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2012年8月23日 (木)

現代日本最大の反社会的勢力?!

かつて「さざなみ通信」という共産党の非公式サイトに掲載され、今や定番コピペとして全国的に知られるようになったある投稿をご存知でしょうか。

軍靴の音が聞こえます。 2005/01/20 主婦 50代 専業主婦

先日、孫がビデオを見ているととんでもない言葉に耳を疑いました。
「オッス オラ 極右」

主人公は異星人との紛争を暴力によって解決しようとするもので、とても、子どもには見せられる内容ではありません。
また主人公がピンチになると金髪で青い目に変身します。
(元々の主人公は黒髪で黒い目をしています)
時代遅れの脱亜入欧的表現に笑ってしまいましたが、こういう所から同じアジアの同胞への差別が始まるのかと思うと薄ら寒い気がします。

そして、最後の必殺技は、全ての人々から元気を少しかけてもらい、巨大なエネルギーにするというものなのですが、その表現が更に恐ろしい。
全ての人々が両手を天に上げる、そう万歳なのです。
万歳をした人から力を奪い取り、敵を撃つという図式は戦中の構図そのものでその衝撃にへたりこんでしまいました。

このような番組を見て育つ子どもの将来が非常に心配です。
この国はいったい何処に進んでいくのでしょうか

「さざなみ通信」では運営側による投稿チェックが行われているサイトで、もともとはネタとして投稿されたものがたまたまこのチェックをすり抜け掲載されてしまったというのが真相らしいのですが、何しろ掲載された場所に相応しい?フォーマットといい秀逸な内容といい誰しもニヤリとせずにはいられないもので、その後「オッスオラ極右のガイドライン」などと呼ばれる各種アレンジバージョンまで登場しています。
事実の中から一部を恣意的に引用し一見事実に基づいた論理に見えるレトリックを展開、そして元になる事実からかけ離れた自らの主義主張へと結びつけていくという一部方面の方々の愛用してきたテクニックを皮肉ったものであることは言うまでもないのですが、先日とある記事を見ていて真っ先に思い出したのがこの「オッスオラ極右」コピペでした。

若者の未来を翻弄するな(2012年8月20日長崎新聞)

 典型的なノンポリと思っていた大学生の息子が、ロンドン五輪前後から急に国際社会への関心を語り始めた。国旗の成り立ち程度の話かと思いきや、日中、日韓の微妙な関係である▲竹島、尖閣諸島問題の反日感情に対する日本人としての反論なのだ。ネット上の不確かな情報を論拠にしていたため、「歴史を多角的に学び、相手の立場も考えるべきだ」と教科書的に諭したが、「そんな弱腰で」ときた▲「戦争で学んだのは平和の尊さ。外交は冷静が第一」と続けたが、聞こえてきたのは韓国大統領の「天皇陛下の謝罪」「慰安婦問題への責任ある措置」の要求だった。時を同じく、香港の活動家が沖縄県の尖閣諸島に不法上陸し14人が逮捕、強制送還された▲こうした中韓の強硬姿勢に小職は言葉を失う。テレビは、全国戦没者追悼式で野田首相が歴代と相も変わらず「多大の損害と苦痛を与えた」と、アジア諸国への加害責任に言及する姿を映し出していた▲政府は、両国への抗議で国内世論の沈静化を急いでいるが、五輪サッカー男子韓国代表の竹島問題をめぐる政治的パフォーマンスもあって、火のついた愚息の憤慨は収まりそうにない▲各国の対応に政権批判の矛先を外交問題にすり替える思惑を垣間見るが、同じ歴史を同じ手法で蒸し返すだけの偏狭なナショナリズムはもう終わりにしよう。未来を託す若者を翻弄(ほんろう)する愚は許されない。(福)

一昔前であればこうした地方紙レベルの記事など地元の人間だけの目にしか触れずに済んでいたものですが、今の時代は不幸にして全国ネットで広まり各方面の添削にさらされてしまうのですから、それは赤ペンチェックが入りまくってしまうのも仕方がないというものでしょうか。
いずれにしてもマスコミがかつてないほど国民から厳しい視線で見られている、そして場合によっては今までマスコミから一方的に攻撃される一方であった側から反撃を受けているということが近年の特徴でもあって、先日も毎日新聞の記者が「貴様はどこの国の人間だ」と石原都知事から叱責されたということが話題になっていましたよね。
マスコミが彼らがそうすべきと認定した対象に対して無闇に攻撃的となることは昨日今日に始まったことではありませんが、最近の彼らのお気に入りのターゲットは平素表立ってはそうと見せずにネット上で過激な言動を繰り返す若年層へと移行しつつあるようです。

ネットの“正義感”が増長する個人テロ(2012年8月20日ゲンダイネット)

 <義憤にかられ「私が裁いてやる」>

  さいたま市の大学生の男(19)が、滋賀・大津市の沢村憲次教育長(65)を襲撃した事件。男はハンマーで殴っただけでなく、針金で首を絞めようとしていたという。明確な殺意を感じさせる恐ろしい事件である。

  男は、世間を騒がせたいじめ自殺問題での教育長の対応を「許せなかった」と供述しているが、不思議なのは、なぜ滋賀から遠く離れた埼玉の大学生だったのかということだ。これには最近のインターネット特有の、妙な“正義感”が背景にありそうだ。ITジャーナリストの井上トシユキ氏がこう言う。

 「大津のイジメ問題は、最初、子どものいる既婚女性を中心にネット上で高い関心が示されていました。当初は、『学校の対応はヒドイ』『教育長の会見での態度が悪い』という単純な話だったと思います。が、それにいわゆるネトウヨ(ネット右翼)が乗っかり、『だから日教組はダメだ』などと話が大げさになり、面白がるような形で攻撃が拡大し、先鋭化していきました

  お笑い芸人、河本準一の母親が生活保護を受けていた問題でも、ネット上での批判や攻撃は今回と同様の形で拡大した。実名をリークした政治家が正義のヒーローとして扱われ、「河本けしからん」の集中砲火となったのだ。

 「ネット上で情報収集し、義憤にかられて、『私が裁いてやる』という状態になりやすいのです」(井上氏)

  ちょっといやな風潮である。

無論のこと、どんな場合であってもテロ行為を始めとする暴力行為が肯定されるはずもなく、それ以上に個別の事件をいちいち「これはネットの悪影響だ!」などと言うのはひと頃多発した猟奇的殺人事件犯の趣味を取り上げて「これは俗悪なビデオが悪い」「ヲタク文化が有害だ」などと批判するのと同様に全く不毛な行為であると思います。
ただ昨今彼らマスコミがこうした対象層に対してやたらに敵意をもった報道に走りがちなのは、何よりも「ネット上で情報収集し、義憤にかられ」た彼らの矛先が他ならぬマスコミ自身に向かいがちであるという事情とも大きく関わっていそうなのですが、そのせいかこうした彼らにとって有害極まるネット利用者層に対して近ごろでは「ネトウヨ(ネット右翼)」などと盛んにレッテル張りをしているようですよね。
前述の記事中に登場する一見ノンポリな大学生の息子氏のように、何も主義主張など持っていなさそうなこいつが?と意外性のある人々が多数ネット上で盛んに発信しているというのが現代社会の一つの特徴だと思いますが、特に彼らがマスコミから目の仇にされやすいのが彼らの多くが右翼あるいは右翼的とマスコミが認定する言動をしがちなことと無関係ではなさそうです。

なぜネットでは左翼でなく右翼に極端化するのか 専門家解説(2012年8月16日ガジェット通信)

 最近ネット上で存在感を増す“ネット右翼”(ネトウヨ)に共通するのは、新聞、テレビなどマスメディアに対する不信である。彼らの言動には疑問が多くても、その不信感には首肯すべき点もある。ネット社会とジャーナリズムに詳しい日本大学・福田充教授がネトウヨとマスメディアの関係を読み解く。

 * * *
 メディア研究では「ネット世論は過激化しやすい」という考え方が一般的である。フラットなコミュニケーションなので、上下関係や権力関係のないところで自由な議論ができ、かつ匿名性が高く、議論の責任を取る必要性もないからだ。そのような状況でフレーミング(炎上)も発生する。

 またそれは集団極性化現象(グループ・ポラリゼーション)というモデルからも説明できる。ネットでの集団の議論の中で、平等性が高まり、匿名性が高まっていくと、自由に発言しやすい状況ができ、意思決定が極性化(極端化)するという考え方だ。

 では、なぜネットで左翼的方向ではなく右翼の方に極端化するのか。こうした傾向は日本だけでなく中国でも韓国でもネオナチの問題を抱えているドイツでも同様だ。多くの国でナショナリズムと結びついて右翼化するという側面がネットの世界にはある。

 その理由を一括りにして語ることはできないが、日本では戦後民主主義の下でナショナリズムや愛国主義がタブー化され、自由に発言できない時代が長く続いた。さらにマスメディアが左翼的、人権派的に体制化されていたことから、中国や東アジアに対する批判はタブーとなり、「有事」や「危機管理」という言葉も使うことがためらわれた。

 そうした戦後のマスメディアが作り上げてきた閉鎖的な言論空間の中で、言いたいことがあるけど言えないという「抑圧された声」が、インターネットが普及した1995年以降、一気に噴出するようになったと考えられる。

 さらに2000年代に入ってブログやソーシャルメディアの登場により、その動きに拍車がかかった。ネット世論の右傾化は戦後のマスメディアが作り上げた偏り硬直化した言論に対する不信や反動という側面が強い。

 ネット世論がナショナリズムと結びつきやすい理由はそれだけではない。かつては地域社会のコミュニティ(家族、職場、ご近所など)なるものが存在していた。しかし、コミュニティが崩壊するにつれて、家族や職場の人間関係が希薄化。今の若者は帰属(所属)意識が乏しく、自分は何者なのか分からなくなる、いわゆるアイデンティティ・クライシスに陥っている。

 帰属集団を失った現代人は原子化し、「日本」や「日本人」といった大きな物語であるナショナリズムと結びつきやすくなるのだ。

日本のみならず世界中で同様の傾向が見られることから「戦後日本では」式の説明は的外れであろうし、ネット実名制を導入した韓国が世界一のネトウヨ大国であることから「ネットの持つ匿名性が」云々も不十分な理解であると言わざるを得ませんが、ただ一点言えることはネトウヨなどと言われていますが別に右翼的言動に終始しているわけではなく、その本質を最大公約数的に表現するならば既存体制批判であるということです。
長崎新聞コラムニスト氏のように若者がソースを元に意見を述べることに対してさしたる根拠もない上から目線の一般論で押さえつけようとする老人達に対する反感が高まっているというだけに過ぎないのだとすれば、仮に実社会の大勢が右翼的言動に染まっていればかつての反戦運動と同様、彼らネトウヨもネトサヨと呼ばれていたのかも知れません。
幸か不幸か現代社会においてはそれを広く世間に向けて発信する手段には事欠かなかったというだけで、こんな世代間対立などはるか昔から変わらず世に存在し続けてきた当たり前の現象であることを思えば、それに対して数千年の歴史を通じて無益なことが立証されている「まったく今どきのの若い者は」などという嘆きを繰り返すしかない方々こそ学習能力がなさ過ぎるというものでしょう。

マスコミがあまり指摘したがらないネットの特徴として匿名性ということと裏表なのですが、どんな言論であれ発言者が誰かではなくどのような内容であるかという点においてのみ評価されるという大きなポイントがあり、実例としてかつて著名言論人がネットに降臨したもののしっぽを巻いて退散したなどという話も伝えられています(その後彼はすっかりネット嫌いになったそうですが)。
実社会でどんな底辺の人物でもネットの中では神と呼ばれることもある得るだろうし、大きな社会的成功を収め立志伝中の人物と見なされる著名人であってもゴミよカスよとこき下ろされることもあり得るというのは、考えて見るとすでにリアルで名を成した人々や自称社会の木鐸たるマスコミの中の人達のように、従来大きな発言権を握っていた方々にとっては好ましからざることでもあるのでしょう。
ステロタイプなレッテル貼りしか能のない老害扱いされたくないのであれば、マスコミもそろそろ強権的に他者の言論を押さえつけたり「軍靴の音が!」式の単なる情緒的な扇動に留まることなく、きちんとしたソースに基づいて客観的にも説得力ある意見を打ち出してくるべき時ではないでしょうか。

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コメント

実は東アジアで私が一番気になっているのは北朝鮮の次の核実験です。
さらに、たぶん戦争という言い方はしないと思いますが、尖閣列島において中国と日本の局地的な戦闘行動はありうると推測しています。
単純にそれだけで、軍靴の音というのは幻聴では・・・

投稿: 京都の小児科医 | 2012年8月23日 (木) 07時29分

いわゆる反日活動に関してはこういう観測もあります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120821/235830/?P=3
昨今賑やかしい韓国人にしても一人一人と話してみればさほどに深刻な反日感情を抱いているわけではない、しかし二人、三人と集えば反日的とならざるを得ない社会的土壌があるということですしね。
表向きの言動がそのまま真実を現していると考えるのもナイーブすぎると思いますが、実は一番それに右往左往しているのがマスコミなのではないかなと。

投稿: 管理人nobu | 2012年8月23日 (木) 08時36分

とりあえず悪いことはなんでも右翼のせいにしておけばヤツラも幸せなんだろ
日本の右翼なんて世界的に見りゃ右翼とは到底言えないレベルだがな

投稿: | 2012年8月23日 (木) 08時54分

343 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2012/08/21(火) 06:42:31.20 ID:IDAFZ3BdO [1/6]

【ピカドン】広島と長崎の子供が今も高い確率で甲状腺癌を発症
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1345479725/

2012/08/20(月曜) 22:14
広島と長崎の子供の間で高い甲状腺癌に発症率

医学研究者は、広島と長崎の子供の甲状腺癌にかかる率が今も基準値を上回っていることを明らかにしました。

ロイター通信が伝えたところによりますと、広島と長崎へのアメリカによる原爆投下から70年近くが経っているにもかかわらず、
医学研究者らは、「この2つの町に住んでいる子供の甲状腺癌にかかる率が高いことは完全に明らかである。
これは日本人に多くの問題をもたらしている」と表明しました。

(後略)

引用元・リンク先に全文
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/31163-%E5%BA%83%E5%B3%B6%E3%81%A8%E9%95%B7%E5%B4%8E%E3%81%AE%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%A7%E9%AB%98%E3%81%84%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E7%99%8C%E3%81%AB%E7%99%BA%E7%97%87%E7%8E%87

362 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 10:13:41.79 ID:dpIKo2FJ0 [2/2]
>>343
8月20日のIran Japanese Radio記事「広島と長崎の子供の間で高い甲状腺癌に発症率」は誤訳。

元記事は福島の子供の被曝が極めて少ないことを、Dr. Boice という放射線の専門家が述べたもので、
”福島の子供の線量は広島長崎原爆投下時に子供で被曝し甲状腺癌になった人より低い”というのを
誤訳して「広島や長崎で高い甲状腺癌が」とやらかした。

元記事
http://t.co/pFiygdq3
解説
http://togetter.com/li/359696

投稿: | 2012年8月23日 (木) 10時05分

「ロンドン五輪銀座パレードでファシズムやナショナリズムが強まった。恐ろしい」地球市民活動家の中川美由紀さんが朝鮮日報へ寄稿

東京・銀座で20日に行われたロンドン五輪のメダリスト歓迎パレードに、50万人を超える観衆が押し寄せ、日本国内でも「予想外の熱気」と驚きの声が上がっている。平日であるのに加え、イベント実行が決まったのが今月16日と直前だったことから、日本メディアは当初、10万人程度の人出を予想していた。しかしこの予想は大きく外れた。

政界への不信が天皇陛下の存在感を浮き彫りに

若者中心の「ネット右翼」が反韓運動を主導

戦後世代のゆがんだ意識

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/22/2012082200603.html?ent_rank_news

投稿: ねとうよ | 2012年8月23日 (木) 11時53分

こういうのをミソも糞も一緒と言うw

投稿: aaa | 2012年8月23日 (木) 12時15分

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