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2011年5月23日 (月)

原発海水注入中断問題 真相は未だ藪の中

すでに多くの報道などでご存知のように、一国の総理がわざわざ国民に不利益になるような余計な茶々入れをしたのではないかと話題になっていますけれども、まずは報道から幾つか拾い上げてみましょう。

首相の意向で海水注入中断…震災翌日に55分間(2011年5月21日読売新聞)

 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東日本大震災直後に行われていた海水注入が、菅首相の意向により、約55分間にわたって中断されていたことが20日、分かった。

海水を注入した場合に原子炉内で再臨界が起きるのではないかと首相が心配したことが理由だと政府関係者は説明している。

 臨界はウランの核分裂が次々に起きている状態。原子炉内での臨界には水が必要だが、1号機は大震災直後に制御棒が挿入され、水があっても臨界にはなりにくい状態だった。

 東電が16日に発表した資料によると、1号機の原子炉への海水注入は震災翌日の3月12日の午後7時4分に開始された。それ以前に注入していた淡水が足りなくなったため、東電が実施を決めた

 複数の政府関係者によると、東電から淡水から海水への注入に切り替える方針について事前報告を受けた菅首相は、内閣府の原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長に「海水を注入した場合、再臨界の危険はないか」と質問した。班目氏が「あり得る」と返答したため、首相は同12日午後6時に原子力安全委と経済産業省原子力安全・保安院に対し、海水注入による再臨界の可能性について詳しく検討するよう指示。併せて福島第一原発から半径20キロ・メートルの住民に避難指示を出した。

首相が海水注入について懸念を表明したことを踏まえ、東電は海水注入から約20分後の午後7時25分にいったん注入を中止。その後、原子力安全委から同40分に「海水注入による再臨界の心配はない」と首相へ報告があったため、首相は同55分に海江田経済産業相に対し海水注入を指示。海江田氏の指示を受けた東電は午後8時20分に注入を再開した。その結果、海水注入は約55分間、中断されたという。

震災翌日の原子炉海水注入 首相の一言で1時間中断(2011年5月21日産経ニュース)

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1号機に関し、3月12日に東電は原子炉への海水注入を開始したにもかかわらず菅直人首相が「聞いていない」と激怒したとの情報が入り、約1時間中断したことが20日、政界関係者らの話で分かった。

最近になって1号機は12日午前には全炉心溶融(メルトダウン)していたとみられているが、首相の一言が被害を拡大させたとの見方が出ている。

政府発表では3月12日午後6時、炉心冷却に向け真水に代え海水を注入するとの「首相指示」が出た。だが、政府筋によると原子力安全委員会の班目春樹委員長が首相に海水注入で再臨界が起きる可能性を指摘、いったん指示を見送った

 ところが、東電は現場の判断で同7時4分に海水注入を始めた。これを聞いた首相が激怒したとの情報が入った。東電側は首相の意向を受けてから判断すべきだとして、同7時25分に海水注入を停止した。その後海水注入でも再臨界の問題がないことが分かった。同8時20分に再臨界を防ぐホウ酸を混ぜたうえでの注水が再開されたという。

 自民党の安倍晋三元首相は20日付のメールマガジンで「『海水注入の指示』は全くのでっち上げ」と指摘。「首相は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべき」と断じた。これに対し、枝野幸男官房長官は20日夜「安倍氏の発言が偽メール事件にならなければいいが」と牽制(けんせい)。首相周辺も「激怒はしていない。安全を確認しただけだ」と強調した。

客観的事実として注入作業が開始後に一時中断していたことは関係者の異論がないようですが、普通に考えてせっかく始めた作業をわざわざ中止したくらいですからそれなりの理由があるはずです。
そもそもすでに真水を入れている状況で、海水を注入すれば再臨界の危険性が云々という話もいかにも素人の思いつき臭いものがありますが、首相の思いつきに対して原子力安全委の斑目委員長が「そんなこともあるかもね」とコメントしたため再検討を行ったという筋書きも、自称「原子力に詳しい」という総理と何かとアレな発言で有名な斑目氏のコンビによる斜め上方向への暴走と考えると妙に納得出来るものがあります。
当然ながら野党側では総理の横車によって作業が無駄に遅延し、その結果放射能漏れといった深刻な事態につながったのだとすれば大問題だと徹底追求する構えなのですが、前述の産経の記事においては首相周辺のコメントとして「激怒はしていない。安全を確認しただけだ」と総理が関与していたこと自体は否定していないことを思い出しながら政府側の反論を御覧頂きましょう。

海水注入中断問題 政府と東電の統合対策室、菅首相が注水中断させた事実ないとの認識(2011年5月21日FNNニュース)

福島第1原発1号機をめぐり、大震災の翌日に東京電力が最初に行った海水の注入が菅首相の指示で中断されたとされる問題で、政府と東京電力の統合対策室は、海水注入は東電から官邸に報告されていなかったとして、「菅首相が注水を中断させた事実はない」との認識を示した
21日午後4時半すぎ、細野首相補佐官は「海水注入の事実そのものをですね、官邸としては、まったく把握をしておりませんでした」と述べた

1号機への海水の注入は、震災翌日の3月12日午後7時4分に開始し、午後7時25分にいったん停止した。
その後、午後8時20分に再開したが、55分間、冷却がストップした状態となった。
統合対策室によると、午後7時4分の海水注入は、東京電力が試験的に行ったもので、試験的に海水の注入を開始したことや停止したことは、官邸には報告されなかったという。
このため統合対策室は、海水の試験注入は現場の判断で行われたとして、菅首相が注水を中断させた事実はないとの認識を示した。

この問題をめぐっては、自民党の安倍元首相らが、複数の関係者の話として、「菅首相が、『自分は聞いていない』と激怒して、注水を中断させた」と批判している。

海水注入中断は東電の判断 枝野氏が認識示す(2011年5月22日朝日新聞)

 枝野幸男官房長官は22日、東京電力福島第一原発1号機で震災翌日の3月12日にいったん始めた原子炉への海水注入が一時中断された問題について「東電がやっていることを(政権側が)止めたようなことは一度も承知していない」と語り、海水注入の中断は東電側の自主的な判断との認識を示した。

 被災地視察で訪れた青森県三沢市で記者団の質問に答えた。

 政府・東電統合対策室も21日の記者会見で同じような見解を表明しており、発言は政権中枢として確認したものだ。枝野氏は「なぜ早くやらないんだと催促したことは何度も直接知っているが、逆方向のことは一切ない」と強調した。

東電、官邸の意向くみ中断 震災翌日の海水注入 首相補佐官「首相は指示せず」 福島原発1号機 (2011年5月21日日本経済新聞)

 東京電力は21日の記者会見で、東日本大震災の発生翌日の3月12日に福島第1原子力発電所1号機で進めていた海水の注入を、首相官邸の意向をくんで一時中断したことを明らかにした。官邸側が海水注入による再臨界の危険性を指摘しているとの情報を東電側が聞き、止めたという。細野豪志首相補佐官は記者会見で「官邸は注入の事実を把握しておらず、首相は注入を止めることは指示していない」と述べた。

 1号機は津波で冷却機能が失われ、核燃料棒の大部分が溶け落ちた炉心溶融(メルトダウン)が起きた。冷却水が中断したのは55分間で、原子炉の冷却が遅れて被害が拡大した可能性もある。

 東電によると、原子炉への真水注入が12日午後2時53分に停止。午後3時36分に水素爆発が起きた。午後7時4分から海水の注水を始めたが「官邸の方で再臨界の危険性があるような意見があったので、政府の判断を待つ必要があるため、いったん停止した」(東電)という。この情報を福島第1原発の現地に伝え、午後7時25分に注水を停止した。

 一方、細野補佐官は12日午後6時から官邸で海水注入の安全性などに関する会議を開き、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「再臨界の危険性がある」と指摘したと説明。菅直人首相は安全委と経済産業省原子力安全・保安院にホウ酸の活用など防止策の検討を促したが、その時点で海水注入の事実を知らなかったという。首相は午後7時55分に注入を指示し、午後8時20分に始まった。

 細野氏は注水中断について「事実を知ったのは10日ぐらい前だ」と主張。「首相もずっと後になってから知った」と語った。

政府、首相の関与否定に躍起 海水注入中断問題 過去の政府資料を訂正(2011年5月21日産経ニュース)

 東京電力福島第1原発への海水注入が菅直人首相の「聞いていない」発言により中断したとされる問題で、政府は21日、打ち消しに躍起となった。細野豪志首相補佐官は過去に発表した政府資料を都合良く訂正した上で「事実に基づかない」と反論したが、政府関係者の証言との矛盾がますます増えており、むしろ疑念は深まった。自民党は週明けから国会で徹底追及する構え。

 細野氏は21日夕、都内の東電本店で開かれた政府・東電統合対策室の記者会見で経緯を説明した。

 それによると、首相は3月12日午後6時に始まった政府内協議で「海水注入で再臨界の危険性はないか」と聞いたところ、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「危険性がある」と指摘したため、ホウ酸投入を含めた方法を検討した。

東電は午後7時4分から1号機でホウ酸を入れない「試験注入」を始めたが、官邸の指示を待つために同25分に注入を停止。首相が海水注入を指示したのは同55分だったとしている。

 細野氏は、東電の試験注入について「原子力安全・保安院には口頭で連絡があったが、官邸には届かなかった。首相が激怒することもない。私が知ったのも10日ほど前で驚いた」と首相の関与を否定。過去に公表した政府資料に「午後6時の首相指示」との記載があることについては「『海江田万里経済産業相が東電に海水注入準備を進めるよう指示した』と記述するのが正確だった」と訂正した。

 複数の政府筋によると、首相が海水注水について「聞いていない」と激怒したことは複数の政府関係者が記憶しており、斑目氏が「海水注入は再臨界の危険性がある」などと指摘した事実もないという。

 この問題を受け、自民党の谷垣禎一総裁は21日、新潟市で「事態の処理を遅らせたとすれば人災という面が非常にある」と批判。同日夕、大島理森副総裁、石原伸晃幹事長らと党本部で協議し、週明けから原発事故の政府対応を国会で徹底追及する方針を決めた。

 鳩山由紀夫前首相も北海道苫小牧市で、政府の事故対応を「事実が必ずしも国民に明らかにされていない。重く受け止めなければならない」と批判した。

幾つもの情報が錯綜していて判りにくいのですけれども、まず政府と東電の公式見解としては「海水注入は現場が勝手にやったこと。そもそも官邸には報告もしていないのだから総理が止めようもない」というシナリオになっているようですね。
過去に公表した資料で「首相の指示により注水を始めました」と書いてあることすらも訂正して、菅総理は全く何も知りませんでしたと言う話にもっていくのもかなり無理があると思うのですが、仮に事実だとしても再臨界の危険を云々するような行為を現場が勝手にやり、報告が官邸には届いていなかったでは、連絡体制の不備であるとか管理責任といった別の問題が発生しそうではないでしょうか。
ところがさすがに政府もこれだけでは総理の責任が追及されかねないと不安になったのでしょう、「斑目さんが余計なことを言ったから」なんて言わずもがなの話をしてしまったことからシナリオの破綻が始まっているように思います。

要するに総理周辺としては総理自身は東電が勝手に海水注入作業を始めたことなど全く知らなかった、一方でそれとは無関係にたまたま同じ時間に(笑)原子力に詳しい総理が「海水注入ってもしかしてやばくね?」と不安を口にしたところ、斑目氏が「いや、やばいんじゃないですか」と余計な口を挟んだためにそれはまずい、専門家で検討しなければという騒ぎになったということですよね。
そしてこれもたまたまそれを漏れ聞いた(笑)東電が「いや、総理がそんなに不安に思っているんならやめておこうか」と勝手に始めた海水注入を官邸指示ではなく独自の判断で中止したという、いったいどんなあり得ない偶然が積み重なってそんなことが起こるのかという筋書きこそが真実であったと言っているわけです(苦笑)。
政府のシナリオが事実だとすれば、こんなあり得ないほどのバッドタイミングで専門家らしからぬ不適切な助言をしてしまう斑目氏が全面的に悪い、たまたまちょっとした思いつきを口にしてみただけの総理は何も悪くないのだということになってしまいますけれども(苦笑)、なるほどバレバレな上司のヅラを指摘できないもどかしさとはこういうものかと感じないではいられません。
当然ながら一夜にして国家権力から諸悪の根源認定をされてしまった斑目氏の方にも少なからず言いたいこともあろうとは誰でも想像がつこうと言うものでしょうが、前述の斑目発言に直接言及しているのが細野氏である一方、産経の記事のように斑目氏の指摘自体が存在しないという複数の政府筋の声もあることをご記憶ください。

「班目氏が再臨界の恐れ」…本人「言ってない」(2011年5月22日読売新聞)

 政府・東京電力統合対策室は21日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所1号機で東日本大震災の発生翌日に行われていた海水注入が中断していた経緯を説明した。

 この中で対策室は、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が3月12日、菅首相に「海水を注入した場合、再臨界の危険性がある」と意見を述べ、それを基に、政府が再臨界の防止策の検討に入ったとしていた。しかし、班目氏は21日夜、読売新聞の取材に対し、「再臨界の恐れなど言うはずがない」と対策室の説明内容を真っ向から否定した。

 東電側は、官邸で再臨界の危険性の議論が続いていることを理由に海水注入を中断したとしており、班目氏の再臨界に関する指摘の有無は、対策室の説明の根幹部分といえる。対策室と班目氏の言い分の食い違いは、23日からの国会審議で大きな問題となりそうだ。

「再臨界の可能性」指摘、斑目氏は否定 (2011年5月22日MBSニュース)

 福島第一原発1号機に東京電力が行った海水注入が、官邸の「指示」により中断されたとする問題です。細野総理補佐官は、官邸の「指示」はなかったと主張すると共に、原子力安全委員会の班目委員長が「再臨界の可能性」を指摘したとしていますが、班目氏は、この指摘を全面否定しました

 この問題は、震災翌日の午後7時過ぎから始められた福島第一原発1号機への海水注入が、その後、55分間にわたって官邸の「指示」によって中断されたとするものです。

 細野総理補佐官は、官邸の「指示」を否定した上で、当時、原子力安全委員会の班目委員長から「再臨界の危険性がある」と意見が出されていたと主張しています。

 これに対し、班目氏は改めて、「そんな発言はしていない」と真っ向から反論しました。

 「誰が言ったのか知りませんけど、私としては侮辱だと。明らかに私が言うはずがない発言が出てきていることについては甚だ遺憾」(班目春樹原子力安全委員長)

 更に班目氏は、細野氏ら政府・東電の統合対策室に対し、「非常に不信感を持っている」と怒りをあらわにしています。

 「東電がやっていること(海水注入)を止めたようなことは一度も承知してない」(枝野幸男官房長官)

 一方、枝野官房長官はこのように述べ、注水中断に関する官邸の「指示」は無いという認識を示しました。

再臨界「班目氏が言ったと記憶」=細野氏(2011年5月22日時事通信)

 細野豪志首相補佐官は22日のフジテレビの番組で、福島第1原発1号機への海水注入が一時中断した背景に、班目春樹原子力安全委員長が再臨界の危険性を指摘したことがあったとされることについて「班目氏自身がそう言ったと記憶があるが、確認する必要がある」と語った。
 細野氏は、海水注入中断を含む検証作業に関し、「全ての責任は、関わった人間は全て、政治家は特に取らないといけない」と強調した。 

「再臨界の危険性」発言否定=班目委員長、海水注入で-細野補佐官、了承なく発表(2011年5月22日時事ドットコム)

 福島第1原発の事故で、東日本大震災の発生翌日に班目春樹原子力安全委員長が1号機原子炉への海水注入は「再臨界の危険性がある」と発言したとされる点に関し、班目委員長が「専門家としてそんな発言をするわけがない」と否定していることが22日、分かった。同委員会事務局が明らかにした。
 この発言は、細野豪志首相補佐官が21日の政府・東京電力統合対策室の記者会見で、文書により発表した。細野補佐官は菅直人首相の指示で海水注入が中断したとの報道を否定し、班目委員長の発言を含む首相官邸での議論を受け、東電の判断で海水の試験注入が中断されたと説明した。しかし、安全委事務局によると、「再臨界の危険性」の発言部分について、統合対策室は事前に班目委員長の了承を得ていなかった
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は海水注入前に真水の注入をしており、海水に変えることで再臨界の危険性が高まることはなく、注水による冷却続行を最優先に考えたと説明。安全委事務局によると、班目委員長も同じ見解だった。

再臨界の危険なんて言うはずない…班目氏反論 (2011年5月21日読売新聞)

 班目春樹原子力安全委員会委員長は21日夜、読売新聞の取材に「淡水を海水に替えたからといって臨界を心配するようなことなどありえない。(政府の説明は)私に対する侮辱だと思っている。(『再臨界の危険性がある』との発言は)私が言うはずがない」と語った。

要するに斑目発言を云々しているのはほぼ細野氏一人であり、それもどうやら細野氏が独断で口走っているような形であり、その細野氏にしても官邸からの指示を否定している一方で「でも斑目氏はこう言っていた。それを現場が勝手に取り上げて中止した」という苦しい説明をしているということでしょうか。
他方では前述の朝日の記事にある枝野発言のように、政府側からは一切抑制的な声は出ていなかったという公式見解が出ているわけですから、このあたりの政府内部でのすり合わせもどうなっているのかと気にはなるところでしょうが、こんなこともあろうかと議事録等一切の記録を残さないでいたというのはさすが用意周到でしたね(苦笑)。
結局事実がどうなのかですが、すでに真水を入れている段階で海水注入だけを問題視するということにはあまり意味がないでしょうし、一応は専門家である斑目氏にしても今さら海水注入を躊躇する状況であったとも思えず、周囲もそう認識していたわけですから苦しい言い訳としか思えませんが、落としどころとして「理論的には再臨界の可能性は完全には否定できない」といった言い方はしていたという結論になる可能性はあるかも知れませんね(これ自体は嘘ではないわけです)。
しかしながら、そもそも海水注入によって再臨界が起こるという想定自体がこの時点で燃料棒が溶けている状況を考えているということですから、燃料溶融など起こっていなかった、仮に起こっていたとしても知らなかったで押し通してきた政府からすると、こんな議論が存在していたと認めることは王手飛車取りのような話になりかねないと思うのですが、今はそこまで考えてはいられないということなのでしょうか。

野党側としてもこの問題はどんどん追求していく様子ですが、素人目にはこうまで突っ込みどころが多いとどこからでもシナリオが破綻しそうにも思える一方で、過去にもあり得ないという言い訳が堂々とまかり通ってきたのが政治の世界というものですから、結局どのあたりが落としどころになるのかは今のところなんとも言い難いのでしょうね。
ただこれだけ得点ゼロで失点ばかりという政権運営が続く中で、誰が変わっても今より低い評価にはなるまいと楽観的に考えるか、これだけ難題山積だと誰がやっても火中の栗を拾うことになると悲観的に考えるかは、国家的な危機に臨んでそれぞれの政治家の資質を考える判断材料にはなるのかも知れません。

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コメント

>落としどころとして「理論的には再臨界の可能性は完全には否定できない」といった言い方はしていたという結論になる可能性はあるかも知れませんね

なんか予想通りになったという悪寒w

 政府・東京電力の統合対策室は22日、水素爆発が起きた福島第1原発1号機への海水注入に際し、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「再臨界の危険性がある」と発言したとの発表内容について、発言は「再臨界の可能性はゼロではない」だったと訂正した。

 細野豪志首相補佐官が記者会見で発表した発言内容に、班目氏が「専門家としてそんな指摘をするわけがない。怒り心頭だ」と全面否定し、22日に抗議したのを受けた措置。一時は政府内で深刻な対立も予想されたが、収束作業で無用な混乱を避けるため、“騒動”の幕引きを図ったとみられる。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052201000770.html

読売ソースだともっと露骨w
て言うか、ここまで露骨な出来レースやってもマスコミはどこも突っ込まないんだねw

 発言内容の訂正は、班目氏が22日、首相官邸で福山哲郎官房副長官、細野豪志首相補佐官に申し入れた。出席者によると、発表の訂正を求める班目氏に、福山氏らが「可能性はゼロではない」と発言したとする案を提示、班目氏も了承したという。細野氏は22日夜、記者団に、「(発言内容の)基本路線は変わっていない」と述べた。その後、菅首相に訂正を報告した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110522-OYT1T00444.htm


投稿: aaa | 2011年5月23日 (月) 08時53分

なにも証拠が残ってないんだから野党も突っ込みようがないでしょうよ。

投稿: ぽん太 | 2011年5月23日 (月) 14時48分

>>なにも証拠が残ってないんだから野党も突っ込みようがないでしょうよ。

議事録をわざと残さなかったようですが、誰かICレコーダーに会議の内容を残してないのかな?


投稿: 浪速の勤務医 | 2011年5月23日 (月) 18時02分

 全てが東電本社側のでっちあげストーリー。  国に事後補償をしてもらいたいが為。          見るに見かねた吉田所長が黙ってられなくなったのでしょう。                       誰も指示してないから、「官邸にはそういう雰囲気がある。」という報告があった為、などと苦しい言い訳をしているのでしょう。                                         後で金を取る為、国と国民を欺く  これが事実なら恐ろしいことです。    

投稿: しゅう | 2011年5月31日 (火) 11時59分

たかじん程度の内容でも東京じゃ放送できないという現実が全てを物語ってますよ

投稿: | 2011年5月31日 (火) 15時23分

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