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2012年8月 3日 (金)

世紀の誤審か買収か?! 五輪ボクシングで重大疑惑発生

ちょうど開催中の五輪では、旗判定がそっくりひっくり返ったと話題になった柔道をはじめあちこちで疑問符のつく判定が相次いでいるようですけれども、そんな中でこんな小さな記事が出ていたことをご存知でしょうか。

ボクシング清水、2回戦で敗れる バンタム級 (2012年8月2日日本経済新聞)

 【ロンドン=共同】ロンドン五輪のボクシング男子バンタム級2回戦で、清水聡(自衛隊)はマゴメド・アブドゥルハミドフ(アゼルバイジャン)に判定で敗れた。

清水、提訴で準々決勝へ=男子ボクシング〔五輪・ボクシング〕(2012年8月2日時事通信)

 ボクシングは1日、男子バンタム級の2回戦が行われ、清水聡(自衛隊)は第2シードのマゴメド・アブドゥルハミドフ(アゼルバイジャン)に判定負けしたが、判定を不服とした提訴が認められて準々決勝に進出した。 

日本ではボクシングはすっかりマイナー競技扱いということでしょうか、一般紙の扱いはこの程度ですからさっぱり状況が判らない話で、下手をすると「なにこれ?ごね得が通ったってこと?」と感じてしまいそうな話ですよね。
ところがスポーツ新聞に取り上げられている試合の状況を聞きますと、今度は別の意味で「なにこれ?」と思ってしまいそうな話なのです。

ダウン3度認め、清水がRSC勝ち記事を印刷する(2012年8月2日日刊スポーツ)

 国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)は2日、ロンドン五輪の男子バンタム級2回戦でアブドゥルハミドフ(アゼルバイジャン)に敗れた清水聡(自衛隊)が判定を不服として起こした提訴を認め、勝者とする決定を下した。清水は5日の準々決勝に進出する。

 問題とされたのは3回の判定。アブドゥルハミドフは6度キャンバスに倒れたが、レフェリーは一度もカウントを取らなかった。AIBAはそのうちの少なくとも3度は有効なパンチによるダウンに該当するとし、清水のRSC勝ちを認定した。当初は22-17の判定でアブドゥルハミドフの勝利と発表されていた。

 日本の山根昌守チームリーダーは「ダウンしていたのは明らかだった。正しい判断をしてくれたことに安心した」と話した。

下手するとますます「いったいこれはどういうこと??」と思ってしまうような意味不明な話なんですが、実際の状況を見ていただくためにもこちらNHKの配信している試合の動画を参照いただくのが一番手っ取り早いかと思います。
状況を説明しますと1、2ラウンドまでアブドゥルハミドフ選手が優勢で清水選手はダウンも喫していたのですが、3ラウンドになってから猛然と反撃が始まりフラフラのアブドゥルハミドフ選手がサンドバッグ状態となるものの審判は全くダウンと認めず、観客の大ブーイングの中アブドゥルハミドフ選手の勝ちが宣告されたといったところです。
こういう状況にあっても最後まで礼儀を失わなかった清水選手も偉いと思いますけれども、さすがにこれは抗議をしておかなければならない重大な裁定ミスですし、実際に国際アマチュアボクシング連盟もあっさりと清水選手側の訴えを認め審判の裁定を覆したわけですから、いったい審判の存在意義とは何か?と思えてしまいますよね。
いったいなぜこんなことが起こったのかと誰でも不思議に思うところですが、実はこの事件が起こるはるか以前にこんな報道が流れていたことが発掘されてきています。

五輪ボクシングで買収疑惑 7億円近い賄賂と英BBC(2011年9月23日スポニチ)

 来年のロンドン五輪ボクシングで金メダルを保証することを見返りに、国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)傘下のプロボクシング団体がアゼルバイジャンから900万ドル(約6億8千万円)の賄賂を受け取っていたと22日、英BBC放送(電子版)が報じた。

 BBCによると、複数の内部告発者の話として、ロンドン五輪でアゼルバイジャンの選手が2個の金メダルを獲得する裏取引があったという。AIBAはアゼルバイジャンとの金銭の授受は認めたが、プロボクシング団体への投資であり、メダルの買収ではないと主張している。AIBAの代理人は疑惑を「ばかげた全くのでたらめ」と否定した。(共同)

もちろん当時は全く注目されなかった記事で、またイギリス人お得意の与太記事か?で済んでいたようなニュースなんですが、しかし実際にこういう事件が五輪本番で起こってしまうと思わず考え込んでしまいますね。
過去にも五輪では過度のホームタウンディシジョンを思わせる事件が何度かあり、有名なソウルオリンピックでのボクシング誤審事件では後に国際アマチュアボクシング連盟によって5人の審判のうち3人までが買収されていたと認定されています。
今回の五輪においてもあちらこちらで怪しいと言われる判定があり、一部には審判と癒着しているんじゃないかと思わせるような試合場外での行動もうわさされていますけれども、五輪精神云々と難しいことを言わずともこういうことは勘弁してもらいたいと思いますね。

(追記)清水戦の審判は直ちに今大会から追放されたということですが、こうした不利益を上回る便宜供与が可能であれば個人の倫理観でしか再発を抑制できないということになってしまいます。
今大会で何度か問題になっている審判のレベル向上とあわせて、柔道のような上位裁定システムの導入がいいのか審判にもポイント制が必要なのかなど、どのような対策が可能であるかを考えていかなければならないでしょう。

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コメント

田舎の大学で柔道を指導しています。
残念ですが国際大会の審判は国内大会よりもレベルが低いですよ。
現役時代にはたいした柔道キャリアもなかった方々が権威ある国際大会で審判を務められています。
レベルの低い柔道の経験しかない方々にレベルの高い裁きはできません。
現実的に不可能ですが国際大会も全部日本人の審判にすべきだという声もあるくらいです。

投稿: あまの | 2012年8月 3日 (金) 09時36分

選手もランキング制になってきているのですから審判にもレベル付けがあっていいと思いますけどね。
大会規模に応じて規定された以上のジャッジポイントを稼いでいなければ担当できないようにするとか。

投稿: 管理人nobu | 2012年8月 3日 (金) 10時21分

ちょっwwwオージーってwww

http://image.kukinews.com/online_image/2012/0802/12080201-01jy.jpg

[クッキー地球村]オーストラリアのある地域新聞が韓国と北朝鮮の英語名を風変わりに解釈、表記
して話題だ。

去る1日(現地時間)、オーストラリアのビクトリア州で発刊されるタブロイド新聞「MX」は「2012年ロン
ドンオリンピック」の国家別メダル集計順位を伝えながら、韓国を「Nice Korea(良い韓国)」、北朝鮮
を「Naughty Korea(無作法な韓国)」と表記した。普通、国際競技で韓国は「South Korea」、北朝鮮
は「North Korea」と書く。

投稿: | 2012年8月 3日 (金) 10時35分

いうなれば大英帝国文化圏の精粋であるが故致し方なし>オーストラリア

投稿: 鉄火マン | 2012年8月 3日 (金) 15時38分

だがしかし待ってほしい。英語の掲示板では、
韓国:worst korea
北朝鮮:best korea
というのが一般的だ。

投稿: | 2012年8月 3日 (金) 22時16分

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