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2011年8月20日 (土)

他人を批判してきたように、他人から批判されつつある人々

フジテレビ系列の東海テレビが番組内でとんでもないテロップを放送してしまった事件が、沈静化するどころかなかなか大変な騒ぎになっています。
すでに当事者のJAを始めスポンサーが相次いで撤退、同番組は打ち切りに追い込まれ同局社長以下の処分も決まったのみならず、民放連にも苦情・批判が殺到し緊急対策委員会の招集を余儀なくされるなど、まさに社長が思わず口にしたように「ローカル番組の不祥事がここまで反響を呼ぶと思っていなかった」という状況ですよね。
もっともこうした感覚はテレビの現場ではごく当たり前のことであったという指摘もあって、今回はたまたま「50代の外部スタッフの男性が、タイムキーパーが不適切な文言を削除するよう2度要請したにもかかわらず無視した(社長談)」というあり得ない事態(笑)によって偶然表沙汰になってしまったというだけのようです。

TV番組スタッフの知性と品性(2011年8月17日ゲンダイネット)

<弱者イジメ、差別発言を笑うセンス>

 東海テレビの情報番組「ぴーかんテレビ」が岩手県産米のプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」とテロップで表示した問題は拡大の一途だ。

同局への抗議は1万件を超え、降板するスポンサー企業が続出。今月11日には民放連も緊急対策委を開き、徹底追及の構えだ。

 東海テレビは「リハーサル用のダミーテロップが操作ミスで送出された」と平謝りだが、ダミーであれ、放射能問題をジョークに落とすセンスはマトモじゃない。知性のカケラも感じられないし、笑いとしても低レベルだ。

 ところが、弱者を笑いモノにする感覚は、テレビの制作現場ではむしろ当たり前だという。

「情報番組やバラエティーのスタッフには“テレビマンはジョークを飛ばして現場を和ませてナンボ”みたいな風潮がある。男社会の制作現場で笑いが取れるネタは限られていて、代表的なものが下ネタ。それと差別的なネタです。だから性器の俗語や出自を揶揄(やゆ)するような話題が飛び交っている。どんな中身でも、内輪で笑いを取れば評価されるいびつな社会なのです。“ここは幼稚園か?”と錯覚してしまう知的レベルの低い制作現場もあります」(ある制作会社社員)

 最近のキー局は上場しているため、コンプライアンスに厳しい社員がいる現場ではタガが外れるケースは少ないという。しかし、下請けや関連業者だけでリハーサルの準備をしたり、今回みたいにダミーのテロップを作る際にモラルの低さが顕著になる。

 フリーディレクターの中川勇樹氏が言う。

「ダミーテロップの制作は若いアルバイトにもできる単純作業。ベテランスタッフの中にはイヤイヤ請け負うのもいます。だから問題も起きる。画面に映らないことが前提なので、退屈しのぎにブラックジョークを書いて遊ぶ人もいます」

 表ざたになっていないだけで、放射能を内輪ネタに悪ふざけをしていた局はほかにもあるという。

 米を侮辱された岩手県の達増拓也知事が「人の心の闇の奥深さを見せつけられた感じがする」と憤ったが、“セシウムさん”のテロップを作ったスタッフに心の闇はないだろう。頭に闇を抱えているだけだ。恐らくこんな騒ぎになっても、何が悪かったのか、いまだに理解できていないに違いない。

今回の東海テレビの事件でも表向き記者会見では平身低頭の社長氏ですが、実際にはこの事件が終わったときにはゴルフをしている最中で、しかも連絡を受けた後ものんびりとゴルフを続け普通に食事も済ませたと言いますから、自身も口にしている通り当初からこの程度の事故は何ほどのことはないと全く危機意識を持っていなかったことがよく判りますよね。
ちなみに大騒ぎになった「えひめ丸事件」の時、ちょうどゴルフ場にいた森総理をさんざんバッシングしたのが当のマスコミの皆さんなんですけど、我が身を振り返れば「危機管理意識上問題有り!」なんてことがよく言えたものだなと思うのですけれども、そうしたダブスタを平然と振り回せるようにならなければ生き残っていけないのがこの業界であるということなのでしょう。
最近各局が大好きな朝の情報ワイドショー番組なども独自取材などは全くなく新聞、雑誌のネタを丸写しするだけの安売り番組だと言いますが、これまた彼らの大好物なお馬鹿タレントの迷回答だけが楽しみ?な昨今のクイズ番組と同様、頭も悪ければ物も知らないコメンテーター(笑)なる連中がトンチンカンなコメントを吐くのを笑いながら眺めるだけの番組が一番の得意だと言うのが、彼らの立ち位置を明確に示していますよね。
先日の原爆忌翌日にわざわざ「LITTLE BOY」のTシャツを着せた俳優を登場させるなんて行為もそうですけれども、自分達の行動が他人にどう受け止められるかに対する想像力がまるでない、そしてそれを指摘されるといや何も知らなかっただけですと自分がどれだけ無知無学な人間であるかを告白すれば許されると思っている、そういうのは人並みな社会人の取るべき態度として真っ当と思われるかどうかです。
そうした番組ばかり作っている会社にまともな人材がいるとも思えないですし、同局としても外部スタッフが全て悪かったということにして話を終わらせたい気持ちは判りますが、あり得ないセンスの書き込みを軽いノリで流せてしまえる社内環境に問題があったとしか見えないわけで、やはり局内における現場の空気がそういう流れを容認するものであった、そして実際に同様の行為が日常的に行われていたらしいということなのでしょうね。

いずれにしても今回の事件で明らかになったのは、今の時代マスコミという存在はそれ自体がネタの供給源となっていて、彼ら当事者の意識はともあれどんな些細な事件でも(まさに長年に渡って彼ら自身が行ってきたように!)監視と批判の対象になり得るという現実であったと言えそうですが、そうなると対応を考えざるを得ないのはスポンサーとして関わりになっている各企業です。
先日以来お伝えしている高岡氏発言に端を発するフジテレビ韓流ゴリ押し問題においても、なぜか同局スポンサーの中でも花王に的を絞っての不買運動が叫ばれていることはお伝えした通りですが、直接のライバル各社にしても一時的にはライバル没落を喜ぶ気持ちがあったにせよ、明日は我が身と思えば気が気ではないはずですよね。
そんな中でまさに花王の当面のライバルとも言うべきライオンが長年続けてきたフジのスポンサーを降りるという話が出ていて、一見するとフジと関わり合いになることで次の延焼先になることを避けようとしているかのようにも見える話なのですが、どうもその背後を見ていくとむしろ今回の騒動は単にきっかけの一つに過ぎなかったんじゃないかという気配が見え隠れしているようです。

フジのお昼の長寿番組『ごきげんよう』のスポンサーが降りる? 花王不買運動がきっかけか(2011年8月17日ガジェット通信)

フジテレビのお昼の長寿番組『ごきげんよう』のスポンサー、ライオンが番組スポンサーを降りるという噂が出ている。すでにニュースサイト『リアルライブ』でも情報が出始めている他、以前より『2ちゃんねる』でもそのような噂がでていた。フジテレビ韓流ゴリ押し問題の最中、花王の不買運動が行われたのは記憶に新しいだろう。そんな花王の不買運動をみてか、同業者のライオンは矛先が向けられては業績に影響すると懸念したのだろうか、フジテレビの『ごきげんよう』から降板するという。

『2ちゃんねる』では8月6日に次のような書き込みがおこなわれ、噂となっていた。

    150 :Trader@Live! :sage :2011/08/06(土) 21:55:41.22 ID:eR38AhtC
      これがもしガチなら面白くなりそうだなw

    648 名無しさん@恐縮です 2011/08/06(土) 21:16:43.19 ID:beQDYzxZP
      猛獣社員だが広報から聞いた。
      昼の長寿番組スポンサー降板決定したよ。
      花王騒動がきっかけ。

    163 :Trader@Live! :sage :2011/08/06(土) 22:19:31.71 ID:E3TWNyEL
      ごきげんよう、さようなら

猛獣社員=(ライオン社員)と名乗る者が、お昼の長寿番組(ごきげんよう)降板決定と書き込んでいる。これが本当なら、さすがのフジテレビもかなりの痛手のはずだ。仮に嘘だった場合、風説の流布となる。

情報源は不明だがにニュースサイト『リアルライブ』にも、“「ごきげんよう」ついに「おやすみ」か!?”という見出しで同様の記事が書かれている。そのおかげで『2ちゃんねる』は再熱状態。噂だけの一人歩きとなっているが、実際どうなのだろうか。
不買運動をきっかけに降板したかったライオン、そしてマンネリ気味だった『ごきげんよう』のてこ入れができなかった、など様々な理由が考えられるが、新たな情報が入り次第お伝えしたい。

震災「効果」? 販売不振でもビール各社増益(2011年8月9日朝日新聞)

 ビール業界は8日にサントリーホールディングスが2011年6月中間連結決算を発表し、大手4社の業績が出そろった。東日本大震災の影響でビール販売が落ち込んだが、全社が営業利益を20%以上増やした。生産を主力商品に絞り込んだことや広告を見合わせたことが、逆にコストを削減する効果を生んだ

 各社は震災後、テレビCMやスーパーなどでの販売促進活動を控え、経費が浮いた。震災でビール工場が被災して供給が不足するなか、生産を主力商品に絞り込んだことも、「製造ラインの切り替えがなくなり、物流でもコストが削減できた」(サントリー千地耕造・財経本部長)といい、増益を後押しした。
(略)

毎日の捏造記事騒動において、各社がこれを機にと広報効果が怪しいと言われていた毎日への広告から一斉に手を引いたことはご記憶だと思いますが、もともと全国的な知名度があって特殊な嗜好品でもない日用品を扱っているようなメーカーにとって、今や高いお金を出してまでマスコミに広告を打つということの意味があまりないのではないかとは久しく言われてきたところだったわけです。
昨今ではどこの業界も不況で少しでも余計な軽費を節約したいのはやまやまですが、企業というものの性質としても日本人の性格としても同業他社がやっていることを自分達だけすっぱり止めるというのは難しい、そこへ震災によって強制的にCM中止を余儀なくされた各社が「あれ?CMやめたらむしろ儲かってね?」という明確なエヴィデンスを手にしてしまったわけですよね。
それは自分達のこととして考えて見ても、ビールなどどんな印象的なCMが流れていたかよりは味の好みや売り場での実売価格の方がよほど重要な購入決定因子ですし、花王やライオンが売っている日用品にしても似たような状況でしょうから、今回のように堂々と「騒ぎが起こってるみたいですからちょっと遠慮させていただきますね」と言える状況など、義理付き合いの長いスポンサー各社にとってむしろ渡りに船でしょう。
そういう意味ではスポンサーへの行動によって最終的にはテレビ局に対する影響力を行使したいと考えている人々にとっても、スポンサー各社というのは敵対的な存在ではなくむしろ共闘的関係を築ける可能性がありそうだし、名指しでの不買運動など一方的な攻撃をしかけるよりは「広告の件を考えていただけるならお宅の商品ひいきにしますけど」などと友好的かつ互助的に「協力」をお願いした方がよほど双方幸せになれそうですよね。

しかし今回の騒動も毎日事件と同様大手マスコミがどこも沈黙を続けていると言っていい状況ですが、どこの局も「次は自分達に飛び火するかも」と言う恐怖もあるのはもちろんでしょうが、単純に報道しなければ情弱な国民はそんな事件が起きていることも知らないまま済ませられるという計算があるという指摘があります。
それに対してネットを通じて問題をどんどん拡散させていくというのが今の時代のネットの存在意義の一つであり、そしてそれを情弱世代と言われる人々にも伝えようというのがデモなどの行動であると言えますが、こうしたネットを中心とした活動が大きく膨れあがることによって、ようやく既存メディアの中にも(その出発点の多くはもちろん、同業他社を出し抜くという経済的動機でしょうが)これらの動きを伝え始めたところが出てきています。
そして、ネット上での批判活動に対して各方面からコメントも出ているわけですが、ネットを離れた実社会には当然ながら(笑)全く流出させようがないこれらネット上のコメントを見ていれば、何やら彼らの隠れた人間関係や本音のようなものまで見え隠れしているようでおもしろいですが、結局のところこうした多様な意見のどれに対して説得力を感じるかでしょう。

【参考】「ああ、母局が袋叩きに…~“お好きなように”としか~」(2011年8月5日岩佐徹のOFF-MIKE)

【参考】フジテレビデモの正しいアジェンダ・セッティング(2011年8月15日BLOGOS)

すでに終わってしまっている新聞というメディアは元より、ひと頃は国民の娯楽としての地位を確立したかに見えたテレビすら今や終わりつつあるというのは各方面の指摘するところで、先日行われた地デジ化などにしても今後減る一方だろう珍しい純然たるテレビ依存層に対して不当な高額投資を強いることで、結果としてテレビ離れを加速するものになりかねないという声もあるようです。
先日はフジテレビで「K-POPよりもJ-POPが好き」などと不届き千万な発言に及んだ芸人が翌週から干され、CM終わったらクマのぬいぐるみが座ってたなんて話が本当にあるんだなと再認識させられましたし、事件の発端となった高岡氏にしても「誰もが思う事実。それを呟いただけ」と改めてメディア批判を再開するなど騒動の終わる気配は未だ見えませんが、そうした動きの持つ社会的な意味もまた考えるべき時期ですよね。
一部の人々の援護射撃によって今回の事件は韓流批判だ、民族差別だと誤解?され、またそれを助長するかのように振る舞っている人々もいるのも確かですが、韓国タレントを好きという人はせいぜい5%などという調査結果があるように、韓流云々などと言う話は世の中の大部分にとっても騒動の本質を理解している人々にとっても、しょせんどうでもいい「きっかけ」にしか過ぎないわけです。
それがたまたま批判のネタとして取り上げられた韓流と言うものが本当にフジテレビにとって核心に触れる話だったらしいことからガチの争いになってしまいましたが、本来は公共資源としての電波を不当な廉価で独占している連中が私利私欲のために好き放題やっている、そしてその特権的地位を未来永劫独占するために日夜暗い情熱を傾けているというということの方がよほどに国民の不幸に直結する大問題であるはずです。
そうした本当の問題点から人々の目をそらすため、この現状すらテレビ局の壮大な計算が働いているのかも知れませんが、これだけ節電節電と連日うるさく言っているにも関わらず、エアコンを切るよりはテレビを切った方がはるかに節電になるなんてレポートの存在はあっさりと黙殺して済ませる彼らのことですから、彼らが語りたがらないことにこそ世の中の真理が隠されているという法則だけは、これからの時代の鉄板と考えておいてよさそうですよね。

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コメント

日テレを馬鹿にするな。切磋琢磨すべきことなのにあの対抗24時間テレビはなんだ!上層部の考えかもしれないが侮辱している。Tシャツまで真似をし出演しているタレントはどういう気持ちで出演しているのか?絶対に許せない。

投稿: 被災者 | 2011年8月20日 (土) 19時59分

フジ憎たらしいわぁ
2ちゃんのハッカーに活躍してもらってウジに大ダメージ

投稿: 反日フジテレビ | 2011年8月22日 (月) 07時25分

いや決してバカにしてませんて…(苦笑)
21日の件は情報が集まり次第また取り上げてみようかと思ってます。

投稿: 管理人nobu | 2011年8月22日 (月) 11時40分

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