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2011年12月 1日 (木)

それはちょっとどうなのよ?という最近の話題

真相が次第に明らかになってくるにつれて「無茶しやがって…」と話題になったのがこちらの事件ですが、その結末はこんなことになったということです。

大阪・タンクローリー事故 事故引き起こし実刑判決の自転車の男「俺が悪いんですか」(2011年11月28日FNN)

大阪市浪速区で2011年5月、タンクローリーが歩道に突っ込み2人が死亡した事故で、直前に自転車で道路を横断し、事故を引き起こした男に、大阪地裁は禁錮2年の実刑判決を言い渡した
大阪市浪速区の国道で2011年5月、タンクローリーが歩道に突っ込んだ。
しかし、禁錮2年の実刑判決が言い渡されたのは、運転手ではなく、自転車に乗っていた男だった。

事故現場の道路には、大量の血痕が残されていた。
この事故で、歩道にいた49歳の男性と75歳の男性が、住宅と車の間に挟まり死亡した。
事故当時、警察は、タンクローリーを運転していた男性を現行犯逮捕したが、のちに処分保留で釈放した。
タンクローリーの運転手は「隣の車線を走っていた車が、急に車線変更してきたので、当たると思い、ハンドルを切った」と話した。
隣の車線を走っていたワゴン車の運転手も、処分保留で釈放された。

この事故で、重過失致死罪で起訴されたのは、自転車に乗っていた越智 茂被告(60)だった。
なぜ、越智被告だけが起訴されたのか。
自転車に乗っていた越智被告は、信号機のない道路を安全確認をせずに横断し、その自転車を避けようと、ワゴン車が進路を変更した。
さらに、ワゴン車を避けようとしたタンクローリーが、歩道に突っ込んだという。
事故のきっかけは、自転車だった。

28日、大阪地裁の真鍋秀永裁判官は、「注意の欠如は甚だしいばかりか、信号待ちという当然の事柄を嫌がり、周囲の交通に多大な影響を及ぼす行為に自ら進んで出たもので、安易かつ身勝手である」とし、越智被告に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。
判決後、何か述べたいことがあるかと聞かれた越智被告は、「俺が悪いんですか。向こうは車で殺したんですよ」と、強い口調で言った
事故からおよそ4カ月。
2人死亡という事故が起きた現場では、ルールを無視して横断する自転車があとを絶たなかった

リンク先の動画を見ていただけると状況が理解出来ると思いますが、対向車線の右折待ちで止まった車列の後ろを横断してきた自転車がいきなり車の陰から飛び出してきたことで右側車線を走っていたワゴン車が左に急ハンドルを切り、その隣で左側車線を走っていたタンクローリーがワゴン車を避けようとこれまた左にハンドルを切った結果歩道に突っ込んだという事件です。
初期の報道ではワゴン車が無理な割り込みでもかけたのが原因かとも言われたものでしたが、その後目撃情報などから結局この自転車の無謀な走行が大惨事の原因であったことが明らかになり、事故に関係した二台の車の運転手がいずれも処分保留となる一方で、直接には何もぶつかってはいない自転車の運転手だけが実刑判決を受けると言う珍しい結末に終わったわけです。
現場は国道25号線の5車線道路(事故が起こった側が二車線)で、信号待ちの車が止まっていることからも分かる通りどちらの方向にもわずか数十メートルで信号つきの交差点があると言いますからそこを渡れば何も問題がなかったでしょうに、信号待ちをいやがって無謀な横断を仕掛けるならせめて周囲の迷惑にならない程度の安全確認はしろよというものでしょう。

というわけで、事件そのものは「いや、どう考えても身勝手なあなたが一番悪いでしょうjk」というものなのですが、恐ろしいのは当事者に全く罪の意識がないということのみならず、同様の状況に置かれれば同様の考え方をしそうな自転車乗りが全国には他に幾らでもいそうであるということでしょう。
とりわけ自転車は車道を走るべしというお上の指示が徹底されれば今後ますますこうした事件は増えることになるわけですが、自転車乗りであっても当然に道路交通法の基本には通じていなければならないはずですし、何より法規以前に交通マナーあるいは社会常識というものがあるだろうということを理解出来ない人間がいるというのは困ったものですよね。
日本という社会は閉鎖的な均質社会であることがよく島国根性などと批判されてきたもので、そうした環境から逆にこれくらいは日本人なら知っていて当然という共通認識のレベルが諸外国よりも高かったという利点もあり、それが世界的にも知られるようになった民度の高さにつながっていたとも言えたのですが、どうも昨今その民度も怪しくなってきたのでは?と思えるような斜め上な事例がこのところ多いようです。

オリンパス、ウッドフォード氏と全面対決へ(2011年11月25日読売新聞)

 巨額の損失隠し問題が発覚した光学機器大手オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が、25日開かれる取締役会に出席し、真相解明の徹底や今後の経営刷新を要望する。

 ウッドフォード氏は先月の取締役会で解任されたが、その後の事業環境は激変しており、現経営陣との攻防が注目される。

 来日中のウッドフォード氏は24日、東京地検などの事情聴取に応じた後、「役員はこれ以上、会社に悪影響を与える行為は慎むべきだ」と記者団に対して述べ、取締役会で現経営陣の刷新を求める考えを改めて示した。同氏は自らの社長復帰にも含みを持たせている。

 一方、高山修一社長ら現経営陣は解任を取り消す考えは示しておらず、全面対決の様相だ。ウッドフォード氏が内部情報を外部に漏らしたとして法的措置を検討する考えも明らかにしている。

オリンパス、元社長に報酬減額を通告 「非行」理由に(2011年11月25日朝日新聞)

 オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が、報酬の大部分の支払いを25日から停止すると会社側から通告されていたことが同氏らの話でわかった。理由について「重大な非行」と説明があったというが、ウッドフォード氏は「正義に反する」と批判している。

 ウッドフォード氏は10月14日に社長を解任されたが、それ以降も取締役を務めている。同氏や関係者によると、10月支給分の報酬は通常通り払われたが、11月以降は、非常勤取締役としての少額に変更すると21日に通告を受けた。

 ウッドフォード氏によると、待遇は地位の変更があっても4年間変わらない約束だったが、「重大な非行」があった場合は例外になるという。今回、「非行」の内容は説明を受けていないという。同氏は「この4週間ほど、オリンパスのために懸命に働いたことはない」と話している。

 オリンパスの広報・IR室は「個別の役員の報酬については申し上げられない」としている。

一連のオリンパス事件の詳細はすでに報道などでもかなり明らかになっているようですけれども、オリンパスと言えば世界に冠たる内視鏡のトップメーカーでもあって、様々な局面でその製品にお世話になっている医療関係者であれば昨今の騒動には関心を持たざるを得ないところがあると思います。
これだけ巨大な事件が明るみに出てきた発端が今年4月に就任したマイケル・ウッドフォード元社長にあったことは周知の事実で、たまたま雑誌の告発記事から不審を抱き独自調査を行ったところ報道されるような数多の問題点が発覚、会長、副社長らに引責辞任を求めたところあっさり社長を解任されたことがかえって事件の公然化につながったのは皮肉なことでしたね。
もちろん経営陣にしてみれば(削除)怒り心頭なのも事実なのかも知れませんが、オリンパスショックとも言われるほどの大問題がそもそも何故起こったのかという部分をスルーして、まるで不正を表沙汰にしたのがケシカランと言わんばかりの行為に走るというのは同社の動向を注視している世間の目を忘れているとしか思えません。
オリンパスの内視鏡に関する圧倒的シェアを背景にした独特の商売ぶりに関してはかねて色々と言われてきたところですが、不正行為をやってしまっただけならまだしも事後の対応がこれでは余計なイメージををますます強化してしまうというもので、さすがにこれは空気読めとしか言いようがないですよね。
オリンパスよりもさらに大きな騒ぎを引き起こしたとして記憶に新しいのが原発事故の東電ですが、こちらも天災絡みなのですから黙って粛々と補償業務をこなしていれば良かったでしょうに、余計なことを言い出すものですからますます世間の反発を買うというものでしょう。

福島ゴルフ場の仮処分申請却下=「営業可能」と賠償認めず-東京地裁(2011年11月14日時事ドットコム)

 東京電力福島第1原発事故でゴルフコースが放射性物質に汚染され、営業できなくなったとして、福島県二本松市のゴルフ場「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部岩代コース」の運営会社など2社が、東電に放射性物質の除去と損害賠償の仮払いを求めた仮処分申請について、東京地裁(福島政幸裁判長)は14日までに、申し立てを却下する決定をした。2社は同日、東京高裁に即時抗告した。
 決定で福島裁判長は、ゴルフ場の土壌や芝が原発事故で汚染されたことは認めたが、「除染方法や廃棄物処理の在り方が確立していない」として、東電に除去を命じることはできないとした。
 さらに、ゴルフ場の地上1メートル地点の放射線量が、文部科学省が子供の屋外活動を制限するよう通知した毎時3.8マイクロシーベルを下回ることから、「営業に支障はない」と判断し、賠償請求も退けた。

【速報】東京電力「放射性物質は東電の所有物ではない」 「除染の責任を持たない」にネットは騒然!!(2011年11月26日ベストアンドワースト)

■東京電力「放射性物質は東電の所有物ではない」
発端は、2011年11月24日の朝日新聞の記事「プロメテウスの罠 無主物の責任(1)」の中に紹介されている東京電力の答弁であった。

そこでは、東京電力は福島第一原発によって日本全土、いや海洋流出を考えると世界中にまき散らした3万5800テラベクレル(テラ=兆)放射性物質は自分たちの物ではないとしているのだ。

よって、東京電力には「除染の責任はない」という主張である。

■ネット騒然!
この東京電力の無責任な発言に対し、ネット住民が各所で非難の声を上げている。

ツイッターでは「物でもなくない」、「除染するとこだった」がトレンドワードに浮上。いずれも今回の東京電力の発言に対するツイートである。

ツイッター民の中には怒りを通り越し、この詭弁にあきれている人も多くみられる

また、2ちゃんねる勢いランキングでも11月26日の13:00時点で「東電「あ!よく考えたら放射能って誰の物でもなくない?あっぶねー除染するとこだったはwwwww」 ★2」が勢いランキングのトップに立っている。

本気で放射性物質をまき散らしたことは責任ありません。だから除染もしませんという理屈は、普通に通るとは思えない。

記事中にある朝日の元記事というのはこちらですが、ゴルフ場が東電に除染を求めて地裁に仮処分を申し立てたところ、東電側から帰ってきた答えがこうであったと言うのですね。

―原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。

答弁書で東電は放射能物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」としている。無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だ。つまり、東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張する。さらに答弁書は続ける。

「所有権を観念し得るとしても、 既にその放射性物質はゴルフ場の土地に附合しているはずである。つまり、債務者 (東電) が放射性物質を所有しているわけではない

ちなみに興味深いのは東京地裁が下した判断で、東電に除染を求めたゴルフ場側の訴えを退けたと言うのですから世間の感覚からすると「おいおい、それはさすがにないやろ…」というもので、実際に各方面からこの件に関しては批判数多という状況のようです。
素人考えで言いますと微量レベルで見ればそれこそ全世界に放射性物質が飛び散ったとも言われる中で、明確な基準もなくこうした個別の除染作業を認めていてはその影響が計り知れないものにもなりかねないという判断だったのかとも推測するのですが、ここで問題にしたいのは法廷戦術や判断の是非はそれとして、判決が出た後の事後の対応のあまりのまずさでしょう。
こうした境界域の汚染をどうするかは非常にデリケートな問題で、例えば九州あたりの温泉旅館が「風評被害で海外からのお客が減った!どうしてくれる!」と損害賠償を訴えたといった話であれば、東電がしおらしくしてさえいればネット世論も逆に「それは強欲すぎだろjk」となっていたとも思われるところです。
今回も世間ではただでさえこれだけ放射性物質に神経質になっている中で、「ただいま個人および事業者様からの損害賠償請求を至急処理しておりますので、今しばらくお待ちいただきたい」などとそつなく受け答えしておけばよいものを、朝日の記事によれば「個別の事案には回答できない(広報部)」などと木で鼻をくくった対応に終始しているというのですから、これは自ら望んで世間を敵に回しているとしか思えません。

東電と言えば長年原発推進のために巨額なお金を関係各所にばら撒いてきたなどとも言われているようですが、世間の注目がこれだけ集まっている中で相変わらず型どおりの類型を崩していないHPなどを見ても、どうも世間向けの広報対応という点でもよほどに危機管理の稚拙な会社であるということなのでしょうか。
ただでさえ面倒な問題が山積しているというのに、このうえ余計な感情的反発まで呼び込むというのならご自由にと言うしかありませんが、前述のオリンパスの事例などと並べて考えて見ると独占企業というのはやはり弊害があるものか…とも考えてしまいますよね。

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コメント

今回はたまたま捕まっただけで、同様に無謀運転で事故を誘発しても放置されたままの自転車、歩行者はいくらでもいますからね。
今までは例え一方的に悪くても彼らは弱者だ、車のほうが悪いのだと過保護にされてきたツケがたまっているのでしょうけど、交通ルールも無視して暴走されたのではたまりませんよ。
やっとノーブレーキの自転車に対する取り締まりが厳しくなりましたが、自転車だけでなく目に余る歩行者も取り締まって欲しいです。

投稿: 通りすがりのただの人 | 2011年12月 1日 (木) 10時35分

>「あのカエル食い野郎が余計なことをしやがって」
マイケル・ウッドフォード元社長は英国人でわ?

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2011年12月 1日 (木) 10時38分

おおうっ!ほんとだ!
なんで妙な勘違いしちゃったんだろう?
すみません>ウッドフォードさん

投稿: 管理人nobu | 2011年12月 1日 (木) 11時21分

>>東京電力「放射性物質は東電の所有物ではない」

世田谷のラジウム騒動ではその土地の所有者が処分の費用を持たないといけないって問題になってましたけど
法律上はどうなんでしょうね。

投稿: 浪速の勤務医 | 2011年12月 2日 (金) 08時59分

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