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2012年6月13日 (水)

大阪で悲惨な通り魔事件発生

大阪で悲惨な通り魔事件があり二人が亡くなったということが大いに話題になっています。

ミナミ通り魔 暴走族総長、薬物、強姦(2012年6月12日日刊スポーツ)

 大阪・ミナミの繁華街で男女2人が刺殺された通り魔事件で、逮捕された住所不定、無職礒飛(いそひ)京三容疑者(36)が、地元・栃木県の暴走族の総長をしていたことが11日、同容疑者の親族への取材で分かった。親族は「暴走族に入ってからは薬物や強姦(ごうかん)などで何度も逮捕されていた」と証言。直近の犯罪歴は覚せい剤取締法違反罪で新潟刑務所に服役。5月24日に出所したばかりだった。

 大阪・ミナミの繁華街で2人が刺殺された通り魔事件から一夜明けた11日、逮捕された礒飛容疑者の親族が日刊スポーツの取材に応じた。親族によると、礒飛容疑者は栃木県那須塩原市出身で、3人兄弟の末っ子。父親は材木店を経営していたという。

 親族は「幼少期はお母さんに甘えてばかりだった。親思いの優しい子だった」と振り返る。しかし、小学生の時、母親が病死、材木店は倒産した。父親は多額の借金を抱えた。その後、父親の新しい就職先である同県下野市(旧石橋町)に引っ越しした。年の離れた兄がいたが、親族は「3兄弟が一緒に住んだことはなく、兄弟間でも音信不通。父親にしてみれば年の離れた末っ子で、1人っ子みたいな扱いだった」と話した。

 地元の中学へ進学。高校へは進学せず、地元の暴走族に入り、総長になった。毎日、地元周辺を数十人の仲間と改造したバイクで走り回っていた。親族は「暴走族に入ってからは、けんかっ早くなり、薬物や強姦など何度も逮捕されていた。背中にコイの入れ墨をいれていた」と証言した。別の親族は「こんな事件を起こして情けない。涙が出てくる」と肩を落とした。

 また関係者によると、礒飛容疑者は2001年から数年間、栃木県内の2LDKのアパートに父親と暮らしていた。当時無職で、父親の年金で生活していたという。その後、家賃を数カ月間、滞納。礒飛容疑者と父親は部屋を出た。礒飛容疑者は04年に破産宣告を受けた。礒飛容疑者は覚せい剤取締法違反罪で新潟刑務所に服役。5月23日が満期で、24日に出所していた。出所からわずか数週間の凶行だった。

 礒飛容疑者は動機については「住む家も仕事もなく、生きていくにはどうしたらいいのか、と自殺を思い立った。現場近くで包丁を買ったが、死にきれず、人を殺せば死刑になると思った」と説明している。犯行前に預金通帳にあった約20万円を引き出し「もうこれだけしかないのか」と生きる意欲を失ったとも説明している。また、大阪府警南署捜査本部によると、同容疑者は9日に大阪に来て知人宅に泊まり、自殺するため事件の約1時間前に現場近くで包丁を購入したとしている。

またも「誰でもよかった」…身勝手な犯行を防ぐ手立てなく(2012年6月11日産経ニュース)

 「誰でもよかった」…。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された礒飛(いそひ)京三容疑者(36)は過去の無差別殺傷事件の犯人と同様、身勝手な動機を淡々と供述した。何の罪もない人々が繰り返し犠牲になっているが、防ぐ手立てはないのが実情だ。

 「仕事もなく、住むところもない。もう死ぬしかない」。出所直後だった礒飛容疑者は生活苦を動機に挙げ、「人を殺せば死刑になると思った」と供述しているという。

 過去の通り魔事件では、背景事情は違うものの、犯人は一様に「誰でもよかった」と供述し、無差別に襲いかかっている

 平成11年に東京・池袋で、包丁とハンマーで通行人を襲い、2人を殺害した男=死刑確定=は、家庭の経済的困窮から「人生に失望し、世間を驚かそう」と犯行を決意したとされる。

 20年に茨城県土浦市の駅構内などで男女8人を包丁で刺し、1人を殺害した男=同=も「生きていることがつまらなくなった」と死刑願望を持ち、犯行に及んだという。

 同年6月には東京・秋葉原でも通り魔事件が発生。歩行者天国にトラックで突っ込み、通行人をはねた上、ナイフで次々と刺して7人を殺害した男=1審死刑、控訴中=は、インターネットの掲示板をめぐって孤立感を深めたことが動機だったとされる。

 秋葉原では再発防止に向け、地元商店街などは一帯に多数の防犯カメラを設置。このほかの繁華街でも防犯カメラの設置などが進むが、突然の凶行を防ぐには限界がある

 警察庁によると、通り魔による殺人、殺人未遂事件は平成5年以降、年間数件~十数件で推移。秋葉原事件のあった20年が14件と最多で、それ以降も21年4件、22年5件、昨年も6件発生している。

何らの落ち度もないまま一方的な攻撃を受け亡くなられた被害者の方々のご冥福をお祈りいたします。
ネット上ではかつて容疑者と同時期に収監されていたという人のコメントも出ていて、この記述を信用するなら服役中も全く周囲になじめず非常に喧嘩早かったということなんですが、経歴を見る限りでも社会性にはかなり乏しいタイプの人物であったようです。
その人物がもう生きる意欲もなくなったと自殺を考えたが死ぬことは出来ず、それなら他人を殺して死刑になればいいと無差別的な凶行に走ったということが今回の事件の経緯とされていますが、こういう死ぬことを目的として敢えて凶悪犯罪を行うことを「拡大自殺」と言い、死刑を狙うにせよ警官による射殺を狙うにせよ確実な「自殺」を図るために大事件になりやすいというはた迷惑な傾向があるようです。
もちろん例によって「事件の背景には社会の歪みがある!これを正さないことには同種の事件は根絶できない!」式の声も出ているわけですが、やはり多くの罪なき大衆にとっては自分が死ぬために他人を殺そうと襲いかかってくる輩から一体どうやって身を守ったらよいのかということが非常に深刻な脅威に感じられているのは当然でしょう。
そんな中で現地自治体のトップである大阪府知事の発言が非常に大きな注目を集めているということなのですが、こちらの記事から紹介してみましょう。

大阪知事、通り魔に「死にたいなら自分で死ね」(2012年6月11日読売新聞)

 大阪・ミナミの通り魔事件で、松井一郎大阪府知事は11日、現行犯逮捕された礒飛京三容疑者が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述していることに対し、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。

 府は自殺予防対策を行う立場だが、松井知事は「(容疑者が必要とするなら)相談窓口に来ればいいし、『行政の支援は受けたくない、この世からいなくなりたい』と言うなら止めようがない」と述べた。

無論のこと、知事自身も予想しているだろう通り大きな波紋を呼びそうな発言であって、実際に「全国的に自殺予防対策が進む中、行政トップによる自殺容認とも受け取れ」云々と批判しているメディアもあるようですが、あくまでも「死にたいが死にきれない。それじゃ他人を殺して死刑になればいいじゃん」という人間に対して「他人を巻き込むな」と言っているわけですね。
ネット上では「当たり前の意見だ」という声が非常に多い一方で、そんなことを言っても何の解決にもならないだろうという意見もありますが、ともかく文字通りに死ぬ気で殺しにかかってくる人間をどう防いだらいいのかという現実的問いかけに対して、誰も死ぬ気にならないように頑張って素晴らしい世の中を作り上げていきましょうというのも非現実的な理想論と言うものでしょう。
その点で助けが必要なら行政の用意した自殺対策の窓口に来い、それすらも拒否して死ぬというのならもうどうしようもないというのはいささか正直過ぎるとは言え言いたくなる心境は理解出来るコメントではありますが、もちろんこれまた完全な拡大自殺防止策にはなり得ないことは知事自身も知っているだろうとは思います。

しかしちょうど先日から絞首刑のほかに薬物注射による死刑も考えていいんじゃないかと 言うことで法務省でも検討が始まったようですが、そうなった場合に最後の注射を誰がやるのかという議論も必要でしょうし、国際世論なるものに配慮して残虐 でない死刑をアピールするほど今回のようなケースにとっての追い風にもなりかねずと、これも考えて見るとなかなかに頭の痛い問題ですよね。
死刑制度自体も色々と議論はあるところで、今回の事件にかこつけて「こんなことを考える人がいるのだからやはり死刑は廃止すべきだ!」なんてことを言い出す人が出ないことを祈りますが、日本では死刑の執行自体もとことん隠蔽されているというのも良いのか悪いのかで、アムネスティなども執行に至るまでの全経過を公表せよと要求していますよね。
別に近隣某国のやり方を支持するつもりは毛頭ありませんが、独裁国家などによくある公衆の面前で公開処刑するなどと言うやり方で死刑というものの実際に慣れ親しんでいるような環境では、わざわざ死刑になりたいからと無茶をする人間も出てきにくいんじゃないかという気もします。
日本で行われている絞首刑なども本人にとっては苦痛の少ないやり方だと言いますが、一方で身体を支え執行をする執行スタッフの受けるストレスは相当なものだと言いますし、実際の死刑とはこんなものなんだよと実情を知らしめることは、ことこの種の死刑希望者に対しては一定の抑止力になる可能性はあるかも知れません。

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コメント

日本は覚醒剤犯罪の量刑が軽すぎると思います。
諸外国に習い、売人は死刑ありにすべきだと思います。
また、一度でも覚醒剤犯罪で有罪が確定したら、死ぬまで監視対象にすべきだと思います。覚醒剤中毒は非常に危険で、覚醒剤で精神を病むと死ぬまで治りません。

あと、知事の発言は、気持ちは十二分にわかるのですが、やはり言わなくてもいいことを言ってしまっているように思います。

投稿: クマ | 2012年6月13日 (水) 08時58分

実際は少しばかり違っていたらしいという話もある
こちらが本当ならますます同情の余地はないわけだが

 大阪・ミナミで男女2人が刺殺された事件で、礒飛(いそひ)京三容疑者(36)が「(刑務所で知り合った)知人に『仕事の世話をしてやる』といわれ、大阪に来た」と供述していることが12日、捜査関係者への取材で分かった。礒飛容疑者は事件前日の昼ごろ大阪に到着。知人らと大阪観光をした後、夜中まで酒を飲んでいたという。こうした行動に自殺の兆候はみられず、大阪府警南署捜査本部は突発的に犯行に及んだ可能性もあるとみて事件前後の詳しい行動を調べる。

 捜査関係者などによると、礒飛容疑者は覚せい剤取締法違反で実刑判決を受け、新潟刑務所に服役。5月24日に出所した当日、宇都宮保護観察所を訪れ、「今日行くところがない。泊まるところを教えてほしい」と話し、紹介された栃木県那須町の薬物依存者の支援施設に入所した。

 その後、6月8日に礒飛容疑者が「働ける場所があるので出て行きたい」と申し出て退所。施設の職員が近くの駅まで送っていったという。

 礒飛容疑者は調べに対し、「知人に『仕事の世話をしてほしい』と頼んだら、『こっちに出て来い』といわれて大阪に来た」と供述。9日昼、大阪に到着して知人ら数人と大阪市内などを観光した後、夜中まで飲酒し、知人宅に泊まったという。
 礒飛容疑者は10日昼ごろまでに、知人宅を出た後、銀行に立ち寄って預金20万円を下ろし、近くの百貨店で包丁を購入。わずか十数分後に犯行に及んでいた。礒飛容疑者は「自殺しようと思い、たまたまミナミにたどり着いた」と供述しているが、自殺の兆候は確認されていないという。

 一方、司法解剖の結果、殺害された音楽プロデューサー、南野信吾さん(42)と飲食店経営、佐々木トシさん(66)の死因は、出血性ショックだったことが判明。2人は包丁で執拗に何度も刺されており、捜査本部は明確な殺意を持っていたとの見方を強めている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120612/crm12061214310030-n1.htm

投稿: kan | 2012年6月13日 (水) 09時32分

11日、テレビ朝日放送「スーパーJチャンネル」における、ジャーナリスト・大谷昭宏氏の発言が
ツイッターやネット掲示板で波紋を呼んでいる。

10日に大阪・心斎橋で起きた通り魔事件について、大谷氏は「通り魔の起きたヨーロッパ村は、
オタクの町として知られる日本橋とも近い。オタク文化との関連がないか精査する必要がありますね」とコメントした。

すると、その放送直後からツイッターでは「え? 今回の犯人って日本橋が近いって理由だけでオタク文化と関係あるの?」
「犯人は元暴走族の総長で先月刑務所を出所したばかりだと報道してるのに、このこじつけようは…」
「大谷昭宏さんって凶悪犯罪を全部オタクのせいにしますよね」など、大谷氏の見解に異論が噴出した。

中には、「まぁ、実際ウチの叔母なんて『アンタオタクなんでしょ? 犯罪起こさないでね?』とか言うしねw 
一般人の認識なんてそんなものかなぁと」とする声もあったが、大谷氏のコメントに違和感を持った視聴者は多かったようだ。

投稿: ジャーナリストwww | 2012年6月13日 (水) 09時39分

ありゃりゃ
何も考えずに言っちゃったんでしょうけど、この人過去にも似たようなこと繰り返してるみたいですからね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E6%98%AD%E5%AE%8F#.E6.80.9D.E6.83.B3.E3.81.A8.E4.B8.BB.E5.BC.B5
こういう人がしたり顔でコメントするってのもどうなのかなと思います

投稿: 管理人nobu | 2012年6月13日 (水) 11時16分

死刑になりたい奴を死刑にしても刑罰にならないんじゃ?
死ぬまで独房でジェンガさせといたらどう?

投稿: 轍 | 2012年6月13日 (水) 12時14分

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