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2012年8月24日 (金)

利益集団ですらない日医はどこを目指すのか?

先日とある業界団体の方々がこんなことを言っていたようです。

横倉会長「日医を利益集団呼ばわりに憤り」- 国民会議に医療者代表として参画求める(2012年8月22日CBニュース)

 日本医師会(日医)の横倉義武会長は22日の記者会見で、今国会で民主、自民、公明の3党合意により成立した社会保障制度改革推進法で設置されることになっている「社会保障制度改革国民会議(国民会議)」について、「原則的に医療者代表として、日医を委員として参画させるべき」との考えを示した。国民会議の委員選考に当たり、業界団体から入れるかどうかが焦点になる中で、横倉会長は「一部の政治家が、日医を利益集団だと表現していることに、非常に強い憤りを感じる」と述べた。
(略)

しかし当事者の意識的には利益集団ではないつもりでいたんですね…武見太郎が聞けばなんと言ったでしょうかねえ?
ちなみにこの利益集団なるもの、「ある特定の利害,関心,欲求に基づいて組織された集団」で特定の利害・関心・価値を維持・存続・強化せしめるために組織化されたものを言い、具体的には労働組合、企業家団体、農民団体、同業組合などなどがそれに該当すると言います。
要するに業界圧力団体というもののイメージがかなりこれに該当すると言えそうなんですが、確かに日医の場合は業界利益に反するようなことばかり主張していると多くの医師達からそっぽを向かれているのも事実ですよね(必死に勧誘活動を頑張ってはいるようですが)。
日医としては医療業界の利益に反しても国民のための医療を追求しています!(キリッ)と言う態度を見せているつもりなのでしょうが当然こんな調子では業界側からはそっぽを向かれる、そして例えばこんな話を聞きますと一体これのどこが国民のためなのか?と考えてしまう国民も多いことでしょうから、一体どんな立ち位置に立っているつもりなのかと感じてしまいます。

日医「適時調査の自主返還を1年に」 - 厚労省に指導・監査の見直し要望(2012年8月22日CBニュース)

 日本医師会(日医)は22日の記者会見で、厚生労働省に対して9日付けで、保険医療機関に対する指導・監査の見直しを要望したことを明らかにした。具体的には、施設基準の適時調査の自主返還の期間を、「最大5年」ではなく、個別指導と同様の、1年に改めるよう求めた。

 自主返還の期間を短縮するよう求める理由について日医は、「返還が最大5年まで遡るため、高額になり、医療機関の経営上大きな負担になっている現状がある」としている。この日の会見で、指導・監査の見直し要望を説明した鈴木邦彦常任理事は、「適時調査は医療機関にとり、かなりのプレッシャーになっている。一部の熱心な指導担当官の存在も指摘されている」と述べた。【君塚靖】

こういう話も国民目線から考えれば、いい加減なことをやって過剰請求・不正請求を行って指導されているにも関わらず「5年も遡って見直すのは面倒くさいから返納は1年分だけで勘弁して」というのは公金横領とほとんど同義語にしか聞こえないんじゃないかと思うのですが、こうした主張を行っている自らを日医がどのようにして利益集団ではないと強弁するのかは拝聴してみたいですね。
無論のこと、この監査、指導と言うものの問題点が数多あるのは当「ぐり研」でも繰り返し指摘してきたところで、制度そのものがおかしいんじゃないか、金、金でそれが医療の向上には全く結びついていないんじゃないかという批判は幾らでもすればいいと思いますが、制度は認めますがお金のことはお目こぼしをお願いしますでは何の正当性も公益性も感じられないですよね。
もともと現在の日医という団体は利益集団として全く機能していないということが業界内部で忌避される主要な理由となっているのに自らそれすらも否定する、そしてやっていることは制約厳しい医療財政の中でお目こぼしを狙うような小さな小さな開業医の利益誘導だけだと言うのであれば、いったいこの団体の存在意義がどこにあるのかと言う疑問も湧いてきます。
日医自身もさすがに思うところがあったということなのでしょうか、先日になってようやく「日医も綱領を定めるべきでは?」なんて議論を始めたようで、こんなことを言い出しているようです。

日本医師会綱領(仮称)の検討が始まる(2012年8月5日日医ニュース)より抜粋

 日本医師会綱領(仮称)検討委員会の初会合が七月十三日,日医会館で開催された.
 本検討委員会は,四月二日に開催された第百二十六回日医定例代議員会における所信表明の中で,横倉義武会長が,「日医の基本理念を明確化するために,日本医師会の綱領なるものの策定を検討し,組織としての目的,目標,理想を,会員のみならず国民の皆様に示したい」との考えを示したこと等を受けて設置されたものである.

「公益社団法人日本医師会」の旗印として掲げたい―横倉会長

 三上裕司常任理事の司会で開催.冒頭あいさつに立った横倉会長は,医療現場での医師と患者,地域医師会と住民などが強い信頼関係で結ばれていることを示し,「問題は,日医に対する国民の理解がさまざまであることだ」と指摘.「日医に対する国民の認識がプラスにとらえられる面がある一方,ネガティブな報道の影響を受ける方もいる.そのような方々に対して,日医という組織の役割,理念というものを明確にする必要があるのではないか.また,われわれ日医会員が会員であることの意味を改めて理解することが重要ではないかと考える.そのため,綱領たるものの検討をお願いし,新しい公益社団法人日本医師会の旗印として掲げたい」と検討への期待を込めた.
(略)

いや、日医に対する全国医師達の理解が様々であることは問題にしなくてよいのですかそうですか…
なんでも委員会では「国民に向かって医師会が何をすべきかを示すことが大事」「これからの医療のあり方,方向性を考えても,『国民と共に』という言葉がキーワードになるのではないか」と言った点では意見が一致しているそうですが、現実的に医師強制配置問題しかり、モンスターペイシェントや不要不急の受診による救急崩壊しかり、近年医療を巡る諸問題にはその多くが国民vs医療という対立の構図が存在しているわけです。
日医が昨今盛んに喧伝している「国民のために」というキーフレーズを正式な綱領なりとして掲げるのは良いとして、実際のところ国民と医療との利害が対立した局面にあって日医がどちらの側に立つつもりなのかということに注目している人間も多いんじゃないかと思いますね。
すでに利益集団ではないと主張している以上は業界のために存在する団体ではないと公言しているにも等しいとも言えますが、旗色を鮮明にしつつある日医という組織が今後も業界唯一の代弁者のような振る舞いを続けるつもりであるらしいことに、釈然としない思いを抱く業界の中の人も多いのではないかと思います。

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コメント

田舎に行くと医師会はまだ強いけれども、それは地域医師の自治組織として機能しているからで
医師の声が届かなくなった日医執行部には不満たらたらですよ
開業医のための団体って言うけどむしろ開業医からの不満の方が強いんじゃないかな

投稿: 元僻地勤務医 | 2012年8月24日 (金) 10時07分

まずは綱領なるものがどのような内容になるかを拝見したいところです。

投稿: 管理人nobu | 2012年8月24日 (金) 10時45分

不満はあっても医師会にとってかわる受け皿がないのが問題なのだがね
あの新興団体もすっかりイデオロギーに染まってしまったようだし

投稿: kan | 2012年8月24日 (金) 11時56分

連合・サービス連合傘下の

関汽交通社労働組合へ

女性のつきまとい行為やめさせてください。

特にお局さまは大迷惑です。

女性のしつこいアタックにノイローゼになりそうなほどの精神的負担を与えられているので、「平穏に生活する権利」を侵害されています。

まずは、女性に対してこれ以上付きまとうのであれば、損害賠償請求をするとの警告してみてはどうですか?

しかし、それでは効かないようでしたら、裁判所に請求して、女性からの接触を禁止する面談禁止の仮処分を出してもらうようにすることができます。

それでも、つきまとうようであれば、身の危険も考えられますので、警察の保護を受けることを考えた方がいいと思います。

面談禁止命令をもらっておけば警察も動きやすく、強要罪として逮捕してくれるかもしれません。

また、警察は「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)」による禁止命令を出すことができます。

「特定の者に対する恋愛感情その他の行為の感情またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的」で同一人に付きまとった待ち伏せしたり、住居に押しかけるなどの行為を反復して行った場合、ストーカー行為として取締りの対象になるとされています。

ストーカー行為をした者は6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられ、警察署長等の禁止命令に従わずストーカー行為を繰り返した者は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる事となっています。

投稿: 連合・サービス連合傘下の | 2012年8月25日 (土) 22時19分

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