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2011年10月17日 (月)

牛丼屋も大変なんだそうです

管理人は牛丼屋というものはもう久しく行っていないのですが、近頃ではどこも熾烈な値下げによる過当競争で大変なんだそうですね。
さて、以前からネットなどで言われていることをまとめた形なのがこちらの記事ですが、確かに時折新聞ネタになるような事件がことごとく…というのは意味があることなんでしょうね。

牛丼店強盗、9割が「すき家」=レジ1台に現金集約など―警察庁が防犯体制強化要請(2011年10月13日時事通信)

 今年1~9月に発生した牛丼チェーン店への強盗事件(未遂含む)は71件で、うち9割に当たる63件は「すき家」に集中していたことが13日、警察庁のまとめで分かった。同庁は「治安悪化の要因になり得る」と指摘。すき家を運営する外食大手「ゼンショー」に防犯体制の強化を要請した。
 警察庁によると、すき家を狙った強盗事件は2009年ごろから増加。同庁は、被害が集中する要因として▽深夜にアルバイト店員が1人で勤務レジが出入り口付近に1台しかなく、現金が集約される人通りの少ない郊外に店舗が多い―といった点を挙げている。
 被害は19都道府県に広がり、同一店舗が2回被害を受けたケースも、埼玉や愛知、京都で計4店に上った。
 警察庁は昨年11月、ゼンショーに夜間の勤務体制強化などを要請。しかし、今年6月に調査したところ、被害店舗を含め、ほとんど改善が見られなかったという。
 すき家をめぐっては、インターネットで防犯対策の甘さを指摘する書き込みがあるほか、警察が摘発した容疑者が「1人勤務で狙いやすい」と供述したケースもある。今年3月には京都市の店舗に強盗が入り、アルバイト店員が切り付けられる事件もあった。 

ネット上ではかねて「すき家は狙い目」なんてことが言われていて、なんでも実際に「ネット上の書き込みを見て自分でもできると思った」だとか「毎度おなじみのすき家強盗です。カネを出せ」などと狙い撃ちされている気配があるのは事実らしく、「すき家」でググると関連ワードとして「すき家強盗」と出てくるくらいにその筋では有名なんだそうですね。
今年に入ってすでに愛知県警から10回以上防犯体制の改善を繰り返しているのにすき家は全く対応を取っていないと言いますし、確かにコストの上では防犯対策の方が強盗被害より金がかかるのかも知れませんが、強盗に押し入られる店員の安全性を考えるとずいぶんと無責任ではないかという声が多いのは当然でしょう。
実際にはレジには最小限の現金しか置かれておらず、現場でも強盗が来たら抵抗せずに素直にレジのお金を渡すということが徹底されているとも言いますから、本音の部分はコスト至上主義であるにしても、さすがに警察からこうまで言われている中で軽くスルーしていたのでは企業の社会責任としてどうなのかと言うことなんですが、そんな中で話題になっているのが読売から出たこちらの記事です。

警察庁が指導、「すき家」ゼンショーの経営姿勢(2011年10月13日読売新聞)

 警察庁は12日、「すき家」の運営会社「ゼンショー」に、防犯体制に不備が目立つとして指導を行った。

 指導を受けた、ゼンショーは東証1部上場。今年3月期連結決算の売上高は3707億円で、日本マクドナルドホールディングスやすかいらーくを抜き、国内の外食チェーンの売上高トップとなった。

 今回の指導について、ゼンショーの広報担当者は「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言。防犯カメラの設置などの対策を進めていると説明した上で、「複数の夜勤がいた店が被害に遭った事件もあり、従業員を増やしたところで強盗は防げない」と同庁の指摘に疑問を投げかけた。また、出入り口付近にレジを設置していることについては、「客が出入りしやすい場所なので配置している。変える必要があるか検討したい」と話した。

 警察庁生活安全局の幹部は、こうしたゼンショーの姿勢について、「大手企業として防犯に対する意識が足りない。街の治安悪化にもつながりかねないので、徹底的に指導したい」と話している。

あらら、とうとう言っちゃったよこの人たちは…というようなコメントが全国紙に載ってしまったというのは企業イメージの上ではひどくマイナスなのは明かですし、実際にネット上でも「さすがゼンショーw」とかなり炎上気味という状況になっているようです。
ただ興味深いのはこの件に関して、当のゼンショーの方からは「そんなことは言っていない。読売の事実無根のでっち上げである」というコメントが出ているようなんですね。

“経営を度外視してまで”発言は「事実無根」 ゼンショー、Twitterで一部報道を否定(2011年10月14日B!ニュース)

牛丼チェーン店「すき家」を運営するゼンショーは10月13日(木)、一部メディアに掲載された「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか」という同社の発言について、Twitterの公式アカウントで「このようなコメントはいっさい出しておりません」と否定しました。

Twitter / ゼンショー広報室長: ゼンショーからこのようなコメントはいっさい出しており ...

読売新聞の記事中の当社発言内容について (PDF)

警察庁が指導、「すき家」ゼンショーの経営姿勢 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

警察庁は10月12日、全国の「すき家」店舗で強盗事件が多発していることから、ゼンショーに防犯体制の強化を指導しました。この指導について、ゼンショーの広報担当者が「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言したとする記事が、読売新聞の10月13日夕刊や14日朝刊などに掲載されました。記事中の発言に、2ちゃんねるやはてなブックマークでは「あきれる」「酷い」などのコメントが相次ぎ、"炎上騒ぎ”となりました。

痛いニュース(ノ∀`) : すき家ゼンショー 「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか」 - ライブドアブログ

しかし、ゼンショーの公式Twitterアカウント「ゼンショー広報室長(@zensho_pr )」は、10月13日夜のツイートでこの発言を“事実無根”と否定しました。ほかにも、「新聞に書いてあることがすべて真実であるとは限らないということを、身をもって体験しました」「(読売新聞に)厳重に抗議します」「他紙をご覧いただければ、1紙だけが違う内容であることにお気づきになると思います」などのツイートを投稿しています。併せて、公式サイトでも報道内容を否定する書面を公開しています。

ゼンショーのツイートに、はてなブックマークのコメント欄には、「どういうこっちゃ」「真相はどうなのだろう??」「ではなぜああいう報道になったのだろう。どちらかが嘘をついたということだからかなり問題だが」などの声が寄せられています。

同社は警察の指導を受けて、10月13日に防犯対策の拡充とその内容を発表しています。

「すき家」の防犯対策の拡充について (PDF)

この一件に関してどちらが本当のことを言っているのかは現時点では判りませんが、とりあえず今まで繰り返し指導されてきたにも関わらず満足のいく防犯体制を取っていなかったゼンショーが、今回の一連の報道を受けてようやく重い腰を上げたという形でしょうか。
リンク先にあるように「本年12月 末までに全店舗の60%、2012年3月 末までには全店舗を目標に、深夜の時間帯の複数勤務体制を確立することといたします。」ということですから、言い方を変えればやる気になればすぐにできる対策を今まで行っていなかったということになりますよね。
ちなみにすき家と言えば以前に残業代不払いで同社と訴訟沙汰になった店員を、「まかない飯を余分に食べたのは窃盗だ」と逆告訴したことでも知られていますが、この際に非常に興味深い主張をしてきたことが知られています。

牛丼「すき家」のアルバイトは業務委託であり、残業代は発生しない(首都圏青年ユニオン)より抜粋

(略)
① アルバイトは勤務シフト表を自分たちで作成し、会社の業務指示で業務をしていない。だからこれは請負契約に類似する業務委託契約であって、雇用契約ではない

② アルバイトの勤務日や時間帯は、アルバイトの自由裁量で会社の指示がない。すべてアルバイトの裁量である。

③ 請負契約に類似する業務委託契約であり、残業代が発生するという前提を欠いている

また、仮にアルバイトと雇用契約を結んでいるとしても、スイングマネージャーと呼ばれる上級アルバイトは管理監督者であるため、残業代の請求はおかしいという主張をしています。
しかしながら、すき家ではホームページ上でアルバイト・パート募集情報(http://j-sen.jp/t/sukiya/)を掲載しており、このページのどこにも「業務委託」などという言葉は出ておりません
(略)

要するにすき家にとってはアルバイト店員は雇用契約を結んでいる対象ではないと言うことなんですが、勝手に事故裁量で働いている連中には残業代も払う必要がないというくらいですから、当然ながら勝手に居残って働いていた店員が強盗被害にあっても会社から何かしらの補償が出るなど考えられないということですよね。
全国のすき家で働いている方々はこうした会社側の方針をよくよく承知した上で、万一の際に我が身を守るのは自分しかいないということをよく理解して日々の業務にあたらなければならないということでしょうし、顧客にしてもすき家では会社と従業員の関係はそうなっているのだと理解しておかないと無用の危険を被りかねないということでしょうか。
こういう話になっているのであれば、強盗に入る方々もせめて従業員に無用な危害を加えないような配慮をお願いしたいところですが、話を聞く限りではネットで情報を集めて狙いを定めている人が大部分なのでしょうから、こうした事情であるということもあわせて承知しておいてもらいたいものだと思います。
しかし牛丼業界と言えば安売り競争が激しいらしいとニュースに聞くくらいで内情は全く知らなかったのですが、こうまで労働者の忠誠心を期待しないどころか敢えて最初から無いものとしてかかっているような経営モデルが永続的に成立するものなのか、人ごとながら興味を引かれてきました(苦笑)。

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コメント

すき家マジで終わるかも
コスト上昇で値上げはありそうだな

京都市内の牛丼チェーン店「すき家四条店」に押し入り、店員にけがを負わせたとして
強盗致傷容疑で逮捕された元同志社大生の久保田翔被告(25)(別の窃盗罪で公判中)が、
京都府警の調べに対して、「金を借りていたヤミ金融業者から『すき家は強盗がしやすい
らしいから、やれ』と言われ、従った」と供述していることがわかった。

捜査関係者によると、久保田被告は今月5日、同店に3月13日に押し入って店員にけがを
負わせたとして強盗致傷容疑で逮捕された。ほかに1~3月に同店など3店に押し入り、
うち2店で計22万円を奪ったとみられ、府警は余罪も立件する方針。

久保田被告は調べに対し、「二つのヤミ金融業者に計5万円の借金があった」と話し、「業者側から
『最近、すき家で強盗が多いから、強盗して返せ』と言われた」と供述しているという。

ソース
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111025-OYT1T01289.htm?from=main7

 強盗事件が相次ぎ、防犯体制の不備が指摘された牛丼チェーン店「すき家」に対し、
警察庁は全国一斉の抜き打ち防犯調査の実施を決め、指示を受けた各都道府県警が
25日夜から、各地の店舗に調査に入った。

 警察庁によると、25日夜から26日朝までの間、各都道府県警の制服警察官がパトカーで店に行き、
店内に立ち入って防犯体制の調査や指導を行う。店内の実態を把握するため、すき家側に調査は知らせていない。
対象は過去に被害があった店が中心で、各都道府県警がそれぞれ数店舗以上に立ち入る。

ソース:SANSPO.COM(サンスポ・コム)
http://www.sanspo.com/shakai/news/111026/sha1110260500002-n1.htm

投稿: | 2011年10月26日 (水) 11時17分

対策を講じることによって利益の8割を食いつぶすとなれば、多少の出費は組み込んででも…と考えたくもなるのかも知れませんね。
しかし適正なコストすら省略するような経営のあり方は社会責任を考える上でも全く賛同できないもので、すき家のような考え方が蔓延するのは避けなければならないでしょう。

すき家深夜2人体制で、38億円負担増、利益の8割を圧迫?
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yucasee-20111014-9207/1.htm

 大手外食チェーン「すき家」などを展開するゼンショーは13日、多発している深夜の強盗対策について、年末までに全店舗の60%、今年度末までに全店舗を目標に深夜の複数人数での勤務体制を行うようにすると発表した。
ただ、人件費が経営を圧迫することが大きく懸念されている。

 過去2年は、録画機能付きの防犯カメラをセットしたり、一部の店舗で券売機の導入したりするなどしたが、効果は現れたとは言いにくく、複数人数での勤務シフトを敷くことになった。

 すき家は、レジが1台でしかも出入口の近くにあり、深夜は店員1人という体制で、強盗から狙われやすい条件が整っていた。

 ただ、コストを嫌ってこの日の東京株式市場で、ゼンショー株は前日比47円安の971円となっている。

 実際に、全店舗で2人体制にした場合は、どのくらいのコスト増になるのか計算してみた。
仮に深夜の午後11時~午前6時まで全国約1500店舗を2人体制にする。

 時給を仮に1000円で計算すると、1店舗あたり年間で255万5000円の経費増額。
さらに、これを全国約1500店で行うと、年間で総額約38億円の人件費がかさむことになる。

 平成23年3月期のゼンショーの純利益は47億円。利益の8割を圧迫することになる。

投稿: 管理人nobu | 2011年10月26日 (水) 15時41分

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