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2011年10月13日 (木)

大人気のスマートフォンですが、思わぬ落とし穴もあるようです

近頃は仕事にプライベートにとスマートフォンが大活躍で、新規の携帯契約に占めるスマホの割合は増える一方だと言いますから、特にガラパゴスなどと言われるほど高機能携帯がもともと人気だった日本ではよほどの事がない限り今後はスマホが主流になっていくのでしょう。
そんな中で、先日何気なくネットを見て回っておりましたら、とある場所でこんな書き込みがあってびっくりしました。

病院からスマートフォンが支給されたんだけど、カレログってソフトが
入ってる。

ちょっ…w
ちなみにこの昨今大いに話題となっているカレログというアプリ、ご存じのない方のためにプレスリリースからその素晴らしさを引用するとこんな感じになります。

恋愛&家族の絆を支援するAndroid アプリ&クラウドサービス「カレログ」。
大切な人から決して目を離さない最新アプリがついに登場!!

●カレログとは?

家族やパートナーが現在どこにいるかを把握するスマートフォンのGPS機能を用いた位置情報通知サービスです。
あらかじめ彼氏や家族の持つAndroid携帯電話に、カレログアプリをインストールしておけば、彼氏の現在のGPS位置情報を常にあなたはチェックすることが可能です。

●カレログ サービス概要

【無料体験会員&本会員】

★彼氏や家族の携帯の位置をGPSで特定できます。
★端末のバッテリー残量もわかるから、「電源が切れちゃった」なんて言い訳は通用させません!

★サービス利用はバックグランド操作で行うから、どのタイミングで情報取得しているかは彼氏の端末で一切わかりません

【プラチナ会員】
本会員の機能に加えて…

★さらに!
彼氏の携帯電話通話記録まで、リアルタイムに入手可能!

もう浮気や電話代の無駄使いは絶対にさせません。

★さらに×2!
彼氏の携帯電話にインストールしたアプリも丸わかり!

出会い系アプリやHなアプリを入れてもすぐにチェックできてしまいます!

いや、これわざわざインストールする人間がいるのか…と思うような素晴らしく斜め上な機能がてんこ盛りなんですが、見ておわかりのようにこうしたアプリが職場支給のスマホにインストールされていることの意味を考えると、どう考えてもあまり楽しく仕事ができそうな職場環境には思えません。
当然ながらこのカレログ、登場以来あちらこちらで大いに議論を呼んでいるわけですが、おもしろいのはカレログ対策アプリの方がたくさん出るんじゃないか、なんて声もあるところで、なにやらPCウイルスの最大の供給源はウイルス対策ソフトのメーカー社員だなんて噂に通じるものを感じてしまいます。

彼氏追跡アプリ「カレログ」にネットで賛否 対策アプリまで登場(2011年8月31日ニコニコニュース)

 彼氏を追跡することができるというスマートフォンのアプリ「カレログ」。2011年8月29日の公開から間もなくインターネットで大きな話題を呼んだ。一部では、カレログに疑問を呈する意見も出ていおり、こうした声を反映してか、カレログがインストールされているかどうかを判別する「対策アプリ」までリリースされた

 カレログとは、公式サイトによると「(彼氏のスマートフォンに)インストールしておけば、彼氏の現在のGPS位置情報を常にチェックすることが可能」というサービスだ。また、居場所だけでなく、「電源が切れちゃった(から連絡できなかった)」と言い訳されないように「バッテリー残量もわかる」という。さらに、プラチナ会員(有料)になると、「彼氏の携帯電話の通話記録まで、リアルタイムに入手可能」や「インストールしたアプリも丸わかり」といったオプションも付く。「サービス利用はバックグランド操作で行うから、どのタイミングで情報取得しているかは彼氏の端末では一切わかりません」という徹底ぶりだ。

 ツイッターでは、カレログに対して「ぜったいイヤだ」「これは本当に安全なの?」などの否定的な反応をする人が多くみられる。その一方で「おもしろい」「カレログを入れてくれる彼女がほしい」といった肯定的な意見もある。情報セキュリティの専門家でもある高木浩光氏が自身のツイッターで違法性も指摘するほどにまで議論は広がり、まさに賛否両論だ。

 こうした声に応えてか、別の開発者から「カレログチェッカー」なるカレログの「対策アプリ」も公開された。これはスマートフォンに「充電ケーブルを接続したときにその時点でインストールされているアプリケーションを検索しカレログのパッケージ名に一致するものが見つかったら警告を表示」するもので、ツイッターでは「カレログよりもカレログチェッカーのほうがダウンロードされるのでは」という声が出ている。

こうした世間の騒ぎだけでも提供元としてはあるいは「してやったり」なのかも知れず、先日はこれらの声に応えるということで今後は勝手に使われてしまうことがないよう対策を講じますなんて発表したようですが、機能を考えればむしろ勝手に使われないというケースが本気であり得ると想定していたのか?とも思えてしまいますね。
かつてはコンピューターのソフトと言えば非常に高くてショボいもので当たり前という時代もありましたが、その普及とともに質はともかくとして次第に価格もこなれてきた、そして何より昨今のスマートフォン等の普及によってアプリの単価が劇的に下落したことを実感している人は多いでしょう。
しかし一方で薄利多売方式で「とりあえずお試しで大勢にダウンロードさせれば勝ち」と考えているかのような悪質なケースも増えているようで、先日は利用者心理を突くかのようなこんな記事が出ていました。

【アプリ】iPhoneでロック画面をAndroid風に変更出来る神アプリ? 「実は壁紙でした」→レビューでクレーム殺到(2011年10月11日ガジェット通信)

『iPhone』でロック画面を変更できるとうたっているアプリ『ロック画面をカスタマイズ』が10月5日にリリースされた。『iPhone』のロック画面はスライドさせるものか、もしくはパスワード番号によるロックしか選ぶ事ができない。しかしこのアプリはAndroidのように指でなぞった通りにロックを解除することができると説明文に記載されている

しかし現在のiOS4のAPIではロック画面はさわれないはず。おかしいと思いレビュー画面を見てみると……。なんと詐欺アプリと多くのユーザーがクレームを書いている。どうやらこれはAndroid風のロック画面を壁紙にして「セキュリティを高めていると思わせる」ためのアプリだったのだ。少しややこしいが、いわゆるただの壁紙集。怒っている人はそれなりに理由がある。

ただダウンロードしただけなら放置で済むが、実はこれ有料アプリなのだ。85円と安いがアプリ代金を支払ってしまったことに怒りレビューで星1の評価をつけコメントも酷評の連続である。

しかし説明文をよーくみると……。

不可解なロックされた画面を見せかけることによってあなたの携帯のセキュリティは向上します。このアプリケーションは、実際に画面をロックしたり、新しいロック解除機能を提供しません。これは詮索好きな人対処のためのもので、デバイスの実際のセキュリティシステムではありません。

と、下の方に書いてある。しかしアプリ説明文の最初の方にはあたかも新しいロック画面を提供するかの触れ込みが書かれている。ちょっと紛らわしい? ユーザーもよく説明文を読んでから購入しましょう。なおiOS4ではロック画面はいじれません! 今後この類のアプリが出たときは偽物だと覚えておこう。やりたければ脱獄しましょう。
なお、アプリ開発者のウェブサイト(Spark So Web)および、サポートサイトには接続出来なくなっている。一時的なものなのかクレームが怖くて逃げたのか……。皮肉にもこのアプリは現在AppStoreで2位となっている。

App Storeでアプリの詳細を見てみれば「ついにあなたのiPhoneのためにさまざまなロックのテーマを選択することができるようになりました! このアプリケーションは、セキュリティを向上させる特殊なロック解除画面を作成するのに役立ちます。他の人にはあなたの携帯はロック...さらに見る」なんて表示されるわけですから、肝腎の部分は見えないよう画面上での表示文字数まで考慮に入れた上での行動なのでしょうね。
ここまで来るとほぼ確実な詐欺と言っていいような話ですが、これだけ大勢の人間を巻き込んだところで逃亡すれば済むというのであれば、それは騙した者勝ちでいくらでも模倣犯も出るだろうなと誰でも思うでしょう。
リンゴマークのスマホはアプリを全てチェックした上でApp Storeに登録したものしかインストールできないと言うことも売りになっていますが、こうした事例を放置するということになればいずれは訴訟大国アメリカあたりで会社側の責任も問われかねないのではないかという気がしますね。
むろん、こうした事例はハードの別を問わないことは言うまでもないことで、先日はこんなトンデモアプリが平然と提供されていたということでこれまた大きな騒ぎになっています。

アニメのアプリと思ったら…利用状況を無断収集(2011年10月11日読売新聞)

 アニメ視聴用のアプリ(ソフト)だと思ってスマートフォンに入れたら、実はインストール中のすべてのアプリの利用状況を無断で収集されていた――。

 こんなアプリを東京都内のソフト会社が行動ターゲティング広告用に開発し、無料で配信していたことが分かった。「プライバシー侵害」との批判を受け、この会社は10日にサービスを停止。会社側は「同意をとらなかったのはミス」と釈明しているが、専門家からは「利用者の意図に反した動作で、ウイルス作成罪にあたる恐れがある」と批判が出ている。総務省も問題がないか調査する方針。

 このアプリは、ソフト開発会社「ミログ」が開発した「アップティービー」。基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン向けに、アニメなどの映像視聴用アプリとして今年7月から無料でサービスを提供していた。

 同社によると、このアプリをスマートフォンに入れると、端末固有の番号と、インストール中のアプリすべての名称、いつアプリを起動したかなどの情報が1日1回、同社に送信される仕組みになっていた。約2000人が利用し、そのうち少なくとも約300人には同意をとっていなかった。今月に入り、インターネット上で批判が出ていた。

 同社の城口洋平社長は「どんなアプリを使っていたかを解析すれば、広告やマーケティングに役立つ」として目的を説明、「利用者の同意をとるつもりだったが、ミスで無断収集となってしまった」としている。

うっかりミスなどと言っているのが実際には確信犯なのかどうかは判りませんが、昨今ではどこから個人情報が流出し不正利用されるかも判らないという怖さを改めて思い知らされる話ですよね。
最近ではスマートフォンがこれだけ普及した結果、PCなどなくともスマホがあれば十分だという人も増えているようですが、気をつけていただきたいのは携帯電話の延長という感覚で子供などに気安く渡していたりすると、いつなんどき犯罪まがいの行為に巻き込まれるかも知れないという新たなリスクが発生しているということです。
ウィルス対策をしていないPCをネットにつなげば20分以内に感染してしまう危険性が高いという調査もあるくらいで、今どきセキュリティー対策もしていないPCを使っている人間などいないはずですし、メーカーなども当然にそうしたものは最低限組み込んで売っているものですけれども、今の段階でスマホにおいてもそこまでの認識と対策が進んでいるかと言えば疑問ですよね。
スマホが優れた携帯性と適度の機能を併せ持った便利なツールであることは言うまでもありませんし、今後この種の個人的デバイスは形を変えながらますます普及していくのは確定的だと思いますが、小さな筐体の中に時には持ち主や周囲をも傷つけかねないだけのパワーをも秘めているのだという自覚は常に持っておかなければいけませんよね。

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コメント

カレログなどのアプリを会社(雇用者)側が勝手に個人のスマフォに入れたのなら問題ですが、会社支給のスマフォに入れてあったとしたら、ある意味仕方がないのではないでしょうか。
もちろん、入れてあることを伝えていなければ問題はありますが。

もとからこのソフト、事実上のストーカーソフトですが、企業の社員管理(特に営業職)には便利だと思いますし、プライベートに使われないようにするためにも有用だと思っていました。個人利用をするのではなく、そちらのほうに売り込めばこんなトラブルにはならなかったと思うんですけど。

もちろん、プライベートタイムになったら、支給スマフォの電源を切っておけばそれでいいんですから、それを咎めだてするのなら、問題にすればいいわけで。就業時間中に勝手に電源を切って行方をくらましたとしたら、就業規則違反を問われても仕方がないかもしれません。

投稿: | 2011年10月13日 (木) 09時45分

>企業の社員管理(特に営業職)には便利だと思いますし、プライベートに使われないようにするためにも有用

雇う側からすればそれはその通りだろうね。
働く側からすれば始終監視付きの施設で喜んで働きたいと思うかどうかってだけで。
特に医療はこんな状況なんだから、わざわざ地雷じみた施設で働く人間ってよほどのマゾだけかなw

投稿: aaa | 2011年10月13日 (木) 11時50分

一般の会社員ならともかく、医者が病院で支給されたスマートフォンを病院外に持ち出す理由がこれっぽっちも無いような気がします。
自宅待機に適正な手当が出ているのであれば、喜んで家に持って帰りますけど、私がこれまで勤務した病院でそんな病院はありません。

投稿: クマ | 2011年10月13日 (木) 13時09分

確かに一般の会社ならそういう監視もありかと思いますけどね。
ちなみに病院支給のPHSが普通に院外でも使える場合があって、ポケベル代わりに普段から持ち歩いている先生はいらっしゃいます。
まあこういうのは社畜ならぬ病院畜と言うのでしょうか(苦笑)。

投稿: 管理人nobu | 2011年10月14日 (金) 12時09分

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