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2011年10月15日 (土)

事件は現場で起こっているんじゃない!マスコミの手のひらの上で創られているんだ!?

本日まずは、今回の震災に関わる二つの記事を並べて紹介させていただきましょう。

情熱大陸:世界が賞賛した「6枚の壁新聞」生んだ記者達の壮絶取材の記録 番組初の生中継も(2011年9月8日毎日JP)

 東日本大震災で4000人近い死者・行方不明者を出した宮城県石巻市にある地域紙「石巻日日新聞」の記者たちに、毎日放送制作のドキュメンタリー番組「情熱大陸」が密着。震災から半年を迎える9月11日午後11時から、番組初の「生中継」を交えながら彼らの半年間の闘いを伝える。

 「石巻日日新聞」は宮城県石巻市にある社員28人の小さな地域紙。2011年3月11日、東日本大震災の発生と同時に6人の記者は一斉に現場に飛び出した。その直後の津波。印刷室は浸水し、新聞社の「命」である輪転機が止まった--。

 新聞が発行できないという存亡の危機に直面した時、彼らは「電気が無くてもペンと紙さえあれば伝えられる」と手書きの壁新聞を決意する。

 津波で家を失い、家族の安否も分からない中で壮絶な取材を続けた彼らが作った「6枚の壁新聞」は被災者の重要な情報源となり、「ジャーナリズムの原点」として海外でも高く評価されることに。米国の新聞博物館で壁新聞が永久保存されることになり、『石巻日日新聞』の知名度は飛躍的に高まった。

 だが、記者たちの日常に変わりはない。大手メディアとは違って彼らに異動は無く、今後もずっと地域に密着していくのだ。

 番組カメラが彼らの密着取材を開始した初日、突然地元の方に撮影を止められる場面に遭遇した。「情熱のカメラはここまでで止めて下さい。地元紙はOKですが……

 この半年、被災地にはTV局や大手新聞などいわゆる「中央メディア」への不信感が募っていたのだ。それは石巻日日新聞の記者達も然り。取材中にある記者がこんなことをポツリと漏らした。

震災直後、僕たちは車のガソリンも無く歩いて取材しているのに東京のマスコミは違う……正直悔しかった

 あれから半年。9月11日という節目に彼らは一体どんな紙面を作ったのだろうか? 番組ではドキュメンタリー取材のVTRと、1998年の放送開始以来初となる生中継を通して、彼らの「今」をお伝えする。窪田等ナレーターも勿論「生読み」だ。果たしてどんな一夜になるのか? 是非、皆さんにご覧戴きたい。

海外有力ブロガーを日本に招待 風評対策で外務省(2011年10月11日47ニュース)

 外務省は東日本大震災や東京電力福島第1原発事故による国際的な風評被害対策として、インターネットの交流サイト「フェイスブック」や、短文投稿サイト「ツイッター」などネット上で情報発信している海外の有力ブロガーを近く日本に招待する。

 東北地方の被災地を訪れ復興に取り組む姿を世界に伝えてもらい、日本への観光客の減少や、農産物の売り上げ減に少しでも歯止めをかける狙い。中東の民主化運動でも発揮されたネットの影響力に着目した。

 米国や中国、中東などで読者の多いブロガー計15人程度に在外公館を通じて参加を呼びかけ、早ければ11月から数回に分けて招く。

今回の被災地と言えば失礼ながら東北の片田舎にある寒村なども多いわけですから、そこに住んで被災した方々と言えば決して情報リテラシーに明るい方々ばかりとも思えませんけれども、そんな方々にとっても(おそらく多くの人々にとっては)初めて目にしただろうマスコミというものの正体は一目でバレバレであったのだとすれば、いったい被災地でどれほどの無法無体をやってのけたのかですよね。
そうであるからこそどうせお金を使って招待するなら、マスコミよりもよほどアルファブロガーの方が頼りになる…と外務省が思ったのかどうかは知りませんが、いずれにしてもマスコミというものが今の時代にあってどれほど信用を失いつつあるのかということが、今回の震災を通じて改めて判ってきたとも言えそうです。
かつての阪神淡路大震災などでも彼らの傍若無人な活動ぶりが直接見聞きした方々の証言によって今に伝えられていますが、それまでにも当然にこうした事例は幾らでもあっただろうに世の中に広まっていかなかった、ところが90年代頃からそろそろネットなどマスコミ以外での情報拡散ルートが一般化することによって、ようやく世の知るところとなってきたとも言えそうです。
となると、彼らマスコミがあえて知っていながら語りたがらないことにこそ重要な何かが隠されているはず…などと言えば妙な陰謀史観か何かのようにも聞こえてしまいますが(苦笑)、実際に後になって事情があきらかになってきてから初めて「ああ、あれはそういうことだったのか…」と理解できるようになる事例も少なからずあるわけですよね。

さて、ここで少しばかり話は変わって、福島県で発生した「大野病院事件」と言えばそれまで医療になどさほどの関心を持っていなかった方々にも「ああ、そういえばそんな話を聞いたことがあるなあ」というくらいに広く世の中に知られることになった近年の一大トピックですが、医療現場に与えた多大なる衝撃と影響もさることながら、当初からマスコミとの関わりということが話題になった事件でもあります。
その象徴的な場面が事故から一年が過ぎ、現に日常診療に従事し逃亡などの恐れも一切考えられない加藤先生を、わざわざ奥さんの出産直前の時期を選んでマスコミ一同のカメラの前で逮捕してみせるというあの有名な光景にあったわけですが、マスコミ各社も先を争うように加藤先生を批判するかのような報道を繰り返していたことは記憶に新しいところですよね(はっきり「医者のかばい合い」と書いた新聞もありました)。
そんな状況を思い出していただいた上で、先日尼崎で行われたシンポジウムでその加藤先生が講演をされた、その際の様子がロハス・メディカルメディカルで取り上げられていて、これが非常に興味深い内容ですので是非全文をご一読いただきたいと思いますけれども、まずは舞台背景から紹介させていただきましょう。

「妊婦さんの笑顔を見たい」―大野事件・加藤医師が公開シンポで講演(2011年10月13日ロハス・メディカル)より抜粋

(略)
 主催は元朝日放送アナウンサーの関根友実氏が立ち上げた医療支援ボランティア団体「医療を支える関西オカンの会」で、発足以来毎年医療をテーマにしたシンポジウムを行っている。今年のテーマは、「患者力Ⅲ 産科医療~かけがえのない新しい命を育むための患者力とは」。

 パネリストは、毎回参加しているコラムニストの勝谷誠彦氏、参院議員で医師の梅村聡氏、奈良県立医科大准教授で救急医、小児科医の西尾健治氏。今回のゲストとして、加藤氏、日本産科婦人科学会副幹事長の澤倫太郎氏を迎えた。参加者には医療者や加藤氏の患者だったという妊婦の姿も見られ、定員200人の会場はほぼ満席だった。

 午後1時半に開始。関根氏は最初、自らが医療支援ボランティアを始めたきっかけが大野病院事件だったこともあり産科医療をテーマに開催したいと考えてきたが、事件を取り上げるのは「とても重く、扱い切れない部分があるのではないか」とためらっていたとした。「今年の3月11日に東日本大震災が起きて、福島第一原発の事故が起きて、その時の地図を見て中に大野病院があったのを見た時に、今年立ち上がらなければいけないと直感的に思った」と、加藤医師を呼んでの開催に至ったと話した。

*それにしても、加藤氏が一般聴衆の前に立つ日が来ると一体誰が想像しただろう。加藤氏を呼んだのは、パネリストでもある梅村議員だ。彼なら人脈はもちろんのことだが、東日本大震災での透析患者搬送など福島県周辺で彼に恩を感じている人は多い。先日は梅村議員主催の中医協委員5人を呼んでのフォーラムが開かれたばかりでもあり、医療界にとって彼の存在の大きさは日ごとに増しているのか、筆者は霞が関周辺から「関西は一体何をやろうとしているんだ」と聞かれたこともある

(略)

ある程度参加した顔ぶれからも方向性が判るかと思いますが、議論は今回の震災現場における災害医療というテーマから幕を開け、例によって勝谷氏による役人批判(苦笑)なども織り交ぜながら、やがて加藤先生が遅れて議論に加わるという進行だったようです。
ところで今回の震災報道、特に福島の原発事故関連の報道を見ておられた方はすでにお気づきになったように、福島県立大野病院という施設はあの福島第一原発からわずか3kmというきわめて至近の距離にあった事が知られていて、この地域にはあの「患者を置き去りにして逃げた!?」と思わぬ風評被害に遭遇する羽目になった双葉病院なども立地しているのはご存じの通りですよね。
梅村氏の言う原発作業員の幹細胞採取に関する厚労省の「100ミリシーベルト以上浴びるような作業をするはずはないから、それを前提にした政策はしない」なんて話も日本人の言霊信仰という観点からも興味深いのですが、そうした議論を受けて行われた加藤先生の産科医療に関する講演の中でこんな言葉が出てきます。

(略)
翌年3月に県の医療事故報告書を発表する前に見させていただいたんですけども、当時の事務長に「これでは逮捕されてしまいますよ」という話をしたんですけども、「ご遺族が補償を受けられるように、このような書き方になった」と、いうふうに返答されて、それで終わりな話でした。その後ですね、警察署の中で数回の事情聴取を受けて、その事情聴取を受けた時点で、弁護士の先生に相談しておけば状況も変わって、逮捕とか、つながれることもなかったのかなとも思うんですけども、実際どうかは分からないんですけども、警察と話をするような機会ができてきたら、弁護士に一度ちょっと話をしておいたほうがいいというようなことは、後々でも言われました。
(略)

そもそも逮捕に至る一番のきっかけになったとも言われるのが県の医療事故調査委員会が当初作成した「加藤医師にミスがあった」とも受け取られかねないような内容の報告書の存在ですが、この「こう書かないと賠償金が出ないから」云々という福島県当局のごり押しは加藤先生の所属医局である福島県立医大産婦人科の佐藤章教授も証言しているものです。
このときは単に県側も訴訟になるのを嫌い示談で済ませたいという気持ちだったのではないかと佐藤教授も推測されていて、なるほどそういうものかで流していたわけですが、とりあえず県側がこうした手厚い配慮?を当初からしていたということはご記憶ください。
さて、今回の加藤先生の講演を受けて行われたディスカッションの中でもこの報告書に絡んで検察のあり方、そしてそれに関わるマスコミというものに関して次々と興味深い指摘が行われていますが、いくつかを拾い出してみましょう。

 口火を切った澤氏は「検察がこの重要な報告書を証拠として要求していない。ものすごい矛盾。検察は変な話だけど、裁判の中で新聞を見て言っている。報告書を証拠としていない」と立件に関する疑問を指摘。

 これを受けた勝谷氏は、石川知裕衆院議員が小沢一郎民主党元代表の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件で有罪判決を受けたのと同じ構図と指摘。「石川の場合は裁判所が検察調書を証拠採用しなかった。都合の悪いものを採用しないでいて、こう推認される、こう推測される、状況証拠はこう言っているということであの3人が有罪判決を出した」と主張。「本当に怖いです。司法国家としてあるまじき。検察審査会は検察が白だというのを黒だと言う。マスコミ報道は毎日『こいつは極悪人だ』と報道する。それで世間の心象ができる。そしたらそれで司法が動く。幸い加藤先生の場合は最後の最後の裁判官がちゃんとした判断を下したけれども、これは要するにリンチ。大阪でもあった一連の調査の捏造、そして小沢さんや3人の裁判、そういうものを見ていると、(大野事件が)そういうことのさきがけだった」。

 梅村氏は、「攻めれば落ちやすい人を徹底的に黒くしていくことが警察、検察のやり方」と、検察の手法では事実を明らかにすることはできないとした。
(略)
 加藤氏を逮捕した富岡署が福島県警本部長賞を受賞していることについて勝谷氏はこうコメント。「警察も検察も役所ですからアピールしたいわけです。だから、拘置所でご自身(加藤氏の意)が看守さんの目の前のところで自殺を(しないように)ものすごく気を付けられていたというのは、自殺させちゃいけないよと言ってるというのは、これは大事な大事な"財産"なんですよ。世間にアピールして有罪を勝ちとったら大変なお手柄になるわけで、富岡警察署は、署長というのは大体中央から来ているキャリアで、それに勲章を付けてやって上に上がって、下もそれにぶら下がって出世していくのが警察の出世コースですから、だからそれに利用したわけです。明らかに」。

 澤氏は大野病院事件について県警内で本部長に抗議した警察官がいたことも明かし、「かなり無理筋をゴリゴリ押していた」事件だったとした。
(略)
 加藤氏は「印象に残っているのは第一回公判の時のニュース報道を、一応録画しておいたんですね。後から見た時にですね、レポーターの方が『専門用語ばかりで私には理解できませんでした』という話をしていたんですね。それを公の場で言っちゃっていいんでしょうかという話で、だったらもっと勉強してから行くべきだな、とは思いましたね。そこから、マスコミから取材依頼があってもお答えすることはしないようになりました」と述べた。

 勝谷氏が勾留中の報道についての印象を問うと、加藤氏は「中に入っている時も、弁護士の先生がえらいことになっていると、支援の輪が広がってて、報道もとんでもないような状態になっているというのはお聞きしていたので。実家に帰った時に親が全部切り抜きを置いていたので、それを見させていただいたんですけども・・・、違うな、というのはありましたね。こんなこと言ってないよというようなものももちろんありましたし。報道の方って、警察の方から色々話を聞きますよね。結局警察の方ではいい話しか出さないんですね。有利な話しか。そんなことちょっとは言ったかもしれないけど、メインはこっちだったとは言ってくれないんですね。それがマスメディアなのかなと僕は理解しました」と答えた。

 続いて勝谷氏が現在の記者クラブ体制を批判。「日本には記者クラブ制度という世界一珍妙な制度があります。ホワイトハウスの会見でも、僕でも身分証をきちんと登録すれば入ることができる。だけど週刊文春の記者だった僕は、例えば加藤先生の事件を県警本部が発表しているその場に入ることすらできません。入れるのは大マスコミの方々だけです。さっき言ったように、医学用語を勉強していないような駆け出しでも、その会社の名刺を持っていれば入ることができます。そういう連中が、なぜか同じ記事を書きます。最近特にひどくなった。事件事故の記事がほとんど同じ。なぜなら今の記者は、ある支局長が嘆いていましたけど、昔の似たような記事をデータベースから呼び出してきて、場所と時間と人名だけを変えて入れるそうです。それを各新聞がみんな繰り返していると、どんどん記事が似通ってきます。ウィキペディアを張り付ける学生と同じ。でもそういう状態で、どこの世界にライバル会社と横に机並べて、『お宅どうする』と言いながら。これはまさしく談合ですよ。それでその記者クラブは県警本部の中とか県庁の中にあるんです。どこの世界に監視する対象の中に部屋をもらって、昔は家賃まで払ってもらっていました。山口組の本家の中に派出所があるようなものじゃないですか。それで監視なんかできるわけがない。検察に関してはひどい。検察は司法記者クラブ。検察がこれを書けと言ったことを書かなかったら翌日から出入り禁止。書くなと言ったことを書いても出入り禁止。そうすると自分とこだけ『特落ち』(他社がみな扱っている大ニュースを掲載し損ねること)になって記事を書けなくなるから、みんな検察の顔色を見ながら書いている。だから向こうの言いなりのことが大量に垂れ流されて、世論というものができて、裁判長の心象もできるわけです」。

 梅村氏は、このシンポジウムのチラシを厚生労働省の記者クラブに配ったと話した。「するとある大手の、全く厚労省と関係ない記者さんが来て、『梅村さんはお医者さんなのでこうやって加藤先生を呼んで、お医者さんがかわいそうだという事をあおるつもりなんですか』と言ってきました。いや違うと。そうじゃなくて一般の市民の方にお話を聞いていただいて、どう感じるかは市民の方一人一人が判断する話。むしろ『あおる』と言う事自体が、あなたが頭の中に対立構造を作って考えているという事なんでしょう、ということなんです。その一言にすべてが表れている。だから今回僕が加藤先生をお呼びしたのは、今は判断する材料が新聞しかない。患者力というのはリテラシーを高めるという事だから、皆さんに判断していただきたいと思った」。

ここでも指摘されているように、件の県の報告書は結局証拠として出されていないというのは非常に興味深いことだと改めて思いますけれども、検察の側としても個人なり役所としてなりの功績としてアピールしたいという心境が行動原理の一つとして組み込まれているのだとすれば、そのアピールする直接的な対象として「いかに世間で大きく注目されるか」ということも一つの指標となるだろうことは理解出来ますよね。
その意味で近年警察や検察がマスコミを巻き込んでの劇場型とも言うべき活動が目立つようになってきたとは指摘されるところですが、彼らの行動目的を達成する手段としてセンセーショナルなネタを求めるマスコミとの間に互恵的な関係を構築しているのだとすれば、加藤医師の逮捕劇がなぜああまで大袈裟でなければならなかったのかも理解しやすくなるのは確かです。
このあたりの両者の関係は一頃マスコミによる警察、検察へのバッシングが盛んであったことなども考えると非常に興味深いものがあって、一番のマスコミ対策とは金なりネタなりを十二分につかませておくことであるという金言?を思い出しますけれども、その意味で言えば東電などはまさしく十二分な金を(最近はネタも、でしょうか)マスコミに提供してきたという「上得意」であったわけですよね。
その東電が原発事故の絡みですっかり株を下げているのは周知の通りですけれども、おそらく賠償金の捻出絡みで関係各方面への付け届けも思うにまかせなくなってきているということなのでしょうか、今だから言えるというぶっちゃけ話も飛び出しているようです。

(略)
 加藤氏が退出してからは、これまで公の場で語られることの少なかった東電と大野病院事件との関係について踏み込んだディスカッションが展開された。

 澤氏は自身が特別弁護人を引き受けるようになった経緯について、地元の弁護士に相談したところ「案件が悪過ぎる」と言われた述べた。「要は、今にして考えると向こうは原子力村なんです。弁護士さんが手を出したがらないのが当たり前、という感じなんですよね。こういったことを憶測も入ってですね、多分我々が言っていることが一番真実に近いんですけども。真実に近ければ近いほど多分報道はされない。言っちゃっていいのかなと思うんですけど、まさしくその通りでした」。

 続けて梅村氏。「あえて真実の話をしますと、実はある医療事故を担当されている大手新聞社の論説委員と言われる方が私の元にやってきました。3時間ぐらいお話をしました。例えば『梅村さんの民主党という立場はどうもお医者さん寄りのことを言い過ぎているんじゃないか、国民の方を向いたらどうなんだ』というふうな最初の問いかけをされてこられました。僕は何のことを言われているのかよく分かりませんでした。よくよく話を聞いてみますと、以前に政府が出された医療事故調査委員会大綱案を我々は葬り去った。これは刑事が入る仕組みになってましたから、我々はこれはやめとこうと話したのですが、そのことをどうも抗議をしたかった。その時にこの大野病院事件のことを、『これは関係者の方も含めて色々原発関連の方も入っていますからね』ということを言った瞬間に、『梅村さん、それは言わない方がいいですよ。それを公の場であまり言われると梅村さんのためにならないと思います。我々の調査ではそういう事実はないんです』。こうはっきり言われました。私も真実を知らないから、別にそういうことを言うつもりはない。県警が出てきてやれば必ずそういう目で見られるから、そこは注意しないとだめですよね、というつもりで言ったんだけど、『梅村さんのこれからの政治活動に色々支障が出ますよ』と。なんでそんなことをね、わざわざ忠告を受けないといけないのか。結局それはそういうことも含めて、県の官僚と、そういう立場と、医療と、患者さんの関係を常に見ておかないといけないですよという問題提起をしたつもりなんだけど、そういう言い方をされたんです。この国のマスコミは一体どこを向いているのかと。私にあなたは『患者側を向いていない』と言われましたけどね、その前にあなたは国民の側を向いているんですかと。150円払って読む読者の方を向いてないのか、どっちなのかと。僕はそういうことを言いたかったんです。だけどその方ははっきり言いましたね。『そういうことを言うべきじゃない』と。私はいろんな話をいろんなところから聞いているから決め打ちはできないけど、これは単なるサイエンス、医療の事案の話だけでなくいろんな力関係が働く。だからそこは検証しないといけない。だけど今は原発の真っ最中だから、『あいつは反原発のポピュリズムに乗ってそういうことを言っているのか』と言われかねないので黙っていますけど、そういう圧力というか、はありました。だからこの国は真実を話す場はどこにあるのかなと。そんな思いが私にはあります」。

 さらに勝谷氏。「僕は記者クラブに入れない人間だから、当初から大野病院事件は東電案件だという事を、記者クラブ以外の報道に携わる人々はみな知っていました。小さい声で囁くんです。東電は当時ブイブイ言ってましたから。東電だったら警察は動かざるを得ないだろう、東電だったらマスコミは書かざるを得ないだろう、ただし県の佐藤栄佐久さんはどちらかというと原発反対派だったので、そこが微妙なところだね、という話でした。福島原発から大野病院は3キロです。大野病院自身、東電の原発関係者の人たちが非常に深くかかわっている病院ではあります。この事件から検察がどんなにひどいかが分かりました。だから検察を言えるようになりました。東京電力は下手を打ちました。だから東電のことも言えるようになりました。この二つのタブーが消えたから、我々は壇上からこの話を言えるようになったし、この二つの地獄の釜の蓋が開いたから、色々なものが見えるようになってきて、いまだからああなるほどと。この国は本当に怖いところです。これがこの出来事の本質で、加藤先生がいる前では言えませんでしたけれども、おられなくなったので私の責任においてお伝えする次第です」。

 そこに澤氏。「被害者の旦那さんも東電の社員です。当時の病院局は県立病院だから、トップは知事です。この知事は後々反原発でわけの分からない収賄で逮捕されるんです。それで加藤君や病院の事務がいくら言っても家族の人は会わないんですね。会わせなかったのかもしれないし。それで行ったら『土下座をしろ』と言ったんです。加藤君はお墓の前で土下座したんです。あの辺の人たちは、東電の社長も行ったら『土下座をしろ』と言われたから、そういう文化なのかもしれない。すごいところに来ているなと僕は思ったんですけど」。また慶應大学医学部の医局は他の東電関連の病院にも医師を派遣していたが、加藤医師逮捕直後の大野病院への派遣要請は断っていたと明かし、「当時彼を助けようと考える人は誰もいなかった」とした。

勝谷氏一人が言っていることであればいつもの勝谷節か…で終わる話なんですが、実際に複数の関係者の口からこうした証言が出てくるということになるとこれは非常に興味深い話で、結局のところ事件発生当時からネットなどで盛んに流れていた数々の噂はおおむね正解であったということにもなってくるのでしょうか?
このあたりの事情はひとたびこうして世に触れる形で公にしてもいいんだという認識が広がってくればさらに新たなネタが出てくるかも知れないと注目しているのですが、さらにもう一つ興味深いのは掲載後わずか一日足らずでこの部分だけがネット上からも削除されてしまい、しかもご丁寧に当該urlが別ファイルに差し替えられているということでしょうか(おかげで記事のつながりが不整合になっていますが)。
一応キャッシュ等でそうした記事がひとたびは掲載された事実は確認出来ますし、幸いにも世間の注目を集める事件ですから各方面でコピペしておいてくれている方もいるわけですけれども、失礼ながらロハス・メディカルさんクラスにまで何らかの力が働いたということになれば、これは思った以上に問題の根は深いのかなという気もしてくる話ですよね。

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コメント

へえ、ほんとにpage6のところがpage5と同じになってるんだ。
書いたはいいけど上司にでも止められたか?

投稿: kan | 2011年10月15日 (土) 12時04分

ロハスメディカル自身に勝谷氏からの要請で削除したと書いてあるそうですよ

投稿: 山口(産婦人科) | 2011年10月16日 (日) 17時35分

こちらですね。
http://lohasmedical.jp/blog/2011/10/post_2497.php
勝谷氏もどういうつもりでこんなことを言い出したのか…

投稿: 管理人nobu | 2011年10月17日 (月) 07時51分

またいつもの口だけ勝谷かw

投稿: aaa | 2011年10月17日 (月) 10時57分

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