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2012年5月26日 (土)

吉本芸人謝罪会見は単なる入り口

このところ久しくネット上で話題になっていた吉本のお笑い芸人の親族による生活保護不正受給疑惑ですが、とうとう芸人本人が謝罪会見を開いたと言うことで、今まで関係方面に配慮してかスルーを決め込んでいた一般マスコミも一斉に報道するようになったというのが面白いですよね。
この件を巡っては昨今何かとデリケートな話題である生保絡みであるということもさることながら、疑惑に対する本人吉本、あるいは親族側の対応ぶりが火に油を注いでいた印象もあって、ネット上での大炎上に結びついた結果スポンサー企業のサイトからも同芸人の写真だけが不自然にカットされるなど、人気商売であるならもう少しうまく対応出来なかったのかなとも感じてしまいます。
一部政治家がこの問題に対して積極的に活動していたことを指して「次の選挙で実績を作り、有権者にアピールしようというのが見え見えだ」なんてことを言う人もいるようですけれども、基本的には実績を作って有権者にアピールするのは政治家の当たり前の仕事でもあり、何も非難されるにはあたりません。
ただ芸人一人を吊し上げて終わりでは全く意味がない話で、何しろ昨今こうした社会保障の問題が大きく取り上げられるようになっているのは決して日本だけの話ではないわけですね。

サムスン電子会長、日本と欧州の景気悪化を語る/韓国(2012年5月25日朝鮮日報)より抜粋

 サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は24日、3週間にわたる欧州・日本出張を終えて金浦空港に到着し、日欧の経済状態について「欧州や日本の人々は全般的に仕事を拒み、国に福祉を期待しすぎるため、景気を悪化させている」と述べた。
(略)
 欧州から帰国する前に日本を訪れた李会長は、日本の景気低迷についても懸念を示し「日本もまた、景気低迷と今後迫ってくる危機が強く懸念される」と述べた。

 李会長は「帰国直前に日本を訪れ、さまざまな人たちに会って日本の経済状況について聞いた。日本も昔と違ってかなり厳しい状況で、今後も困難が続きそうだと非常に心配している」と語った。これは、このところソニーやパナソニックなど日本を代表する家電メーカーがテレビ事業の縮小・撤退に踏み切るなど、困難を極めていることを念頭に置いた発言とみられる。
(略)

欧州でこのところその行方が注目されているギリシアなども先日建国以来初めて公務員を数えてみたら四人に一人が公務員で驚いたなんて笑い話のような公務員天国ぶりが言われていますが、これなど元々はどうせ生保で食わせるなら公務員にして働かせた方が得じゃね?と調子に乗ってどんどん公務員にしていったところが既得権益化し、今やその処遇を改めることもままならなくなったわけですよね。
それは四人に一人が公務員ならその不利益になるような改革を訴えても選挙で勝てないというものなんですが、同様に生保受給者が史上最多を更新し続け決して少数派とは言えなくなってきた日本においても、いつまでも例外的少数扱いをしていては道を誤る可能性があるということではないでしょうか。
特に冒頭のケースにも見られるように生保支給の審査が非常にザル化しているということはしばしば指摘されながら、マスコミなど進歩的な方々の援護射撃もあって一向に改まる気配もなくここまで来ていますけれども、その結果不正受給のケースが増えているばかりではなく生保と貧困労働者層との逆転現象から、若年層の間で働くのは損だという考え方が蔓延しつつあるのが非常に懸念されます。

“生活保護”むさぼる在日外国人!悪質すぎる不正受給の手口とは(2012年5月24日zakzakニュース)より抜粋

 売れっ子お笑いコンビ、次長課長の河本準一(37)の母親が受給していたことで、生活保護制度のいびつな現状が明らかになっている。だが、制度につけ込むのは日本人だけではない。在日外国人による不正受給も急増しているのだ。実は定職を持ちながら、生活保護のほか別の福祉手当との二重、三重取りをして“年収”600万円という世帯もある。関東のある都市には、不正行為に手を染める外国人が集まる団地も存在。日本の福祉制度がしゃぶり尽くされている。

 「何でもらえるものをもらわないのか理解できない。日本人はどれだけ間抜けなのか

 男性A(26)は笑いながらこう語る。

 両親ともに東南アジア出身の在日外国人2世で、妻と子の3人暮らし。製造会社の正社員として働いている。愛車は、新車価格約300万円の国産車。何不自由ない生活を送りながら、その懐には国から毎月決まった額の“お小遣い”が入ってくる

 「妻が去年から生活保護を受けているんだよ。児童手当やほかの福祉手当を合わせて月20万円が丸々入ってくる。僕の給料と合わせると(月の世帯収入は)50万円ぐらい。年収にすると600万円以上になるね」

 本来、生活保護は「生活に必要な収入を得るだけの労働が不可能」な人のみが得られる福祉制度だ。家族を養えるだけの定職を持つAは、この条件に当てはまらず、紛れもない不正受給になる。なぜこんなことが可能なのか。

 「妻とは離婚してるんだ。といっても、書類上の話。偽装離婚ってやつだよ。役所に妻に『子供を抱えて生活できない』って訴えさせたら、すぐに(生活保護の)受給が認められたよ」

 形式上は離婚になっているため、妻子は別のアパートを借りている。だが実際には、そこに住まず、普段はAの自宅で同居している。

 月に1回、ケースワーカーの訪問があるが、Aは「事前に連絡がくるからその時だけ(妻子が)アパートにいればいい。ごまかすのは簡単だよ」とうそぶく。

 関東のある都市に住む彼の周囲では、組織ぐるみでカネをだまし取る不正がまかり通っているという。Aが続ける。

 「僕が住む団地の入居者はほとんどが外国人。中国人やインド人もいるけど、一番多いのが同郷(東南アジア)の人間だよ。300人は下らない。で、そのほとんどが生活保護をもらっているよ」

 生活が困窮し、やむなく受給する外国人もいるだろう。だが、Aと同じような方法で取得しているとしたら、紛れもなく詐欺だ。
(略)
 まさに無法地帯。なぜ、こんな現状が野放しになっているのか。

 「給付審査にあたるケースワーカーが圧倒的に少なく、不正をチェックする監視態勢が機能していない。1人で80世帯をカバーしており、その倍以上の案件を抱える者もいる。人手不足で業務を非正規雇用の職員が担当し、『調査したら受給者のほうが高給取りだった』という笑えない話もあるぐらい。健全な制度運用ができる態勢を早急に整えないといけない」(道中氏)
(略)

“生活保護”モラル崩壊!若者が不正受給でグーダラ生活(2012年5月22日zakzakニュース)より抜粋

 年収数千万円を稼ぐ人気お笑いコンビ、次長課長の河本準一(37)の母親が受給していたことで、議論の的となっている生活保護制度。なかでも問題視されるのが、若年層(10~30歳代)の受給の急増だ。彼らは制度を「ナマポ(生保)」と呼び、インターネットの掲示板で受給方法の情報交換を頻繁に行う。「精神疾患を装って不正に受給するケースもある」(関係者)というから言語道断だ。若者たちのモラルが、音を立てて崩れ始めている。

 「抵抗なんて感じませんよ。『もらえるもんは、もらっちゃおう』ぐらいの感覚ですね」

 関西のとある港町。古びたマンションの一室で、男性A(29)は、こともなげに言い放った。

 20歳からナマポを受け始めた。月額約13万円の保護費が主な収入源。これまでに定職に就いたことはない

 現在のような生活を送るようになったのは、精神科の病院を受診したことがきっかけだ。

 「『気分が落ち込んでしようがない』って言ったら、鬱病と診断されちゃって。本当はそこまで深刻じゃなかったんだけど。これからどうしようかな、と思ったときに友だちが、ナマポ受給の方法を教えてくれたんです」

 友だちからは、まず精神障害者保健福祉手帳(通称・障害者手帳)をもらうことを勧められた

 障害者手帳は「精神保健福祉衛生法」に基づく制度で、条件を満たせば、基礎年金(年額1級98万3100円、同2級78万6500円)の受給などさまざまな福祉サービスを受けられる

 ただ、ナマポの年間受給額より下回る場合があるため、障害年金は受けずに、この手帳があることで通りやすくなる生活保護制度を利用する…。

 実際、Aはこの手帳を得て、ナマポの受給者になった。

 「ナマポだと、年額100万円以上の“収入”が期待できるし、医療費や介護費、さらにはNHKの受信料、住民税、国民年金までもが免除される。だから(障害年金より)圧倒的にお得。医師の診断書があれば(障害者)手帳は比較的簡単にもらえる。手帳があれば、ナマポは受けやすく、手っ取り早いやり方だよ」(A)

 ネットでは、このような不正受給のノウハウの情報交換が盛んに行われている。なかには、マニュアル化して「冊子として販売しているケースもある」(ネットユーザー)から驚かされる。

 関東在住の男性B(27)も制度の不備を突いて、3年前から不正受給を続けている。

 「全身に入った入れ墨のおかげだね。手や首もとにも入っているから服では隠せない。『これじゃあ、まともに働けません』って言ったら受給がすんなり認められた。同じようなケースは結構あるみたいだよ」

 Bは、不定期で入る土木関係の仕事で臨時収入を得ている。報告義務があるが、「給料は取っ払いでもらってるからいちいち申告しない」と平然と語る。
(略)

モラル(道徳)の衰えるところモラール(士気)の低下ありで、真面目にやっているのに報われずにいる人から見れば「やってられない」ということが当たり前になってくると、誰も真面目に働こうなんて思わなくなるのも当たり前ですよね。
昨今は何でも情報共有が早くてシステムの穴がすぐに共有されてしまうのも良いのか悪いのかですが、逆に言えばそこに穴があるとこうして周知されているのに何ら対策を打ち出せないままでいるのは、行政の怠慢ではなかったかとも言われかねないということでしょう。
政治家の方々も名の知れた個人を吊し上げて自分はこんなに立派な仕事をしているんだとアピールするよりも、制度制定に関わる立場として自分達本来の仕事をしていく方が本来の実績と言うもので、芸人にカメラの前で頭を下げさせたからこれで終わりという話ではないはずですよね。

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コメント

>「給付審査にあたるケースワーカーが圧倒的に少なく、不正をチェックする監視態勢が機能していない。1人で80世帯をカバーしており、その倍以上の案件を抱える者もいる。人手不足で業務を非正規雇用の職員が担当し、『調査したら受給者のほうが高給取りだった』という笑えない話もあるぐらい。

かといってケースワーカー増やすとそれだけ税金使っちゃうワケで…。いっそナマポを雇って歩合性で摘発させたらどうだろw?

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2012年5月26日 (土) 09時45分

謝罪会見で一気に報道が出てきて何も知らないうちの親は今になって大騒ぎなんですけど。
「そんなの先月から大騒ぎですが何か?」て言ったらびっくりしてたよ。
マスコミの報道規制もひどいけど、これって吉○に遠慮しただけじゃないよね。

投稿: あっちゃん | 2012年5月26日 (土) 10時48分

河本母生活保護費不正受給 沈黙のマスコミを支配するのは某団体?
http://www.spotlight-news.net/news_gtTBhcZT8I.html

投稿: | 2012年5月26日 (土) 11時06分

厚労相が制度見直しに言及しましたね。
河本事件を契機にして国民の関心が高まるといいんですが。

投稿: ぽん太 | 2012年5月26日 (土) 11時28分

病院がお金をもらうときにレセプトを提出しなければいけないように、生活保護受給者も使ったお金すべてレシートをつけた家計簿として提出することを義務づけるべきです。
生活保護受給者全員とは言いませんが、自分が何にどれだけ使ったかについてルーズなひとがほとんどです。
家計簿をつけて何にお金を使ったかを把握できるようにすることが、社会復帰への手助けになるとも思いますし、使った品目についてあれこれ言うことも出来ます。

あと、担当ケースワーカーが少なすぎると、生活保護から抜け出すための支援もおろそかになりますので、悪循環を起こします。一時的に支出が増えることを覚悟で増員すべきです。これは病院のケースワーカーにも同じことが言えるのですが・・・

投稿: クマ | 2012年5月26日 (土) 17時31分

なんにしろ病院に来る生保患者は心身の疾患を抱えているという点で最も同情の余地ある人々のはずですが、その実態にしてあれだけの評判を得ているわけですからね。
まずは今回のことで世間からも注目されているわけですから、きちんと実態把握をすすめて情報を公開していく必要があります。
お金を出している人に対して何の情報提示もないまま際限なくお金を出してください、使い道はチェックしてませんけどというのは何であれ通用しません。

投稿: 管理人nobu | 2012年5月26日 (土) 21時04分

片山脅迫された⁈
http://www.j-cast.com/2012/05/27133445.html?p=all

投稿: | 2012年5月27日 (日) 22時09分

生保見直しなどと余計なことはするなと批判してる
よほど振れられたくない事情があるのかな
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012052709081062/

投稿: 地元紙が社説で | 2012年5月28日 (月) 07時49分

以前に岡山市内の公立病院にいましたけどナマポ様ハンパなかったですよ
毎夜きらびやかなアクセサリーじゃらじゃらなナマポ様達が外車に乗って颯爽とご来院でした
河本も福祉事務所が出したんだから問題ないって言ってましたけどあれが常識ですよ
片山たちがなにを大騒ぎしたって地元議員はなんにも言ってませんよね

投稿: 剛 | 2012年5月28日 (月) 10時09分

>ケースワーカーが圧倒的に少なく、不正をチェックする監視態勢が機能していない
…のなら、ケースワーカーがハンドリング出来る位まで給付対象を絞るのが筋ですよね。
行政側に人が足りないからという理由で、当の行政が不正受給者に税金を投入し続けるのは、
善意の納税者にしてみれば異常な状況でしかありません。
プロ弱者の突き上げが怖くてチェックをザルのままにしておく事を、人手不足にすり替えて
被害者ヅラしているのだとしたら、行政もグルです。

投稿: kawashima | 2012年5月28日 (月) 10時25分

本来的にはおっしゃる通りだと思います。>ケースワーカーがハンドリング出来る位まで給付対象を絞るのが筋
ただ同情的な部分を探すと、先年内閣から直々に生保支給審査を迅速化すべしという指令が下ったようですので、緊急性のある場合を考えてもとりあえず当座の分を支給するところまでは許容されるかも知れません。
それよりもいったん支給が決まった後の調査が全くいい加減であることが重大な問題なのは衆目の一致するところですから、まずはこちらを何とかするのが先決でしょうね。
銀行口座の調査などがどれくらい実効性あるかは判りませんが、今まで道を正すアイデアはあっても世間の目が怖くて?やれなかったということに関しては今が絶好のチャンスだと思います。

投稿: 管理人nobu | 2012年5月28日 (月) 11時40分

片山議員へのバッシングもひどいな
叩いている側はいままで何の問題提起もしてなかったくせに
これまた単に出る杭を打っているだけなのか、それとも?

投稿: kan | 2012年5月28日 (月) 14時27分

レス有り難うございます、管理人様。
>生保支給審査を迅速化すべしという指令
仰るとおり、「ナマポ受給資格の精査よりもバラ撒きを優先せよ」が民主党内閣の方針なら、その方針に
沿って動かざるを得ない地方行政の担当部局を責めても仕方のない事なのかも知れません。(精査されたら困る
様なお友達が、民主党の中の人には余程沢山いるのだろうか?などと、心の汚れた自分は邪推してしまいますが)

>支給が決まった後の調査が全くいい加減
題意の伝わらない書き方をしてしまい申し訳ありません。"CWがハンドリング出来る位まで~"と書いたのは、
受給後の追跡調査が出来るリソース分も含めて、という意味を込めたつもりでした。仰るとおり、当然こちらも
厳格な調査が必要です。(例えば、地方厚生局並みの難癖で、ナマポ共を斬っては捨て斬っては捨てする
位の勢いが欲しいです(笑))
そして、本当に困窮している人が割を食わない様、速やかにCWを増やしていく。人件費増は、税金を適切に
扱う為のコストとして、今ならある程度は世間様に許容されるのではないかと思いますが(支払基金の様に
逆ざやにならなければ良いのですし)、無理かなぁ…。

いずれにせよ、今がナマポに関する様々な捻れを修正する良い機会だという事には同意見です。世論の盛り上がりもありますし。
でも一体、今回の青写真は誰が描いたんでしょう?そして今、その写真のどの辺りにいるのでしょう?
とても気になります>我々を踊らせてるヤツ

投稿: kawashima | 2012年5月29日 (火) 12時47分

目立って動いてるのは野党議員ですけど、閣僚も躊躇なく賛同するようなコメント出しましたからね。
党派がどうとかいうくくりではなくやってることなんでしょうかね?
それにしても与野党内部の構造のねじれはいい加減是正して欲しいです。
比例区で投票するのに困るんですが。

でもテレビで報道しだしたのはいいんですけど、マスコミが一斉に河本擁護してるのにはびっくりしました。
役所が認めて出してるんだから問題ないとか、人気商売がそれ言っちゃいかんでしょう。
だいたいあれ言っちゃうと自分たちが政治家叩いてきた根拠がなくなって困っちゃうんじゃないですか?

投稿: ぽん太 | 2012年5月29日 (火) 12時58分

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