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2011年4月30日 (土)

テレビ離れの原因はネットの台頭にある?

以前にも紹介したように最近一部で人気のフレーズに「若者の○○離れ」というものがあるようですが、マスコミが好んで使いたがるこのフレーズに関しては「そもそも若者は○○に近づいたことすらないのだから離れようがない」などと揶揄される状況にあるようです。
その背景にあるのは「本来若者と○○とが離れているはずがない」という彼らの思い込み、ないしは願望なのではないかという推測もあるのですが、そうなりますとこちらの記事などはまさしく彼らの願望が丸出しということになるのでしょうか?

「若者のテレビ離れ」を食い止めるには(2011年4月22日日経BP)
より抜粋

 「最近の若い人は、テレビをあまり見なくなっているので困っています」。国内のテレビ・メーカーやテレビ局などの関係者と話をすると、こんなぼやき声を聞くことがあります。

 NHK放送文化研究所が2011年2月23日に公表した、「2010年 国民生活時間調査報告書」でも、テレビの視聴時間は若い世代ほど短いというデータが示されています。同調査は、NHK放送文化研究所が2010年10月に、10歳以上の国民7200人に対して実施したアンケートです(有効回答者は4905人)。これによると、テレビの視聴時間が最も長いのは70歳代で、どの曜日も男女とも1日4時間半以上となっています。これに対し、10~20歳代の男性の平日の視聴時間は1日2時間を切っています

 1日15分以上テレビを視聴する人の比率も、若い世代ほど低い傾向が見られます。50歳代以上の男女は、どの曜日でもその比率が90%を超えているのに対し、例えば20歳代の男性はどの曜日も80%を下回っています。1日15分以上テレビを視聴する人の比率は、5年前の調査と比較すると国民全体で数%低下していますが、特に10~20歳代で低下の度合いが激しくなっています。「若者がテレビの前に座って楽しむ時間が減っていること」を再確認できるデータです。

70年も変わっていない

 だからと言って、テレビが「オールド・メディア」として若者から見放されつつあると決め付けるのは早計です。筆者の子供もそうですが、若者にとってYouTubeなど動画共有サイトが既に一大メディアになっている状況を見ると、テレビ番組というコンテンツの魅力の欠如よりも、テレビというデバイスが提供する視聴体験が今の若者のライフスタイルに合わなくなっているように思えます。

 考えてみれば、米RCA社が約70年前にテレビを開発して以来、テレビは本体の薄型化や高画質化は成されたものの、放送波に乗ってやってくる番組を“受身の姿勢”で楽しむという、ユーザー体験自体は基本的に変わっていません。スマートフォンを持っていれば、どこにいても高画質の映像が楽しめる時代に、「別に大画面のテレビでなくても」と思う人が増えても不思議ではないのです。

今こそテレビの視聴体験に変革を

 こうした中、2011年1月に米国で開催された家電展示会「2011 International CES」では、大手テレビ・メーカーがいわゆる「スマートTV」を出展して大きな注目を集めました。米Google社とソニー、米Intel社が共同開発した「Google TV」、パナソニックの「VIERA Connect」、韓国Samsung Electronics社の「Samsung Smart TV」などのプラットフォームを採用した、次世代のネット・テレビです。

 スマートTVの狙いは、放送とインターネットを真に融合することにより、テレビの視聴体験に変革をもたらすこと。これまでのように放送波に乗ってやってくるテレビ番組を楽しむだけでなく、インターネットで自分の好きな動画を検索して再生したり、ゲームなどのアプリケーションをテレビにダウンロードして使ったりできます。スマートフォンやタブレット端末との連携機能も重要な要素です。

 例えば、東芝が2010年秋に開始したスマートフォン連携サービス「レグザAppsコネクト」では、ユーザー同士で録画番組のタグリストをインターネットを介して共有し、他の人がタグを付けた「面白いシーン」を頭出しで見るといった、新しい使い方ができます。英国放送協会(BBC)では、「テレビ放送の音声にウォーターマークという信号を埋め込んで、番組の視聴中に手元のスマートフォンやタブレット端末に番組に関連した情報を表示する試験サービスを実施している」(Head of Mobile Platforms-Future MediaのNick Gallon氏)そうです。

 こうしたスマートTVは、若者のテレビ離れを食い止めるための強力な武器になるはずです。インターネットの新技術やサービスがもたらすテレビの新しい体験を、若い人達は歓迎するでしょう。
(略)

いやあ素晴らしい、テレビの未来はバラ色ですよねえ(苦笑)と言いたくなりますが、若者どころか国民全体の視聴時間が低下している現実はスルーですかそうですか。
どうもこういうことを書く人達に共通する認識なのでしょうか、テレビの凋落を語る場合にその媒体としての物理的性質のみにしか言及せず、肝腎の放送内容がどうであるのかということは触れないというお約束でもあるのでしょうか?(ま、本当の事を書いてしまうとテレビ業界から仕事をもらえなくなるのかも知れませんが)
先日も日本テレビの氏家会長が「地上波テレビが強い日本ではネットは脅威にならない」などと精一杯の強がりを張っていましたが、現実に同会長自身が語るように「テレビ業界は、ここ7~8年で5000億円近く売り上げを減らした」という状況にあるわけで、その理由は単にネット視聴の方が人気だからとか携帯でテレビが見られるからといったものではなく、何より既存のテレビ番組に全く魅力がないということを認めなければ仕方がないでしょう。

実際にニュースを平易に解説するようなまともな番組はきっちりと視聴者の支持を得ている一方で、テレビ局の大好きなバラエティーなどは視聴者の不快感を誘っているなんて声もあるようですが、彼らの方では安くお手軽に制作できるこうした三文番組をやめるつもりは全く無いようです。
もちろん単につまらないだけであればチャンネルを変えるなりテレビを消すなりすれば良いのですが、以前にも紹介しました「キムチ鍋人気捏造疑惑」などにも見られるように、うっかり見てしまうととんでもない嘘をつかまされてしまうとなれば穏やかではありませんよね。

『笑っていいとも!』がキムチ鍋に続いてプルコギピザまでも1位に! (2011年2月28日ガジェット通信)

フジテレビのお昼の番組『笑っていいとも!』にてピザハット人気メニューというコーナーがあり、そこでまたもや気になるランキングが登場。それは1位がプルコギピザとなっており、韓国料理であるプルコギを猛プッシュしているのだ。

同ピザハットの『帰れま10』での人気ランキング1位が『チーズハーモニー』、2位『ゴージャス4』、3位『ファミリー4』、4位『パクチキ5P』となっており、5位に『特うまプルコギ』がランクインしている。しかし『笑っていいとも!』のランキングでは先ほどの1位から4位までが除外されており、『特うまプルコギ』が1位に浮上する形となった。

この奇妙な現象はネットで早速話題となっている。先日も好きな鍋ランキングで1位がキムチ鍋となっており物議を醸していたが、今回も何かと韓国をゴリ押しするフジテレビ。この裏には韓国との友好関係が噂されている。K-POP(KARA)の版権を所有するフジテレビ子会社など調べれば山のように出てくる

そんなランキングを知ったネット住人の間では次の様な意見が書かれている。

・新大久保でアンケートとってるのかよ。
・プルコギってのも食ったことない
・いくらなんでもプルコギピザが1位はないだろ。。。
・前回の鍋の件をぼやかす為にこうしたんだろ
・フジやりたい放題ワロタ

と、プルコギピザが1位になったことに対して不満があるようだ。もちろんプルコギピザは公式サイトでも5位になっており、上位4位までを除外したら1位になる。しかし何故それを除外したのかは今の所不明。ある筋によると期間限定メニューやピザ以外のメニューのために除外したとの情報もある。

次回の『笑っていいとも!』のランキングも見逃せなくなってきた。

この「笑っていいとも!」ランキング、そもそも全世代でキムチ鍋が好きな鍋料理第一位を取った翌週に、今度は無くして困るものランキングで携帯電話がまたもや全世代で一位となったあたりから「これは何かおかしいのでは?」という声が本格的に出始めたようですが、公式サイトのランキングと違う結果を「捏造した」と大騒ぎになったのも当然ですよね。
このフジテレビに関しては、放送中にうっかり「韓国政府がyoutubeにK-POPの再生回数を増やすよう働きかけている」なんて「放送事故」を起こしてしまい、韓国からの抗議であっさり謝罪するという顛末もひと頃話題になりましたが、なりふり構わず「韓流」をプッシュする理由として単純に自社の儲けのためであるという噂もあるようです。
むろん、民間の営利企業である以上は自社の利益を追求することに何の不自然もないわkですが、そのためには手段を問わずということであれば少なくとも公益性を主張する権利はないはずであり、しかもそうした姿勢は別にフジテレビの専売特許でもなんでもないとなればこれは業界自体の抱える問題と捉えるしかなさそうです。

【最新テレビ事情 10の疑問】ランキング番組は広告じゃないのか(2011年3月7日日刊ゲンダイ)

ファミレスなどのメニューをランク付けして大人気だが

●番組基準を巧妙にクリアという指摘も

ランキング番組は番組なのか広告なのか。飲食店などのメニューをランキングするバラエティーが論議を呼んでいる。
 ランキング番組とはいずれもテレビ朝日の「お試しかっ!」「お願い!ランキング」「シルシルミシル」など。視聴率も好調で、水曜深夜の「シルシル」、深夜の帯番組「お願い!」は昨年からゴールデンにも進出した。

 最近の内容は、「お試しかっ!」の2月28日は定食チェーン「大戸屋」。メニューのベスト10を当てるまで食べる「帰れま10」が人気で、視聴率は12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。同27日の「シルシルミシルさんデー」は味の素の特集で14.0%。同26日の「お願い!ランキングGOLD」は辛口評論家のランク付けコーナーでロッテリアを取り上げ、9.0%。どれも同時間の番組のトップを狙えるレベルをキープしている。
 番組で取り上げてきたのはファミレス、ファストフード、食品会社などの有力企業や店だが、問題になっているのは例えばロッテリアのハンバーガーをうまい、まずいと評しながら、作り方まで見せて1社のみを結果的にPRしているため。

 そのPR効果は抜群で、取り上げられたファミレスは放送後の週末に売り上げが5割もアップ。そこで2000万円出すから取り上げて欲しいという企業の売り込みがあるというし、その一方でテレビ局側から「お金を出したら商品のランキングを特集する」と企業に持ちかけるという情報まで流布している。
 テレ朝は「世の中の流行や話題性のあるものをベースに、ランキングなどさまざまな企画演出で視聴者にご覧いただく構成となっており、特定の企業や商品の単なるPR番組になっているとは全く考えておりません。また、これらの番組で、対価を要求して番組で取り上げることを提案したことは一切ございません」(広報部)と語る。

 こう指摘するのは放送ジャーナリストの小田桐誠氏だ。
「民放連の『放送基準解説書2009』のCMに関する項目を見る限り、番組基準ギリギリのところを巧妙にクリアしているように感じます。ただ問題は番組の中身が広告かどうかではなく、局全体の収益との関わりです。他番組の提供企業になったり、スポットCMの単価などの面で局が対価を得ているようなら倫理上の問題があると思います」
 コラムニストの桧山珠美氏はこんな見方だ。
「視聴者はそもそもランキングに興味がある。それがファミレスなど視聴者の身近な飲食店や商品で、しかも、1000円前後までの手の届く商品なので食いつきがいいのだと思う。けしからんという人の考えや気持ちもわかりますが、タイアップ企画で制作費削減にもなる番組を成功させたことへのやっかみもある気がします」
 テレ朝が新たな金脈を見つけたことだけは間違いないようだ。

もはや社会常識となった感のあるほど一向に改まる気配のない「やらせ」問題と言い、相も変わらず常識も社会秩序も無視な傍若無人な振る舞いぶりと言い、彼らの悪行はとどまるところを知りませんが、その結果出来上がる肝腎の番組が自分達の利益最優先の捏造番組ばかりであるとすれば、一体この業界の存在意義とはどこにあるのでしょうか?
テレビや新聞を始めとする既存メディアは彼らの経営基盤を浸食しつつある新参のライバルであるネットに対して敵愾心を露わにし、何とかその社会的信用を失墜させようと日々努力していますけれども、こうなりますとネットがどうこうと言う以前に単に彼ら旧世代メディアの自滅と言うべきではないでしょうか?
仮に若者が本当にテレビ離れをしているとしても、そうなっても全く不思議ではない事情がテレビの裏側を知れば知るほど出てくる、しかも彼ら自身は問題の存在すら認めようとしないとなれば、これは若者のみならず国民全世代が共通してテレビ離れをする日も遠くないのかも知れませんね。

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コメント

テレビの収入源の広告についてです。
twitterでも流れているので、ご存知かもしれませんが、
昨日のTBSラジオ『小島慶子 キラ☆キラ」の3時台のコーナーで
町山智浩さんが映画紹介に関連していろいろ話をしてます。
ポッドキャストで聞けます。面白いですよぉ。

投稿: DH98 | 2011年4月30日 (土) 13時58分

これですね。かなり酔っ払っているようですが(苦笑)。
http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20110429_machiyama_kora2.mp3

しかしこういう話を聞くと、昨今の「文句があればマスコミよりもスポンサーに」という流れは非常に理に適っているんだなという気がします。

投稿: 管理人nobu | 2011年4月30日 (土) 19時13分

今どきものすごく、バブリーな感じがします…

投稿: 通りすがりのただの人 | 2011年5月 2日 (月) 13時08分

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