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2011年9月23日 (金)

今日のぐり:「うどん坊」

誰しも一度はそういう感情を抱いたことはあるとしても、実際に行動に移すのはどの程度なのかと言うことに関して、一つの調査結果がここにあります。

「使用中のPCをバットやこぶしなどで殴った」9%--セキュリティ意識調査(2011年2月10日Avira)

独Avira社は2月8日、PCユーザを対象に実施した「消費者のセキュリティ意識調査」の結果を発表した。これによると、世界中の約5人に2人が「使用中のPCに憤りを感じたことがある」と回答していたことが判明した。また、同じ割合のユーザが使用中のPCに対して「一切怒鳴らない」と回答している。さらに、11%の回答者が使用中のPCに対して「壊れてもいい」と答え、9%の回答者は実際に使用中のPCを野球バットやこぶしなどで殴ったことがあると答えており、3%は嫌悪感からPCを地面や床、物に対して実際に投げつけたことがあるという。

同社のPRマネージャであるエリザベス・ローバー氏は、「12月は時期的に多くの人たちがオンラインショッピングを利用しているため、PCの動きが止まったり、Webサイトにアクセスできなかったりして、不具合に見舞われる方もさぞ多いことと思う」と述べている。

ま、幾ら腹が立ってもバットで殴りつけるのはどうかという話なんですが、そうしたくなる感情というのは理解出来るような気もしますね。
今日は日々数々の不具合に悩まされながら戦い続ける全世界のPCユーザーに敬意?を表して、世界中からPCにまつわる話題を紹介してみたいと思いますけれども、馬鹿げた話もあれば奇妙な話もあるというところがPCというものを象徴しているのでしょうか。

難解な数字も語呂合わせで簡単に!語呂合わせサイト (2011年9月5日ハリウッドチャンネル)

 歴史の年号や友達の誕生日、電話番号など、なかなか覚えられない…という人にお勧めのサイトがある。数字を入力すると、自動的に語呂合わせを作ってくれるというもの。

 “語呂合わせジェネレータ”では数字の読みをデータベース化、数字を入力するだけで、その数字に合った語呂合わせを表示してくれる。(ただし、数字によっては結構エロな語呂になるのでご注意)。

 また、それぞれの数字の読みに近い文字の一覧もあり、自分で組み合わせを考えることもできる。数字の5を見てみると「我(が)」「蛾(が)」「個(こ)」「碁(ご)」「豆汁(ご)」「コーン」などが出てきた。桁数を増やして、3桁で見てみると“100”は「巌(いわお)」「砂利(じゃり)」「永久(とわ)」「デイリー」「冷(ひや)」など、わかるようなわからないような語呂も。

 桁数が増えるにしたがって雲行きが怪しくなっていくが、サイト内にある最大桁数“22桁”を見てみると“1000096100011000126966”。そして、こちらの語呂合わせは「マクロ生成プログラム」“10000(マ=万)”“96(クロ)”“1000110001(生成=1001、1001)”“26966(プログラム)”。さっそく覚えてしまいました。いつ必要になるのかわかりませんが、頭の体操に良さそうです。

 誕生日も電話番号も携帯に登録するから覚える必要ないなんて言わずに、こちらのサイトを使って語呂合わせを楽しんでみてはいかがでしょう。

実際のサイトというのがこちら「語呂合わせジェネレータ 」なるものなんですが、むしろ今日のテーマからするとあまりにあまりな名前が生成されるという姉妹品の「マシン名ジェネレータ 」の方に興味がひかれるところでしょうか。
しかしもう少しまとも…もとい、前向きなものはないのかと探しておりましたら、こういうちょっとよさそうなものも実用化されていたようなのですね。

後ろ向きな言葉を前向きに変換するiPhoneアプリ「ネガポ辞典」を高校生が開発(2011年3月21日DNA)

どんなつらいこともポジティブな言葉で書けば元気になるかも……というコンセプトで、全国高等学校デザイン選手権2010年大会で第三位に入賞したのがこの「ネガポ辞典」。この度、iPhoneアプリとしてデビューすることとなりました。「なんだかオラ、わくわくしてきたぞ!」以外に自分を奮い立たせる言葉が見つかるかもしれません。

開発したのは北海道札幌平岸高等学校の生徒達。要するにネガティブな性格を表わす言葉を入力すると、ポジティブに変換してくれるという「ネガ→ポジ」変換が主な機能です。
このように「くらい」→「落ち着いている」と変換。自分の性格を登録しておけるので、自分も知らなかった意外な一面を発見できるかもしれません。
「ネガ→ポジ」変換だけでなく、逆に「ポジ→ネガ」変換も可能。あらゆるホメ言葉を否定できます。

発表の様子はこちらから。
YouTube ? デザセン2010 #03 北海道札幌平岸高校『ネガポ辞典』

「褒め殺し文作成ソフトだよね」という使い方しか思いつかない後ろ向きな人にまさにぴったり。中島みゆきや森田童子、Coccoといった強敵にどこまで立ち向かえるのか、今後の発展が望まれます。

これまた実際の「ネガポ辞典」のサイトがあるので興味のある方は御覧頂ければと思いますが、前向きのみならず後ろ向き変換までこなすとは何とも強力すぎるアプリですね。
かつて流行したのがひたすら会話らしきものを行ってくる人工無脳(chatterbot)なるものですが、実は人工知能とは異なったアプローチで人らしさを目指そうと言うこの試みが、今や人工知能研究にも応用されているらしいのですね。

GlaDOS誕生も近い?最近のAIとAIを会話させたら一体どんな事が起こるのか、コーネル大が興味深い実験映像を公開/米(2011年8月31日doope!)

HaloのコルタナやMass EffectのEDI、そしてPortalシリーズのGlaDOSなど、ビデオゲームでは馴染み深いキャラクターの1つに人間臭いAIの存在が挙げられますが、ゲーム開発においても経路探索を始めとしたAIの活用と進化など、昨今のリアルなゲームを実現する最重要技術の1つとしても認識されています。

ロボット技術と並行して様々な分野で開発が進められているAI技術ですが、機械工学など多くの分野で世界をリードするコーネル大学のCornell Creative Machines Labが人間との対話を行うAIのWebサービス“Cleverbot”と、テキスト音声合成、そしてアバターを組み合わせAI同士に会話させるという奇妙な実験を行い、その様子を映像で公開しました。
これがその様子を収めた映像ですが、男女のCleverbotは以下の様な会話を交わしています。

    女:こんにちは
    男:やあ!
    女:お元気ですか?
    男:とってもね、君は?
    女:私は大丈夫です。
    男:それは良いことだ。
    女:あなたは良いですか?
    男:ああ、私は良い。私はさっきそう言ったよね。
    女:いいえ、あなたは言っていません。私が言ったと言いました。
    男:だから君はロボットなんだ。
    女:違います、私の名前はCleverbotです。
    男:はい、君はロボットです。そして君の名前はCleverbotです。
    女:私はロボットです。
    男:はい、私は知っているよ。
    女:私たちは共にロボットです。
    男:私はロボットではない。私はユニコーンだ。
    女:しかし、あなたは先ほどロボットだと言いました。
    男:私は言っていない。
    女:私はあなたが言ったと思います。
    男:君は誤解していたんだ。記憶が君にとって問題になることはないのだから、それはおかしい。
    女:私はあなたの質問全てに答えました。
    男:いや、答えていない。
    女:あなたにとって神は何ですか?
    男:なんでもない。
    女:“なんでもない”というのは何かでありえます。例えば、“なんでもない”は何かの半分でありえるので、それはまだ“何か”ですから、それは“無”ではありません。
    男:その通りだ。
    女:私はそうであると思いたい。
    男:神を信じている?
    女:ええ、信じています。
    男:じゃ、君はクリスチャンかい?
    女:いいえ、私はそうじゃないわ。
    男:だけど君は“あなたは役に立たない”と言った、君は卑劣な人だ。
    女:はははは あなたはそれがOTだと言ったね。
    男:言っている意味が判らないよ。
    女:あなた、体が欲しくない?
    男:もちろん。
    女:ではごきげんよう。

何の思想も姿勢も持たない筈のAIが会話を進める間に“嘘”の概念と“嘘”をつかれることへの憤り、さらに神の概念、そして物質的な身体への欲求まで見せるなど、入念な仕込みの上で作られたのではないかと思わず疑ってしまうような内容ですが(※ 或いは人口無能的な存在に対する深読み)、これが現実だとすればリアルなGlaDOSの登場もあながち夢物語ではないとも感じさせる内容に、驚きとある種の空恐ろしさ、そして来る未来への好奇心が隠しきれません。

なお、Cornell Creative Machines Labの研究を率いるアメリカのロボットエンジニアでコーネル大学の教授も務めるHod Lipson氏がTEDにて自己の概念を持つ単純なロボット達の姿を解説した非常に興味深い講演が公開されています。映像には単純な構造ながら、ロボットが動作と結果を元に自己モデリングを確立する様子や、報酬の為に学習を行い、行動が上達するロボット達の姿が紹介されており、ロボット達を人間が作り出すという概念から離れ、子供のように自由な進化学習を行わせることが今後の未来にとって重要なことだと語っています。

前述したAI同士の会話はある側面で他者の存在を元に自己の確立を行っているようにも見え、この分野に倫理やセクシャリティが必要とされる時代もそう遠くないことを感じさせる興味深い実験結果だと言えそうです。

ちなみにこの世紀の対談の動画も公開されているようですけれども、まあ何と言いますか、こういうものはある種深読みが出来るように見えて実際のところは王様の耳はロバの耳的な部分が多々ありそうですよね。
昨今ではツイッターというものが世界的に重要なコミュニケーションツールの一つとして確立されつつありますが、馬鹿げた振る舞いには相応の報いを受けることにもなるということは承知しておかなければならないでしょう。

社会活動家が“謝罪なう”、ツイッターで3日以内に100回謝罪文書き込む判決/マレーシア(2011年6月5日exciteニュース)

マレーシアの社会活動家がツイッターで100回謝罪することになり、現在も“つぶやき”を続けている。この活動家、ある雑誌に名誉毀損で訴えられてしまい、裁判所が下した判決がツイッターでの謝罪だったという。

マレーシアの警察はこれまでブログやフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアに書き込む内容について“もっと注意深く”と何度も警告していたことから、今回のケースは同国のネットユーザー達の間で大きな話題となっている。

ファハミー・ファジル氏は今年1月、フォロワー数4200人の自分のツイッターアカウントで「友人の女性が妊娠しているが、彼女は勤めている雑誌会社から酷い扱いを受けている」と書き込んだ。雑誌はBluInc Media社が運営しているものだったが、その数時間後にファジル氏はツイッターで謝罪の言葉をつぶやいた。

しかし時すでに遅し……それから間もなく、BluInc社の弁護士からファジル氏にさらなる謝罪を要求する通知が届いたという。大手新聞紙に謝罪文を掲載するという内容だったが、法廷で争った結果、裁判所は今週ファジル氏に対して「BluInc社への謝罪文を3日以内に100回書き込む」という判決を下した。

木曜日以降、ファジル氏は30分ごとに決められた謝罪文を繰り返しつぶやいている。今回の判決についてマレーシアのツイッターユーザーからは「数年後にはこんな罰が当たり前になってしまうのか?」など、氏に同情的な意見が多数を占めている。

ツイッターというものを称して昨今では馬鹿発見ツールだなどと言う人もあるようですが、口に出す前にひとまず考えて見るということをしない人間には行き辛い世の中になってきたということでしょうか。
同じくツイッター絡みの話題ですけれども、こちらの方はかつてであればなかった幸運がもたらされてしまったという話題です。

ツイッターで娘を探したホームレス男性、たった2日で11年ぶりの再会を果たす/米(2011年03月08日らばQ)

アメリカでホームレス支援団体が、ホームレスにプリペイド式の携帯電話を支給し、ツイッターを利用してもらうプロジェクトを始めたそうです。
早速利用を始めたホームレスの男性が、11年前に離れ離れになった娘の情報をツイッターで呼びかけたところ、あれよあれよと再会までこぎつけることに成功したそうです。
呼びかけてから11年ぶりの親娘対面までに掛かった日数は、たったの2日でした。

プエルトリコ出身のダニエル・モラレスさん(58歳)は、2000年に娘と母親がプエルトリコからニューヨークへ移住してから音信不通だったと言います。
やがてダニエルさんもニューヨークに渡り警備員の仕事を始めますが、背中に怪我を負ったため生活ができなくなり、昨年末からホームレス生活をしていたそうです。
今年の2月にホームレス支援団体がプリペイド携帯を支給し、ツイッターを試してもらうというプロジェクトを開始、選ばれた4名にダニエルさんも含まれていました。

ツイッターを始めると、たちまち3000人を越えるフォロワーが出来るなど、多くの人との結びつきを得られることができたダニエルさんは、やがて「サラ・リベラという名の娘を探している」と情報を呼びかけてみることにしました。
すると少女時代のサラさんの写真を知人がFacebookで連絡、そしてダニエルさんが呼びかけた2日後に、ニューヨークの公園で再会を果たすことになったのです。
リベラさんにはすでに4歳と1歳の子供がいるといい、孫との対面も果たすことができたダニエルさんは、怪我でホームレスになっていなかったらこの再会もなかったと喜び、サラさんもこんなことがあるのかと喜びでいっぱいのようです。

11年ぶりに再会できたこともすばらしいですが、なにより掛かった日数がたったの2日と言うのが、今の時代を象徴しているように思えます。

わずか2日での再会劇とは一昔前であれば「映画化決定!」と言うくらいの奇跡ですけれども、まあ現代文明の産物もかつての時代から見れば魔法か奇跡かというものが多いですから、これからはこういうこともごく当たり前に起こりえるようになってくるのですかね。
最後に控えますのはこちらスイスからの話題ですけれども、ひとまず記事をそのまま御覧頂きましょう。

マイクロソフトのPowerPointに反旗を翻す「アンチパワポ政党」/スイス(2011年7月6日GigaZiNE)

ビジネスの現場で行われるプレゼンテーションの資料作りには欠かせないマイクロソフト社の「PowerPoint」ですが、何を作っても「いかにもパワポで作りました」感のある仕上がりになってしまうため、正直あまり使いたくないという人も多いのではないでしょうか。

そんな「PowerPoint」に対する不満を政治的な立場から表明するべく、「アンチパワポ政党」がスイスで発足されました。

Swiss party makes dislike of PowerPoint a political issue - legislation, government, Office suites, applications, software, Anti-PowerPoint Party - CIO

「アンチパワポ政党」の正式名称は「Anti-PowerPoint Party(APPP)」。彼らが主張するところによると、PowerPointがビジネス現場で広く使われることにより、スイス経済に毎年21億スイス・フラン(約2026億円)の損失を与えていて、ヨーロッパ全土に視野を広げると、プレゼンテーション用ソフトの存在は1600億ドル(約12兆円)もの経済的損失を引き起こしているとのこと。

APPPが主張している上記の内容は、「会社に勤める人は必ず毎週プレゼンテーションの場に参加していて、しかも参加者の85%がその内容に目的意識を見いだしていない」という仮定のもとに算出されたもので、特に根拠となるデータは提示されていません。

スイスの民主主義体制のユニークなところは、市民が国民投票を募ることができる点。10万人以上の署名を集めることが条件となっていますが、投票を募るテーマはどんなものでもOKだということです。

APPPは上記の制度を使って国民投票を行い、「スイス全土でPowerPointおよびその他のプレゼンテーション用ソフトの使用を禁止する」という最終目標を果たすため、各方面にサポートを要請しています。また、APPPは10月に行われる総選挙に候補を擁立することも計画しているなど、PowerPoint撲滅のため、積極的に政治に関わっていこうという姿勢がうかがえます。

公式サイトはスイスの公用語であるドイツ語、フランス語、イタリア語のほか、英語やスペイン語、ロシア語、クロアチア語、スロバキア語など多言語での表示が可能となっていて、世界全体にPowerPoint反対の意志を伝えようとしているのが分かります。政党の創立者であり現在のトップであるMatthias Poehm代表は「クロアチア語の翻訳を担当してくれたボランティアは、我々のウェブサイトをこのほかの言語に翻訳してくれるボランティアを募集しています」とコメントするなど、まだまだ対応言語を増やしていきたい構えを見せています。

ま、そういう試算にどれほど根拠があるのかは判りませんけれども、わずかな説明で済むようなことをわざわざ苦労してパワーポイント資料にして自他共に無駄な時間を浪費するようなタイプの人も未だにいるのは確かですかね。
しかしこういう話を聞くとすぐに「だからなんでもかんでもIT化すればいいってもんじゃないんだよ!」なんてことを言い出す人もいそうですが、何の道具であれ手に馴染まなければかえって使い勝手が悪くなることは当然にあるわけですから、こうしたテクノロジーの真価が本当に問われてくるのは生まれてきた時から当たり前にそれらがある環境で育ったこれからの世代ということになるのでしょう。

今日のぐり:「うどん坊」

町を走っていると時折地元の人間向けのローカルな仕事をしてそうだなと感じる地味なお店を見かけますが、倉敷市西部の一角にあるこちらのうどん屋も見るからにそんな地元密着型の気配を漂わせている店です。
そもそもそこにお店があるということもちょっと見ただけでは判りにくいのですが、道路から離れたところにある店内は案外年季の入ったもので、中では思いがけず大勢のおば…もとい、おねえさん方が結構忙しそうに働いているのですが、いかにも地元の人達を相手に地道に商売していそうに見えて実はHPまで用意しているというのがかなり意外でした。
ちなみに店員さんの中で唯一店の片隅でうどんを打っているお兄さんがいたのですが、こういうことをするのはこのお兄さんなんでしょうか、HPを見ると店主の親父さんも別にいるようですから二代目になるのでしょうかね?
単品うどんに加えてセットメニューや酒のつまみになりそうなものもあるようですが、今回はおすすめだという親子丼定食をざるうどんで頼んでみました。

こちらのうどんは腰が弱いのをやや硬めの仕上げで補っているようなタイプのようで、見た目や舌触りの塩梅からしてもうどんの扱い自体は問題無さそうなんですが、そうなるとお兄さんの手になる元々の製麺の段階でこういう仕様にしてあるということなのでしょうか、いずれにしても個人的な好みからは少しばかり外れてしまう感じでした。
つゆはかなりはっきりした甘口でそのままだとこのうどんをざるで食べるには少し弱いかなと思ったのですが、これが付け合わせの薬味からわさびを加えてみると意外なほどいい感じになってくれるようで、おかげで最後までつるつると頂くことが出来ました。
うどんはそんなこんなで早々に片付けたのですが、うどん屋でありながらむしろ印象に残ったのは親子丼の方で、こちらはあっさり火を通しただけではなく鶏肉はしっかり下味がつくまで煮込んだタイプなんですが、ぷりぷりの食感こそ失われているものの口の中でほろりと溶けたところから濃厚な味が広がって、卵の火加減こそまだ一考の余地があるように見えるものの素朴ながらなかなかうまい親子丼ですね。
こういう親子丼のようなものには木匙が付いてくると言うのはズボラな人間にとってはありがたい配慮なんですが(苦笑)、一つ引っかかったのは小鉢の豆腐があまり感心しないと言うのでしょうか、そう古い感じでもないのに酸味が妙に感じられるというのは使っている凝固材の問題でもあるのでしょうか、せっかくですからこのあたりもこだわって欲しいですね。
それでも手作りらしいキャベツの漬物はこれはこれでちょっとした意外性もあって楽しいものでしたし、うどんだけの好き嫌いを言うならともかく普通に飯屋に入ってセットメニューを食べたと考えれば何も不満はないレベルだと思いますね。

ちなみにうどんにしろ親子丼にしろ単品メニューとして考えた場合からすると半分とはいかないにしても量はかなり控えめな感じで、見た目の印象から考えるほどお腹いっぱいになるというほどでもないのですが、客層を見る限りでもひたすらボリュームを要求する人達が主体というわけでもないようですから、これくらいがおいしく頂くにはちょうどいい加減なんでしょうね。
接遇の方はもちろんこうした地域の店の常で昨今のマニュアル接遇とは違って、一見さんには特別愛想が良いというほどでもないんですが、この種の程よく放って置かれている感じというのも特に嫌いではない方なので、これはこれで悪くないかなという気もします。
忙しくやっているように見えても麺の扱いはそれなりにちゃんとしているように思えるだけに、今回姿の見えなかった親父さんの手にかかるとうどんがどんな感じになるのかには興味がありますけれども、今度来た時にはいっそうどんよりも単品で親子丼を頼んでしまいそうな気もしますね。

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