« ますます暴走するSS しかし本当の問題の所在は | トップページ | 今日のぐり:「くじら専門店 千松(せんしょう)」 »

2011年3月12日 (土)

彼らは今日も好き勝手しています

本日まずは先日世間を賑わせた前原前外相の辞任問題と関連して、某大手新聞社内で大激論があったらしいという話題から紹介してみましょう。

前原辞任、実は「泥舟から逃げた!」暴力団絡みの疑惑も浮上(2011年3月7日ZAKZAK)より抜粋

(略)
 新聞や週刊誌もツメを研いでいた。自民党ベテラン議員は語る。

 「某大手新聞で先週、前原氏の新たな疑惑掲載について、政治部と社会部が大バトルを展開したようだ。政治部は『有望な政治家を潰すべきじゃない』という主張で、社会部は『新聞は取材した事実を書くべき。それで報道機関を名乗れるのか!』などと反発したらしい」

 某大手新聞が筆を曲げたとは思いたくないが、他の新聞や週刊誌も、暴力団関係者による献金疑惑や北朝鮮との不透明な関係などに迫っていたのは事実。「前原氏の父方、母方の家系を4代さかのぼって徹底調査したメディアもあった」(同)
(略)

マスメディアが自らの主義主張に沿って報道内容を変えるというのはよく知られているところで、とりわけ椿事件など政治絡みの話題ともなるとその傾向が県庁ですけれども、最近何かと話題の菅総理に関してもこんな話題があります。

首相、夜の食生活は充実 3回に1回は夫人伴い一流店に(2011年3月3日産経ニュース)より抜粋

 内閣支持率は「退陣水域」の10%台と低迷し、国会運営は行き詰まって足元の民主党内からも反抗の火の手が上がる「四面楚歌(しめんそか)」の菅直人首相だが、ナイトライフは元気そのものだ。2月以降、夜の外食日程を見ると、3回に1回は夫人の伸子氏を伴って飲み物代抜きでも1人当たり1万円以上の高級店を回り、健啖家(けんたんか)ぶりを発揮している。(内藤慎二)

 「公費は支出されていません!」

 枝野幸男官房長官は3日の記者会見でこう述べ、首相の夜会合には官房報償費(機密費)などは支払われていないと強調した。

 ただ、それにしては首相は昼食、夕食を合わせると、連日のように高級店で外食を繰り返している。利用店の平均客単価をもとに、会談相手の分も支払ったと仮定して概算すると、2月の夜会合だけで首相はざっと50万円以上ポケットマネーから支出した計算になる。庶民にはとても無理な“豪遊”だ。

 首相は3日昼も、前官房長官の仙谷由人民主党代表代行と会うのに首相官邸を使わず、すぐそばの日本料理店「黒澤」を利用した。

 「最近はもっぱら、おうちご飯がメインです

 伸子夫人は昨年7月に出版した著書の中で、首相の食事についてこう記していた。それも今は昔で、最近はすっかり「庶民派」のイメージを返上している。

 冷たい雨が降りしきる1日夜の東京・赤坂。かつて自民党の派閥領袖らが愛用した料亭「口悦」の周辺を、首相の警護官(SP)と専用車両が固めた。

 首相がどんな相手と会談するのかと記者団は緊張したが、結局、相手は伸子夫人と馬淵澄夫前国交相という“身内”だった。滞在時間は約3時間に及んだ。

 2月以降、伸子夫人を夜の食事に伴う例は4回に及ぶ。枝野氏は3日の記者会見で、首相が頻繁に夫人を同伴することをどう思うかと聞かれ、「会談の中身、趣旨による」と述べたが、いずれにしろ首相は意外と金満家であるようだ。

ま、奥様同伴ということなら完全プライベートなんでしょうし、別に総理一家がどこで飯を食ったところでどうでもいい話なんですが、問題はかつて総理がとんでもない金満家だ、高いホテルのバーに通い詰めているとメディア各紙が一斉に批判していたという前歴があることで、それに比べて今回は全く紙面にも登場しないのはどうしたことか?と誰でも不思議に感じますよね。
ちなみに野党時代の菅代表は「安いところで酒を飲むと言うと、我々の感覚では焼き鳥屋だ」なんてことを言って時の総理を批判したそうですが、菅総理の美食家ぶりを見てみますと到底焼き鳥屋感覚などという次元ではなさそうなのは確かです。
さすがに世間の冷たい視線を受けて彼ら自身にも感じるところはあったというのでしょうが、某大新聞(苦笑)ではこんな言い訳がましい記事を掲載してきたのですね。

庶民派首相、グルメざんまい? 夫人同伴も頻繁(2011年3月4日朝日新聞)より抜粋

 菅直人首相が夜の会食場所として、最近、都内の高級料理店を利用することが目立っている。政治家との会合に伸子夫人が同席するケースも少なくない。

 首相はこれまで、ことあるごとに「私はサラリーマン家庭に生まれた普通の庶民」とアピールしてきた。ただ、朝日新聞の首相動静を確認すると、首相は年明け以降、3月2日までに計26回の夜会合があった。そのほとんどが、都心の高級ホテルにある料理店や料亭だ。
(略)
 歴代首相の夜の会食をめぐっては、自民党の小泉純一郎元首相が在任当時に記者団から「支払いは官房機密費から出しているのか」と問われて「いや、関係ありません。公私の別ははっきりしないとね」と返答。麻生太郎元首相も在任中に高級ホテルのバーを時々訪れることを批判されるなど、自民党政権時代から首相の高級店利用には疑問が持たれてきた

自民党政権当時と比べれば菅首相は、まだ控えめと言えそうだが、「自民党の首相とそう変わらないのではないか」との見方もある。
(略)

いや、「自民党政権当時と比べれば菅首相は、まだ控えめと言えそうだが」なんて根拠もなく言われてもという感じなんですが、何をどう比較してまだ控えめだと主張しているのかもさることながら、自民党政権時代には「疑問が持たれていた」という高級店通いも民主党政権になったとたんに「まだ控えめ」で済ますというのもどうなんでしょうか?
このあたりは以前からマスコミと民主党との親密な関係が語られてきたことにも通じる話ですが、政権が行き詰まっている割にマスコミからのバッシングがひどく及び腰であると言う背景には、どうやら彼ら自身が直接政権に取り込まれているという事情もあるようなんですね。

大メディアは権力の監視機能を放棄し権力に取り込まれている(2011年3月7日NEWSポストセブン)

大阪府の橋下徹知事は2月、菅内閣の地域主権戦略会議に出席し、「国直轄の道路、河川の移管を2年前からいっているが、全く進んでいない」と不満を述べた。名古屋市の河村たかし市長も、「市民税を減税するのに財務相と総務相のハンコがいるのはおかしい。徴税権と起債権を自治体に渡すべきだ」と主張している。

それは霞が関が、国と地方の予算配分権、政策決定権を握り、政治家や首長までコントロールしてきた「権力構造」そのものに対する否定である。

本来なら、そうした権力を見張る「番人」の任を負うのがメディアなのだが、この国ではあまりにも長くその構造が続いたために、いつの間にか大メディアは権力構造の中に取り込まれ、むしろその「番犬」となってしまった。だからそれを壊そうとする者たちに牙をむき、噛みつこうとする。

菅政権になって、かつてなかったほどに既存の権力構造がぐらついてきたことで、危機感を抱いた大メディアは、なりふり構わず表立って権力を振るうようになり、「新聞党」とも呼ぶべき強大な「政治集団」に変貌している。

そのことを見せつけたのが、2月26日に首相官邸大会議室で開かれた首相の諮問機関「社会保障改革に関する集中検討会議」だ。

その席に毎日、日経の論説委員長と産経の論説委員、そして読売からは社会保障部長が登場して各紙独自の年金制度改革案を提出し、

「なるべく早く年金の支給年齢を引き上げた方がいい」(日経・論説委員長)
「今はもう消費税率10%では足りないのではないか」(読売・社会保障部長)

――などと自分たちの“政策”を開陳した。朝日は会議には出席しなかったが、改革案を提出した。

国民の生命と財産がかかった年金制度設計を、国民の負託も審判も受けていない新聞社のお偉いさんが集まって決めようなど、もはや民主主義さえかなぐり捨てた異様な権力行使である。

さらに菅内閣の審議会委員へもメディア出身者が続々と入り込んでいる

各紙の年金改革案を審査する側の「社会保障改革に関する集中検討会議」の幹事委員には日本テレビ解説委員が起用されており、“政府が読売案を採用するかどうかを日テレが採点する”構図だ。他にも、「産業構造審議会」「個人情報保護専門調査会」など重要政策を決める審議会では新聞社や民放の役員・論説委員がメンバーになっている。

菅内閣は、国民の代表者で構成される国会の審議は軽視する一方、闇権力と化した大メディアとの談合には細心の配慮を見せている。

先日も閣僚の人選を新聞社の進言に従って行っている?!なんてとんでもない話が出てきて驚いたわけですが、どうもマスコミとしても徹底して政権に肩入れするということを決めたということなのか、こうまで政治に入り込んでしまっては第三者として報道に関与するなど到底できない理屈ではないでしょうか?
そうまで入れ込んだ政権が崩壊寸前の気配すら漂わせているともなれば、近頃の彼らの報道ぶりが何とも気の抜けたものになってしまっていることも仕方がありませんし、それは外国人の舌禍事件などを大々的に取り上げてカモフラージュを狙うというのも理解できようと言うものです。
しかし最近では彼らのやり方そのものに関してもずいぶんと研究が進んでいて、例えばお得意の世論調査なんてものがずいぶんといい加減なものだということも知られるようになりましたけれども、結果として彼らの調査結果が大外れせずに済んでいることの理由の一つに、どうも国民の側にも問題なしとしない背景事情があるようなんですね。

世論調査が選挙結果と一致するのは回答者が年配だらけだから(2011年2月21日NEWSポストセブン)

 毎週のように新聞・テレビで大々的に報じられる「世論調査」の結果。政治家もメディアも数字を根拠に政局や政策を論じるが、果たしてその「世論」は信頼に足るものなのか。メディアの情報操作を扱った『スピンドクター』などの著作がある窪田順生氏が、内部資料と調査担当者の証言などをもとに、世論調査の裏側を明らかにする。

 * * *
 世論調査をしている現場では、調査のあり方に疑問の声は上がっていないのか。

「僕のノルマは12人でしたが、2人だけしか会えませんでした。2人とも40代の女性です」

 そう語るのは今年、ある新聞社の面接式世論調査に参加したアルバイト男性である。2日間にわたって、東京都のひとつの区内を、世論調査担当部門から手渡された12名の名簿をもってひとりひとり戸別訪問したが、20~30代は不在か拒否。一緒に参加した友人も口を揃える。

「28歳のサラリーマン男性宅は4回訪ねましたが、結局会えずじまい。会った7人は、40代から50代後半。男女はちょうど半分ずつです。20代、30代は会えませんでした

 要するに、彼らが聞いた「世論」は40代以上しかないということである。

 コンピュータが無作為に選び出した固定電話にかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式という最もポピュラーな電話調査も実態は同様だ。峰久和哲・朝日新聞編集委員は新聞業界誌『ジャーナリズム』のなかで、「有権者に占める20代の割合は14%ですが、RDDだと、残念ながら5%しか取れません」と明かしている。

 かなり偏った集計だが、なぜこれが「世論」といえるのか。共同通信社の世論調査を担当する世論総合研究所所長の谷口哲一郎氏は次のように説明する。

「20代については3~4倍ぐらいのウェイトをかけて数字を補正しているんです。もちろん年齢だけではなくて、地域の偏りなども補正して実態に近づけます」

 だが、このような「若者不在」こそが実態を反映しているのだとの指摘もある。前出『ジャーナリズム』誌に登場した鈴木督久・日経リサーチ取締役はこう述べている。

若者に到達できないという意味では、世論調査と選挙の投票結果とは非常に似ているんですよ。これが世論調査による選挙結果予想が当たる秘密です」

 鈴木氏は「世論調査はそれでいいとは言えません」ともいう。だが、実情は若者不在の「世論」であることは間違いない。

世論調査を巡ってはそのあまりの対象の偏りから、いっそ世論調査ではなく在宅者アンケートなりに名前を変えるべきだなんて意見もあるようですが、今現在盛んに行われている各種世論調査と春の統一地方選の結果がどうなるのか、案外そう大外れしないんじゃないかと言う気もするんですよね。
こういういい加減なやり方でも選挙結果とよく相関するのだとすれば、それはとりも直さず若者が政治に関心を持っていない、投票に行かないということの反映だと思いますが、逆に現在の日本に存在する不景気だ、就職難だといった諸問題の多くが、若者にとってこそ重要な問題であるはずなんですよね。
今の若い人たちはネットなどを通じてきちんと報道されない情報も集めているし、自分なりに言いたいことも色々と持っているはずですけれども、それを多忙などを理由とするにせよ表に出していかないなら相変わらずの昔ながらのやり方が通用してしまうわけで、それなら最初から言論の自由も政治的発言権もないどこかの独裁国家と同じことじゃないかと言うことでしょう。

|

« ますます暴走するSS しかし本当の問題の所在は | トップページ | 今日のぐり:「くじら専門店 千松(せんしょう)」 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

昨日の今日で地震の一言も出てこないなんて・・ちょっと残念でし¥た。

投稿: | 2011年3月12日 (土) 23時13分

単に予約更新だからでしょ
そんなことよりカリーこと雁屋哲(美味しんぼ原作者)の方がよほどすごい

http://megalodon.jp/2011-0313-0154-09/kariyatetsu.com/nikki/1340.php
 しかし、はっきりしておきたい。
 地震は天災である。
 だが、原発事故は人災である。
 過去の自民党政権の遺産である。
 自民党の現議員たち・前議員たち・元議員たち、総出で福島冷却水問題に当たれ。
 本当に国を思って原発を建てたのなら、今こそ自民党人柱隊を作って福島原発に突入せよ。
 今の民主党政府の取り組み方を批判する資格はお前たちにはない。
 分かっているのか、この、腐れ自民党どもが!
 貴様等の悪政が今の悲劇を招いているんだ。

投稿: aaa | 2011年3月13日 (日) 08時51分

すみません。
今週末は休み無しで仕事中でして、すでにアップしてた分を書き直していられませんでした。
日付が変わって早々にちょいと地震の話を上げますので、勘弁してやってください。

投稿: 管理人nobu | 2011年3月13日 (日) 16時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/51089924

この記事へのトラックバック一覧です: 彼らは今日も好き勝手しています:

» ■開業つれづれ:日本内科学会 「内科医のための災害医療活動」 超急性期 最初の二日間 [勤務医 開業つれづれ日記・2]
日本内科学会では「内科医のための災害医療活動」 をPDF形式で公開しております。 日本内科学会の2010年特集 日本内科学会雑誌99巻に 「内科医のための災害医療活動」 を記...... [続きを読む]

受信: 2011年3月13日 (日) 10時19分

» ■開業つれづれ:日本内科学会 「内科医のための災害医療活動」 超急性期 最初の二日間 [勤務医 開業つれづれ日記・2]
日本内科学会では「内科医のための災害医療活動」 をPDF形式で公開しております。 日本内科学会の2010年特集 日本内科学会雑誌99巻に 「内科医のための災害医療活動」 を記...... [続きを読む]

受信: 2011年3月13日 (日) 10時19分

« ますます暴走するSS しかし本当の問題の所在は | トップページ | 今日のぐり:「くじら専門店 千松(せんしょう)」 »