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2012年10月19日 (金)

「つ鏡」と言いたくなるアサヒのアサヒたる所以

最近では侮蔑的な意味を込めて使われる場合も増えてきた「ネット自警団」という言葉ですが、かねてネットを目の敵にしてきたマスコミ諸社にとってはきわめて鬱陶しい存在であるようで、各方面から集中的なバッシングが続いています。
もちろん行き過ぎたプライバシーの侵害や犯罪的行為などはネットに限らず批判されてしかるべきものですが、こうしたネット上の活動が彼ら既存マスコミに対してはきわめて不都合な報道の裏側をえぐり出してきたという事実にも注目せざるを得ません。
要するにネットと敵対している彼らマスコミとしてはこの際と「ネット=悪の巣窟」という構図を根付かせたいのでしょう、そういう意識が日々の記事にも露骨に現れてきているのが興味深いですよね。

天声人語(2012年10月10日朝日新聞)

 アラン・ドロンの出世作「太陽がいっぱい」は、裕福な友になりすまして財産を狙う話だった。別人を装う点は振り込め詐欺も同じだ。こうした「世俗の悪事」に比べ、ネット空間の闇は底が知れない
 「歩行者天国にトラックで突っ込む」「伊勢神宮を爆破」。この手の書き込みは、業務を妨害した罪に問われる。警察は発信元のパソコンを割り出し、大阪と三重の男性をそれぞれ逮捕した。
 ところが、2人のパソコンは同じウイルスに感染していて、何者かに遠隔操作で乗っ取られた疑いが濃くなる。真犯人は持ち主になりすまし、犯罪予告に及んだらしい。否認で通した2人は慌ただしく釈放された。
 個人情報の流出ばかりか、愛機を不正アクセスやサイバー攻撃の踏み台にされ、濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着るなど御免だ。大阪の件は起訴され、裁判になるところだった。捜査側がよほど心しないと、不運な被害者は冤罪(えんざい)の責め苦まで負うことになる。
 ネット上には日々20万種ものウイルスが放たれ、対策が追いつかないそうだ。生活感の乏しい部屋で、陰々と悪意を「培養」している輩(やから)に言いたい。人生は短い。他を陥れる暇と知恵があるなら、「自分の今」を楽しまないか
 ツイッターでは、時の人、山中伸弥教授の名をかたる者が「ノーベル賞キター」などとやっている。これはご愛敬としても、ネットに巣くう悪はドライなようで、じめっと嫌らしい。ホラー映画で人に取りつく悪霊やエイリアンのごとく、迷いなき狡知(こうち)にあふれている

天声人語(2012年10月18日朝日新聞)

 捕まらない自信があるのだろう。他人のパソコンを遠隔操作し、殺人予告などを送信させた「真犯人」から、手口や目的を詳述した犯行声明である。東京の弁護士と放送局に届いたメールには、犯人だけが知り得る事実が含まれていた。
 この人物は、事件で逮捕された4人に「巻き込んですみません」と謝る。一方、警察と検察には「あそんでくれてありがとう」とふてぶてしい。望み通り、捜査当局に「ネット冤罪(えんざい)」という恥をかかせた形である。
 逮捕の決め手はいずれも、インターネット接続時に残るIPアドレス、いわばパソコンの指紋だった。ネット犯罪では、これの特定が犯人に迫る早道とされるが、犯行現場に他人の指紋を残せるとなれば、サイバー捜査のイロハが揺らぐ。
 逮捕時は否認したのに、訴え空しく動機まで「自白」した人もいるらしい。「動かぬ証拠」をもとに、またぞろ密室で強引な調べがあったのではないか。体は拘束を解かれても、心の傷はなお残る。
 ネットの闇には、面白半分に腕試しをしたがる狂気が潜んでいる。乗っ取りウイルスの主も、そこそこの手練(てだ)れなのだろう。そして、己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ、高慢な未熟者に違いない
 誤認逮捕で人権を侵し、時間と血税を無駄に使った警察は、まなじりを決して逆襲するしかない。この手のモンスターが野放しでは、おちおちクリックもできない。愉快犯の続発を防ぐためにも、うぬぼれの仮面をはがし、素顔を拝みたい

まさに変質的と言うしかない粘着ぶりですが、過去にアサヒとネットとの間で交わされた数々の歴史を振り返ってみれば、これくらいの暗い感情を抱え込んでいても仕方がないのかも知れませんね。
ちなみに朝日といえばかつて同社社員がネット掲示板で「失語症躁鬱ニート部落民は首つって氏ねよ」などと荒らし行為に励んでいたことが暴露された過去がありますが、こうした自らの書き込みを元に「ネットに巣くう悪はドライなようで、じめっと嫌らしい」「うぬぼれの仮面をはがし、素顔を拝みたい」などと言っているのですから、世間で言うところのマッチポンプとはこのことでしょうか。
さて、朝日新聞出版が発行している「週刊朝日」という雑誌がありますけれども、先日その週刊朝日がこんなことを書き連ねて橋下大阪市長が激怒していると話題になっています。

橋下氏 朝日新聞の取材拒否表明、週刊朝日の出自報道で(2012年10月17日スポニチ)

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は17日、「週刊朝日」が自身の出自に関する記事を掲載したことを「血脈主義、身分制に通じる極めて恐ろしい考え方だ」と批判し、今後は朝日新聞と朝日放送の記者の質問に答えない意向を示した。

 同時に「社としての考え方をきちんと示してほしい」と述べ、18日の市長定例会見後の取材機会などで掲載理由を説明するよう求めた。

 週刊朝日を発行する朝日新聞出版は、朝日新聞出版本部が分社化され2008年に発足した完全子会社

 橋下氏は「僕の人生の過程は丸裸にされてもやむを得ないが、先祖を徹底的に調査して暴き出すのは一線を越えている。僕の子供、孫にも影響する」と指摘。「僕はヒトラーだとか言われているが、それこそナチスの民族浄化主義につながるような非常に恐ろしい考え方だ」とも述べた。

 一方で「言論の自由は最大限保障されるべきで、民主主義国家で報道機関ほど重要な機関はない」とも語った。市役所で記者団に述べた。

 日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事は報道を批判しながらも、朝日新聞と朝日放送の取材に関し「市長の代わりに受ける」と応じる意向を示した。

 週刊朝日はノンフィクション作家佐野眞一氏と取材班による緊急連載で「ハシシタ 救世主か衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と題し、橋下氏の出自に関する記事を掲載した。

しかしこの民主主義社会において今時血統が人間を決定するなどという思想を抱いているとは、さすがに地上最後の血統による独裁国家を地上の楽園よと褒め称え多くの朝鮮人民を満面の笑顔で送り出した朝日らしい考え方だと思いますね。
当然ながらこうした考え方は現代日本において到底受け入れられるものではありませんが、おもしろいことにこの橋下氏の反発に対して彼ら朝日側のコメントが振るっています。

本社など取材、橋下氏が拒否 週刊朝日の連載めぐり(2012年10月17日朝日新聞)

 橋下徹大阪市長は17日、朝日新聞出版が発行した「週刊朝日」10月26日号に掲載された橋下氏に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」の第1回について、「言論の自由は保障されるべきだが、一線を越えている」などと批判。そのうえで朝日新聞グループの見解が示されなければ、朝日新聞社や朝日放送など関連メディアから記者会見などで質問されても、回答を拒否すると述べた。

 橋下氏は報道陣に対し、ノンフィクション作家の佐野眞一氏らが執筆した週刊朝日の記事について、橋下氏の家族関係の記述が中心テーマになっていると主張。「政策論争はせずに、僕のルーツを暴き出すことが目的とはっきり言明している。血脈主義ないしは身分制に通じる本当に極めて恐ろしい考え方だ」と非難した。

 朝日新聞出版は2008年4月に朝日新聞社から独立した別会社。

 朝日新聞出版の井手隆司管理部長は、橋下氏の発言を受けて「週刊朝日は、当社が発行する週刊誌であり、朝日新聞とは別媒体です。同誌を含め、当社の刊行物は当社が責任を持って独自に編集しています。今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です」とのコメントを出した。

いやいや、彼らの言う出自第一主義に基づけばどう見てもアサヒに出自を持つ朝日新聞出版はアサヒそのものです本当にありがとうございました。
ちなみに朝日新聞出版のある「東京都中央区築地5-3-2」とは朝日新聞東京本社そのものですが、社長は朝日新聞社内で出世競争に敗れ流れ流れて子会社の社長に落ち着いたと言いますから内心それなりに鬱屈したものがあったのかも知れませんが、いずれにしても自ら責任を持って編集しているというくらいですからきちんと責任を取らないことには仕方ないでしょう。
それにしてもアサヒのような「己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ、高慢な未熟者」に対して我々としてはどう遇するべきなのか、やはり「人生は短い。他を陥れる暇と知恵があるなら、「自分の今」を楽しまないか」などと上から目線で諭しながら生暖かく見守るのが正しい道なのでしょうかね。

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コメント

【追記】
続報でましたが、頭下げて終わりってことはないですよね?
差別の意図でないならこの情報で橋下氏の本性をあぶりだすと言い切った意図とはなんだったのかと言うことですが。

橋下市長らに「深くおわび」…週刊朝日編集長

 朝日新聞出版は18日、同社の週刊誌「週刊朝日」10月26日号(16日発売)に掲載した、新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」第1回について、河畠大四・週刊朝日編集長名で、「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」との謝罪コメントを発表した。

 連載の継続について、同社は「答えられない」としている。

 同社は朝日新聞の100%子会社。河畠編集長のコメントでは、「差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて、深刻に受け止めています。弊誌の次号で『おわび』を掲載いたします」としている。
(2012年10月18日23時49分 読売新聞)

投稿: 管理人nobu | 2012年10月19日 (金) 08時43分

何かと思ったらそっち方面の記事でしたか
朝日ってその筋の人たちとは仲良しなイメージがあったけど違ったんだ
これで元記事が話題になったらなったで部落差別反対でもっと炎上しそうですが(^-^;

投稿: 元僻地勤務医 | 2012年10月19日 (金) 10時02分

↓会見でのやりとり
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121018/waf12101818280031-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121018/waf12101820270035-n1.htm


投稿: 朝日の記者たじたじ | 2012年10月19日 (金) 11時13分

>彼らの言う出自第一主義に基づけばどう見てもアサヒに出自を持つ朝日新聞出版はアサヒそのものです本当にありがとうございました。

朝から爆笑させていただきました。ありがとうございます。
真面目な話、普段はきれいごとをいっているけれども何かあれば本性むき出しで平気で差別するってことですよね。
ご立派な事です。

投稿: 放置医 | 2012年10月19日 (金) 11時15分

件の週刊誌は読んでませんが、Jcastによれば
『連載の目的について、
「橋下の政治手法を検証するつもりはない」
「橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない」
などと説明されている。』
だそうで(他にも書いてあったのを端折った可能性は残りますが)、形容する言葉が見つかりません。

で、編集長の「おわび」は「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。」てことに対してだけで、
早い話 一部を仮名にすれば済むことだと認識しているのではないかと思われます。

下手したら週刊朝日が橋下氏と相対死することになりかねないと思うのですが、橋下氏にそれほどの価値があるのか、それとも週刊朝日側によほどの自信があるのか?

投稿: JSJ | 2012年10月19日 (金) 11時34分

元記事は読んでないですけど、市長個人の政策や業績は問わず生まれた血筋だけを追求するというなら血統差別が目的ってことですよね。
媒体が違うと主張したところで朝日出身の記者達がこういう感覚で書いている事実は変わらないでしょうに。
今どきちょっと考えられない時代錯誤の人権感覚です。

投稿: ぽん太 | 2012年10月19日 (金) 11時53分

★ 人権問題で批判強める「『血の論理』議論認める感覚理解できない

大阪市の橋下徹市長は2012年10月19日朝、ツイッターを更新し、「週刊朝日」連載
をめぐる橋下市長の対応を批判したコメンテーターについて「多くは、君が代起立斉唱
条例や、僕の職員組合に対する対応を『人権批判だ!!』と批判していた人たち」など
と指摘した。
橋下市長は、君が代起立斉唱条例や労働組合への対応を批判していた人が、週刊
朝日の連載について「表現の自由の一線を超え絶対に許されない」と言い切らなかった
ことを問題視。
「権力に一言文句を言っておくというのが、自分の存在意義と感じているのかね」
その上で、
「条例や組合対応について『人権違反!』と叫ぶ人たちは、なぜそういうことが必
要なのかを全く調べもせずに、憲法違反!思想良心の自由違反!人権批判!を繰り返す
ばかり」
「権力に一言文句を言っておくというのが、自分の存在意義と感じているのかね」
と、コメンテーター、朝日新聞社、連載著者の佐野眞一氏らを非難した。

また、
「君が代を歌いたくないという思想を徹底的に守らなきゃならないと言いながら、
血の論理については一定の言論の自由を認める。この感覚は僕には理解できない」
とも主張した。

http://www.j-cast.com/2012/10/19150633.html

複数のコメンテーターを、名指しで批判

また、橋下市長がツイッターの文面で使用している表現「血の論理」については、
「人種差別の肯定、ナチスの肯定、民族浄化の肯定、ホロコーストの肯定は、これ
は許されないとうい(原文ママ)のが一定のルールだ。議論する余地なしというもの」
と主張。議論の余地があるともとれる見解をテレビ番組内で示した複数のコメンテーターを、
名指しで批判した。
http://www.j-cast.com/2012/10/19150620.html?p=2

橋下徹 ‏@t_ishin
あれだけ君が代起立斉唱条例や組合問題について「人権違反だ!」と言っていた、
朝日新聞や弁護士会、住田弁護士や大谷氏が、今回の週刊朝日の記事については
「人権違反だ!」と言い切らなかったのは不思議でならない。権力に一言文句を
言っておくというのが、自分の存在意義と感じているのかね。
https://twitter.com/t_ishin

投稿: あぶり出しwww | 2012年10月19日 (金) 12時02分

共○党と解○が犬猿の仲なのは周知の事実だが、朝日のスタンスに関係してんのかな?

投稿: kachikachi-yama | 2012年10月19日 (金) 14時10分

何この言い草は
http://mainichi.jp/select/news/20121020k0000m040075000c.html

投稿: | 2012年10月20日 (土) 01時28分

テレビじゃ部落部落連呼できないもんだから奥歯に物が挟まったような報道してるのが笑える
でもあいかわらず部落地名をあげたのが悪かったって言ってるみたいだね
差別するのは構わないけどおおやけにしちゃいけないってか?

投稿: jiro | 2012年10月20日 (土) 09時53分

子会社に詫び入れさせるだけで人権擁護法通すネタが手に入ったアカヒの勝ち!
毎捏のクラスター全廃運動といいこいつらマッチポンプの常習だからな!

投稿: アカヒの自爆テロ | 2012年10月24日 (水) 10時20分

病院や色々な会社でで何か起こると幹部職員を並ばせて深々とお辞儀をさせ謝罪させるのに、マスコミで不祥事が起こってもしないのは何故?
やはり、悪いと思っていないんじゃないかな。

投稿: あれっ? | 2012年10月29日 (月) 17時56分

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