« 何となく不安という気持ちも理解出来るだけに | トップページ | 神奈川県医師会、今どきコピペ荒らしに手を染める »

2012年5月31日 (木)

ご利用は計画的にするためにも、まずは正しく計画を立てる能力を養いましょう

先日こういう怖い話があったというのですが、ご覧になりましたでしょうか。

女性のツイッターに「殺す」…消防副士長逮捕/千葉(2012年5月29日読売新聞)

 千葉西署は29日、千葉市花見川区武石町、東京消防庁本郷消防署消防副士長、加藤正之容疑者(25)を脅迫容疑で逮捕した。

 発表によると、加藤容疑者は今月21日夜、県内の女性会社員(24)の簡易投稿サイト「ツイッター」に「殺す」などのメッセージを送りつけて脅した疑い。

 女性と加藤容疑者はインターネットのブログなどで匿名でやりとりをしていたが、昨年夏、加藤容疑者が突然女性の自宅近くに来て面会。怖くなった女性がブログを閉鎖するなどしたところ、ツイッターに脅す内容のメッセージが送られてきた。加藤容疑者は容疑を認めているという。

 東京消防庁広報課の湯浅達也課長は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実関係を確認し、厳正に対処する」と話している。

こういう事件に至った経緯ははっきりしませんけれども、昨今では公開された何気ない写真一枚から投稿者の身元が判明してしまうと言うケースも多々あって、今回のケースも思いがけない個人情報流出がこういう事件に結びついたと想像されますね。
世間の一部ではブログやツイッターの類を史上もっとも優れた馬鹿発見器だと揶揄する傾向がありますが、過去に数々の実例が示すとおりネット=匿名だと思って安心して書いていると思わぬところで個人情報が流出しているということはあるもので、利用者それぞれが基本的なネット利用のマナーというものをきちんと理解した上で使わないことにはどうしようもありません。
先日から話題になっている吉本芸人の生保受給に絡む騒動でも身内の芸人が言わなければいいのに…と思うような反応をして炎上していて、こういうのも含めて今の時代に求められる基本的なネットリテラシーの欠如と言うべきなのでしょうが、車が珍しかった時代に免許を取ったようなお年寄りがふらふら危ない運転をしているのと同じように危険な行為だという自覚が必要でしょう。
社会常識に基づいた発言内容の吟味ももちろんですが、十年一日で昔ながらの安全教育をするくらいならこうしたトラブルに巻き込まれる危険性の方がはるかに高くなってきているわけですから、小学校など初等教育の現場でも例えばシミュレーターなどを用意してきちんとしたネット利用のマナーを学ぶ場を用意してもいい時期じゃないかと思いますね。
そうした早期教育の必要性を示しているのが先日起こった小学生を巻き込む一連の騒動なのですが、捕まってみれば犯人も中学生だったというのですからネット教育をどれほど早く始めても早すぎるということはないとも言えそうです。

男子学生が小学生を脅して泣かせる動画がYouTubeに! フィフィがツイッターで怒り爆発!(2012年5月21日シネマトゥディ)

 男子学生が、ランドセルを背負った小学生の男の子を脅して泣かす動画がYouTubeにアップされたことに対し、タレントのフィフィがツイッターで怒りを爆発させた。

 「小学生に喧嘩をうってみた」というタイトルの動画が、YouTubeに投稿されたのは今月15日。動画は、黄色い帽子をかぶった小学校低学年らしき男の子に制服姿の学生が背後から近づき、体をぶつけ「おい! 痛えんだよ!」と言いがかりをつける様子を、友人が撮影。男の子が、小さな声で「ごめんね」と謝っても、男子学生は気にすることなく、しつこくどう喝。恐怖で立ちすくんだ男の子が泣き出してしまう場面で動画はストップしている。

 脅している学生も、様子を撮影している人物も、泣き出した小学生に対して笑うなどしており、あまりのひどさに動画のコメント欄には「人として最低です」などのコメントが殺到。炎上状態となり、インターネットの掲示板やツイッターなどで一気に拡散された

 2005年に長男を出産しているフィフィには、動画の中で泣き出した男の子に息子の姿が重なって見えたに違いない。自身のツイッターで、「これを野放しにする社会になったら終わり」と怒りをあらわにした。問題となった動画は、すでにYouTubeの利用規約違反で削除されている。(編集部:森田真帆)

「おい、いてえんだよ」 ネットに児童を泣かせる動画投稿 相模原市の中学生聴取、友人の笑い声も(2012年5月24日産経ニュース)

 相模原市内の中学生が小学生とみられる児童に因縁を付け、泣かせるまでの様子を撮影した動画がインターネットの動画サイトに投稿されていることが23日、分かった。ネット上では無抵抗な児童をいじめ、おもしろがる様子に対し怒りの声が殺到するなど物議を醸している。動画を問題視した学校側は23日、臨時の保護者会を開催。神奈川県警は軽犯罪法違反の疑いもあるとみて関係した生徒から事情を聴いている。

 問題の動画は約40秒。制服姿の男子中学生と、小学校の低学年とみられるランドセル姿の男児の2人が登場。歩いている男児に中学生が後ろから近づいて故意にぶつかり、「おい、いてえんだよ」と因縁を付ける姿が写されている。

 男児は途中、「ごめんね」と中学生に謝るが、中学生は「ごめんね? おい、いてえんだよ、おい」としつこく詰め寄ると、男児は泣き出してしまう。携帯電話での撮影とみられ、動画では終始、撮影者の中学生の友人と思われる人物の笑い声が聞こえる

 今月中旬に動画サイト「ユーチューブ」にアップされると、ネットユーザーの間で瞬く間に話題に。ネット掲示板「2ちゃんねる」などには「これはひどい」「絶対に許すな」という書き込みが相次いだ

 ネットユーザーは動画に登場する生徒の身元の特定に乗り出し、制服が類似していることなどから当初、都内の都立高校が浮上。「指導をしっかりしているのか」などの電話やメールが同校に多数寄せられたが、同校は「確認したところ、本校の生徒ではない」という文章をホームページに掲載、関係を否定した。

 その後、動画に写っている風景の特徴などから、相模原市内の中学校と特定。問い合わせの電話で事実確認した学校は、撮影に関係した生徒に個別指導を行うなど対応に当たっている。

 学校には動画を知った保護者から問い合わせが多く寄せられた。このため、同校は23日夜、全学年対象の臨時保護者会を開き、今回の騒動について説明した。

 県警津久井署にも22日、動画を見たという人から電話などの通報が数件あった。同署は動画を確認し23日、関係した生徒から事情を聴くなど捜査を始めた。

 相模原市教育委員会は「ネットに動画を出す以前に、小学生をいたずらしておもしろがることに指導の必要性を感じる」としている。

 甲南大学法科大学院の園田寿教授(ネットワーク犯罪)の話 「注目を集めたくて投稿したのではないか。動画投稿サイトの再生回数が増えると、『社会に影響を与えた』と快感を覚え、自分が情報の中心にいるように錯覚する。ネットは匿名だと誤解し、自分が特定されることはないという心理も働いている

 ITジャーナリスト、井上トシユキ氏の話 「スマートフォンの普及で、日記感覚でモラルが問われる動画を投稿する人が後を絶たない。一方、ネットでは画像に残された情報から投稿者を特定し、過剰なまでに追及しようとする動きもある。行きすぎた正義感といえ、自制も必要になるだろう」

馬鹿なことをやってネット上で公表するという心理もちょっとどうかという話なんですが、一連の経緯の時系列を見ていただいても判る通りそれを追求したのも身元を割り出したのも全てネット上での仕事というもので、学校や警察という表向きの権力はことごとくそれを後追いする形になったのも時代なんだろうなと思いますね。
さらに年長になってこれ以上馬鹿なことをやり出さない前に貴重な教訓を得られたという点でも当の中学生にとってもそれなりに意味があったと無理矢理解釈することも可能ではありますけれども、被害を受けた小学生にとっては全くのトラウマものであって、きちんとした事後のフォローアップがなされることを願うしかありません。
いずれにしてもここで注目していただきたいのはネット上ではささいなことのつもりでも炎上する時は一気に全国、あるいは下手をすると全世界レベルで炎上してしまうということ、そしてひとたびそうした事態に至れば徹底的に追求の手が伸び逃げ切ることは容易ではないということで、こうした現象をお隣中国などでは「人肉捜索」などと称し数々の怖い実例があるというほどネット世界共通の現象でもあるわけです。
無論これがいい方向に転がればネット上での真相追求がマスコミの仕掛けた情報操作を無効にしてしまうというケースもあり得るわけで、一例として先日取り上げました毎日放送記者が大恥をかいたという話題のマスコミ自身による報道を取り上げてみましょう。

橋下を激怒させた毎日放送女性記者 後日談(2012年5月19日ゲンダイネット)

 大阪市の橋下徹市長といえば、地元テレビはヒレ伏しヨイショの連続だが、その橋下を本気で怒らせた地元民放テレビの女性記者の株が上がっている

 橋下市長が激怒したのは、先週8日午前の番記者による囲み取材。大阪市で学校行事の国歌斉唱時に教職員の起立斉唱を義務づける条例が制定されたことをめぐり、毎日放送(MBS)の女性記者が市教委の職務命令などについて質問。すると、市長は「命令対象は誰なんだ」などとキレ始め、さらに質問しようとした記者を遮って「質問に答えなければ回答はしません」と声を荒らげた。記者が答えられないと「勉強不足で取材不足。事実も何も知らない。何も分かっていない」と面罵した。

 普通の記者なら、このへんで萎縮してしまうが、この女性記者の“肝っ玉”は並ではなかった

興奮が収まらない市長に『落ち着いてくださいよ』となだめたり、『質問から逃げるのですか』と挑発したり、まるで手玉に取るような感じでした。ベテラン記者だけあって、堂々めぐりの質疑を締めくくろうと『このへんにしておきます』と勝手に終わろうとして、最後まで市長をブチ切れさせていましたよ。よくぞ橋下に盾突いてくれた、リッパだという声が内外から上がっています」(別の民放テレビ記者)

 人の弱点を見つけたら、その一点を突破口に徹底的に叩く橋下のやり口は弁護士時代そのものだが、逆に反撃されるとムキになってやり返す。まさに子供のケンカだが、こんなやりとりを橋下はなんと30分近くも続けたのだから、呆れる。こんな男が次の総理候補? 冗談か寝言でしかない。

 ちなみに、市長に食い下がった女性記者は番記者と違う。MBSが特番として制作した「君が代条例」への取材と、春採用の新人記者研修の一環として市長の囲み取材に加わったそうだ。市長との舌戦後、新人記者たちにこんなアドバイスをしていたという。

こんな状態でも、ひるんじゃダメよ」――。

 橋下市長より大人だ。

いやしかし、見ようによってはこれ以上ない皮肉に満ちたネタとも言えそうな記事なんですが、ゲンダイの中の人はこれを真面目に書いてるんでしょうねえ…
無論こうした事態を予想して橋下市長は全てのケースで動画を撮影しネット上で公開もしていますから、我々はすでに当時の状況も世間の反応もゲンダイが主張するような状況にはなかったと言うことを知っていますけれども、これがネットの使い方も知らずゲンダイを手にすることしか出来ないような情弱世代であれば、たまたまこの記事を見てどのような印象を抱いていたかは想像に難くありませんよね。
考えて見ればこうしたケースは別に今に始まったことではなく昔から当たり前に行われてきたマスコミの伝統芸で、例えばサッカーの中田野球の野茂、あるいはイチローといったスーパースターもマスコミ嫌いだとさんざん言われていましたが、考えて見れば彼らもあくまでも捏造報道を繰り返す日本のマスコミに対する対応術を経験から学んだというだけだったのでしょうし、今ではその理由もすっかり明らかになってしまっているわけです。

話が脱線しましたがネットと言うのはそれだけ強力なツールで非常に便利な道具にもなれば身に危険を及ぼす凶器にもなりかねないということで、先日もジョークを記事仕立てにして人気を博している「虚構新聞」のネタを本当だと勘違いした人々が大騒ぎするというケースがありましたが、やはりここでも重要なのは「嘘を嘘と見抜けないと(ネット利用は)難しい」という大原則でしょうか。
先日はイギリスで9歳の女の子が「学校給食があまりにひどい!」とブログで訴えかけたところ国中で大騒ぎになり、給食も改善されたというニュースが取り上げられていましたが、それだけの力を大人と同様子供も自由に振るえる以上は単にネットを使えればいいというだけではなく、正しく使いこなさなければならないという点でも早期教育が必要なんじゃないかということです。
ネットが面白いからと調子に乗って自分が犯罪者になるのも馬鹿げたことなら、愚かしい勘違いや基礎的な知識の欠如から自分が誰かの迷惑になるのもまた困りものであって、まずはソースを確認し発言の根拠を得ていくという作業がネット利用の基本になるんだと思いますが、しかし考えて見るとこれはサイエンスの世界では昔から当たり前に行われてきたことであるというのも面白いことですよね。
そういう点でもネットを正しく利用する姿勢を学ぶということは、今や没落が言われて久しい科学技術立国日本の再興のためにも決して意味がないことではないと思います。

|

« 何となく不安という気持ちも理解出来るだけに | トップページ | 神奈川県医師会、今どきコピペ荒らしに手を染める »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

こういうアホ動画は削除せず永久保存すべきじゃないのか?
臭い物にフタをしてるから類似犯が後を絶たないんだろ

投稿: aaa | 2012年5月31日 (木) 08時55分

動画をあげるスキルがあるなら炎上したりさらされたりするってことも知ってるはずなのに、自分もそうなるかもっていう想像力がないんですかね?馬鹿だ…
しかしゲンダイもすっかり橋下憎しって感じだけど、ここは数年後には橋下絶讚に転じててもおかしくない会社だからどうなることやら

投稿: 柊 | 2012年5月31日 (木) 10時33分

これまた学習機会になってくれればいいんですけどね。
一発で人生アウトってことにならない限りやり直しはききますから。

投稿: 管理人nobu | 2012年5月31日 (木) 11時11分

年下のガキ泣かせるなんて男として小っせえよ
ジャイアンだって泣かせる相手は同級生だぜ

投稿: たけちゃん | 2012年5月31日 (木) 11時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/54834987

この記事へのトラックバック一覧です: ご利用は計画的にするためにも、まずは正しく計画を立てる能力を養いましょう:

« 何となく不安という気持ちも理解出来るだけに | トップページ | 神奈川県医師会、今どきコピペ荒らしに手を染める »