラムミスが原因で、10万円以上課金された利用者も30人いた

グリー、未成年に上限超え課金 733人で計2811万円(2013年1月7日ITmediaニュース)

 グリーは1月7日、ソーシャルゲームサービス「GREE」で昨年、未成年ユーザーの一部で、利用上限額を超えて課金する障害が発生していたと発表した。対象となったのはのべ733人で、上限超過額は2811万4470円。対象者には個別に連絡し、「申し出があった場合は手続きに従って料金を返還する」としている。

 GREEは昨年4月26日から、未成年ユーザーの利用金額制限を導入。15歳以下は月間5000円、16~19歳は月間1万円までしか利用できないようにしたが、フィーチャーフォン向け「GREE」で、未成年ユーザーがクレジットカード決済を選んだ場合、利用金額の上限を超えて決済できる障害が、4月26日~9月7日まで起きていたという。

 フィーチャーフォンのカード決済機能で、利用上限フィルタが正しく設定されない不具合が発生したことが原因。機能の検証作業は決済機能の動作確認のみ行っており、障害が探知できなかったとしている。

 昨年9月6日、ユーザーの利用実態調査を行ったところ、上限額を超えて利用している未成年ユーザーがみつかり、調査の結果、障害を発見。7日に障害を解消し、検証ツールを強化するなどの再発防止措置を実施したという。

 同社は、「障害が発生し、また情報開示が遅延したことで、関係者にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

しかし先のペニオク騒動で広告塔となったタレント達に世間のみならずマスコミ業界からも風当たりが相当に厳しかったことを考えると、これらの会社をスポンサーとして大々的にCMを流してきた彼らマスコミ自身の立場と言うものもどうなってくるのでしょうね。
いずれにしても無料、無料とうたいながら実際には高額の課金が実質必須となるというのは広報の妥当性としても疑問符が付きますし、それだからこそお上も規制に乗り出してきたのだと思いますが、考えて見るとこうしたものは課金するにあたってそれなりの表示が出ることが普通ですから、物心ついて以降の年代で本当に無料だと思ってやっていた人間がどれほどいるのかも疑問ですよね。
実際に記事を見てみますと親のクレジットカードを無断で使い込んでいた云々という事例もあるわけですから、むしろ本人達はカード集め等の娯楽と同様に有料制であることは把握していた、しかし親に問い詰められれば「いや無料だと思っていたから」と言い訳したという可能性も高いように思います。
また未成年ユーザーがクレジットカード決済を許されるというのも妙な話に思えますが、未成年者が利用金額上限に引っかかることを嫌って意図的に親の名義を利用したのかも知れず、簡単に遊べることとバーターだとは言え本人確認の方法などシステム上の問題点も多々ありそうに思えますね。

そもそもお金をかけるほど楽しめるというシステムであれば熱心な利用者ほど大金をつぎ込むのは当然で、しかも成人だったとしてもいずれ支払いに困窮するだろうことは想像に難くなく、規制をするならするで未成年者だけに限るというのも片手落ちに思えますが、考えて見るとこのような行為を規制する法律などはあまりないように思いますね。
例えば大金が動く娯楽と言えば先日は麻雀全自動卓製造会社社長が逮捕されたようにしばしば賭博絡みで強力な規制も行われますが、こういうゲームの場合アイドルの追っかけなどと同様にお金が出ていくだけで見返りは満足感以外には一切ないと言う点で賭博と異なり、あるいは景品表示法違反など搦め手からの規制のみならず何らかの新しい公的ルールも検討されるべきなのかも知れません。
しかし一方では趣味に没頭すれば金が出て行くのは当然、なんでもかんでも規制で楽しみを奪うな!という考え方もあるはずですから、当座はお金をつかっているという感覚もつかみやすく支払い能力も担保されるプリペイド制にするなど、地道に運用の改善を図っていくしかないのでしょうか。
まあしかし考えて見ますと、一昔前のバブル時代には当たり前だった無駄遣いの数々などこんなレベルでは全くなかったわけですから、今回のケースも遊びというものは身代相応にしておかないと後で泣きを見るという当たり前の常識を身につける授業料にはなったのかも知れませんね。

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コメント

バブル時代との違いは尻ぬぐいをおしつけられる親にも金はないことかw

投稿: aaa | 2013年1月10日 (木) 09時05分

金がかかるオンラインゲーム規制するなら
金がかかるトレカも規制しないとおかしいな

投稿: からマンボウ | 2013年1月10日 (木) 10時49分

対面販売かつ基本的に現金払いなので未成年者が資力以上に買い込んだり親のカードを無断使用したりすることがあまりないからでは?>トレカ規制

投稿: 管理人nobu | 2013年1月10日 (木) 11時18分

あのうざすぎるCM禁止な

投稿: | 2013年1月10日 (木) 17時38分

★お正月に最も多くのCMを流した企業は? - ビデオリサーチ調査

・ビデオリサーチは、2013年1月1日~3日の関東地区におけるテレビCMのオンエア状況を集計し、
 その結果を発表した。

 発表によると、企業別のテレビCM本数の1位はグリー。昨年同時期は8位だったが、今年のCM本数は
 411本、オンエア時間は6165秒と、2位以下に大きな差をつけてトップになった。

 商品・サービス別にまとめたCM本数のランキングをみると、1位から3位は、グリー、サイバーエージェント、
 ディーエヌエー各社のゲームCMが独占。自動車メーカーの商品も10位内に3つランクインしている。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130109-00000015-mycomj-sci

※ランキング:http://amd.c.yimg.jp/amd/20130109-00000015-mycomj-000-0-view.jpg

投稿: | 2013年1月11日 (金) 00時03分

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