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2012年11月 8日 (木)

上小阿仁村医師 今度は3週間で逃散

一部では「最低vs底辺の究極ドリームマッチか?!」などとも騒がれ新たな展開を予想されていた秋田県上小阿仁村唯一の医師赴任のニュースですが、意外にもあっけなく優劣決したということです。

またも常勤医が辞意、上小阿仁村 着任1カ月足らず/秋田(2012年11月7日さきがけweb)

 先月12日に上小阿仁村国保診療所長として着任したばかりの西村勇医師(71)が、「体調が思わしくないので、後任を探してほしい」と村に辞意を伝えていたことが6日分かった。

 村内唯一の医療機関である同診療所はただ1人の常勤医の所長が定着せず、前任を含む3人は連続していずれも1年ほどで辞意を示し、今回は1カ月足らずでの辞意となった。

 中田吉穂村長は秋田魁新報社の取材に「健康面を心配したが、本人が健康に自信があると言っていたし自己管理できていると思っていた。突然で驚いた」と話した。西村医師は取材を拒否し、病名などを明らかにしていない。

今夏に前任者辞任のニュースをお伝えしたときにコメント欄に各種情報をいただきました通り、今回着任した西村先生はかなりのマッド…もとい、周囲の社会現象そのものを研究テーマとされているという剛の者だと聞いておりましたから、もう少し斜め上方向に爆走していただけるものと期待していたのですがねえ…
まあしかし、急に辞めるとなれば健康面を理由にしておくのが一番角が立たないのも確かでしょうから、実際のところはどうなのかはっきりしませんけれども、しかしこのところ辞任していく医師達がいずれも事情をはっきり言わないままになっていることは気になりますね。
前回にも書いたことですけれども、どうも風の噂で聞く限りではしつこい嫌がらせなど医師追い出しを繰り返しているのは現在30歳前後の若年世代が中心だということだそうで、もちろん単純に村一番の高給取りに対するやっかみもあるのでしょうけれども、基本的には診療所なんていらない若年世代vs自前の診療所が欲しい高齢世代という世代間対立が背景にあるようです。
高速のICもあり、隣町の総合病院まで車で20分ほどだと言いますから若年者にとっては多額の税金を使って老医師を雇うことにさほどの意義は認められないというのは理解できる話ですが、前回も紹介しましたように代替で乗り合いタクシーを運行しようと有志が組織を立ち上げたところ「病院帰りにスーパーで買い物されると、村内の店が売れなくなる」からと村議会で反対されたというのですから、そういう土地柄なのでしょうね。
ただいずれにしてもこうした逃散劇を繰り返した結果、今や日本一有名な村と言ってもいいこの上小阿仁村なんですが、どうも見ていて不思議だなと感じたのがこちらの記事です。

次々と医師が消える曰くつきの村『上小阿仁村』に電話取材してみた(2012年10月9日マイナビニュース)

「医師への嫌がらせで退職へ追い込んだ」として話題になったとある地域で、2度ならず3度までも医師に逃げられることとなり、再び募集をしていることが話題となっています。話題となっているのは、秋田県内の市町村の中で最も人口が少なく、高齢化・過疎化・空洞化がもっとも進む地域上小阿仁村。同村では、2008年以降3名の医師が相次いで赴任後一年程度で辞意を示すという異常な状況が相次いでいることは皆さんご承知の通り。高齢化が進む現代において、僻地医療は大きな課題のひとつ。
しかしながら、2008年以降3名の医師が相次いで赴任後一年程度で辞意を示すという異常な状況が相次いている上小阿仁村では、村内での嫌がらせにより医師が定着しないとも言われており、ネット上では「医者イジメの村」として悪名高い地域となってしまっています。

今回、2011年6月に赴任した医師が、2012年5月に辞意を伝えたことを受けて出された募集は更新日が2012年7月24日。これを見たネットユーザーからは

・なお陰湿ないじめつき
・75歳までおkというのが泣ける...
・なお休むと叩き起こされた挙句に文句言われる模様
・2012年だというのに村八分を公然と繰り替えす畜生の聖域
・いじめ用のおもちゃを募集ってことか
・村長派と反村長派の政争のダシにされる畜生な職場
・見捨ててしまえ・医者嫌いなのになんで募集しとるんや?
・もうその村、檻かなんかで囲んで隔離しよう
・村民以上のクズ医者を派遣すればいいよ

と、追加の待遇が書き込まれたり同村非難が書き込まれたりと散々な言われよう。
ちなみにネット上では、現在は閉鎖されているものの、過去、某大手SNSに開設されていた上小阿仁コミュニティ上でのこれらの件に関する発言なども取り上げられており、上小阿仁のイメージは益々悪化する一方。
しかし、医師募集の件がネット上で大きく話題となった9月28日の翌日には同ページは削除

そこで、電話にて上小阿仁村役場に直接取材をさせて頂いた所

「現在、交渉中の方がいるので取り下げました。ネット上で話題になったこととは関係ありません。もし、交渉がまとまらなければ再掲します」

と、今回の取り下げについてコメントを頂くことが出来ました。

募集ページ上部には「地域医療を支えていただく医師を心よりお待ちしております」の一文もありましたが、「村執行部の医師に対する見方、接し方、処遇の仕方の中に医師の頑張る意欲をなくさせる」と医師の一人に言わしめた執行部や村は、自分達が変わったことを前提にこのようなことを提示しているのでしょうか?

ただ単に、自分達は変わらずに同村と相性の良い医師が来るのを待ち続けて募集→退職を繰り返しているだけだとすれば、地元の気質を理解している地元出身の方が医師になるほか手立てはなさそうな気もします。

山深い同村ではネットなど縁遠いのではなどと思えばさにあらず、ちゃんとネットをきちんと活用して医師募集もかけているし毎年成果も上がっている(考えて見るとこれはすごいことです!)くらいですから相応のネットリテラシーもあり、当然ながら数々の悪評や件の若者たちがネット上で晒し挙げられていることも承知しているらしいと伺えますよね?
ところが記事を見る限りでは悪評の高まりにあまり危機感もないように思えるのも違和感がありますが、そもそも普通の田舎の集落であれば誰が追い出しにかかっているかなどすぐ判る、まして30やそこらの若造がこんなことを繰り返していれば村の長老たちに吊し上げられてしかるべきだと思えるのに、どうも腫れ物に触れるかのような対応で終わっているという点が気になります。
一つには同村では歳入の9割を交付金が占めるというほど財政基盤が弱い(過去にも医師に住民票を移せと言ったなどという話がありました)、そして極端な高齢化で人口減少も急速に進行し「どうせ遠からず村ごとなくなる」とまで言われているくらいですから、あるいは村外から金を稼いで来られるような若年世代は公的にあまり厳しいことを言うわけにもいかないのかも知れません。
もう一つの可能性は一部でささやかれているようにこれらの手合いが何らかのアンタッチャブルな存在であるという可能性ですが、すでに中心人物の少なくとも一人は村外に出ていったという中でこうした逃散劇が繰り返されているのですから、やはり特定個人なり集団に依存した行為ではない可能性が高いのかなという気もします。
それにしても、今回の赴任は西村医師にとっても貴重なデータ収集のチャンスになったはずですから、あるいは単純に必要なデータを集め終わったがための予定通りの円満退村?であったということであるならばもちろんのこと、そうではなくとも出来るだけ早い時期に論文なり体験手記なりの形でご自身の成果を公のものにしていただきたいですよね。

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コメント

別ソース

医者が定着しない「上小阿仁村」で、また辞任
http://getnews.jp/archives/271493

こんなド田舎で年収2000万って破格な待遇か?
町中でもそれくらい探せばあるんじゃないか?

投稿: コマネチ | 2012年11月 8日 (木) 08時08分

2週間前に辞めると伝えないといけないんですよね?てことは着任直後から辞める気だった??
でも次々と後任が見つかるのも不思議だし、誰も事情を詳しく語らないのも謎めいてますね。
補助金がつくから名前だけでも診療所を続けてるって話も聞きますけど…

投稿: ぽん太 | 2012年11月 8日 (木) 08時56分

マッ○サイエンティストのくせに根性なさすぎだなw

投稿: aaa | 2012年11月 8日 (木) 10時28分

後任が見つかるまでは仕事を続けるそうです。
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001211080001
いっそブログでも開いてくれればいいんですが。

投稿: 管理人nobu | 2012年11月 8日 (木) 12時03分

赴任手当でとりあえず五百万くれるらしい
それ目当てで来ただけって可能性は?

投稿: てらさん | 2012年11月 8日 (木) 14時39分

当事者の口が堅いせいか追加情報もあまり出てこないね。
個人の事情での退職だから本人情報を待つしかないか。

投稿: イクラ | 2012年11月 9日 (金) 16時13分

【秋田】医者イジメの上小阿仁村 北秋田市の前市長(医師免許あり)が臨時に診療をつとめる
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1353743095/

今度は76歳だってね

投稿: 復活 | 2012年11月24日 (土) 22時52分

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