« 今日のぐり:「手打ちうどん まつくら」 | トップページ | 事故はなるべく避けたいものですが、事故を避けることが目的化するのは違いますよね »

2011年8月22日 (月)

石巻偽医師騒動続報 結局ここでも発端は同じ?

先日も取り上げました石巻の偽医者騒動ですが、逮捕と相前後するようにその乱脈な生活ぶりが次々と明らかになってきています。
ここまで情報が出そろって来ますとどこからどう見ても生来の詐欺師としか受け取りようがないのですが、被災地という環境での活動に善意を期待した人々の思いが見事に裏切られたということになるのでしょうか。

逮捕の自称医師、助成金を交際女性に使う(2011年8月20日日刊スポーツ)

 宮城県石巻市で資格がないのに医師を自称したとして、医師法違反の疑いで逮捕された住所不定、職業不詳米田吉誉容疑者(42)が、日本財団から受け取った助成金100万円の一部を交際していた30代の女性に渡したと周囲に話していたことが20日、分かった。県警石巻署は、米田容疑者が被災地で活動したのは、助成金目当てだった可能性があるとみており、100万円の使途を調べている。米田容疑者とボランティア活動をしていた関係者によると、米田容疑者は、自ら代表を務めるボランティア団体が受け取った100万円の一部を女性との飲食代や生活費に使ったと明かしていたという。米田容疑者は、この女性らとともに4月ごろから、石巻専修大学(石巻市)で活動。女性は「医療補助スタッフ」を名乗り、同容疑者の手伝いをしていたという。(共同)

逮捕の自称医師、札幌にも居住 周囲には「パイロット」(2011年8月20日北海道新聞)

 東日本大震災の被災地、宮城県石巻市で資格がないのに医師の名称を使ったとして、宮城県警石巻署に医師法違反(名称の使用制限)の疑いで逮捕された住所不定、職業不詳の米田吉誉容疑者は、2002年前後に札幌市内に居住していたことがあった。当時、札幌市豊平区内の飲食店の常連で、周囲には「パイロット」とかたっていたという。

 この飲食店の男性店長(40)によると、米田容疑者は温厚で、いつも1人で店に来ては車の話をしていたという。

 また、キャンピングカーをけん引した高級外車も店先に止め、飲酒後はそのままキャンピングカーで寝泊まりしていたという。

 米田容疑者が逮捕されたことについて、男性店長は「人をだますような人間だとは思わなかった」と驚いていた。

詐欺師とはそうしたものだと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、石巻市でも「うそであってほしいという気持ち、まだ信じられない」(佐藤正幸・石巻市社会福祉協議会課長)と言うように、普段の様子からはとても詐欺師には見えなかったというコメントが相次いでいて、テレビなどのインタビューに対しても非常に丁寧に受け答えしているように見えますよね。
本人の弁によれば手に余る患者は全部日赤等へ送ったから実害はないように言っていますが、実際にはまともな医療行為を行う能力がなかったことを物は言いようで誤魔化しているだけのようで、おそらく「今沖縄にいる」発言と同様に医師法違反という追及をかわす狙いでの攪乱作戦かとも思えます。
週刊誌等の情報によればもともとは関西在住であったようで、主に女性に対する詐欺的行為で数千万円に及ぶ収入があったとか、問題のキャンピングカーも女性を騙して得た金で手に入れたといった話も漏れ聞こえて来ていますが、結局今回の一連の行動も助成金目当ての詐欺が目的であったという解釈に落ち着きそうです。

逮捕の自称医師、助成金申請 複数団体に(2011年8月20日47ニュース)

 東日本大震災の被災地、宮城県石巻市で資格がないのに医師の名称を使ったとして、医師法違反の疑いで逮捕された住所不定、職業不詳米田吉誉容疑者(42)が、複数の団体に助成金の申請をしていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。

 米田容疑者が代表を務めるボランティア団体は日本財団から100万円の助成金を受けていたが、ほかの団体には申請は認められなかった

 石巻署は、米田容疑者が助成金を目的に被災地で医師を名乗り、活動した可能性もあるとみて、詐欺容疑での立件も視野に調べている。

 日本財団によると、6月6日に助成金の申請があり、同月27日に交付

被災地での活動にそんなに簡単に助成金が出るものだとは全く知りませんでしたが、そういうところを細かくチェックして儲け話を探すのが詐欺師だとは言うものの、実際には複数団体に申し込みをしたところが一つしか認められなかったということから、同容疑者の言う通り結局は赤字になってしまった可能性もありそうですよね。
百万円というまとまったお金がそんなに簡単に出るのかと言う疑問は当然ながら、見て頂く通り日本財団以外の団体には申請が認められなかったというのは実績も何もない団体にお金を出さないという当たり前の判断とも思えますが、一方で三週間ほどの審査期間であっさり怪しい詐欺師にお金を出してしまう日本財団のお気楽ぶりが目立つ形で、同財団では今回の件に関して釈明に追われています
この「ワールドフュージョン(WF)」なる団体は米田容疑者が代表を務めお金の受け皿として用意した団体と考えられますが、同容疑者が現地で活動を始めたのが4月、そして「自費で活動しているので支援をお願いしたい」と日本財団他の諸団体に申し入れたのが6月で、この時点ではまだ実績不足などもあって?各方面から断られ一件しか認められなかったということですよね。
そして10日の朝日新聞「ひと」欄記事を皮切りに同容疑者がやたらとマスコミに露出し始めたのが8月ですから、恐らく同容疑者の考えとしては黙って現地で活動しているだけではいつまでたってもらちがあかない、ならばマスコミに取り上げられ知名度を高めることで助成金を取りやすくするという目的があったのではないかと思われます。
要するにマスコミ各社は同容疑者の営業活動を支援する形で利用されたということになりますが、実際同容疑者側としても結果としてメディアへの露出が計画の破綻を招いたとは言え、ここまで簡単に乗ってしまうマスコミの愚かさ加減には笑いが止まらなかったようです。

被災地ニセ医者「確認せず自分を取り上げる朝日新聞はアホ」(2011年8月19日NEWSポストセブン)

天下の朝日新聞が騙された。一体、どんな男にしてやられたのかと思いきや。本誌が直撃すると、関西弁を捲くし立て、自らの嘘を棚に上げ「マスコミはいいかげんやからね」と放言する。う~ん。見るからに怪しい。世間を騒がしたニセ医者は悪びれずにこう言うのだ。

「朝日だけやない。テレビのワイドショーも俺を取り上げとったなァ。でもアレ、やらせやで。『熱中症の人いませんか?』ってその場でADが具合の悪い人を探して、撮りたい絵だけ撮影して帰っていったからな」

朝日新聞の「ひと」欄に、ボランティア団体代表「米田きよし」を名乗る男が登場したのは8月10日のことだった。こう綴られている。

〈ボランティアの専属医を務める〉〈本来はカナダの小児救命救急医〉〈休暇帰国中に大震災に遭遇〉……だが、全てが真っ赤な嘘。朝日は2日後、〈「ひと」欄で紹介、おわびします〉と題した訂正記事を出す異例の騒動となった。さらに男はこう続ける。

「朝日ともあろうものがなァ。どこの馬の骨かわからない人間を、確認せずに取り上げるのはどうなんやろう。向こうがアホやろ。僕は韓国で生まれた北海道育ち。海外の大学で医師資格をもっているのはホントです。ただし、インターンは終わっても現場には出えへんかったけどね」

記事担当者は、30代後半の女性記者だという。以前は検察担当で小沢一郎氏を起訴に追い込んだ「真実を求める会」を他紙に先がけ取材するなど、「優秀」と評判の記者だというが、面目も丸つぶれだ。男は笑う。

「僕は狸ですよ。全部、計算でやっとるからね」

ただし、男の詭弁による被害は決して笑えるものではない。ニセ医療を施された人たちの健康不安もさることながら、日本財団は、男が所属するというボランティア団体に100万円を助成している。男の違法行為を近くで見ていたボランティアは憤りを露わにする。

「あの男は医師を装い、お年寄りの血圧を測って、『これは高い、死んでもおかしくはない。あとで降圧剤を届けさせるから飲んどいてや』と。今から考えれば恐ろしい行為ですよ。

彼が活動拠点としていたキャンピングカーの車内には、医師しか処方できない医薬品があった。それで信じてしまったんです」

米田きよしこと米田吉誉(よしたか・42)は19日、医師法違反容疑で宮城県警から逮捕された。キャンピングカーも警察から押収された。

韓国生まれの北海道育ちが何故関西弁やねん!と突っ込んでおきますけれども、今までテレビやマスコミへのインタビューで演じてきたキャラをすっかりかなぐり捨てたかのような地が出ているのは開き直ったということなのでしょうか、まさしく当事者の口から言われる通りにあまりに杜撰なマスコミ各社の仕事ぶりがよく判る話ですよね。
朝日はちょうど二年ほど前にも同じような形で「建築学者で宇宙研究者、そしてトルコ人初の宇宙飛行士候補」などと華々しく取り上げた外人さんが実は真っ赤な偽物であったということがバレて大恥をかいたはずですが、どうもこういういい加減な取材でやっつけ仕事をこなしてしまうのは単に取材能力が低いのか、あるいは権威に弱く盲信してしまう傾向でもあるのでしょうか?
今回の米田問題を最初に取り上げたのは「藤森かもめ」なる記者だそうですが、前述の記事にもあるように小沢事件で名を上げたと言えば聞こえは良いものの、実際には同事件の経緯にもずいぶんと怪しげな側面もあるやに指摘されているようで、どうも思い込んだら一直線のスクープ至上主義者という印象が拭いきれません。
全国に石巻の名を思いがけず知らしめることになったこの問題の発端が、「他社も狙っているこの人物をうちが真っ先に取り上げてやろう」という記者の勇み足と、そんなマスコミ心理をうまく利用しようとした詐欺師のいわば出来レースから始まっていたのだとすれば、マスコミ各社が口を拭って今度は米田容疑者を批判する側に回るのも「なんだかな~」という気がしないでもありませんね。

|

« 今日のぐり:「手打ちうどん まつくら」 | トップページ | 事故はなるべく避けたいものですが、事故を避けることが目的化するのは違いますよね »

心と体」カテゴリの記事

コメント

心臓病の修希ちゃん米国での手術成功
今年1月、目標の1億5千万円に到達。2月に渡米してドナーが現れるのを待ち、カリフォルニア州のロマリンダ大学病院で、7月29日未明から5時間に及ぶ移植手術を受けた。

米田容疑者は当初は「米国のロマリンダ大を卒業した」「神戸大で小児科医として働いていた」などと説明。

○○ちゃんを救う会で有名なトリオジャパンのキャッシュ集める実行部隊隊長の裁判。
平成20年 特(わ) 第1648号 薬事法違反 南秀明
平成20年 特(わ) 第1648号 薬事法違反 黒原秀直

投稿: エアドクター | 2011年8月22日 (月) 09時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/52531419

この記事へのトラックバック一覧です: 石巻偽医師騒動続報 結局ここでも発端は同じ?:

« 今日のぐり:「手打ちうどん まつくら」 | トップページ | 事故はなるべく避けたいものですが、事故を避けることが目的化するのは違いますよね »