« 薬局調剤ミス死亡事件 うっかりミスで片付けるには大きな問題です | トップページ | 今日のぐり:「うどん処 あまからさん」 »

2011年9月 3日 (土)

夏が過ぎ、鯨の季節がやってきました

被災地では助けてもらいながら恩を仇で返したと今さらながらに悪評をさらに高めていた反捕鯨団体「シーシェパード(SS)」を始めとする面々ですが、イルカ漁解禁にタイミングを合わせてこの時期各地で反イルカ漁活動を活発化させているようです。

シー・シェパード、イルカ漁妨害を再開へ 和歌山県太地町に活動家を送り込み(2011年8月31日産経新聞)

9月1日から解禁される和歌山県太地町の追い込みイルカ漁について、米国の反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)が、活動家を太地町に送り込み、漁の妨害を行う準備を進めていることが31日、わかった。SSは昨年も9月から幹部を太地町に長期常駐させ、妨害キャンペーンを展開。和歌山県警や第5管区海上保安本部は今年、現地での警備態勢を強化することにしているが、SS以外の反捕鯨グループの動きもあり、妨害活動はさらに激化することが予想される。

 SS関係者によると、SSは今年3月まで行われた昨期の妨害キャンペーンに引き続き、今期も「コーヴ・ガーディアンズ」(入り江監視隊)を組織。団体の主要メンバーを常駐させた上で、世界中からボランティアを募り、来年3月までの6カ月間、漁師らに圧力をかけるという。

 SS代表のポール・ワトソン容疑者(60)=傷害容疑などで国際指名手配=は、Eメールでの取材に応じ、「鯨やイルカを殺戮(さつりく)する残虐で野蛮な慣習は、21世紀の現代にはふさわしくない」と回答。さらに、「昨期は、われわれのコーヴ・ガーディアンズのおかげで、イルカの捕殺数を前年の半分に減らすことができた。捕殺が打ち切りになるまで、恐ろしいイルカ殺戮への反対は続ける」と答えた。

 SSは今回、和歌山県警や第5管区海上保安本部が事前に訓練を行ったり、警備を強化していることを報道などを通じて把握。摘発を防ぐため、妨害キャンペーンに参加するボランティアには、日本の法律を順守するよう求めている。また、活動を支援するための寄付金の呼びかけも始める。

 一方、米国の企業経営者で、動物愛護活動に熱心なアディ・ギル氏が自らのグループを組織し、イルカ漁への抗議活動を行う構えを見せている。ギル氏は今年1月に来日し、和歌山県でプレジャーボートを購入。海上保安本部は、海上で妨害を行う恐れがあるとして、動向を注視している。

 ギル氏はSSの元大口スポンサー。関係者に「今年中に、太地町を訪れたい」と漏らしている。

 また、イルカ漁を隠し撮りし、2010年の米アカデミー賞を獲得した「ザ・コーヴ」に出演のイルカ保護活動家、リック・オバリー氏は26日に来日。9月1日に、20人ほどの仲間とともに太地町を訪れ、現地で抗議活動を行うことにしている。

「日本はイルカ虐殺停止せよ」 米動物保護団体が日本大使館前で抗議デモ (2011年9月2日産経新聞)

 和歌山県太地町でイルカや鯨の追い込み網漁が解禁されたのに合わせ、米動物保護団体「PETA」のメンバーらが1日、首都ワシントンの日本大使館前で抗議デモを行い「日本はイルカ虐殺を停止せよ」と訴えた。

 参加者は若者や家族連れなど約30人。プラカードを掲げ、道行く車に賛同を呼び掛けた。大使館側は対応しなかった。カリフォルニア州サンディエゴなどでも抗議行動を行ったという。

 PETAの地区責任者ケイティー・アースさんは「太地町では浅瀬でイルカを突き殺しており、残酷で容認できない」と主張。捕鯨やイルカ漁は太地町の伝統だが「続けているのは少数の漁師だけで文化的遺産とはいえない。他の収入源を見つけ、残酷な伝統を人道的なものに置き換えることが可能だ」と述べた。(共同)

ちなみにこのPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)という団体は動物を殺すのはやめて野菜を食えだとか、毛皮を着ている人にはペンキをぶっかけろだとか何かと過激な言動と行動とで有名な団体で、あまりに敵が多すぎることに加え主張が馬鹿馬鹿しすぎることから「People Eating Tasty Animals」なんてパロディ団体まで作られるくらいに斜め上方向にも有名な方々です。
産経の地方版で太地町の話題を取り上げているようですが、彼らが金と楽しみのためにやっているお気楽な活動によって現地の人々の平和な生活がどれほど脅かされているのかということがよく判る話ですね。

【参考】9月1日から和歌山県太地町の追い込みイルカ漁解禁 漁師「誇り守りたい」 和歌山県警警戒(2011年8月31日産経新聞佐々木正明記者ブログ)

まあ金持ち喧嘩せずと言う言葉があるくらいで、こういう暇なことをやって悠々自適の暮らしが送れるような方々にとってはこの世界的な不景気の時代にあっても「イルカ漁?そんなものやめてさっさと転職しなよHAHAHA!」で済む話なんでしょうが、先のIWCで反SS決議が全会一致で採択されたように、この種の連中のテロ活動のような残虐で野蛮な慣習ほど21世紀の現代にはふさわしくないものはないと言うことが国際的な認識です。
先日は鯨肉を盗み出して食べていたというグリーンピースの連中が高裁においても「目的達成のためには手段を選ばない独り善がり」と明確に断罪されたように、文明社会においては得手勝手な自分だけの論理で他人の権利を侵害する輩は単に犯罪者として扱われるべきことは明白であって、今後彼らの攻撃に晒されるだろうことが予想される和歌山では警察による厳重な警戒態勢が敷かれているのも当然ですよね。

反捕鯨団体の妨害に備えて 和歌山・太地町で警察などが警備訓練(2011年7月27日関西テレビ)

和歌山県太地町のクジラ漁やイルカ漁に対し、反捕鯨団体などによる妨害行為が相次いだことを受け、27日、警察と海上保安庁が、合同の警備訓練を行いました。

普段は静かな漁港に鳴り響くサイレンの音。

【反捕鯨団体のメンバー役】「網切ったるぞ!」【警察官】「GET BACK!GET BACK!」

和歌山県太地町では、27日、住民たちが見守る中和歌山県警と海上保安庁が合同で警備の訓練を行いました。
その理由は・・。

太地町では、去年から反捕鯨団体シーシェパードのメンバーが常駐したり、イルカのいけすの網が切られヨーロッパの反捕鯨団体が犯行声明を出すなど、漁を妨害される住民たちは頭を悩ませています。
訓練は、外国の反捕鯨団体のメンバーがイルカのいけすの網を切ろうとしている所へ警察官たちが駆けつけるという想定です。

【海上保安庁の隊員】「海上保安庁だ!止まれー!」

駆け付けた海上保安庁の機動艇に挟まれ、身柄を確保されました。
また、イルカを水族館などへ運ぶトラックの進路が妨害され、警察官たちが取り押さえるという訓練も。

【警察官】「逮捕!!」
【和歌山県警・羽山潤一郎参事官】「(今年は)反対活動も激しくなるとみているので態勢をきちっと取ってやっていきたい」
【太地町民】「我々の為にここまでしてもらえるのはありがたい」「常にこんな人数がおってくれたら心配ないんだけど」

和歌山県警は、9月から始まる漁を前に、臨時の交番を作って10人ほどの警察官を常駐させるなど警備態勢を強化する方針です。

イルカ漁解禁日 反イルカ漁団体が警察とにらみ合い(2011年9月2日毎日放送)

 和歌山県太地町のイルカ漁は1日が解禁日です。
 警察や海上保安庁が厳戒態勢をとる中、世界各国から反イルカ漁の団体が集まり、一時緊迫した雰囲気になりました。

 イルカ漁で知られる和歌山県太地町。
 9月1日が漁の解禁日です。
 太地町は映画「ザ・コーブ」で取り上げられたこともあり、去年は漁を妨害しようとした反捕鯨団体の外国人と地元警察が衝突する一幕もありました。
 そこで、今年は警察と海上保安庁が町内に臨時施設を設置、職員を常駐させて対応することにしています。

 「太地町のイルカ追い込み漁はきょうが解禁日でしたが、台風の影響で海上大しけが続いていまして、きょうの漁は中止が決まりました」(記者リポート)

 漁は中止になりましたが、反対派の外国人23人が太地町に姿を現しました

 「(訳)イルカはかわいい動物で、人類の友達。食べてはいけない、殺してはいけない」(香港から来た人)

 中には「ザ・コーブ」に主演していた、反イルカ漁活動家のリック・オバリー氏の姿も・・・
 警戒する警察官らの前で、浜辺に降りた一行は輪になって静かに祈りを捧げました。

 「(訳)抗議しにきたんじゃないんだ。津波の犠牲者と捕獲されようとしているイルカたちのために祈りを捧げに来たんだ。2,000頭死ぬんだよここで」(反イルカ漁活動か リック・オバリー氏)
 「去年も(漁の)網を切られたりしているので、違法行為があれば厳正に対処したい」(和歌山県警 羽山潤一郎参事官)

 静かに迎えた解禁日でしたが、警察は来年4月いっぱいまで警戒を続けたいとしています。

【参考】【動画】和歌山県警 イルカ漁に警戒本部設置

【参考】【動画】Training to deal with the interference of the sea shepherd in Taiji was carried out

【参考】【動画】映画「ザ・コーヴ」出演のリック・オバリー氏会見

ま、こういう状況になりますと見守っている方も何かと楽しみが増えようというものですけれども、哀しむべきことにこうしたテロリストを陰に日向に支援するお金持ちの個人や企業は世の中には少なからずあって、先日イギリスで差し押さえられた彼らの活動船もポンと大金を出して開放されたというのですから恐れ入ります。
この差し押さえの経緯というのが興味深いもので、クロマグロ漁を妨害されたマルタの漁民が遠いイギリスで民事訴訟を起こした結果こうした事態が発生したということなんですが、「網を切ってマグロを逃す」なんて手法は和歌山でも全く同じように行われてきた彼らの常套手段だけに、日本においても同様に民事訴訟を活用していくというやり方の方が単に守りを固めるよりも一段と有効かも知れませんね。

シー・シェパード抗議船が英国で差し押さえ 日本政府が取るべき打開策のヒント(2011年8月7日産経新聞)より抜粋

(略)
 SSをめぐるこの国際的な司法での争いは、日本政府にとってSS問題打開策のヒントがつまっている。これまで、日本政府は、SS抗議船の船籍国であるオーストラリアやオランダに対し、あくまで刑事事件としてSSを厳重に取り締まるよう要請してきた。しかし、両国は日本の調査捕鯨に異議を唱える反捕鯨国であり、日本側の要請に迅速に応えてはこなかった

 ところが今回の差し押さえ措置は民事訴訟における裁判所の決定だ。一定期間だったが、抗議船の航行を封じ、SSに金銭的な負担も負わせた。関係者によると、SSに対する判事の心証はかなり悪く、今回の迅速な措置もそうした状況が強く反映されたものではないかという。

 また、今回の動きは英国で起こった。SSの英国支部は近年、寄付収入を増額させており、銀行口座にもかなりの資金を蓄えているとみられている。民事訴訟で勝訴すれば、結局は苛烈な妨害にまわされる活動資金を封じることもできる

 SSの本部は米国にある。年間報告書によれば、一昨年の寄付収入は約1000万ドル(約8億円)。調査捕鯨で、SSの妨害により捕鯨頭数を確保できなかったことで、日本側が被った累積被害額は数億円単位にも上るとされる。

 民事訴訟で勝訴すれば、被害額を回復できる上、SSに経済的な打撃を与えることもできる。海賊行為や、国内のエコテロリズムに厳しい措置を取る米国で、日本側が法廷闘争を試みる検討余地は十分にある

民事となれば当事者である地場の漁業の方々もいつでも起こせるものですし、実際に彼ら自身ですら「金ならやるよ」と言っているわけですから、こうした方法論もあるということは知っておいていただいて損はないと思いますね。
しかしながら残念なことに太地町など現地の方々が一生懸命努力をしているというのは判るのですが、本来であればそれを支援するべき立場にあるはずの政府の方では全く腰が重いというべき状況で、今年以降の調査捕鯨に関しても「継続」と「縮小・中止」の両論を併記しようなどとぬるいことを言っているようです。
そもそも調査捕鯨の経費を鯨肉の売り上げでまかなうという方針が国際相場よりもはるかに高い国内相場を維持し既得権益を保護するためのものだという批判は以前からありましたが、現在ですら捕鯨船団の一部は捕鯨ではなくテロリストへの対抗処置のために同行しているようなものですし、今後例えば海保の巡視船が付くようなことになればその経費まで鯨肉価格に上乗せするつもりなのかという話になってしまいます。
今や捕鯨は政治や外交の問題になってしまった感もありますが、本来こうした領域の実務的な部分まで国が中心になってやることがいいのかどうかはまた別の問題ですし、何より現在の政治の迷走ぶりを見る限りでも本当に任せておいて良いのだろうかと不安になってくるのもやむを得ざるところではないでしょうか。

|

« 薬局調剤ミス死亡事件 うっかりミスで片付けるには大きな問題です | トップページ | 今日のぐり:「うどん処 あまからさん」 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

>今後例えば海保の巡視船が付くようなことになれば

妄想を膨らませるのは結構ですが、それは無理なのです、なぜならまことに残念ながら我が日本国政府は
シー・シェパードの抗議行動は「(海洋法における)“海賊”には非ず」という立場だからです。

2011年3月15日
シー・シェパードが所有する船舶の旗国でない我が国が、公海上で行われるこれまでと同様のシー・シェパードの妨害行為を、
海洋法に関する国際連合条約(平成八年条約第六号)の範囲内で、現場で取り締まるための法整備を、実効性がある形で行うことは困難と考えている。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b177122.htm?OpenDocument
2011年6月1日(5月閣議決定)
日本政府としては国連海洋法条約上の海賊として断定することは難しいということです。
シーシェパードの行為は、国際法上、海賊とは言えませんけれども、
http://www.jfa.maff.go.jp/j/study/enyou/pdf/gizigaiyo3.pdf

投稿: 赤いハンカチ | 2011年9月 3日 (土) 09時31分

さすがマジ基地反応早っ!!w

投稿: 馬鹿いハンカチ | 2011年9月 3日 (土) 09時39分

念のためもう一回書いておくか。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b177122.htm?OpenDocument
では,
>>シー・シェパードが行っている度重なる妨害行為は、我が国が国際捕鯨取締条約(昭和二十六年条約第二号)に従って公海上で実施している合法的な活動に従事する我が国の船舶並びにその乗組員の生命及び財産を脅かす極めて危険な行為であり、極めて遺憾であると考えている。
>>シー・シェパードが所有する船舶の旗国及び寄港国の政府に対し、シー・シェパードによる不法な妨害行為を防止するための実効的な措置をとるよう働きかけを行い、また、調査捕鯨船団の船員等の安全を確保するために海上保安官が乗船するなど、政府として可能な限りの対策を講じたところである
>>政府としては、シー・シェパードが所有する船舶の旗国及び寄港国の政府に対し、船籍の剥奪及び捜査当局による対応を含め、シー・シェパードによる不法な妨害行為を防止するための実効的な措置をとるよう、累次にわたり、働きかけを行ってきたところであり、今後とも引き続き、関係国政府に協力を求めていく考えである。
>>アメリカ合衆国に本部を置くシー・シェパードが行っている資金調達の方法について、政府としてお答えする立場にないが、政府としては、シー・シェパードによる不法な妨害行為を防止するための実効的な措置をとるよう、引き続き関係国政府に協力を求めていく考えである。
と答弁されている。政府の認識は一貫して「不法な妨害行為」であり、不法な行為を抑止・防止するために,仮に海保の巡視船が付くことになっても、特段問題はない。

投稿: とらとら | 2011年9月 3日 (土) 20時50分

9月1日にアメリカで行われた抗議活動。
日本語で「太地は死ね!」と大声で連呼。
http://www.youtube.com/watch?v=3SrOjWBtG3g

投稿: | 2011年9月 6日 (火) 10時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/52629026

この記事へのトラックバック一覧です: 夏が過ぎ、鯨の季節がやってきました:

« 薬局調剤ミス死亡事件 うっかりミスで片付けるには大きな問題です | トップページ | 今日のぐり:「うどん処 あまからさん」 »