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2011年7月 2日 (土)

諸悪の根源がどこにあったのか

先日はこんな記事が掲載されていましたが、「神の手」などと勝手にメディアに持ち上げられては叩かれる方もいい迷惑なんでしょうね。

記事で医師の名誉毀損、毎日新聞に賠償命令 東京地裁(2011年6月29日日本経済新聞)

 脳外科の権威とされる米在住の医師、福島孝徳米デューク大教授(68)が、税務申告に関する虚偽の記事で名誉を傷つけられたとして、毎日新聞社側に2千万円の賠償を求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。松並重雄裁判長は同社と記者に計60万円の支払いを命じた

 問題となったのは2009年9月8日の毎日新聞夕刊記事。「『神の手』医師申告漏れ」の見出しで、福島氏に所得税など1億数千万円の支払い義務があると国税局が判断したもようだなどと報じた。同社は翌月10日、一部を訂正するおわび記事を掲載した。

 毎日新聞側は「複数の国税当局者から1億数千万円の支払いを求める方針と聞いた」などと主張。記事掲載時には真実と信じる相当な理由があったとしたが、松並裁判長は判決理由で「裏付けに足る証拠がない」と指摘した。そのうえで記者について「記事を執筆し新聞とサイトに掲載させて名誉を傷つけた」、毎日新聞社については「使用者であり連帯責任を負う」と判断した。

 福島氏側は「必要な税金は納付済み」と説明している。

 毎日新聞社の話 判決文をよく読んで今後の対応を検討する。

たかが60万円のペナルティで裁判所のお墨付きを貰って好き放題何でも書けるとなれば、今後も幾らでも自爆テロを仕掛けてきそうにも思いますけども、昨今では新聞もゴシップ誌並みのレベルでしかないということを改めて証明してしまった形でしょうか。
ゴシップ誌だろうがそれなりの守るべきルールというものはあるはずで、それすらも無視するとなればジャーナリストとしてどうなのかと思うような行為なのですが、大手新聞社が目先の歓心を買うためには何であれやっておくという考えでいるのであれば、これはずいぶんと安い話ですよね。
特に昨今では他人に対しては大所高所から御高説をたれている方々ほど振り返って自分はどうなのよと思わされる話が続いていますけれども、日本の誇るクオリティペーパー(笑)朝日新聞クラスともなりますと自分達で定めた社内規則すら守れないというのですから恐れ入ります。

大津・主婦殺害:朝日新聞が滋賀県警に容疑者の写真提供(2011年6月18日毎日新聞)

 大津市坂本で主婦の松井直美さん(54)が殺害された事件で、朝日新聞社が取材で撮影した佐々木靖雄容疑者(47)=殺人容疑で逮捕=の写真を滋賀県警に提供し、県警が情報提供を求めるチラシに使っていたことが18日、同社などへの取材で分かった。同社は社内規則で「取材結果は報道目的以外に使わない」と定めている

 チラシには13日早朝、佐々木容疑者が原付きバイクで自宅を出た際の後ろ姿の写真が掲載された。同じ構図の写真は16日付の朝日新聞滋賀版にも使われた。県警は14日に佐々木容疑者を指名手配し、宿泊施設などにチラシを配布。佐々木容疑者は17日未明、逃走先の岐阜市内で逮捕された。県警は「写真は広く情報を募り匿名で得たもので、コメントする立場にない」としている。【石川勝義】

 ◇目的外使用だった

 朝日新聞広報部の話 殺人事件の捜査協力のためとはいえ、取材で撮った写真を提供し、結果として報道目的以外の使用となりました。現在、事実関係を調査中です。

事実関係を調査中も何も、朝日さんが滋賀県警とずぶずぶの関係にあるということにしか見えない話なんですが、先日以来取り上げている生体腎移植事件においても捜査関係者なる人物からマスコミへのリークが続いているというのは、こういう持ちつ持たれつの関係が背後にあるということなんでしょうね。
一昔前であれば袖の下を使ってでもネタを手に入れると言えばイカガワシイメディアの得意技のような気もしましたが、近頃ではこういう面でも大手メディアの低質化が進んでゴシップ誌並みとなってきたということなのでしょうか。
ゴシップ誌並みと言えば先日産経に出ました記事もと学会ネタにもなりそうなくらいに素晴らしいなと思いつつ眺めていたのですが、案の定あちこちで話題になっているようですね。

朝日はアカ、産経はオカルト(2011年6月24日BLOGOS)

 産経新聞が「究極の自然エネルギー」を紹介している。昔、「朝日はアカ、産経はオカルト」と看破した人がいたが、保守派とオカルトの親和性がまた証明されてしまった。

東日本大震災でエネルギー政策の転換が叫ばれる中、重力と浮力だけを利用して電気を発生させる装置をさいたま市浦和区の会社役員、阿久津一郎さん(80)が発明した。パチンコ玉を内蔵したピンポン球を高い位置から落として歯車を回して発電、水の入ったパイプの中で球を再び浮力で上昇させて循環させるもので、平成22年10月に特許を取得した。実用化されれば、天候や時間に左右されない“究極の自然エネルギー”として注目を集めそうだ」(産経新聞Link )

 図と説明を見る限り、ありえない永久機関か、好意的に見ても効率のあまり良くなさそうな小型水力発電にしか思えないのだが、産経新聞は「この装置をすべての送電鉄塔やビルに設置すれば、将来、原子力発電はいらなくなるよ」という発明者のコメントを載せている。もちろん、発明者のことを揶揄するつもりはないし、発明は自由だが、これを「究極の自然エネルギー」として取り上げる産経新聞の姿勢には大いに疑問を感じる

 これが「究極の自然エネルギー」だというなら、やはり「自然エネルギー」狂乱は、現実的な「脱原発」プランを封殺し、「脱原発」をつぶすための「原発利権の陰謀」なのかもしれない。そういえば、陰謀論というオカルトも、保守派との親和性が高いんだったっけ。

その問題になっている元記事はこちらなんですが、このどう見ても単なる非効率な水力発電にしか思えないものを「夢のエネルギー製造装置」だのと持ち上げて「感激」してしまう記者の科学音痴ぶり、そしてこの脳天気な文章のレベルを見れば、少なくとも売るためにそれなりに日々努力しているゴシップ誌の方がまだしもマシなのではないかと思えてしまいますよね。
こういうものが平気で堂々と全国紙に掲載されてしまうのですから世も末で、こういう駄記事が何かしら商売に絡むような話であればインサイダーどころではない大問題ですけれども、記者のレベルが落ちているということは当事者の間でもある程度危機感があるようで、先日は東京新聞論説副主幹の口からこういう告白的な話が出ていました。

官僚のいいなり「ポチ記者」誕生の背景を中日新聞副主幹解説(2011年6月28日NEWSポストセブン)

 大震災と原発事故は、ジャーナリズムのおかしさも露わにした。政府の誤った事故情報をタレ流し、菅政権の情報操作に加担までする。既存メディア全体が、「原発記者クラブ」と化したのだ。そうした中で、ツイッターで「新聞のあり方」に疑問を呈す東京新聞・中日新聞論説副主幹・長谷川幸洋氏とジャーナリスト・上杉隆氏が対談。政治家や官僚に餌付けされた「ポチ記者」はいかに生まれるか、そのメカニズムを明らかにする。

 * * *
上杉:自分のことを信じてない記者の書いてる記事を読まされる読者は不幸です。それは、読者に対する裏切り以外の何ものでもない。長谷川さんは官僚のいいなりになる記者を、「ポチ」と呼んでますよね。

長谷川:「ポチ」になるには、それなりに能力がないといけないんです。まず官僚がいいたいこと、宣伝したいことをちゃんと理解できる。そこそこ、しっかりした記事も書ける。しかも、サボらず官僚とうまく付き合える。そういう記者を官僚が選んでいるんです、記者クラブの中から。

 それで「こいつはいい」と思うと、ちょっとエサをあげる。エサ、つまりネタですね。エサをあげると、記者はぱくぱくと食いついてくる。この記者はエサをちゃんとそれなりの記事に仕立てていく能力があるな、と。

上杉:官僚が認める。

長谷川:「こいつは能力があるな」と認めると、だんだん大きなエサをやるようになる。政治や経済を取材している記者はみんな、政府の決定事項を書いた紙を欲しがるから、今度はその紙をやる。

 で、それをちゃんと一面トップに仕立てられたら、こいつは会社の中でもそれなりの評価を得ていて、書く記事が一面トップになるんだな、と。そうすると「お前は立派な記者だな」ということになって、めでたくポチが誕生する

上杉:霞が関のスピンコントロール(情報操作)にうまく乗っかる人は、日本でいうと、優秀な記者になる。でも海外では、それこそ国民とジャーリズムに対する裏切り者になる。

 今回の原発のことだって、既存メディアは政府・東電のいうとおりに全員書いたために、結果、多くの国民を被曝させたんですから、たとえ低線量でも。

 要するに、権力側に対して吠えるんじゃなく、自分たちも権力側に立って、読者とか国民とか、あるいはフリー記者とか海外メディアに対して吠えてるから、ポチなわけですね。

長谷川:いったんポチになると、怖がってしまうんですよ。官僚が何人もの記者の前でしゃべったことでも「オフレコ」っていわれたら書かない。政治家が「首相は解散する」ってブラフ(脅し)でいってるとわかっていてもブラフとは書かない。そのまま書いてしまうと、しゃべってくれた政治家や官僚に嫌われるんじゃないかとビビっちゃう。もうネタにありつけないかもしれない、と。

上杉:もう、ただのヘタレですよね(笑い)。

長谷川:ところが、僕も経験あるし、上杉さんも経験あると思うけど、書いても、ほんとは平気なんだよね。

上杉:平気ですよ。だって、今の民主党の番記者、たとえば官房長官番の記者より僕のほうが、枝野さんと付き合いも長く深いのに、がんがん批判を書いてるんですから。それでどうなるかっていうと、まあ、一時は駄目でしょう、1年ぐらいは。

 でも、人間関係は変わってないから、状況が変わればまた戻ることもある。僕は枝野さんのためにジャーナリストをやってるんじゃなくて、読者のために書いてるわけだから、それはビビってる記者がおかしいんですよね。その程度で壊れる人間関係は大したもんじゃないのに。

日本のマスコミ業界が誇る記者クラブ制度なるものも、ひとたびジャーナリストとしての良心だの矜持だのを売り渡して中に浸かってしまえばあれほど楽なものはないからこそ続いているのでしょうし、楽して儲かるのならそれでいいじゃないかというのはもちろん職業人として一つの正論ではあるのでしょうが、それは新聞記者ではなく単なる新聞屋の商売のやり方ですよね。
ネタをくれる人に迎合し良いように使われる立場に身を落とすというのも当人達にすれば落ちたという感覚もなく、むしろ「俺は人よりうまくやっているんだ」と鼻高々なのかも知れませんけれども、確かにそういう人間は周りの目から見て使いやすいんだろうなとは思います。
例えばお隣韓国では近年いわゆるK-POPの売り込みを国家戦略の一つに据え、人材育成なども国が支援してどんどん世界中に売り込んでいくという方針のようですが、その戦略にどっぷり浸かった上で自らもおこぼれを頂戴しようとしているのが日本のメディアだということです。
とにかくどんなところでもタイアップに名を借りて売り込みに走っているということですから露出もハンパではありませんが、おかげで競合する旧来の日本の芸能業界もすっかり泡を食っているという状況のようですね。

「日本女性が金づる」韓流の勢いに業界タジタジ(2011年6月25日zakzak)

 次々に新しいアイドルが生まれては消える芸能界。韓国勢もどんどん押し寄せてくる

 「“1日1韓”は当たり前、“2韓3韓”の日もありますよ」と韓国アーティストの取材現場の数え方を、ウエブ記者が話す。

 「先日、ファンミーティングに行きましたが、本当に日本女性が金づるになっている、という印象でしたね。入場料は9500円。2時間、内容はトークショー、使用済みのTシャツや帽子が当たるジャンケン大会、そして最後は握手会…。ファンというのはありがたいものですね」

 芸能プロ幹部は、韓流の勢いに焦りを隠さず、日本の芸能界が手薄だった部分を指摘する。

 「AKB48もK-POP韓流も同じ。近くで会える、触れ合える、という部分です。日本の芸能界はどちらかといえばずっとその逆だった。レディー・ガガが来日しましたけど、彼女もAKBや韓流と同じなものを感じます。ファンの中に飛び込んでいるというか。日本も変わらなくちゃ」

 変わらなくちゃ。 (業界ウオッチャー X)

外圧で改善が進むならファンも歓迎ですし、なんであれ売れる物は売るという姿勢は商売として必ずしも間違ってはいませんけれども、この調子ですと今まで親密な関係を続け芸能業界の期限を損ねないように数々の配慮をしてきたマスコミにも大きな反動が来るかも知れませんが、果たして彼らがそこまで後先を考えて行動しているのでしょうかね?
近頃では政界の方も総理が辞める、辞めないで一向に話が進まない状況になっていて、現与党誕生に大きな助力をしてきたことを自他共に認めている朝日新聞毎日新聞あたりは援護射撃に必死だと同業他社からも言われているようですけれども、そもそもの元をたどれば総理がバーで飲んでいただのカップ麺の値段が判らないだのと何でも政局につなげてきたのは彼らマスコミであったはずです。
おかげで世界同時不況だ、大震災だと世間が大変なことになっているこの肝心な時にあって、日本の政府が全くイニシアチブを発揮出来ないという悲惨な状況が長く続いていますけれども、これも彼らマスコミの後先考えない行動が生んだ悲劇とも言えそうですよね。
モラルも何もなく目先の利益だけしか考えていない、その自分勝手な行動によって周囲に迷惑と不幸しかもたらさない、そしてそんな輩が自分が国を動かしているつもりだとなれば、どうしたって世間的に好かれるキャラクターには思えませんけれども、彼らの業界が長期的な低落傾向を脱する気配が一向に見えないというのも明白な理由があってのことというわけでしょうか。

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