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2011年3月23日 (水)

心ない風評被害が広がっています

福島原発関連で放射能汚染問題が毎日取り上げられている中で、農産物なども出荷制限といった話が出ている以上は仕方がないのかも知れませんが、あちらこちらで風評被害が問題になっているようです。

アエラが謝罪 表紙の防毒マスクに「放射能がくる」 風評被害助長批判に(2011年3月20日産経ニュース)

 福島第1原発の事故をイメージした19日発売の「朝日新聞WEEKLY AERA」(朝日新聞出版発行)の表紙に対し、「風評被害を助長する」などと批判が高まり、同誌は20日、短文投稿サイト「ツイッター」で「ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 表紙は防毒マスクをつけた人物の顔のアップに、赤い文字の見出し「放射能がくる」を重ねたもの。このデザインに対し発売後、ネット上で「恐怖心をあおってどうするのか」「インパクトばかり求めている」などと非難が相次いだ

 同誌は20日、ツイッターで「恐怖心をあおる意図はなく、福島第1原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しました」とした上で謝罪。同誌編集部は産経新聞の取材に「ツイッターに掲出したコメントにある通りです」と回答している。

風評被害タクシーや旅館にも?(2011年3月20日産経ニュース)

 福島県では風評被害が広がっており、乗車拒否や宿泊拒否も起きている

 神奈川県在住の主婦(50)は「福島県に向かおうとしたら、タクシー会社2社に乗車を拒否された」という。

 主婦は福島市にいる被災した両親を迎えに行こうと、栃木県内のタクシーに予約の電話を入れたが、電話した2社とも「放射性物質が危険だから行くなと上司に言われている」と断られたという。

 乗車拒否したとされるタクシー会社は「19日にまで、50キロ圏内に向かうことを控えていたのは事実。会社で総合的に判断したもので、悪意や作為ではない」としている。

 また、厚生労働省には避難している被災者から「福島県から来たというだけで宿泊を拒否された」などの匿名の苦情が2件あり、岩手県の旅館からも県を通じて「福島からの避難者を泊めても大丈夫か」などと相談があったという。

 旅館業法では、宿泊者が伝染病にかかっているなど、正当な理由がなく宿泊拒否するのを禁止しており、厚生労働省は19日、福島県からの避難者が宿泊を拒否しないよう各都道府県などを通じ、宿泊施設を指導するよう通達を出した

幸いにも世間の大多数では「風評被害で被災地の方々に二次的被害などとんでもない!」と言う批判的な声が大多数のようですが、こういうことは一時の問題もさることながらチェルノブイリ事故の例を見ても長期的な影響というものも残るだけに、ある意味では日本人の原子力アレルギーといったもの自体が問われているということなのかも知れません。
ただそんな中でも風評被害というよりは中傷ではないか?と当「ぐり研」でも話題になったのが、原発にほど近い双葉病院の避難に関して先日の3月17日に福島県が唐突に発表した「医者が患者を置き去りにして逃げ出した!患者放棄だ!」という一件ですよね。
この事件に関しては聖地福島という事情もあったためか注目を集めましたが、医師も看護師も何ら患者を見捨ててなどいなかったと言うことが即座に検証されていますし、実際に同17日の夜には当の福島県も「医者は残っていた」と訂正のコメントを出しているわけですから完全な事実誤認であって、本来であれば福島県の方こそ不確かな情報に基づく故なき誹謗中傷で非難されてもおかしくないはずだったのです。
ところがそれから時間がたって20日にもなった頃に、震災対策副本部長という要職を務める民主党の渡辺周氏が突然脈絡もなくテレビにおいて「患者を放置して逃げ出すようなとんでもない医者がいる 」などと言い出したのですから、それはまた別な意味で再燃もしようと言うものでしょう。

【参考】【動画】「患者を残して逃げた医者はけしからん」とデマを流す渡辺周

この番組、まさに風評被害の問題がテーマだったのも奇妙な偶然ですが、その中で動画にもありますように「避難所で暮らすために医療チームの派遣が何より必要とされていると言うのだが?」という質問が渡辺氏に向けられた、それに対して渡辺氏が蕩々と「これはとにかくケシカラン話で、あるところに自衛隊が行ってみると医者がどこかに逃げ出して患者さんだけが残されていたということがあった。とにかくケシカラン話で」とケシカランを連発するわけです。
渡辺氏の論点としては国が率先して現地は安全なんだと、人が入ってもいい場所なんだということを強調していくべきだということのようなんですが、少なくとも避難所から必要とされるスタッフが逃げ出して問題化しているなんて話はないわけですし、仮に医者が逃げた云々の一件が誤報でなかったとしても、原発事故現場から5kmも離れていない待避圏内ど真ん中の双葉病院での事例を持ち出すのは見当外れでしょう。
渡辺氏と言えば、以前には医師不足問題に関しても「定量的データが不足している。施策全体の再検証が不可欠だ」なんて勇ましいことを言っていたくらいで医療問題にずぶの素人というわけでもないはずですが、こういう事実無根のご認識に基づく風評被害がどれだけ現場の人間の心を折り、逃散などといった結果をもたらしてきたのかをまず認識しないことには、いくらデータが揃ったところで現場の真実は何も見えてこないですよね。

今回の被災に関わる民主党政権の運営ぶりには必ずしも絶讚と言う状況ではなく、もちろん未曾有の大災害だけに幾らでも不手際があって当然なのは仕方がないことなのですが、むしろ一番気になるのが現場の人々が過酷な状況の中で一生懸命努力しているのに、その背中に冷水を浴びせるような心ない仕打ちが多すぎるんじゃないかということです。
先日も決死の思いで原発に突入していった消防隊員が大きな称讚を浴びましたが、この際も隊員に対して海江田経産相から「言う通りやらないと処分する」などと言わずもがなの一言があったと言うことで、結局大臣が謝罪に追い込まれたということなんですが、何もこんな時にそんな余計なことを言うべきでないと誰でも思いますよね。
被災地にもほど近い群馬県連のHPについても自民党民主党のそれが違いすぎて笑えるという話もあって、別にHPを飾り立てたから偉いというものでもなければ党のスタンスを反映しているものでもないのでしょうけれども、仮にも政権与党なんですからせめて現場の気持ちももり立てていけるような姿勢を示してもらえれば、なお一層よかったんじゃないかと言う気がします。


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心と体」カテゴリの記事

コメント

m3から ~~~双葉病院の医師より~~~ 転載配布可、とのことです。
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私は今話題になっている双葉病院の医師です。
私自身避難先の病院にいますが、やっとこの掲示板を読み書きする余裕ができました。
とりあえず私が経験したり院長から直接聞いた情報を書きます。賛成も反対も要りません。
皆様に事実を知っていただきたいと思います。
双葉病院は350床の精神科病院ですが、地域の認知症の患者さんを多数受け入れており、約半数が老人で寝たきりも多く、TPNの患者さんがが20数名、経管栄養が30名以 上いました。
3/11の地震直後に電気・ガス・水道は止まったものの、病院の建物は無事で、職員・患者さんに全く怪我はありませんでした。海岸から離れているため、津波の被害も全くあ りませんでした。
地震当日は帰宅困難な職員が泊り込み、救援物資が届くまで食事や経管栄養の回数を減らす、点滴速度を下げるなどの対応で凌ぐことにしました。
しかし翌日、原発事故のため第1原発から2キロだった避難指示が10キロになり、病院が避難エリアに入ってしまいました。
このまま病院に留まっていても避難エリア内のライ フラインの復活や救援物資は全く期待できないため、大熊町に避難のバスを依頼しました(大熊町はバスを依頼するまで病院の職員と患者さんが残っていることを知りませんでし た)。
町から大型バス5台が来たため、自力で歩ける患者さんを中心に209名の患者さんと私を含め数十名の職員が5台のバスと数台の病院の車に乗って、数日分の薬と非常食を積ん で大急ぎで避難しました(避難したのは最初の爆発の2時間前でした)。
この時は一時的な避難で、病院に数日以内に帰ると思っていました。私たちの出発時に院長は病院に間違 いなく残っていました。
最初に避難した209名の患者さんと職員は三春町の避難所(学校の体育館)で一泊し、翌13日にいわき市にある関連病院にバスで避難しました(2名の患者さんは避難所で家 族に引き渡しました)。
いわき市に避難した患者さんは、多くの病院の先生方のご協力を得て、殆どの患者さんが1人も亡くなることも病気が悪化することもなく茨城埼玉東京山梨神奈川の病院に無事入院させて頂けました。
また、患者さんを連れて各病院をバスで回ると、「空のバスで帰るのはもったいない」といってたくさんの支援物資を乗せて頂きました。
ダンボールに書かれた「ガンバレ!」と いうメッセージを見て涙が出るほど嬉しかったです。
さて、病院に残った院長と数名のスタッフは、1回目の水素爆発の後も電気も水道も通信手段もない病院で点滴やオムツの交換をしつつ次の救援を待っていたそうです。
自衛隊の救援が来たのは、丸2日後の午前で、近くの老健の入所者98名と双葉病院の寝たきりの患者さん30名をバス8台で連れて行きました。
その後院長を含む4 名が警察官と共に次の救援を待っている間に3回目の水素爆発があり、3/15午前1時に警察の車で強制的に川内村まで避難させられたそうです。
院長一行は川内村から再び病院に戻ろうとしましたが、避難指示のエリアということで戻ることは許可されず、1回目とは別の自衛隊員だけで最後まで残された90数名の患者さんを避難させたそうです。
自衛隊によって避難させられた患者さんは、名前も病名もわからない状態で医療機関や施設に収容され、中には亡くなった患者さんもおり、各病院の先生方にはご迷惑をおかけし、大変申し訳なく残念に思っております。
以上の経過の通り、患者さんが全員避難するまで院長は病院に留まろうとしていたのにもかかわらず、強制的に警察に退避させられたのです。
間違っても患者さんを置いて「逃げた」わけではないのです。
おそらく最後に患者さんを避難させた自衛隊員の報告を聞いた県の担当者が、何の裏づけも取らず「なぜ入院患者だけがいたか、現段階では分からない。避難する中で混乱が起きることはあるが、高齢者だけを置いて避難したら許せない」
と発言し、新聞が横並びに報道したものと思われます。
後になって県は訂正しましたが、果たしてどれほどの人が訂正を知っているでしょうか?
今回の地震では、殆どの病院スタッフが被災しています。家を流されたり家族の安否がわからない状態で患者さんたちと共に避難しサポートをしている中で、病院と院長の名誉を傷つけ、私たちの心を踏みにじるようなコメントを軽々に発した福島県を絶対に許すことができません。

投稿: | 2011年3月23日 (水) 09時24分

ジャスコ岡田氏も「アリーナには人もモノもあり~な」は捏造だって怒ってたくらいなんだから、もうちょっと他人に対しても気を遣えばいいのにね~

投稿: | 2011年3月24日 (木) 09時59分

双葉病院の件はセンセーショナルな報道でした。
患者さんを置き去りにして逃げたわけではないと思っていましたが、
でも誰も医療従事者が残っていなかったことは理解できません。
私は看護師ですが、どうして誰も残らなかったのか?
身体管理をするレベルの患者さんだけが残されているなんて考えられない。
普通に考えても、必ず誰か残っているはすです。
結果的に職員が誰もいなかった事実からみると、逃げ出したといわれても仕方ありませんね。
私の家族が残されていたら、なんで誰もいなかったのかと追求しますよ。
本当はどうだったのか・・・誰か一人でも職員が残っておいて欲しかったです。

投稿: mailnurse | 2011年4月 1日 (金) 23時52分

上記の現場からの書き込みや福島県の訂正報道を見ると、少なくとも強制避難が始まるまではちゃんと残っていたことは確かなようです。
警察に追い出されようが最後の一人が避難するまで残るべきだという意見もあるでしょうが、自衛隊がどんどん患者を搬出している中で搬出先にこそ医療の手が必要だったのも事実ですしね。
この件で病院側に社会的に非難されなければならないほどの落ち度があったようには思えませんが、福島県の対応には確実に落ち度があったと思います。

投稿: 管理人nobu | 2011年4月 2日 (土) 07時09分

“T-ARA”ファヨン『人気歌謡』放送中おっぱい露出事故 動画
韓国のガールズグループ“T-ARA”の末っ子ファヨンが、生放送中に胸が露出してしまう事故が発生した。
ファヨンは29日午後放送されたSBSの『人気歌謡』でT-ARA メンバーらと「Lovey-Dovey」を歌っている途中、左胸の一部が露出してしまった。


http://ufgaueg.blogspot.com/

黒いタンクトップの上に黒いシースルーの衣装を着ていたが、激しさが特徴「Lovey-Dovey」のシャッフルダンス中、ファヨンはダンスに集中していてタンクトップが下がっていくのに気がつかなかった。
『人気歌謡』のカメラの対応がさらに大きな問題だった。なぜかファヨンの胸が露出する部分で彼女をクローズアップしてしまった。


http://ufgaueg.blogspot.com/

投稿: “T-ARA”ファヨン『人気歌謡』放送中おっぱい露出事故 動画 | 2012年2月13日 (月) 18時58分

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