« これも新年の望まれざる風物詩でしょうか? | トップページ | 今日のぐり:「百万両 本店」 »

2012年1月 7日 (土)

嘘つきが他人を嘘つき呼ばわりしても…

昨年話題になった芸能人の黒い交際疑惑などを始めとして、時折「なぜそれが今になって出てくる?」と感じるようなニュースが報道されますけれども、一社だけならともかく各社横並びで一斉に出てくるとなると何やら妙な感じですよね。
先日から急に話題になっているニュースの一つに食べログのやらせ問題がありますが、まずは各社の報道から取り上げてみましょう。

食べログ やらせ「月10万円」で人気店に見せかける投稿、39のやらせ業者を特定(2012年1月5日食ベタインジャー)

食べログに やらせ?! 飲食店の人気口コミ情報サイトの食べログを使って、人気のない店に高評価を付けることを条件に報酬10万円(月額)を受け取っていた やらせ業者がいたことが発覚しました。

食べログ は、一般の利用客が実際に店舗に行った感想を採点システムを使って評価しランキング化しているサイトで「料理・味」「サービス」「雰囲気」「CP(コストパフォーマンス)」「酒・ドリンク」の5つのポイントを5段階評価で採点。
生の口コミで成り立つランキングが人気のサイトですが、今回発覚したのは共同通信によると、以下のようなもの。

やらせ業者が都内の店舗に直接出向き、「食べログの点数を上げる裏技のご提案です。食べログからは非公認のサービスとなります」と切り出し、毎月5件ずつの高評価を付けていくことで「確実に店舗の点数を上げる」と約束し、報酬として月額10万円を店舗から受け取り、運営者に分からないように依頼を受けた店舗を人気店であるかのように巧妙に見せ掛けるというやらせ行為で商売をしていた、というもの。

ランキングは やらせ業者に操作されていた…!食べログは法的措置へ

食べログは無料で誰でも登録できるため、このシステムを業者に悪用されてしまったもので、食べログを運営するカカクコムは現時点でやらせ業者39社を特定しているとのことで、

「不正業者が存在することを確認しております」
「今後は不正業者の業務停止を求めて、提訴するなど断固とした措置をとりたい

とコメントしています。

食べログ に登録されている飲食店は約67万店あり、利用者は3200万人を超える超人気サイト。
そのため、ランキング上位になれば影響も大きく知名度のなかった店舗でも、口コミ評判が高く数が多ければ食べログの評価やランキングの結果などによって集客率が大きくUPできる事も予測され、そこを悪用されたようです。
カカクコムはこれらのやらせ業者に対し法的措置を取ることを検討しているとのこと。

「食べログ」問題 突然長蛇の列「もんじゃ」の聖地、揺らぐ信頼(2012年1月5日産経ニュース)

 観光地の飲食店を「食べログ」で調べるユーザーは多い。「もんじゃ焼き」を目当てに全国各地から客が訪れる東京都中央区の月島もそうした地域の一つだ。一部の店で昨年秋以降、突然、客の行列ができるなどの“異変”が続いている。約60店が加盟する月島もんじゃ振興会協同組合が調査した結果、2軒がやらせ業者へのランキング操作の依頼を認めたが、他数店でも疑惑が浮上している

 「『食べログ』さんの内容はお金をかければ評価をよくできます。月10万円で5件、12万円で10件の口コミを書き込みます

 昨年11月、東京・月島のもんじゃ焼き店を訪れた自称「飲食店コンサルティング会社」の男性社員は店主に対し、こう持ちかけた。

 男性社員は名刺も出さず、資料もパソコンの画面で示しただけ。店主は不信感を募らせ、ランキング操作を依頼することはなかったが、「ネットで人気店を検索する観光客も多い。一時的には売り上げを伸ばせるかもしれない」との思いが頭をよぎったという。

 店主や組合の話によると食べログの評価を高める手法は2つあるという。

 やらせ業者が「料理の量や質、店の雰囲気」について具体的に「好印象」を書き込む方法のほか、食べログ上の店舗紹介ページへのアクセス数を増やし、注目順を上位に押し上げる方法だ。報酬は月額固定や成果に応じて支払うという。

 組合の調査では、どれがやらせの書き込みかは特定できなかったが、ある店舗の1週間の閲覧数は約1千件だったが、急に4万件を超えるようになっていた

 食べログに食の専門家として評価の書き込みを続けている飲食店コンサルタント、田川耕(こう)さん(49)は「匿名で投稿できる気軽さを逆手に取っており、サイトの信頼性が保たれない」と指摘。「確認を強化すると書き込み自体が減ってしまう。急激な閲覧数増加などを運営側が調査し、個別に対応するしかない」と話す。ネット情報の信頼性を揺るがす事態に発展する可能性を指摘する専門家もおり、徹底した対応を求める声もあがっている。

もんじゃの街でも「食べログ」不正操作持ちかけ(2012年1月5日テレビ朝日)

 「もんじゃ焼き」で有名な東京・月島では、ネット関連業者が店を訪れ、不正な評価の操作などを持ちかけていたことが分かりました。

 もんじゃ焼き店の店員:「2回くらい(電話が)かかってきたことがある。『月々いくら払えば、急にアクセスが伸びてお客さんも呼べますよ』と
 一方、月島のもんじゃ焼き店で作る組合の幹部も「不正な情報でランク付けされるのは遺憾だ」と話しています。
 月島もんじゃ振興会理事:「独自の調査をしたうえで、数件のもんじゃ焼き店が『すみませんでした。実は口車に乗ってやってしまった』と申し出てくれた

こういうネット上の情報利用については俗に「嘘を嘘と見抜けないと(利用は)難しい」などと言いますけれども、食べログに限らずこの種のサイトにサクラが大勢潜んでいるなど今どき常識で、サクラのコメントをかいくぐってお店の実態を知るための様々なノウハウも出回っていますよね。
今回は外部の業者が問題視されていますが、実はこうしたサイトが自前で用意した客寄せのサクラも大勢暗躍しているとも言われていますし、あるいはコメント内容によって掲載されたり削除されたりという恣意的なセレクションを行っているのも実態を無視したヤラセ同然の行為ですよね。
また人気はないけど実はうまいという店ならともかく、味やサービスが伴わないのに高評価がついてしまった店の末路は悲惨なもので、一時に顧客が集中してサービスが追いつかずクレームが来る、それを乗り切ろうとスタッフを増員した頃にはやはり不味かったと客が去っていった後と、大きな反動をもたらす場合も多いようですね。
それだからこそサクラで客寄せをするならあくまで低コスト低リスクでやるべきであって、この不景気の時代にそんな作業に10万も金を出す店があるというのが信じがたいのですが、サクラの活用にとどまらず今の時代なりの営業活動が大々的に行われているのはケシカランと、にわかにマスコミなどによっても取り上げられているようです。

「ステマ」騒動で、検索急上昇ワード1位(2012年1月4日ゆかしメディア)

「ステマ」なる言葉が、この大晦日、正月でしきりにインターネット上を飛び交っていた。1月4日のグーグルの検索急上昇ワードでも1位になったほどだ。では、ステマとはいったい何か?

 「ステルス・マーケティング」の略で、マーケティング用語の一つである。自身の正体を隠したり偽ったりして、隠れて宣伝をすることを指す。元々は米国などで、広告代理店が利用するなどしていたという。

 今回、日本国内で起きたのは、昨年大晦日の午前3時から、今年1月1日の午前8時までの間、DVD「魔法少女まどか☆マギカKEY ANIMATION NOTE VOL.1」の販売について。制作会社シャフトの発表によると、アマゾンドットコム内のページリンクが、特定のアフィリエイトアカウントのページにつながってしまう事態が発生したという(現在は修正済み)。

 これは、インターネット巨大掲示板の2ちゃんねるの某まとめサイトが持つアマゾンアフィリエイトのURLが、そのままアマゾンに掲載されていたことから、インターネット上ではこのミスも「ステマ」だと言う声が挙がっているのだ。

 制作会社シャフトは、担当者のミスだと説明。しかし、それだけで説明が付きにくいために、「ステマ疑惑」が持ち上がっている。

 このステマ騒動だが、今年のインターネット上の一つの大きなテーマになるかもしれない。

しかしステルスマーケティングという用語の普及はまた別の話としても、そうしたマーケティング戦略がずっと以前から行われており批判されていたのは今更な話題であって、特に上の記事にもあるようなアフィサイト絡みの話など今や蛇蝎のごとく嫌われバッシングされてしまうのが通例ですよね。
すでに食べログの件に関しては消費者庁も動き出すなどあっという間に社会問題化して(されて)いるようですが、前述のように今更という話題なのに何故?と言う疑問が先立つところで、年明け早々にマスコミ各社から一斉に報道され始めたというあたりに既存マスコミの意図が見え隠れする気もします。
彼らマスコミとすれば「よし!ネットは信用出来ないという良いネタをつかんだぞ!」と大喜びで飛びついたのでしょうが、しかしこれが景品表示法違反でアウトということになってしまうと、実態のないヤラセでお店や人を持ち上げて商売してきたテレビ始めマスコミ業界の方こそ困ったことになるんじゃないですかね?(笑)
とりあえず食べログ問題の有害性と、こういうマスコミお得意のヤラセの有害性とどちらが上だと判断するのか、それこそ消費者庁にでもお伺いを立てておかなければならないでしょうねぇ…

「ファン800人が羽田で歓迎」のチャン・グンソク 実際は「謝礼2,000円」の応募者が100人......(2011年6月30日日刊サイゾー)

 27日、韓国ドラマで人気の"韓流スター"チャン・グンソクが来日。早朝6時ごろから100名ほどの女性ファンが羽田空港に集まっていた。

 一見して、熱狂的なファンが来日に合わせて駆けつけたというテレビでよく見る光景。しかし、現地で実際に見てみるとどこか不自然だ。

 はたから見て気付くのは集まったファンが、ガイドのような人間の指示によって集団で誘導されていること。一部は確かに熱狂的ファンに見えるが、他は楽しそうにはしているものの、熱狂的な雰囲気はない。一様にスターのグッズを手にしているのだが、各々がそれを眺めていたりして、自主的に持ってきたというより、誰かに手渡されたかのような印象を受ける。

 集まった報道陣は、現れたチャンに熱狂するファンを背景に撮影をしていたが、前に乗り出すほどでもない女性ファンもいる。そのひとりに話を聞くと、なんと「アルバイトも兼ねて遊びに来た」というのだ。

 都内在住の40代主婦、彼女は一枚の紙を見せてくれたのだが、そこには「韓流スター来日イベント参加者募集!」とあった。

 東京駅に集合し、バスで羽田空港へ移動。イベント後、軽食をとった後に再び東京駅で解散というようなことが書いてあり、「参加資格 高校生~49歳女性のみ 複数参加歓迎 謝礼2,000円」とある。差出人はイベント企画会社のようだ。

「前に他の韓流スターの出るテレビ番組の観覧をしたんだけど、その時に住所と名前を書いてから、こういうのが定期的に封筒で届くようになったの。参加したのはこれが初めてだけど......」と主婦。

 チャン・グンソクのファンではないが「韓国の有名人が見られて軽食付きで2,000円もらえるなら楽しいでしょ」と、友人を誘って2名で参加。彼女が持っていた紙の募集人数は「先着40名」だが、バス2台で「1台40人ぐらい乗れたから計80人ぐらいかしら」と主婦。バスの中でタレントについての説明を受け、持っていたグッズもここで"お土産"として受け取ったという。

『韓国の人気スターがせっかく日本に来るから声を出して応援してあげてください!』と言われた」(主婦)

 これは、動員力に自信がないための演出なのだろうか。すぐ先では民放テレビ局と思われる若い女性アナウンサーが「800人のファンが集まり......」とリポートしていた。

 群がった女性ファンはどう数えても100人ほどで、首を傾げていると、報道陣に「主催者発表800人です」と言い回っている男性スタッフを発見。何とも妙な光景だったのだ。
(文=鈴木雅久)

|

« これも新年の望まれざる風物詩でしょうか? | トップページ | 今日のぐり:「百万両 本店」 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

食べログ以外でも個人名のブログでもサクラ行為が蔓延してると思いますが如何なものかと・・・フードコーディネーターと言う肩書き 怪しいと思いません 笑

投稿: ガラパゴス加藤 | 2013年11月25日 (月) 04時09分

まあしかし、口コミなんてものの信頼性はそもそもさして高いものでもないことは経験上も判ることですしね。
外れだった、騙されたと思ったら逆にその店の何が駄目なのかと考えてみると少し賢くなれる気がします。

投稿: 管理人nobu | 2013年11月25日 (月) 11時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/53668491

この記事へのトラックバック一覧です: 嘘つきが他人を嘘つき呼ばわりしても…:

« これも新年の望まれざる風物詩でしょうか? | トップページ | 今日のぐり:「百万両 本店」 »