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2011年6月30日 (木)

校庭でサッカーボールを蹴っていた小学生に損害賠償1500万円

QBKと言えば日本代表でも活躍した柳沢選手の残した名言?ですけれども、実生活で急にボールが来ると時として大問題になりかねないと言う話が今話題になっています。
ちなみに個人的にはヤナギと言えばドイツW杯よりも何よりも、2000年アジアカップ決勝での「ザ・スルー」からの一発交代の方がよほど印象に残っているのですが、まあそれはどうでもよいこととして記事を紹介してみましょう。

道路に出たボール避けバイク転倒、蹴った少年側に賠償命令(2011年6月28日読売新聞)

校庭からのボール飛び出し「予見できた」

 愛媛県今治市で2004年2月、オートバイに乗っていた80歳代の男性が、小学校の校庭から飛んできたサッカーボールを避けようとして転倒、この際のけがが原因で死亡したとして、大阪府内の遺族ら5人が、ボールを蹴った当時小学5年の少年(19)と両親に計約5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。田中敦裁判長は「蹴り方次第でボールが道路に飛び出すことを予見できた」と少年の過失を認定、両親に計約1500万円の支払いを命じた

 判決によると、少年は校庭のサッカーゴールに向けてボールを蹴って遊んでいた際、ボールが門扉を越え、道路に転がり出た。その際、通りかかったオートバイの男性が転び、足の骨折などで入院。男性は翌年7月、肺炎のため87歳で死亡した。

 原告側は07年2月に提訴。被告側は訴訟で、〈1〉校庭でのこの程度の遊びは許され、少年に過失はない〈2〉事故と男性の死亡に関連性がない――などと主張した。

 判決で田中裁判長は、少年の過失を認定した上で、当時の年齢から「自分の行為でどのような法的責任が生じるかを認識していなかった」として、両親に賠償責任があるとした。

 さらに、田中裁判長は、「男性は事故で長期間の入院を強いられ、生活環境が激変し、死亡の原因になった」と事故と死亡の関連性を認定。賠償額は、男性に持病があったことなどを考慮し、請求より減額した。

サッカーボール避け転倒死亡 蹴った少年の親に賠償命令(2011年6月28日朝日新聞)

 校庭から蹴り出されたサッカーボールを避けようとして転倒した男性(死亡当時87)のバイク事故をめぐり、ボールを蹴った当時小学5年の少年(19)に過失責任があるかが問われた訴訟の判決が大阪地裁であった。田中敦裁判長は「ボールが道路に出て事故が起こる危険性を予想できた」として過失を認定。少年の両親に対し、男性の遺族ら5人へ計約1500万円を支払うよう命じた。

 判決によると、少年は2004年2月、愛媛県内の公立小学校の校庭でサッカーゴールに向けてフリーキックの練習中、蹴ったボールが門扉を越えて道路へ転がり出た。バイクの男性がボールを避けようとして転び、足を骨折。その後に認知症の症状が出るようになり、翌年7月に食べ物が誤って気管に入ることなどで起きる誤嚥(ごえん)性肺炎で死亡した。

 少年側は「ボールをゴールに向けて普通に蹴っただけで、違法性はない」と主張したが、27日付の判決は「蹴り方によっては道路に出ることを予測できた」と指摘。「少年は未成年で法的な責任への認識はなく、両親に賠償責任がある」と判断した。そのうえでバイクの転倒と死亡との因果関係について「入院などで生活が一変した」と認定。一方で、脳の持病の影響もあったとして、請求額の約5千万円に対して賠償額は約1500万円と算出した。(岡本玄)

■「やや酷な印象」

 〈日本スポーツ法学会理事の桂充弘弁護士の話〉 バイクが走行していた道路の通行量などが分からないので断言はできないが、今回の判決は、子どもの行為が及ぼす事態を厳格にとらえたといえる。一方で、少年は校庭で違法な行為をしていたわけではなく、ゴールに向けて蹴ったボールが門扉を越えており、やや酷な印象も受ける。仮に少年側が控訴した場合、今回は問われなかった学校側の施設管理についても検討する必要があるのではないか。

まずは亡くなられた方に対してお悔やみを申し上げます。
ちなみにこの田中敦裁判長、有名なところでは例の信楽鉄道事故を担当していたり、あるいは日本通運社員の自殺事件を担当していたり、さらにはニチアス工場でのアスベスト訴訟にも関わっていたりするようです。
いずれにしても表題のように要素だけを抜き出してみますとずいぶんと意外性のある判決にも見えるだけに、ネット上では小さからぬ話題になっているようですよね。

個人的に興味深いのは通常民事訴訟においては原告側(より正確には、原告側弁護士でしょうが)は取りやすいところから取ろうとすると言いますが、管理責任を問えそうな学校側ではなく敢えて少年側を訴えたというのは少しばかり目新しい感じがしますね。
読売の掲載した見取り図によればちょうど門の前を塞ぐようにゴールが置かれている形になっているのですが、通常使用する校門であればこんな邪魔な配置にするとも思えませんから見取り図が悪いのか、それとも通常は閉鎖された開かずの門ででもあったのか、あるいは(ネット上で言われているような)簡便に移動できるタイプのゴールであったのかです。
固定式はもちろん、移動式のゴールであれば誰がそこに設置したのかが問題となりますけれども、被告少年を含め二人で練習をしていたと言うことですから小学生だけで勝手に備品のゴールを動かすということがないとすれば、学校側が設置していた可能性が高いようにも思えます(軽量の移動式ゴールであれば物理的には移動は可能でしょうが)。
ただ仮にそうした事情であれば原告側弁護士も喜んで学校側に管理責任を問うていたでしょうし、そうでなくとも保険なりに加入していたり公立であったりする学校相手の方が裁判官の気持ち上もはるかに賠償は出やすいんじゃないかという気がするのですが、敢えて子供を訴えるという普通でないルートを選択したあたりに何かしら示談のもつれなど感情的な行き違いがあったのかも知れませんね。

事故から判決までにずいぶんと長くかかっているという点から、和解交渉なりでもつれていたのではないかという見方もあるようですが、学校内でボールを蹴っていた小学生に(実質的にはその親にですが)1500万の損害賠償を認めたという点がやはり話題の中心になっているようで、特に高齢者絡みの民事訴訟となりますと毎回この損害賠償額というものが色々と言われるものですよね。
どの程度が妥当なのかは未だに世間のコンセンサスが得られているようでもありませんが、今回は元々元気にしていたお年寄りということで年金等を考えるとそのくらいは妥当じゃないかという声もある一方で、少年側としては今度は学校側の管理責任を訴えて賠償金を取り返すといったことも出来るのだそうで、何気ない小学校の一日が何とも不毛な話になったものだと感じないではいられません。
そうでなくとも学校側としても蹴ったボールが外に飛び出さないようネットなりの予防措置を取っておく必要はあるのでしょうが(小学生が全力でキックすれば高率に校庭外に飛び出すという考察もあるようです)、たまたまゴールを置いた場所と蹴った方向がよほどに運が悪かったということであれば、ちょうどそこに通りかかったのがかれこれ90歳近い御老人の乗るバイクであったというのも極めつけの不運ですよね。
伝えられるところではボール自体はバイク男性に当たったというわけではなく、避けようとして自爆事故を起こしたということなんですが、あまりこうした事故の話がニュースになったのも聞かないことからして男性側の反応が運転者としての標準的なものであったのかどうかなど、これまた高齢者の運転免許保持問題などとも密接に絡んできそうなテーマになりそうです。

医療の面から考えると、事故で入院したところまではサッカーボール云々との関係を認めるとしても、その後の経過についてどこまで賠償責任を負わせるのかと考えると、骨折のところまではともかく呆けた後のイベントまで全部責任を取れでは何かしら釈然としないものがありそうです。
小児科や産科の医療訴訟などでは時に一生涯の介護費用を負担せよなんて判決が出ることがありますが、通常であれば健康でいられただろう若年者と違って言ってみればいつなんどき呆けたり肺炎を起こしたりしても全く不思議ではない年代なのですから、死亡にいたるまでを全部ひっくるめて小学生の蹴ったボールが原因というのもどうなのかですし、今後に妙な悪影響を与えなければよいがと懸念してしまいます。
このあたりはその時その時で目の前の患者の状態を出発点にして考える医療よりも、司法の方が厳密に時系列を追っての因果関係を捉えるということなのかも知れませんが、そもそも高齢者は事故を起こす確率自体高いですし(原付事故の1/3が高齢者によるものとされています)、事故を起こせば高率に心身の障害を残したり寝たきりになったりということは容易に予想されるわけですよね。
そんなリスクを考えれば結局のところ、こんな高齢のお爺ちゃんにいつまでもバイクなど乗らせていてはいけないんだなということになるんじゃないかと思いますが、小学生が校庭でボール一つ蹴るにもここまでのことが起こりえるんだよと指導しなければならない時代というのも、どこか寂しいものだなという気がしてなりません。

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コメント

もういいから子供と老人は全部家の中に閉じ込めとけよw

投稿: | 2011年6月30日 (木) 10時54分

二審でひっくり返るんじゃないの?
記事読んだだけじゃこの小学生がどんな極悪だったかさっぱりわからんけどね
こんな判決確定したら全国の学校が大パニックだよ

投稿: aaa | 2011年6月30日 (木) 16時03分

ごね得社会。暮らしにくい世の中。

投稿: か | 2011年6月30日 (木) 22時06分

このレベルでこの賠償額なら確実に億単位食らってたかも知れない暗黒史が(笑
しかし普通スクールゾーンなりで学校の周りはいつでも飛び出し注意のはずですけどね
どうしてこういう判決になったのか、よほどDQNな小学生だったなどの理由付けでもないと納得しにくいんですが

投稿: 管理人nobu | 2011年7月 1日 (金) 11時17分

最近の小学生はかわいそうだよね。
何度も人身事故起こしてるようなのにひき殺されても、相手は癲癇だからって無罪。
片や校庭でボール蹴ってたら道路に飛び出しちゃって、驚いた老人がこけて怪我して弱って、誤嚥性肺炎なんて老人なら良くあることで死んだから賠償金。

つかこの訴えた家族ってまともなの?
校庭で遊んでただけの小学生の責任能力とか非常識極まり無いんだけど。
裁判官もそんなこと認めるんなら、ボール回避能力がない、もしくはそれに耐えきれない身体能力の老人に、運転させてた家族の責任能力も問わなきゃ公平じゃないよ。

投稿:   | 2011年7月 1日 (金) 18時11分

少年相手の賠償請求になったのは少年が保険に入っていたから&保険会社との交渉がこじれたからということらしいですね。
子供遊ばせるにもきちんとした保険に入っていないと何が起こるか判らない時代なんですね。

★校庭ボール遊び、なぜ小5少年側に高額賠償命令

・愛媛県今治市で小学校の校庭から飛び出たサッカーボールをオートバイの80歳代男性が
 避けようとして転倒、その際のけがが原因で死亡した事故を巡り、大阪府内の遺族が訴えた
 民事訴訟で、大阪地裁がボールを蹴った当時小学5年の少年(19)の過失を認め、両親に
 約1500万円の賠償を命じた。校庭でのボール遊びが、高額の賠償命令につながったのはなぜか。

 判決(6月27日)などによると、2004年2月の事故時は放課後で、少年は校庭の
 サッカーゴールに向け、ボールを蹴っていた。ゴール後方に高さ約1・3メートルの門扉と
 フェンス、その外側に幅約2メートルの溝があったが、ボールは双方を越え、男性が転倒した
 道路まで届いた。

 裁判で少年側は「校庭でボールを使って遊ぶのは自然なこと」と主張したが、判決は
 「蹴り方次第でボールが道路に飛び出し、事故が起きることを予見できた」と過失を認定した。
 法律上、過失とは「注意を怠り、結果の発生を予測しなかった」場合を指し、これにあたると
 判断したためだ。さらに、事故から約1年4か月後の男性の死亡との因果関係も認めた。

 判決は、民法の「自分の行為でどんな法的責任が発生するか認識できない未成年者」には
 責任能力がないとする規定を適用し、当時11歳の少年でなく両親に賠償責任を負わせた。
 過去には11歳でも責任能力を認めた裁判例もあり、裁判ごとに年齢や行為を勘案して
 判断されるのが実情だ。

 一方、今回の判決で大きな疑問として残るのは、学校側の責任の有無だ。
 訴訟関係者によると、少年側は他人に損害を与えた場合に備えた保険に加入しており、
 保険会社と男性の遺族間の示談交渉が折り合わず、裁判に発展した。
 遺族側は「少年側の責任は明らか。学校の責任を問うことで争点を増やし、審理が長期化
 するのは避けたい」として、裁判の被告を少年と両親に限定。このため、学校設置者の
 今治市は「利害関係者」として少年側に補助参加したものの、「学校管理下の出来事でなく、
 監督責任はなかった」との主張は争われず、判決も触れなかった。
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110708-OYT1T00149.htm

投稿: 続報 | 2011年7月 8日 (金) 13時47分

これで蹴った人間の過失が問われるんじゃ校内活動成立しなくなるぞ
間違ってもこのまま終わりにせずに二審で徹底的に争うべき

投稿: aaa | 2011年7月 8日 (金) 18時48分

これ見る限りではごく普通の学校でごく普通に練習をしていたように見えますけどね。
代表クラスの選手ですら大きくポスト外して宇宙開発してしまうことがあるのに、小学生にそこまでのコントロールを求めるのは非常識に思えますが。

投稿: 管理人nobu | 2011年7月 9日 (土) 08時31分

ヒドイ!ひど過ぎる!蹴り方次第で予測出来た?
だったら老人は小学校前ではボールが来ることくらい予測出来た筈でしょうに。 当たったのが転倒の原因なら骨折の保障まではともかく、避けきれない高齢者がバイクに乗ってる事、危険予測が出来ない事が悪いでしょ。高齢者が無くなって小学生を相手に訴える方がどうかしてるよ。

投稿: まっちゃ | 2012年6月 8日 (金) 09時35分

・校庭から蹴り出されたサッカーボールをよけようとしたバイクの転倒事故で、球を蹴った
 当時小学5年生の男性(20)に過失があるかが争われた訴訟の控訴審判決が7日、
 大阪高裁であった。

 岩田好二裁判長は「球が飛び出さないよう注意する義務があった」と一審・大阪地裁判決と
 同様に過失を認定。男性の両親に、約1100万円を被害者側に支払うよう命じた。

 事故は2004年2月、愛媛県今治市の公立小学校わきの道路で発生。校庭でゴールに
 向けて蹴った球が、高さ1メートル余りの門扉を越えて道路へ転がり出た。

 バイクを運転していた80代男性がよけようとして転倒し、足を骨折。直後に認知症の
 症状が出始め、約1年半後に食べ物が誤って気管に入って起きる誤嚥(ごえん)性肺炎で
 死亡し、遺族が約5千万円の賠償を求めていた。

 岩田裁判長は昨年6月の一審判決同様、ゴールの後ろに門扉がある位置関係などから、
 「球が道路に飛び出て、事故が起こると予想できたのに漫然と蹴った」と男性の過失を認定。
 バイクの男性は事故で入院して認知症が進み、脳の機能が低下したとして、事故と死亡の
 因果関係も認めた。
 http://www.asahi.com/national/update/0607/OSK201206070077.html

投稿: これのことね | 2012年6月 8日 (金) 12時20分

二審までいってもう20歳、世の中の仕組みを学ぶ時間としてはじゅうぶんだったかと。

投稿: 柊 | 2012年6月 8日 (金) 13時42分

飛び出したのがボールだと子供が悪くて、飛び出したのが子供だとバイクの運転手が悪くなる矛盾。。。
実際にはケースバイケースの部分も多いのでしょうか。

投稿: クマ | 2012年6月 8日 (金) 14時23分

この事件は誰が悪いとかいうことでなく、あくまで取れるところから取ったという典型的な民事訴訟ととらえるべき
小児が保険に入ってなかったら別の結論になっていたかも知れない

投稿: kan | 2012年6月 8日 (金) 14時40分

94 名前:名無しさん@13周年[sage] 投稿日:2012/06/08(金) 12:22:35.11 ID:4gQn5yup0 [2/3]
■少年は「外部の野球チーム」所属

■少年は「外部の野球チーム」の練習のため校庭に居た

■小学校&今治市は、少年側の補助参加人として裁判に加わっている

■野球練習に来ていた、野球少年が蹴っていた位置状況
ttp://newtou.info/entry/5940/img/1.jpg
ttp://livedoor.3.blogimg.jp/dqnplus/imgs/3/e/3e906361.jpg
-------------------------------------------------------------------
■何故、遺族は市や学校を訴えないの?

「本件事故発生当時、校庭は学校や市とは全く無関係の少年 野球チームが使用。
管理監督責任を負っていたのは当該少年野球チーム
学校や市は、本件事故につき、何ら責任を負わない」
-------------------------------------------------------------------
■示談交渉折り合わず裁判へ
訴訟関係者によると、少年側は他人に損害を与えた場合に備えた保険に加入しており、
保険会社と男性の遺族間の示談交渉が折り合わず、裁判に発展した。 (読売新聞2011/07/08)

投稿: コピペ | 2012年6月 8日 (金) 15時43分

二審も判決出たのですね。
しかし医学的にみると何か事が起こった後どこまで責任を負うべきなのか、なかなか悩ましいケースではありますよね。
交通事故などはきちんとデータが集積されこれくらいが妥当な数字というのがきちんと決められ世間にも受け入れられていますが、医療の世界でもそうした蓄積とフィードバックが必要になるでしょう。

投稿: 管理人nobu | 2012年6月 8日 (金) 16時37分

この判決がニュースになったと言うことは「サッカーボールを蹴る=人が死ぬ」ということを国民に周知したということで、田中裁判長にかかれば、今後サッカーボールを蹴ることは殺人未遂になる訳だね。

投稿: | 2012年6月 9日 (土) 21時07分

産経新聞 3月19日(木)18時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150319-00000597-san-soci
 小学校の校庭から蹴り出されたサッカーボールをよけようとして転倒した後に死亡した男性の遺族が、
ボールを蹴った当時小学生の元少年(23)の両親に損害賠償を求めた訴訟の上告審弁論が19日、
最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)であり、判決期日を4月9日に指定した。最高裁では慣例として、
2審の結論を変更する際に弁論が開かれることから、
両親の監督責任を認めて賠償を命じた2審判決が見直される可能性がある。

 2審が事故と死亡の因果関係を認めた点に争いはなく、
元少年の両親に民法で規定される監督責任違反があったかが争点。

 弁論で両親側は「一般的な家庭と同程度に危険な遊びをしないよう指導するなど監督義務を果たしていた。
2審判決は誤りだ」と主張。
男性側は「両親には周囲に危険を及ばさないように遊ぶよう少年を指導する義務があった」と反論している。

 2審判決によると、愛媛県今治市で平成16年2月、バイクを運転していた当時80代の男性が、
校庭から転がり出たサッカーボールを避けようとして転倒、足を骨折。直後に痴呆の症状が出て、
事故から約1年半後に男性は肺炎で死亡した。男性の遺族が約5千万円の賠償を求め提訴し、

1審大阪地裁は元少年の過失を認めた上で監督者の両親に責任があるとして約1500万円の賠償を命じた。
2審大阪高裁も、減額したものの両親の監督責任を認めて約1100万円の支払いを命じた。

投稿: | 2015年3月19日 (木) 22時55分

http://www.asahi.com/articles/ASH486HS1H48UTIL03V.html
 小学校の校庭から蹴り出されたサッカーボールが原因で交通事故が起きた。
ボールを蹴った小学生(当時)の両親に賠償責任はあるのか――。
そうした点が争われた裁判の判決が9日、最高裁であり、第一小法廷(山浦善樹裁判長)は
「日常的な行為のなかで起きた、予想できない事故については賠償責任はない」との初の判断を示した。

 両親に賠償を命じた二審の判決を破棄し、遺族側の請求を退けた。
 民法は、子どもが事故を起こした場合、親などが監督責任を怠っていれば代わりに賠償責任を負うと定めている。
これまでの類似の訴訟では、被害者を救済する観点から、ほぼ無条件に親の監督責任が認められてきた。
今回の最高裁の判断は、親の責任を限定するもので、同様の争いに今後影響を与える。
 事故は2004年に愛媛県今治市の小学校脇の道路で起きた。
バイクに乗った80代の男性がボールをよけようとして転倒し、足を骨折。
認知症の症状が出て、約1年半後に肺炎で死亡した。遺族が07年、約5千万円の損害賠償を求めて提訴。
二審は、ボールを蹴った当時小学生だった男性の過失を認め、
「子どもを指導する義務があった」として両親に計約1100万円の賠償を命じた。両親が上告していた。

投稿: | 2015年4月 9日 (木) 22時32分

↑の最高裁判決は痴呆徘徊老人事故などとも絡めて非常に大きな議論になっているようで、今後の社会的影響が予想以上に出てくるのかも知れませんね。

投稿: 管理人nobu | 2015年4月10日 (金) 12時58分

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