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2011年5月 7日 (土)

信用できない人間の言うことをあなたは信用しますか?

先日は毎日新聞にこういう記事が載っていました。

発信箱:ヒーローはいらない 滝野隆浩(社会部)(2011年5月2日毎日新聞)

 「フクシマ50(フィフティ)」という言葉がある。福島原発の過酷な環境下で働く作業員約50人を、海外メディアがそうたたえた。原子炉冷却のための放水作業をした消防隊員も機動隊指揮官も会見。その勇気と気遣う家族とのやりとりに心打たれた。ふと、思う。原発事故に立ち向かう自衛隊員はなぜ出てこないのだろう?

 実は、陸自中央特殊武器防護隊員6人は3号機の建屋が水素爆発したとき、乗っていた車ごとがれきに埋まり、けがもした。現場で最も生命の危機にさらされたケースといっていい。彼らはすぐ翌日、任務に復帰したという。命令ではなく、自らの意思で。放射線のプロとしての誇りか。それにしても、前の日に聞いた爆音は耳に残っているだろう。現場に放置された横倒しの放水車を見れば恐怖がよみがえったはずだ。彼らが会見を開く予定はないという。

 自衛隊には「ヒーローはいらない」という文化がある。1人の勇気ある行動を称賛しない、むしろ嫌う雰囲気。若い指揮官がとっさの機転を利かせて困難を乗り切っても、あとでやんわり「蛮勇をふるうなよ」と諭される。戦後しばらく、「憲法違反」などと不当に批判されたことの反動なのかもしれない。でも、私はこの時代、もっとおおらかに広報してもいいと思う。防護隊長の生の言葉がぜひ聞きたい

 「我々は最後の最後まで、ここにとどまるからな」。原発周辺で活動する部隊長がそう訓示したことも、たぶん広報されることはない。PR下手で、黙々と、愚直に活動を続ける。宮沢賢治の詩を思い出した。<雨ニモマケズ/風ニモマケズ……>。部隊長は付け加えた。「住民は我々の姿をみて安心しているのだから」。<ホメラレモセズ/クニモサレズ>。サウイフモノニ、私はとてもなれない。

え?何これお前が言うな!とネット上では批判一色という話なんですが、要するに自衛隊の実態が明らかでないのは彼らの広報に対する努力不足が原因である!と言いたいわけですかね?
不当な批判をしてきた事に対して真摯に自己批判するというならともかく、まともに反論も出来ないほど一方的かつ不当に弾圧してきた側が「お前が喋らないからだ!」なんてどんなDQN論理だよと思いますが、彼ら的にはこれが正当な批判のつもりでいるのでしょう。
ちなみに自衛隊の皆さんが黙々と被災地で頑張っている頃、マスコミの皆さんはこんなことをやっていたそうです(笑)。

両替断られ…日経新聞記者が駅員に暴行、逮捕 JR東京駅(2011年5月4日産経ニュース)

 JR東京駅で駅員に足蹴りしたとして、警視庁丸の内署が暴行の現行犯で、日本経済新聞社証券部記者、橋本慎一容疑者(32)=東京都港区三田=を逮捕していたことが4日、同署への取材で分かった。同署によると、橋本容疑者は「悪いことをした。ついかっとなってしまった」と供述しているという。

 逮捕容疑は2日午後1時ごろ、千代田区丸の内のJR東京駅八重洲中央口の東海道新幹線改札近くで、男性駅員(19)の左足を2回、右足でけったとしている。

 同署によると、橋本容疑者は券売機で入場券を購入。釣り銭の百円硬貨5枚を改札口にいた駅員に五百円硬貨に両替してもらうように頼んだが、断られて腹を立て、硬貨をカウンターに置いて立ち去ろうとした。駅員が呼び止めたところ、暴行したという。橋本容疑者は周りにいた別の駅員に取り押さえられ、署員に引き渡された。

 日経新聞広報グループによると、橋本容疑者は当時、勤務中だったといい、「社員が逮捕されたことは大変遺憾。事実関係を調べた上で厳正に対処する」としている。

なんだよ酔っ払いは仕方がねえなあと思ってよくよく読んでみれば、何とこれが勤務中の出来事だと言うのですから二度驚きますが、天下の大マスコミ様にかかってはJR職員など人扱いもされないということなんでしょうか?
こういう連中が自称「社会の木鐸」として御高説を垂れ流しているというのは驚くべき話ですけれども、彼らの大所高所からの視線に基づく健全な批判精神(笑)が行き着くところまで行くとこうなるんだそうです。
ちなみに、決してネタではありませんので念のため。

メディアの病 (2010年11月3日ガジェット通信)
今回は内田樹さんのブログ『内田樹の研究室』からご寄稿いただきました。

メディアの病
怒るまいと思っても、つい。

今朝の毎日新聞の論説委員がコラムでが大学院教育の問題点について指摘していた。90年代からの大学院重点化政策についての批判である。

「“世界的水準の教育研究の推進”をうたい文句に大学院定員が拡大されたが、大量に誕生した博士たちを受け入れるポストは用意されなかった。路頭に迷いアルバイトで食いつなぐフリーター博士なる言葉まで生まれた」

この現実認識はその通りである。国策として導入された大学院重点化である。そのアウトカムについても国は責任をとるべきだろう。責任というと言葉が強すぎるなら、せめて、「定員増には、受け皿になる職がないという“リスク”も帯同しております」ということを大学院進学志望者たちに事前にアナウンスしておくくらいの“良心”はあってもよかったのではないかと思う。

それはよい。問題はその次の段落である。意味不明なのである。

「何年か前、さる大学に新設された大学院教授と話したことがある。“高度な専門知識を持つ職業人を育成したい。新聞社への就職も期待していますので、よろしく”。そうのたまうので、思わずツッコミを入れてしまった。“就活の開始時期が早過ぎて学部教育がおそろかになっている。それを放置しながら大学院で職業教育というのは本末転倒じゃないですか”」

この論説委員がどうして新聞社への就職を懇請した教授に対して自分には“ツッコミ”を入れる権利があると思えたのか、私にはどうしてもわからないのである。

「就活の開始時期が早過ぎる」というのはだれがどう考えても大学の責任ではない。雇用する側の責任である

雇用する側が“新卒一斉採用”という因習的なルールを廃し、求職者に対して、「とりあえずしっかり勉強して、大学卒業してから就職試験を受けに来なさい」と諭す性根があれば、学生だって好きこのんで二年生の秋からばたばたしたりはしない。私たちだってゆっくりと教育ができる。

「学部教育がおそろかになっている」のではない。「おろそかにされている」のである。

だいたい、週日の昼間に、現役学生をセミナーと称して本社に呼びつけるということをしているのは、“そちらさま”である。学部教育の充実をほんとうに期待しているのなら、“そんなこと”をするはずがない。「セミナーがあるので、ゼミを休みます」「内定者の集まりがあるので、授業を休みます」というエクスキューズを私はこれまで何百回も聴いた。それが学部教育を空洞化させることがわかっていながら、雇用側は“そういうこと”を平然としている。それについての大学に対する“謝罪の言葉”というのを私はかつて一度も聴いたことがない。

繰り返し言うが、就活の前倒しで学部教育を空洞化しているのは、雇用側の責任である。“ツッコミ”を入れる権利があるのは、「本社は大学の学部教育を支援するために、在学中から就活をするような学生は採用しません」と宣言している企業だけである。

このコラムにはまだ続きがある

「謹厳な教授はしばらく黙ったのち、こう応えた。“おっしゃる通り”」

この“謹厳な”大学院大学教授は何を考えてこんな返答をしたのであろう。もちろん、「あなたに同意する」という意味であるはずがない。おそらく、「しばらく黙った」のは対話の相手の知的な不調に驚いて絶句したのであろう。「おっしゃる通り」というのは「言いたいことはよくわかった」と同じで、「早く帰れ」を含意していたのであろう。

高等教育の不調の原因が専一的に大学側にあること、これは動かしがたい事実である。けれども、「就活の開始時期が早過ぎる」というのは、企業人が大学人に向かって他責的な口ぶりで言える台詞ではない。おそらく、つねに他責的な口調でシステムの非をならしているうちに、“自分自身が有責者として加担している問題”が存在する可能性を失念してしまったのであろう。

メディアの病は深い。

こういう話を聞くと何とかに刃物という言葉もありますけれども、およそ理性も自制もない愚かなマスコミにペンなどと言う第三の権力を握らせることがどれほど危険なことなのか、国民はもっと認識するべきではないかと思いますね。
一体何様のつもりなのか、どうもマスコミ様は何ら責任を取らず舌先だけを動かしていれば高給を取れるという気安さが転じて、いつの間にかどんな屁理屈だろうが他人を批判しさえすればよいと勘違いしていらっしゃるということなんですかね?
いずれにしてもこうした高慢で鼻持ちならない方々が社会的にどう受け止められるかは実生活から類推しても明らかで、「新聞が書いてるから捏造だろう」「テレビが言っているから嘘だろう」という認識は今以上に広がっていくものと思いますけれども、そうなるとうっかりそうした手合いに関わることになった方々の悲劇です。
世の中には「○○に認められると必ず失敗する」などということがしばしばあって、そういうものは逆法則というそうですけれども、どうやら壮大な逆法則が発動したらしいと話題になっているのが先日世間を騒がせたユッケ食中毒事件の話題です。

直前に日テレ番組で称賛 「大量仕入れ、高級店並み」(2011年5月6日産経ニュース)

 「焼肉酒家えびす」について、日本テレビ・読売テレビ系の人気バラエティー番組「人生が変わる1分間の深イイ話」が食中毒発生の直前に取り上げていたことが、インターネットで話題になっている。動画投稿サイトには放映時の録画とみられる映像が転載され、「番組を見て行った人もたくさんいるだろうに」などとする書き込みも相次いでいる。

 番組は、4月18日の放送で焼肉酒家えびすを紹介。視聴者の投稿を基に「焼肉1皿100円」の安さと人気の秘密を探る-として、「人気の種類を大量に仕入れることで激安価格を実現」「高級店並みの接客」などと称賛していた。

 死亡した4人のうち、富山県内と福井県内の男児2人が食事したのは放送3日後の4月21日。70歳と40代の女性2人は同23日だった。番組ではユッケを直接取り上げなかったが、メニューに掲載されている映像はあり、動画投稿サイト「ユーチューブ」などに番組の映像が次々と転載。5月5日までに90万回以上再生された投稿もあった。

 書き込みには「番組がきっかけで焼肉酒家えびすに足を運び、死亡もしくは重症になった方がいるかもしれない」「これを見て被害が増えたのも否定できないよな」などという意見のほか「日テレは知らんぷり。これっておかしくないですか?」という声もあった。

 ■今後は安全面も注意

 日本テレビ総合広報部の話「焼き肉チェーン店で被害に遭われた方が出られたことは、誠に残念です。今後も番組で食べ物を扱う場合には、安全面に十分に気をつけて放送してまいります」

件の焼き肉屋の事件についてはなかなか難しい事情もあるようですけれども、これも有名な「み○も○た症候群」などと同様にマスコミ原性の疾患増悪の一例ということになるのでしょうかね?
こういう話を聞くとついつい「彼らがヨイショするものは眉につばをしてかからねば…」と聞く方も覚悟を要求されますが、最近これは逆法則の前兆ではないか?と言われているのが先日も紹介しました韓国絡みの話題に対する猛プッシュでしょう。

KARAヨイショ!日本の音楽番組ここまでやる意味なに?(2011年5月3日J-CASTテレビウォッチ)

「HEY!HEY!HEY!」(フジテレビ)2011年4月25日20時~

新聞のテレビ欄に「追悼キャンディーズ名曲」とあったが、冒頭で歌う映像が数分流されただけ。時間的に余裕がなかったとは思うが、「追悼」とするからには、さまざまな番組で活躍していた頃の映像を集めるとか、ゆかりの人たちにコメントをいただくとか、もう少し工夫があってもよかったのではないだろうか。肩透かしを食らった感じだ。

   ところでこの日のメインは「K-POP特集」で、KARAや少女時代など日本でもおなじみのアーティストを紹介。「KARAに会うためのロケ」として、はるな愛、クリス松村、THE冠の3人が韓国に行き、マッサージ、サウナ、焼肉、ホストクラブで大はしゃぎする場面など、ちょっとした韓国観光案内のようでもあった。

   散々遊んだ後、韓国№1の音楽チャート&ライブ番組「M countdawn」の収録現場に潜入し、リハを見学。人気グループBIGBANGのリハに遭遇するも、KARAには会えずじまいだった。「わざわざ韓国にまで行ってKARAに会えなかった3人でした」というオチのあと、KARAからのメッセージと日本デビュー当時のPV撮影の貴重な映像を流すなどKARAの宣伝に終始した。

   その後も韓国№1プリンス、チャン・グンソクが緊急出演!!などとやっていたが、韓流に興味がない筆者にはちんぷんかんぷん。日本の音楽番組がここまでK-POPに加担する意味がわからない。J‐POPにも光を。

個人的にはあれほど一時代を作ったキャンディーズという、歌謡界のみならずいわば日本にとっての一つの時代の終焉を取り上げるべき特集が、別に緊急性も必然性も何もない観光案内以下の扱いということに釈然としないものがありますけれども、逆法則などという話を聞けばむしろ熱心なファンの方々にとってはありがたい話であったのかも知れませんね。
今の時代世界中の音楽がネット経由で聞ける時代で、黙っていても良いものはどんどん広まっていくというのに、わざわざこんな無理矢理な売り込みをかけてしまうと仮に一時は成功したところで飽きて捨てられるのが早くなるだけだと思うのですが、彼らマスコミ業界人にそうした長期的展望など期待する方が野暮と言うことなのでしょう。
ちなみに近年日本のマスコミが猛プッシュを続けてきたフィギュアのキムヨナ選手は先日ついに敗北を喫し、これで引退か?!とまで言っているようですが、ひと頃の猛プッシュによる露出が嘘のようにあっさり没落してしまった韓流ドラマ同様、K-POPも日流マスコミにいいように使い捨てられて終わるのなら韓国の皆さんにとっても失礼な話でしょう。

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