« 永続可能な地域医療とは | トップページ | 学ぶということの意味 »

2012年1月26日 (木)

被災地から届いた二つのレポート

被災地での健康状態ということに関して、先日岩手医大からこんな話が出ていました。

被災者の血圧、LDL-cは時間が経っても高いまま(2012年1月23日日経メディカル)

 東日本大震災の発生以降、被災者の健康状態が危ぶまれているが、血圧やLDLコレステロールなどの心血管リスクは震災直後から高いままで、6カ月を過ぎても低下傾向はみられなかった。岩手医科大学神経内科・老年科分野教授の寺山靖夫氏は、岩手県沿岸の避難所を巡回して得た被災者1400人以上の健康データの結果を示し、心血管リスクの上昇が長期的に続いている状況に警鐘を鳴らした。第46回日本成人病(生活習慣病)学会(1月14~15日)の特別企画で報告した。

 岩手医大神経内科・老年科は准教授の高橋智氏が中心となり、震災発生の12日後となる3月23日から、岩手県沿岸の避難所5カ所などを巡回し、血圧や体温の測定、血液検査などを行ってきた。対象となったのは40歳以上の被災地住民1435人で、避難所入所者1040人(男性304人)と自宅居住者395人(男性132人)。平均年齢は65歳だった。

 震災および避難所生活などによる大きなストレスに伴う生理的変化として、震災直後の時点の脈拍の平均は76.7回/分と少し高い状況。また、寒く乾燥した環境も影響してか、ヘマトクリット値も高い傾向を示し、深部静脈血栓症(DVT)を警戒する指標となるD-ダイマーも高い傾向にあった。しかし、これらの指標は時間とともに減少し、DVTの全体的なリスクも下がった

 出血傾向など、これら“急性期”の生理的反応については、「直後は上昇したものの、リハビリなどの介入も功を奏して、時間とともに減少した。この傾向は阪神淡路大震災や新潟県中越地震でみられたものと同様で、推移はある程度予想通りだった」と寺山氏。しかし、被災者の血圧については「驚くべき」(寺山氏)結果が示された。

 まず、震災直後の血圧は、被災者の60%以上が収縮期血圧(以下同)140mmHgを超えていた。降圧薬服用の有無で分けると、服用していない、つまり震災前には血圧が高いとはされていなかった人の47%(392人)が140mmHgを超えていた。降圧薬服用者については、74%(403人)が140mmHg超。「ストレスに対する血圧(調節)の脆弱性が改めて浮き彫りになった」(寺山氏)

 さらに問題なのは、震災によって上昇した血圧がその後も下がっていないこと。6カ月後のフォローの結果、収縮期・拡張期ともに血圧の減少は確認されておらず、現在集計中の9カ月後のデータについても、「どうやら血圧高値の傾向は続いているようだ」と寺山氏は語る。

 LDLコレステロールについても、震災直後は全体の24%が140mg/dL以上。血圧と同様にやはり時間が経っても減少傾向はみられていないという。検査キット不足で震災直後には測定できなかったHbA1cについても、5.8%以上の高値を示す住民の多さが確認されつつあるという。

 これらの心血管リスク上昇の要因の1つとして、寺山氏は避難所など被災地で配られた食事を指摘する。「多方面からの支援で温かい食事が1日3回配られたことは、本当にありがたいことだったと思う。しかし、避難所で暮らす高齢者にとっては高カロリー、高塩分であったのではないかという可能性も検証しなければならない」と寺山氏は語る。

 避難所で暮らしていた被災者のほとんどは既に仮設住宅などに入居しているが、この傾向は今なお続いていると懸念され、心疾患や脳卒中の発症率の増加が今後危ぶまれるという。一方で、県外に移った被災者などについては、健康データのフォローが難しくなっており、「トレーサビリティ(追跡性)の確保が早急の課題だ」と寺山氏。「生活習慣病を診る全国の臨床医から被災者の健康データを集約する体制を考えないと、今後の大災害への教訓が得られなくなる」と訴えた。

これ自体はごくごく真面目なレポートであって、心身のストレスもかかれば食生活や服薬も思うに任せない部分があるでしょうから当然予想された状態であるとは言え、9ヶ月が過ぎてもまだ落ち着かないままでいるらしいというのは困ったことですよね。
とりわけ寒さの厳しい土地柄だけに仮設住宅での防寒対策がひと頃から問題視されていましたが、当然ながらただでさえ多くなるこの時期の高齢者の脳卒中などのリスクもこうした基礎疾患のコントロール悪化に伴いますます増大するでしょうから、放射線障害以外にも長期的な健康障害の危険性を考えておかなければならないということでしょうか。
高橋先生らはこのほかにも避難所での食事がどうもよろしくなかったのではないかという可能性を指摘されていて、それはそれでもっともな話だとも思うのですが、一方で震災から久しく時間が経過した後もこうまで影響が残っているというのは自ら「驚くべき結果」と指摘しており、ここが阪神大震災など類似災害との相違点ということになるのでしょうか。
もちろん寒冷地で塩分摂取も多いのではないかと思われる土地柄の影響などもあるのかも知れませんが、どうもそれだけで済むことなのかと疑問を感じさせる話が表沙汰になってきたとこのところ話題になっています。

復興バブル・震災バブル(2012年1月23日東日本大震災建築復興支援活動対策本部)

被災者の心が変わってきているのは事実です。」と、話してくれたのは岩手県の仮設住宅に住むI様です。

岩手県の海沿いの片田舎の町で3~40代のサラリーマンの平均年収は約300万円とIさんは話してくれます。
震災前は、月々20万円もあれば、家族全員で普通に生活できる暮らしをしていたそうです。
しかし、この東日本大震災にて家は流され全壊。親も行方不明のまま。
役所に申請するだけで、通帳には「◯◯支援金」と、毎月のように
震災直後の6月頃から気が付けば何も報告も無く数百万円が振り込まれているそうです。

震災後、国?県?から受け取った(振り込まれた)金額は1千万円近くにもなるそうです。
Iさんはパチンコはしないそうですし、家族の為に、仮設住宅を出るときの為に頂いたお金は大事に残しているそうです。
しかし、被災者の3割~6割の人は無駄遣いをしているだろう。と語る。
毎日、仮設住宅からタクシーでパチンコ。居酒屋、カラオケ。使いたい放題。復興バブル・震災バブルです。
Iさんの所に「お金が無いので1万円貸してくれないか。」と、来る人もいたそうです。

年収が300万円の人が年収の3倍のお金を一気に手に入れると、心が変わってしまう人も多いでしょう。
もしかしたら自分だってそうなるかも知れません。
おまけに、注意してくれる家族がいなくなると自由でやりたい放題になってしまうのでしょう。
嫌な思い出。忘れたい震災の記憶。現実逃避の為に遊ぶ。お金を使い発散する

Iさんは言います。
こんな恥ずかしい東北の人の現実をテレビやニュースでは報道しません
 テレビやニュースはキレイ事しか流さない。この現実を日本中に知ってもらい、
 東北の復興バブル・震災バブルになっている人の目を覚ませてほしい。改善してほしい。」

「東北の人は復興バブル・震災バブルで遊んでいる事を世間に知られると恥ずかしいはずだ。
 震災直後は、水が欲しい。食べ物が欲しい。雨風しのげれば良い。と言っていたのに、
 今は都合の良い時だけ被災者になり、支援してもらい、ボランティアさんに頼る。」

「最近ではボランティアさんの数が減っている。ピーク時の1割程度しか来ていないでしょう。
 それは、復興バブル・震災バブルとムダ使いし、自分たちだけ楽しみ、ボランティアさんに頼る
 ボランティアさんは、その現状を見てあきれて帰っていったのでしょう。本当に恥ずかしい。」と、語ります。
 仙台、盛岡など東北の大都市の高級料亭が異常に繁盛している。パチンコ店は超満員

Iさんの話は続きます。
「恥ずかしい話だけれど、今でも町に支援物資が届くと長蛇の列が出来て取り合いになります。
 液晶テレビが届けば必死の取り合いです。洗濯機、掃除機も同じです。
 でも、みんなテレビも洗濯機も掃除機も持っているのです。仮設住宅には最初から新品は備わっているのです。
 DVD機器まで最初から与えていただいているのです。」

「さらに恥ずかしい話ですが、リサイクルショップに行けば液晶テレビ、洗濯機、掃除機が沢山売っています。 
 支援物資で頂いたものを売りに来ている人が多いそうです。」

自分たちはタクシーでパチンコに行き、高級料理を食べて、高級な液晶テレビを見る。
 支援物資で頂いた最新の電化製品が来れば、古い電化製品をその辺にポイポイ捨てる
 それをボランティアさんが片付けてくれるのです。
 そりゃ、ボランティアさんもいくら何でも嫌になりますよ。帰って当然ですよ。やってられないですよ。

Iさんからの伝言です。
人間、大金を手にすると人間が変わってしまう気持ちも理解出来ますが、
つい最近の震災直後の気持ちを思い出して、冷静に考えましょう。復興バブル・震災バブルと言ってる場合では無い
失業保険をもらっている人も多くいます。しかし、震災から1年で切れてしまいます。
今年の3月以降は失業保険も出ません。被災地には働くところもありません。困るのは目に見えています。

この現状を多くの人に知ってもらい、
東北の人の復興バブル・震災バブルの人が恥ずかしめて、目を覚まして欲しい。

このような事を話してくださいました。
今後、被災者の方で貧乏、生活保護の申請者が続出するかも知れません

この内容を拡散、紹介、多くの人に知っていただく事も、今、自分で出来る支援活動の1つではないでしょうか?

こういう「内部告発」をどう考えるかはまた難しいところで、ネット上ではこの話が一気に拡大していく中で単に生活が乱れているだけでは?弱者の立場に甘えすぎていると批判的な論調が主導的だとは言え、こういう常軌を逸した(とも思える)行動に走るというのもPTSDの一症状とも十分に考えられることですよね。
かつての阪神大震災などでは被害を受けたのが都市部主体であったことに対して今回は東北地方の寒村が多く、Iさんの言うようにまとまった現金を持ち慣れていない人々がやるべき仕事もない状況でお金だけを持たされれば、「俺たちはもうさんざん不幸な目にあったんだ!せめて一時の享楽にひたって何が悪い!」と考えてしまう心情は理解出来ます。
ただし、いつまでそうした自堕落な状態を続けるのか、いずれ支援も先細りとなっていくにつれて再び自らの足で立ち上がろうとするのか、それともこのままプロ弱者化していくのは彼ら自身の選択であって、ましてや今の時代はようやく政治も社会もプロ弱者は甘やかせていてはならないと言う方向に傾きつつあるわけですからね。
もちろん被災地支援や復興計画もあまりうまくいってはいない部分はあるだろうし、無駄遣いもせず真面目に人生の再建を志している人々にとっても不具合も多々あるでしょうが、どんな道を進むにしてもこれだけの支援と関心が寄せられている被災地にはそれだけ世間の目線も集まっているということは忘れずにいるべきでしょう。

|

« 永続可能な地域医療とは | トップページ | 学ぶということの意味 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

さすがwww
こういう連中が生活が成り立たないから国が一生面倒見ろなんて言い出すんだなw

投稿: aaa | 2012年1月26日 (木) 09時54分

残念ながらどんな地域であれ同種のことは一定数は発生し得ることだと思います。
ただそれが社会全体でどれくらいの比率になるのか、周囲があいつらはダメだと否定的なのかうまくやりやがったなと肯定的であるのかが、地域そのものの民度を示すのでしょうね。
その点からすると本当に3割~6割ということであればこれは大きな問題だと思いますが、誰にとっての大きな問題だったかということをいずれ彼ら自身が学ばなければならないのでしょうか。

投稿: 管理人nobu | 2012年1月26日 (木) 10時34分

自分はパチンコやりませんが、友人によれば玉を打ってると何も考えないでいられるのがいいそうですね。
こういうケースも一種の現実逃避なんでしょうけど、確かに被災者へのイメージは悪くなりそうですね。

投稿: ぽん太 | 2012年1月26日 (木) 23時11分

山崎さんは北海道にいましたか?私は大田佳世です。

投稿: かよちゃん | 2012年1月31日 (火) 00時29分

バブル崩壊w

 東日本大震災の発生から11日で11カ月を迎える岩手、宮城、福島3県で、特例的に延長されていた雇用保険の失業手当の給付が切れ始めた。厚生労働省のまとめでは、3県で1~3月に最大約7100人の給付が終わる見通し。

 復興に向けた市町村のまちづくりは動きだしたばかりで企業の再建は進まず、被災者の希望と求人が合わない「雇用のミスマッチ」も課題となっている。既に給付が切れた人の半数が再就職先を見つけられていないのが現状だ。

 厚生労働省は、特例措置で被災者を対象に失業手当の受給期間を最大120日間延長。特に被害が大きかった3県の45市町村では、さらに90日間再延長。

投稿: 終わりの始まり | 2012年2月10日 (金) 09時20分

究極論、になってしまいますが、「民度の低さ」これになる。
豊かな自然のある田舎でパチンコとか車改造とか、酒とかそれぐらいしか暇つぶしがない。
被災地からかなり通い私の住む地方都市も、同じような状況です。
西洋だと、酒などあってももっと話まくるというか、話す事は直接の娯楽ではありませんが、それが精神文化になってくるイメージがあります(これは西洋に対する幻想なのかもしれませんが)。そうする事で、孤独感や不安が癒えて穏やかになれます。
 他人との、そして自分との・状況との対話の可能性が本当の意味で絶たれた反知性主義の状況では、おびえなくても良いものに怯え、訳も分らない浪費をし、そして攻撃しなくてもよいものに攻撃をする。そういう状況が起こるように思います。
いくら「行動化」して強気に乗り切ろうと思っても、精神的な渇きに襲われる、そしてそれをさらに「行動化」で乗り切ろうとする。
いくら外面を繕い・着飾ってもそれだけでは内面は満たされない、というのに似ている。

心理的なもの、を見つめる・取り扱う道具をことごとく奪う愚民化&反知性主義教育(大人に対する公的な広報活動も含む)を、中央の上流の人間に都合の良いように、奨励してきたからです。

いなかっぺが!等と都会人が罵りますが、東京も、いや東京や大阪の方が多数派の人間においては、もっと外面的で内面を拒否しているかもしれない。こういう事を書いても、自分も含めて実践的な意味では理解が進まない、それぐらい「言葉を奪われ」て来ている事に気が付きました。

投稿: 究極 | 2012年3月 9日 (金) 00時05分

失業保険が切れて仕事につけずストレスがたまってるって報道してたなあ
いずれ切れるのは判ってんだからせっかくもらった金を貯蓄しとけばいいだろうに
また義援金クレクレって言い出すのかなあ

投稿: カヘキチン | 2012年3月 9日 (金) 09時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/53820772

この記事へのトラックバック一覧です: 被災地から届いた二つのレポート:

« 永続可能な地域医療とは | トップページ | 学ぶということの意味 »